わく三の「ま、こんなもんでしょ。」

日々の『こんなもん』

2007年03月

僕にはたぶん今年で56歳になる、女性の友達がいる。
彼女の名前は『ガースー』

犬、猫、ネズミ、小動物が大嫌い。
アレルギーを持っているのに何故か犬を飼っている変わったおばちゃんだ。
先日うっかり猫に触れてしまったらしく
『ほら見て、三日経ってもじんましん消えないのよ!』
とじんましんを見せてくれたが、どう見てもただのシミだった。
その違いぐらいわかるでしょ!?

毎年3月8日はガースーの誕生日。
でも年齢が増えるのは4年に一回らしい。
いまだにガースーの本当の年齢がわからない。

僕は3月8日にプレゼントを渡さなかった。
『あんたねぇ〜なんかいい配慮しなさいよ〜!』
会う度に『何かちょうだい!』と言ってくる。
親戚の子供のようだ。鬱陶しい。

仕方がないので物を与える事にした。
「何が欲しいの?」
と聞いたら
『恵美子が着ているみたいな春物の淡いジャケットが欲しい!』
という答えが返って来た。

...恵美子って誰だ!?おしゃべりクッキング!?

『恵美子ってねぇ、荻窪の恵美子!私の親友!いや、友達!』
恵美子はガースーに親友から友達に格下げにされた。
ガースーの友達なんて僕は知らん。
『あんた恵美子の気持ちわかるでしょ!今ねぇあのこ大変なのよ!駅前に自転車止めてたら持っていかれちゃって仕事遅刻しちゃったのよ〜でもおはぎ作るのうまいからさ!「これ食べて〜」って持ってくるところが、恵美子の長所ね!ねぇ、わかってあげてよ!』

もう何がなんだかサッパリわからない。
まぁ恵美子はいいとして春物の淡いジャケットが欲しいらしい。

ガースーが指定する、お店に行ってジャケットの値札を見た。
(....5万6千円)
買う訳ねーだろ!!!ガースーの為にそこまで金を使う気にはなれん!

『私これ以外だったら受け付けないわよ!』
「じゃあプレゼントなしでいいね?」
『それは駄目!なんかちょうだい!ちゃんと配慮しなさいよ!』
「もっと安い物にしてよ!」

ガースーはジッと考えてる。
こんなに真剣なガースーは見た事がない。
こんな事真剣に考える必要ないのに...

『安いものね!わかったわ☆....あんたの肉体でいいわよ!』

安いものが僕の身体....


その夜、僕はガースーを抱いた。




....って、そんな事するか(怒)!!!
ガースーには何もあげない事にした。

昨日ガースーから電話があった。
『私ね〜あんたから貰う誕生日プレゼンと決めたわ...シャネルのバックがいい!』
いいかげんにしろ!
本当にガースーはしょうがない。

昨日フィギアスケートを見た。
浅田真央ちゃん残念だったね。安藤美姫は見事復活。
今日のフリーはどうなる事やら...

先ほど公園の中を横切った。
女の子が二人遊んでいた。
『うちにねぇ〜エアロのぬいぐるみあるよ!』
エアロと言うのは浅田真央の愛犬の事だろう。
そんなぬいぐるみがあるらしい!?

そして、もう一人の女の子が言った。
『エアロってエ〜ヤァロ〜!!』

...ダジャレ!?

僕は思わず足を止めてしまった。
まさかこんな幼い子がダジャレを言うなんて。

『エアロってエ〜ヤァロ〜!!』
もう一回言った。

女の子二人は大爆笑!!
そして、くるくると回り始めた。
たぶんフィギアスケートの真似なんだろう。

『私ねぇ、真央ちゃんね!ゆうちゃんは、キミティ!』
真央ちゃんはわかるけど、キミティって誰?

『四回転、ジャンプ!』
などと言いながら二人はクルクル回っている。
フィギアスケートの人気はさすがに凄い!

ゆうちゃんと呼ばれてる女の子(今はキミティ)がスピードを上げた。
見ていて気持ち悪くなるぐらいの回転の速さ。
目が回らないのだろうか?

キミティは何かにつまずいたのか、目が回ったのか、思いっきり転んでしまった。
「ドテッ」ともの凄いしりもち。

キミティは一瞬何が起こったのかわからず、キョトンとした顔をしたが、すぐ我にかえり泣き出した。
もの凄い泣き方。

(なるほど、これはトリノオリンピックの安藤美姫の再現なんだ!四回転を失敗した時のしりもち!そして悔し涙。この女の子は見事!!)
僕は一人で納得してその場を去ろうとした時ダジャレの女の子が言った!

『大丈夫〜!?痛くナイチンゲ〜ル!!』

....あの女の子は一体!?

