2005年09月05日 20:59
北へ 其乃壱 三ノ宮〜函館
神戸の片田舎から神戸最大の繁華街三宮に行きます。いや、はるばる来ました三宮……、まだ早いか……。JR三ノ宮から東海道線に乗るのですが、わかぞ〜は終日ラッシュの新快速が嫌いなので快速でとろとろと大阪駅に向かいます。途中、電車の窓からわかぞ〜の大学が見えました。あばよ、です。あばよ○大! 舞衣さんかわいい!(?)
はい、JR大阪駅です。JR大阪駅でプラプラしながら列車を待ちます。基本的に、わかぞ〜は駅に来るのが早すぎるのです。駅でぼへ〜っと待っていると、ピンク色の機関車に引かれた青い列車がやってきます。ついに来ました、寝台特急「日本海1号」函館行きです。わかぞ〜は二号車に乗ります。お隣の一号車はA個室寝台でとても豪華ですが、わかぞ〜は安くて(といっても、一晩六千三百円もする!)ぼろいB開放寝台に乗ります。
列車は夕方の大阪の街をぼうぼうと走っていきます。この「日本海1号」には食堂車がないので、わかぞ〜は弁当をもしゃもしゃ喰らって、ベッドでごろごろします。「今頃、A個室寝台ではウェルカムドリンクなんかが出てるんかな〜?」(←あくまでわかぞ〜の想像です) 京都を出ると、琵琶湖岸を走るのですが、近江舞子(!)を出るともう、真っ暗です。景色が見えなくてはつまりません。わかぞ〜はそそくさとベッドメイキングして、早くも寝る体勢に入ります。
葉月卅日(火) 晴
寝たり起きたりを繰り返していると、気がつけば、羽後国は本荘に着いていました。黄金色の田んぼの中をほろほろと走ると、青森に着きます。青森では進行方向が逆になる上に、編成の三分の二をぶった切ります。身軽な編成になって、列車はもそもそと津軽線を走ります。青函トンネルを挟んだ、俗に言う「津軽海峡線」は日本の大動脈なので、やたら貨物列車が多いです。怒涛のような長さの貨物列車とばんばん行き違います。ほろほろすると、青函トンネルに入ります。世界最長のトンネルというのは感慨深いのですが、四十分も真っ暗なのでつまりません。トンネルを抜けると北海道なのですが、牛も、ZONEも、北海道らしいものは何も見えないので、なんともいえません。津軽海峡の向こうに函館山が見えてくるとまもなく函館です。
路面電車で名所の自由市場に行き、慌しく買い物を済ませたわかぞ〜は、また、路面電車に揺られます。ふと、ケンタッキーが目に入りました。函館も日本の大都市の一つなので、ケンタッキーがあるのは当たり前なのですが、なんか、店の前にあるカーネルサンダースおじさんが変です。よく見ると、眼鏡がありません。そして、目が異様にパッチリしています。怖っ! ケンタッキーは一瞬でわかぞ〜の視界から消えました。もしかしたら幻なのかもしれませんが、わかぞ〜は確かに、眼鏡をかけていないカーネルサンダースおじさんを見たのです!
カーネルサンダースショックでぼんやりするわかぞ〜は函館駅のKIOSKで駅弁を買って札幌行きの特急「スーパー北斗9号」に乗り換えるのです……。