2005年09月05日 21:03
北へ 其乃参 札幌
無事、札幌に着いたわかぞ〜は地下鉄に乗り換えます。札幌の地下鉄は世界でも珍しい、ゴムタイヤの地下鉄です。まあ、言ってしまえば特大のポートライナーが地下に潜ったようなものなのですが、クーラーがないらしく、地下線内にもかかわらず窓が全開で、車内はかなりうるさいです。前に乗ったときは、暑さを紛らわすためか、つり広告の間に風鈴までぶら下がっていたのですが、今日はさすがにありませんでした。
わかぞ〜は次の大通で降りて、写真をバチバチ撮ります。テロ対策なのか、「写真の撮影はご遠慮ください」という張り紙があったのですが、無視します。大通から地上に上がって、今度は路面電車に乗ります。わかぞ〜が毎号愛読している『北海道ウォーカー』誌には、停留所二つ三つだったら走ったほうが速いと酷評されていた札幌市電ですが、確かに遅い。信号だらけで激しく遅いのですが、わかぞ〜は電車に乗るのも目的の一つなのであまり気にはなりません。路面電車でほろほろと走って、西線16条に着きます。ここはZONE地帯らしく、電停の近くにはわかぞ〜にファンクラブからの手紙を送ってくれる山鼻郵便局があり、遠くには、『ユメハジマッタバカリ』でTOMOKAさんがバイトをしていたスーパーのものと思われる看板が見えます。わかぞ〜はここでZONEのメンバーが考案したという幻のケーキ「ミル・フォー・ユー」を喰らおうと思っているのですが、お店が見つかりません。あたりは住宅街なので、あんまりうろうろしていると今の時勢、不審者として通報されてしまうかもしれません。必死で探していると、なんと、電停のすぐ傍にありました。何で気がつかなかったのでしょうか……?
で、お店に入ります。お店の名前は「ケーキサロン アルペジオ」といい、マンションの一階にあります。赤い骨組みのビニールハウスみたいな庇があり、なかなかおしゃれな店です。店に入ると、スーツ姿のちょっとダンディーなおじ様が出てきました。全然ケーキ屋っぽくない格好なのですが、この店の店主のようです。店内は大きな窓に木の椅子と、いい雰囲気なのですが、客はわかぞ〜以外誰も居りません。
さて、まずは水が出てきます。びっくりするほどおいしい水です。おじ様は、北海道の水は日本一おいしいと胸を張ります。そして、あの「ミル・フォー・ユー」が出てきます。わかぞ〜の家はUHB北海道文化放送が映らないので、このケーキを作ったいきさつは詳しく知らないのですが、つぶれかけたケーキ屋を再興するためにZONEのみなさんが協力してできたものだそうです。食べてみると、ブルーベリーや苺、バナナなどの果物をカスタードクリームと一緒にパイ生地に挟み込んだものを何層も重ねたようなもので、ちょっとしつこいのですが、かなり美味です。これは、四百三十円払う価値があります。そのことを、机一杯に書類を広げて何か仕事をしているおじ様に言うと、おじ様はうれしそうでした。それにしても、なんか、一人で店を切り盛りしているおじ様に心が打たれます。今度は「ZONEのケーキ」としてではなく、「アルペジオのケーキ」として、何か食べに行きたいものです。ちなみに、おじ様の携帯はわかぞ〜のと機種も色も一緒でした。
「アルペジオ」を出て、路面電車に乗ります。電車の窓から見える札幌静修高校は至って普通の学校で、グラウンドではなんか、サッカーっぽいのが部活していました。北海道の夏休みはお盆までらしいです。夏休みは日本全国平等に四十何日与えられていると思っていたわかぞ〜は数年前、叶泰弘氏の漫画『プリティフェイス』を読んで初めて知りました。そういえば、長野県でも、夏休みは異様に短かったような気がします……。
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1. こんな田舎でテロ警戒? [ 聖書に学ぶ神のみことば ] 2006年08月22日 23:18
今夜は帰りが遅い。携帯から。
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