先週から忙しく、バタバタしている。

昨日は夕方打ち合わせの為、築地にある『治作』というお店に行って来た。
池と庭園、和風のいい雰囲気のお店だ。割烹料亭で水だきが有名らしい。
来月、その店で友達の結婚式があり僕は司会を頼まれた。

和の結婚式。
最近話題になってるらしく、そのお店は人気があるらしい。

特にチェックするところもないのだが、式を挙げる当人達に連れられて色々見せてもらった。
一通り打ち合わせて会場を去ろうとした時、
『ちょっと待って下さい!』
女性の従業員に止められた。

『新婦様がお探しですよ!』
(なんだろう?まだ何か打ち合わせる事があったのかな?)
僕は女性の従業員についていった。

先ほどとは違う部屋の前に立たされた。
(あれ!?さっきの部屋から移動したのかな?)

従業員は部屋の中に向かって声をかけた。
『あの〜、新郎様がいらっしゃいました!』
(....え!?新郎様?....まさか俺の事?)

襖が開いた。
そこには女性が一人座っていた。
なかなかの美人。

(まさか!?僕に一目惚れをした大企業の社長令嬢が、偶然を装い今日のこの場を仕組んだのか?逆玉の輿!逆シンデレラストーリー!?ドラマの様な恋!!!)

そして新婦さんは、僕の顔を見て言った。
『あんた誰?』

そうだろうね!そうそう、うまい話なんてないですよ。
『あら、この人新郎様じゃなかったですか?すいません間違えてしまいました。とても似てらっしゃったから間違えてしまいました。申し訳ございません。』
女性の従業員は深々と謝ってくれた。

そこに本物の新郎さんが戻って来た。
その新郎さんは、サングラスにスキンヘッドだった。

僕はスキンヘッドでもないしサングラスもかけていない。
女性の従業員は、どこをどう間違えたのだろう?

昨日は仕事で牛久の文化ホールまで行って来た。
結構広いホール。なのに、関係者用のトイレが少ない。個室は一つしかない。
急に腹痛に襲われてトイレに行くが、個室は使用中。
「いつもこうだ...」

まだ時間があるので、会場の方のトイレを使わせてもらう事にした。
開演前なのに女子トイレは長蛇の列。
男子トイレはガラガラ。
個室も二つしかないがどちらも空いていた。
「間に合った...」

ほっと一息。

...と思ったのもつかの間、何やら周りが騒がしい。

『山田さん、こっち使っちゃいなさいよ!ほらほら大丈夫よ、空いてるんだから!』
...女性の声が男子トイレの中に響き始めた。
『山口さんも並んじゃいなさいよ。もう恥ずかしくない年齢でしょ!!ガハハハハ!』
ドリフの笑い声がこだました。

女子トイレが混んでるから男子トイレ使っちゃう。
漫才の先輩がそんなネタをやっていたが、僕は現実。
僕は用を足し終えたのだが、出ていいものなのか少し悩んだ。

『みんな一列に並んで。年齢順でね!次は山本さん、その次山崎さん、それから小山さんね。』
しかしここの方は、名字に『山』が付く人が多い。
まぁそんな事はどうでもいいんだけど...

僕は意を決してトイレの扉を開けて外に出た。

『わ〜出て来た出て来た〜!』
だいたい6人ぐらいのおばちゃんが並んでいた。
もの凄い存在感。
そしてもの凄い香水の香り。
色んな香水が混ざり合い、見事に個々を殺し合っている。

僕が手を洗っている時におばちゃんの会話が聞こえた。
『ほら〜空いたわよ!山口さんどーぞ!』
『今男の子出て来たばかりでしょ!クサいから後でいーわ!』

....屈辱。
あんたらが言うな。

トイレを出る時『ガハハハハハ〜』と笑い声が聞こえた。
あの声が耳から離れない...

『江戸一』という宴会場で毎月第一月曜日に『万来寄席』という寄席に出演させてもらっている。

江戸一に行くと何故か中華の調理長とよく顔を会わす。
一年前に鰐淵(ワニブチ)という名前を聞いて一発で覚えてしまった。

『ワニブチさん、こんちわ〜』
と挨拶をすると
「どーもー!」
と気さくに挨拶を返してくれる。

先日も『ワニブチさん、こんちわ〜』と挨拶をした。
しかし「....」と返事が返ってこない。
(聞こえなかったのかな!?)
と思い、もう一度声をかけた。

『ワニブチさん、おはようございます』
するとワニブチさんは僕の方を見て、言った。

「あのね、わくぞう君ね、ずっと言おうと思ってたんだけど...」
(いつもとは口調も雰囲気も全く違う、どうしたんだ?)

「あのね、ずっと言おうと思ってたんだけど....」
『....なんでしょうか!?』
「僕の名前ワニブチじゃなくてマスブチなんだよね!」

....僕が名前を間違えて呼んでいた。
一年間ずっと間違えていたらしい。

萩原(ハギワラ)と荻原(オギワラ)というのは間違えちゃう人も多いけど...
鰐淵(ワニブチ)と鱒淵(マスブチ)は間違える方が難しいような...

どこでその名を記憶したのだろう。
今となっては全然覚えていない。
謝る事しかできません。
『すいませんでした、ワニブチさん!』
これからも敢えてワニブチと呼ばせてもらいます!

今日小岩の立ち食いそば屋で、カレーの中にネズミが入っていたというニュースを見た。
店員が目を離した隙にカレーの寸胴の中に入ったらしい。

まぁネズミもゴキブリも飲食店なら、いる可能性「大」でしょう!?

