2005年09月09日 11:21
北へ 其乃陸 網走〜釧路
「オホーツク9号」で網走に着いたわかぞ〜、今度は釧網線に乗り換えます。わかぞ〜、オホーツク海を見ながらコーヒーを楽しめるという北浜駅で途中下車しようと思っていたのですが、なんか、『北の国から』に出てきそうなぼっろぼろの駅舎だったのでやめて、次の原生花園駅で降りました。駅のすぐ傍の小清水原生花園には珍しい花々が咲き誇り、オホーツク海や濤沸湖も楽しめるので、大満足です。しかも、朝早く、誰も居ないので気持ちがいいです。オホーツク海岸に出てみると、遠くに網走の町が見えました。それにしても、このオホーツク海の寒々しさはなんでしょう。砂浜は須磨や久米島のものとは違って黒く、天気がいいのにもかかわらず海は鉛色で、太陽のKissなんか全然感じられないどころか、入れば最後、北極まで連れて行かれそうな海です。やはり、北国の海です。ZONEのいる北海道とは別の北海道に居るような気がしました。その後、濤沸湖岸を歩いたりしたのですが、突然、駅近くに観光バスが横付けされて、観光客がわらわら出てきました。静かな湖畔は一気に興ざめ観光地に変化します。もう、嫌になったわかぞ〜は次に来た列車で網走に引き返します。
網走に戻ったわかぞ〜は釧路行きの快速「しれとこ」で折り返します。たった一輌の列車はオホーツク海を見たり、知床連山を眺めたりして走ります。老後はこんなところにすんでみたいものです。長いこと走って、列車は釧路湿原の玄関口・塘路に着きます。わかぞ〜はここで降りて、釧路湿原最大の湖である塘路湖を見下ろすサルボ展望台へと向かいます。展望台までの湖畔に沿った国道を歩いていると、衆議院議員立候補者の選挙カーが現れました。黄色のスーツに身を包んだ年増の女性が数人、軽ワゴン車に箱乗りをして候補者の名前を連呼します。なんか、げんなりしてきました。しかし、展望台からの眺めはごっついです。苦労して上った甲斐がありました……。
塘路駅に戻り、今度は釧路湿原駅に向かいます。駅近くの細岡展望台からはおなじみの景色が見られるのですが、なんか、作り物っぽい眺めで、サルボ展望台からの眺めと比べると見劣りがします。サルボ展望台からの眺めのすごさは、湿原の中で人が生活しているということがわかることにあるのかもしれません。
釧路湿原駅から名物のトロッコ列車「釧路湿原ノロッコ号」で塘路へ戻り、そのまま折り返して釧路へ向かいます。日本一遅いのが売りの「ノロッコ号」ですが、なかなか快速です。せっかくの珍列車なのですが、揺れに身を任せているとなんか、眠くなってきました……。
釧路では、晩御飯に名物の勝手丼を喰らいます。勝手丼とは、お惣菜屋でご飯を買い、市場を廻って、自分の好きな海鮮を盛り付けていく料理です。ほしいものを適当にチョイスしていると、ウニや花咲ガニ、鯨肉を満載したエゲツない丼が出来上がっていました。値段? さて、いくらだろう……?