前回に続き、人の採用で工夫されている税理士事務所の事例をご紹介します。
某税理士事務所では、厚生労働省の「ユースエール認定制度」の認定を受けて、若いスタッフの採用に成功しています。
「ユース=若者」「エール=応援する」で、若者の採用や育成に積極的で労働環境が優良な企業に厚労省がお墨付きを与え、若者の就職を応援しているのが、ユースエール認定制度です。
認定を受けると、ハローワーク等で優先的に若者に紹介されるとか、認定企業限定の合同就職説明会に参加できるなどいくつかメリットがあるそうです。別ルートで採用面接に至った場合でも、ユースエール認定事務所であることを伝えることは求職者に対して安心感を与えるようで、明らかに認定前よりも辞退が減ったとのことでした。
ただ、問題は認定基準です。
認定を受けるためには、離職率が低い(20%以下)、残業時間が少ない(月平均20時間以下)、有休消化率が高い(70%以上)など、いわゆるホワイトな企業である必要があり、その基準は多忙な税理士事務所にとってはややハードルが高いと言わざるを得ません。
しかし、その税理士事務所の所長先生いわく、ブラックな労働環境の同業者が多いからこそ、認定を受ける価値が高い(差別化できる)し、認定基準をクリアするためにMyKomonなどを使って生産性を高める意義も一層高まるし、何より認定企業であり続けるために、自分自身が経営者として少しでも成長しよう、魅力ある組織にしようと頑張れるのだと話されていました。
素晴らしいと感じました。
調べてみると、ユースエール認定以外にも、女性の活躍に積極的な企業を認定する「えるぼし認定」や子育ての応援に積極的な企業を認定する「くるみん認定」、社員の健康に気を配る企業を認定する「健康経営優良法人」など、国がお墨付きを与えている制度が幾つか存在します。
お金を掛けずに人の採用で有利になるために研究してみる価値はありそうです。

ユースエール

安全衛生優良企業マーク推進機構