わく三の「ま、こんなもんでしょ。」

日々の『こんなもん』

2006年12月

先日南郷会長から電話があった。


南郷会長とは綾瀬のオーエンジャイで知り合った格闘家だ。
元全日本のライト級3位までいったらしい。
空手3段、柔道も10年以上経験、そしてそろばん4級。
月に二回ほど南郷道場を開き、格闘技を若者に教えているらしい。
とてもいい人だ。
来年で60歳還暦になる。

「わくぞう君!僕は彼女が欲しいんだよ!誰かいないかなぁ!?」
会うと必ず言ってくる。
「僕のタイプはねぇ、脂ののりきった40代の女性なんだよ〜!」
聞いてないのに言ってくる。
「カラオケ好きで、スケベなら言うことないねぇ〜!」
...しらん。

離婚経験が二回。
その理由が「夜の営みが激しすぎて奥さんがついて来られない」そうだ。
「50代前半までは一日に三回はやってたね!今でも一日一回は自分でするよ!」
....いらない情報。


そんな南郷会長からの電話

「もしもし、わくぞう君!?南郷です!実はねこの間僕のところの社長をオーエンジャイに連れて行ったんだよ!」
南郷会長は今、茅場町の立ち食いそば屋で働いている。
そこの社長にとても気に入られているそうだ!

「それでね、わくぞう君!社長が君のことをえらく気に入ったそうなんだよ!」
それはありがたいことだ!

「それでね、わくぞう君!社長が君に店を一店舗任せたいって言ってるんだよね!」
....店を任せたい!?
....就職しろって事?

「わくぞう君!悪い話じゃないだろ!?どうかな?」
....一店舗任せたいって事は、店長になれって事かな?
「いやいや、店長は他の人がいるから大丈夫なんだよ!」
....店長ではないとすると、まずはその人の下で経営について色々学べって事かな?
「いやいや、経営について学ぶ必要はないよ!」
....じゃあ、一店舗任せたいってどういう事なんだろう!?

「まずはそばの作り方、ゆで方を覚えて、店内の掃除の仕方、終業作業を覚えるの!」
....それって、一店舗任せたいって言う事じゃなくて...

「うん!時給はね800円から!!」
....バイトじゃねーかよ!

丁重にお断りしました!

僕の友達に『たてぴょん』という男がいる。

彼は性格も良く、真面目、頑張り屋で、その上顔が良いという出来た男だ!
なにより同性、友達に慕われている。
でも彼にはちょっと変わった癖がある。
女の子と付き合うとすぐに結婚したくなってしまうのだ。

ここ5年でプロポーズをした回数7回
プロポーズを断られた回数9回

何年か前、たてぴょん当時の彼女にプロポーズした。
彼女も結婚には前向きで、二人でつくった銀行の口座にお金を貯め始めた。

その彼女は当時まだ学生。
たてぴょんは社会人。
当然預金をする額には差がある。
9対1....いやいや95対5の割合でたてぴょんの方が多く預金した。
半年間で30万ちょい貯まったらしい。

たてぴょんは彼女の為に尽くした。
彼女が『会いたい』と言えば、会いに行く。
夜中に彼女が酔っぱらって電話をして来て
『迎えに来て!』
と言えば飛んで行く。
出来た彼氏でもあった。

事件はたてぴょんと彼女が温泉に行った、旅行先で起こった。

彼女が『温泉に入る』と部屋を出て行った時、テーブルの上に携帯電話を置いて行った。
たてぴょんは、それが気になってしょうがなくなってしまったらしい。

人間どんなに親しい間柄でも、踏み入れては行けない領域がある。
僕は携帯電話はその踏み入れては行けない領域であると思っている。
でもそれに踏み入ってしまうのが人間なんですよな。
彼女の携帯なんて見てもいい事なんて一つもないのに....

たてぴょんは彼女の携帯電話のメールを見てしまった。

『素敵な夜をありがとう(ハートマーク)また遊ぼうね!』
『K』という知らない男からのメールだった。

その何日か前にも『K』という男から、メールが届いていた。
『今日は楽しかったよ!今度は二人で会おう(ハートマーク)』
どうやら合コンで知り合った男らしい。

他にもメールを見ようとした時、彼女が戻って来た。
『何してるの?』
たてぴょんは逆上して、その『K』という男との関係を問いただした。
しかし、彼女は『知らない。わからない。』の一点張り。
合コンも『やった事ない』と何一つ認めない。
それどころか『人の携帯盗み見るなんて最低!』と逆にやられてしまった。
終始険悪な雰囲気。人生最悪の温泉旅行だったそうだ。

結局はたてぴょんが折れて仲直り。
しかし、腑に落ちないたてぴょん。
『やり返してやりな!!』
という、僕の悪魔のアドバイスで合コンに行った。
根が正直な男なので、それがすぐに彼女にバレてしまった。

たてぴょんは彼女には一筋になる性格。絶対に浮気をしないというのがわかりきっているのだが、別れ話にまで発展。
『もう嫌!』『もう駄目!』
という彼女の言葉に、ついにたてぴょんも『別れよう...』と断念。
婚約も解消。

二人で貯めていた預金通帳の管理は彼女がしていたので、返してもらう事になった。
数日後、通帳が送られて来た。
中を見てビックリ。
残高5000円。
『30万以上入っていたはずじゃ....』

中に入っていた手紙には
『「別れよう...」と言ったのはあなたなので、預金の中から慰謝料的な物を少し頂きました。ちなみに私は「もう嫌、もう駄目」とは言いましたが、「別れたい」とは言っていません。今までありがとう!』

たてぴょんに『それでいいのか!?』とたずねたら、
『確かに別れようとは言ってない....しょうがないよ....』

....たてぴょんに幸あれ!

夜中の3時半にガースーから電話がかかって来た。
なんであいつはいつもそんな時間に電話かけてくるのだろう....
もちろん無視したけど!
案の定留守電が入っていた。

新しいメッセージは1件です。
午前3時37分

『あ〜、あんたね、何寝てんのよ。...私だけどわかる!?もう、今日は疲れちゃったわよ〜!
 あんたあの話聞いた!?まぁ今度話すけどさ、もうやんなっちゃうわ!
 あのね、私24日は町内会のクリスマス会に参加するから無理ね。
 あんたがせっかく誘ってくれたけど、行けないわ!ごめんね。あ〜疲れちゃった!
 そうそう、クリスマスプレゼントはちょうだいね!あんたそれぐらいしなさいよ。
 今、お金ないのよ私。飲むなら飲むわよ!お金ないけど。
 あ〜年末だわ〜。私、年末なのよ!年末は寝るからさ!ちょっと〜もう疲れちゃったわ!
 あんた、あの話なんだけどさ。私があれした、ぽびま...』

ピー、メッセージは以上です。


突っ込みたいところが満載すぎて逆にわからない。
俺はイヴにガースーを誘った記憶もないし、誘ってないのに断られてるし。
その理由が町内会って....。
私、年末?みんな年末だよ!
年末は寝るって...?冬眠か!?ずーと、冬眠してればいいのに。
最後の『ぽびま...』ってなんだろう?

この留守電はすぐ消去しました。

15.16.17日は幕張メッセで仕事だった。「ジャンプフェスタ2007」のVジャンプブースでMCをやらせてもらった。
僕のほかにもう一人、元スポンジドックの「マメさん」という芸人の先輩も一緒。
ホテルの部屋も同室でとても楽しく飽きることがなかった。

初日の夜、マメさんと一緒に飯を食いに行った。

途中トイレに行くため席を立った。
トイレには長い廊下を通らなければならない。
廊下の先を見ると何か落ちていた。
「なんだあれ?」
僕は目が悪い。

少しずつ近づいていく。
「もんじゃ焼きが落ちている!」

....そんなわけがなかった。
案の定、おう吐物。

よく見ると一カ所だけでなく所々に散らばっている。
廊下、洗面所、トイレ、えらいことになっている。

僕は朝のニュースを思い出した。
「ホテルでノロウィルス集団感染。おう吐物からの空気感染か?」

「まさか!?」
空気感染といってもおう吐物の処理、消毒が不十分だったためらしいが。
でも、このおう吐物がノロウィルスの影響だったら....
集団感染!??
やばい!怖い。どうしよう.......


あれから、三日経った。
...が、何ともない。
あのおう吐物は、忘年会で飲み過ぎた結果だろう。
....ちゃんと、掃除しておけよ!

今朝の六時十二分ガースーから電話があった。
「こんな朝早くなんなんだ!」
その時間は仕事に行くためにちょうど起きていたが、かなりムカついたので無視してやった。
あいつは何故いつも変な時間に電話掛けてくるのだろう?

昼近くになって留守電が入っていることに気付いた。
『あ〜私だけど…』
声の主は間違いなくガースー!
『あんたね急になんなのよっ!』
…俺、何かしたかな!?

『あんたね、私思ったんだけど……まぁ別にいいけどさ!』
…こいつは何が言いたいんだろう?頭がおかしいのだろうか?

『あんたのさぁ、24日の件なんだけどさぁ、私空けてあるから。もう疲れちゃったわよ。しんどいわ〜。ねぇ、温泉行こうかしら!?と言うわけだから、じゃあ!』

完全に狂ってる。何が何だかわからないし、言いたいことが伝わってこない。
今月24日の件ってなんだろう!?クリスマスイヴじゃねーかよ!
何故ガースーとすごさなきゃならんのだ。

気持ちわりーから無視しよう。

気がつくと12月も、もう10日。
街はすっかりクリスマスの雰囲気。
カップルが増えたように感じるのは僕だけだろうか?

電車に乗ってもやはりカップルが...
ドアの横の手すりに寄りかかって、ベッタリと抱き合っている。
見たくなくても車内は混んでいるので、その方向しか見れない。
人にグイグイ押されそのカップルの間近に来てしまった。
『嫌だなぁ...』

そのカップルの囁きが聞こえてくる。
男『ねぇ、いい!?』
女『....』
(いいって何だろ?まさか...!?)

男は女のおでこにキスをした。

(なんだキスか...しかもおでこ。)
なんだか少しがっかり。

その男は続けて眉毛にもキスをした。

そして男は次に右目にキスをした。


....男はそのまま舌を出し女の右目を舐めだした。
完全に眼球を舐めている。

(え〜〜〜〜舐めてるよ〜〜〜!!!!どんな味すんだろ!?....いや、そう言う事じゃなくて...何考えてるんだ!?)

さすがにその女も嫌そうな顔をしている。
そして男に一事言った。

『ここじゃ嫌!』

じゃあ他の場所ならいいのかよ!?
信じられん。
結局左目は舐めず。

何処かの国では眼球を奇麗にする為に誰かに舐めてもらうらしい...
そう言う事だったのかな!?

違うな!あのカップルの場合....

昨日は仕事で箱根のホテルに泊まった。
夜は大浴場の温泉に入浴。
いやー温泉はいいね〜。

ふと外を見たら露天風呂もある。
さっそく露店に入る事にした。

露天風呂はお湯が白湯。
看板には『天然色。色を付けてません。』と書いてある。
こんな事を看板に書かなければいけないなんて、情けない世の中だ。

少し温い湯にゆっくりとつかる。

お湯の中に何かがある。
手で取ってみると、落ち葉だった。
お湯の上に紅葉が舞って降りて来た。
なんともいい感じの温泉。
身も心も暖まった。

またお湯の中で何かが手に当たった。
取り上げてみると、白い布の様な物だった。

『タオルかな!?手ぬぐいかな!?』


広げてみたら.....白いブリーフだった。


今までの気持ちがいい雰囲気台無し!
誰だ露天風呂の中にブリーフ置いて行ったのは!?
白いという温泉のイメージがブリーフになってしまった....

そのブリーフは、また風呂の中に沈めてきました。

先日ある方に飲みに連れて行って頂いた。
メンバーは僕と男性二人、そしてMさんという女性一人。
その女性は日本語をうまく喋っているが、中国の方のようだ。

少し歩いてスナックの様な店の前に着いた。
『ここに入るの!?』
Mさんが少し嫌な顔をしたが、男性二人はかまわず中へ。

『いらっしゃ〜い、ませ!』
中に入るとこれまた中国の女性が出迎えてくれた。
この店は中国の女性ばかりいるスナックらしい。
その店のママらしき人が挨拶に来て、Mさんと顔を合わせた。
ママ『あら、いらっしゃいませ。よく来れましたね!?』
Mさん『ええ、お客さん居なくてかわいそうだから来てあげたよ!』
一瞬変な空気になった。
聞くとMさんもスナックでママをやってるらしく、この店は商売敵らしい。

その店のママは他のテーブルに行ってしまうと、Mさんが男性二人にママの悪口を言い出した。
Mさん『あの女どうしようもないね。私のお客だましてお金取っていったよ。汚い女だよ!』
そこにママが戻って来て、僕らのテーブルに着いた。
ママ『私の悪口で盛り上がってるね!?』
Mさん『い〜え〜、お金儲けがうまいって褒めてたよ!』
ママ『....あら、ど〜も〜!!』

二人とも笑顔だが目が笑っていない。

ママ『あら、素敵ね!そのメイク!...よく見たらシミだったね。』
この言葉にMさんの表情が変わった。
Mさん『あんたうちの店のドア、蹴って壊したね!!?あんたのハイヒールの跡がクッキリ残ってるよ!』
ママ『知らないね。私の靴あんたの店のドアより高いからもったいないね!』
もう一触即発状態。

ここでママが呼び出され、一旦休戦。
ママが居ないスキにMさんは、タバコの灰を指でつまんでママのグラスの中に入れた。

(そんな事するんだ....)

男性二人はこの状態がマズいと思ったのか他の店に移ろうという事になった。
ママは店の外まで送りに出て来た。
ママ『ありがとうございました。そこの女以外はまたお越し下さい!』
やっぱり最後までケンカ腰だった。

『なにこれ〜!!!!』
少し店から離れたところでMさんが声を上げた。
必死に背中を手で払っている。
Mさんの背中にはタバコの灰が擦り付けてあった。

ママの仕業か!?
女の怖い部分が少し見えた。

日をますごとに寒くなってくる。
坊主の俺にとっては厳しい季節だね。

先日駅前を歩いていたら変なにーちゃんがチラシを配っていた。
僕はポケットテッシュとかもあまり貰わない方なのだが、その日は何故か貰ってしまった。
チラシを見ると
『ヘアカット割引券』
....僕は今坊主頭なので必要ない。
「必要ないんで要らないです」
と言って、にーちゃんに割引券を返した。

その日の帰り、またそのにーちゃんがチラシを配っていた。
そしてまたまた僕にチラシを渡して来た。
あまりのタイミングの良さに貰ってしまったが、明らかにおかしいでしょ?

「チラシ要らないんだけど!」
『あっ、そうっすか?』
「俺の頭見てわかるでしょ?坊主だよ!切る程伸びてないよ。朝も要らないって言ったでしょ!」
僕も言うのやめておけば良かったのだが、その日は何故か言いたい気分だった。
『いや、俺チラシ配るだけのバイトだから....』
「バイトでも俺の髪が切る程伸びてないのは、見てすぐにわかるでしょ!」
そのにーちゃんは僕に言われて少しカチンと来たのか表情が変わった。
『....でも、伸びたら髪切るでしょ!そんとき割引券使えばいいんじゃないの?』

(まぁそれもそうだな...)
と納得しかけた時、ふと割引券を見たら
『2006年12月15日まで有効』
と書いてあった。

この短期間で切る程伸びるわけねーだろ!

僕は割引券を返してさっさと帰った。
今思うと低レベルな争いだったね。

そして昨日、またそのにーちゃんがチラシを配っていた。
(まさかもうチラシは渡してこねーだろうな!?これで渡して来たら完全な嫌がらせだよ!)
と思っていたら、僕にチラシを渡して来た。
僕は逆にビックリした。
「....だからチラシは要らないって!」
『いや今日は違うから!』
チラシに目をやると
『増毛、植毛をお考えならこちらへ。電話番号xxx-xxx-xxxx』

やっぱり嫌がらせだった。

先日某会社の忘年会に呼ばれて行って来た。
ホテルのワンフロアーを貸し切ってかなり広い会場になっている。
かなり順調な会社のようだ。

会場を歩いてると『おい!』と後ろから誰かに呼ばれた。
振り向くと20代前後の若いにーちゃんが立っていた。
髪の毛は金髪が伸びて、根元の半分が黒くなっている。
黒いスーツに深紅のシャツ。もちろん襟は立っていた。
後ろ髪はヤンキーの子供のように長めのウルフカット。
田舎のホストみたいな感じだった。
俺の勝手なイメージだけど....

『おい、ビール持ってこいよ!』
初対面なのにずいぶんなご挨拶だ。
俺は持って行く義理もないのだが「これもサービス!」とビールを持って行ってあげた。
すると、
『おせーよ!お前、気合入ってねーな!』

....せっかく持って行ってあげたのに、お礼も言わない。
ビールを持って行くのに気合いが必要と来た。
本当に礼儀のなってないガキだな!

聞くとどうやらその会社の社長の息子らしい。
自分より明らかに年上の社員の人に対しても『お前』とか『馬鹿じゃネーの』とかもの凄い口をきいている。

まだまだ子供なんだろう...
子供は苦手だよ。

そのにーちゃんが子供と遊びだした。
「まぁこういうやつは、意外と子供には好かれるんだろうな」
と思っていたら、社長の息子のスーツに子供がジュースをこぼしてしまった。
『てめー何すんだよ!?これいくらすると思ってんだこの野郎』
と子供に怒鳴り散らした。

....しょうがないなぁ全く。

しかし子供はひるむ事なくにーちゃん自慢!?の後ろ髪をおもむろに掴んだ!
『いたたたたたた、痛い痛い......』

そのにーちゃんは文句は言うが、相手は子供なので何もする事は出来ずその場を去って行った。
僕は少しスッキリして、少しだけ子供が好きになった。

.....がよくよく聞いてみると、その子供も某会社の社長の息子だった。
どうなってんだよ全く。
やっぱり子供は苦手だ。

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