もう5年ぐらい前の話になるけど、僕は以前某パスタのお店でバイトをしていた。
その店は周りの状況もあるけど、もの凄い数のネズミが棲息する店だった。
お客がいてもおかまいなしで店内を走る!
よく苦情が来なかったと思う。

ある日、僕は昼間のランチの時間働いていた。
ピークの時間が過ぎ店内に残ったお客さんは2,3人。

僕は何気なく天井を見た。
コンクリート打ちっぱなしの天井にネズミが張り付いていた。

『なんじゃありゃ!?お客から丸見えじゃないの!?』

その下には男性のお客さんが一人座っている。
ネズミは天井に張り付いたまま動く気配がない。

『このまま動かないでくれよ!』
と思った直後、ネズミの後ろ足が天井から離れた。
ブラ〜ンと自分の体を手だけで支えるネズミ。

『ヤバいっ!』
ネズミの前足が天井から離れた。

落下するネズミ。

パスタを食べていた男性の頭に『ドンッ』とぶつかった。

「痛っ」
男性はパスタを食べるのを止めて頭をおさえた。
そして、キョロキョロと周りを見回した。

ネズミは床に落下して何処かに行ってしまった。
本当に素早い!

男性はまだキョロキョロ周りを見回している。
そしてボソッと言った。

「なんだ空耳か....。」

よくバレなかったもんだ!

僕はカップラーメンはあまり好きじゃない。
しかしカップのそばは、月に一回ぐらいもの凄く食べたくなる時がある。
僕の家の近くにあるヨーカドーでは、『どん兵衛』が『今月のお買い得』というラベルを貼られて98円で売っていたのでつい買ってしまった。

レジに持って行くとパートらしきおばちゃんが手際良くバーコードを読み取らせていく。
お金を精算すると。レシートともう一枚紙が出て来た。
『あら!?なんか出て来たわ!?』
おばちゃんはその紙を僕に渡して言った。
『マイナス券だと思うから使って下さい!』
(マイナス券?)
よく見たら割引券だった。

「次回どん兵衛天ぷらそばお買い上げ1個30円引き」
一個が98円だからそこから30円引いて68円。
こりゃお得!

僕は次の日ヨーカドーに買い物に行き、この割引券を使ってみたくてまた『どん兵衛』を買ってしまった。
レジに持って行くと、また昨日のおばちゃんのレジに並んでしまった。
『あっ、いらっしゃいませ。こんにちは〜』
どうやら僕の顔を覚えていたらしい。
手際良くバーコードを打っていくおばちゃん。
割引券を使って清算した。
するとまた紙が出て来た。

『あら〜!またマイナス券出て来たわよ!』
紙には「2個50円引き」と書いてある。
『あら〜!これより1個30円引きの方が良かったわね!数字のマジックだわ!』
....ちょっと意味はわからなかったが、とりあえず「あはは。」と笑っておいた。

次の日またヨーカドーに行った。なんとなくカップラーメンのコーナーに。
ついつい、どん兵衛を手に取ってしまった。
2つ持ってレジへ。
いつものおばちゃんを探したが見当たらなかった。
割引券を使うとまたまた紙が出て来た。
「3個75円引き」
...どこまでいくんだろう?

そのまた次の日、ヨーカドーに『どん兵衛』を買いに行った。
その日もおばちゃん不在。
またまたまた紙が出て来た。
「4個100引き」
...この野郎

更に次の日、ヨーカドーに割引券を使いに行った。
『どん兵衛』4個は結構かさばる。
レジにはあのおばちゃんが働いていた。
『あら〜マイナス券の!いらっしゃい。』
僕はマイナス券を差し出した。
『あら〜!どん兵衛好きね〜!もう少し栄養のバランス考えた方がいいわよ!』
(いやいや、あなたの働いてる店が俺にマイナス券を発行するから悪いんだよ!)
そしてまたまたまたまた、紙が出て来た。

「5個125円引き」
....いいかげんにしろ!

おばちゃんは
『あら〜!数字のマジックだわ!』
(この間と同じ事を...)

一応笑っておいた。

僕の部屋には今、10個の『どん兵衛』がある。
明日ヨーカドーに行って5個、買おうかどうか悩んでいる。

僕には55歳の女性の友達がいる。
名前は『ガースー』

「何歳なの?」と聞いても『49歳よ!』とか『50ちょい!』とか誤摩化して、絶対に年齢を教えてくれないおばちゃんだ。
だから推定で55歳ぐらいと僕の中で決めている。

ガースーは昨日3月8日が誕生日だった。
奇しくも高木ブーさんと一緒の日。

夕方ガースーから電話が掛かってきた。
『あ!?もしもし〜ガースーだけど〜!...あたしだ〜れだ??』
(自分で名前言ってるだろうが....)

『そんなに興奮しないでよ〜!!』
(興奮するタイミングもわからん)

『ちょっとさぁ、相談があるんだけど!!!』
(来た。去年と同じパターンだ!去年はこれでエラい目にあった。同じ手に引っかかる訳が無いのに...)

『北千住のマルイ前で待っ...』
そこで電話を切ってやった。

夜家に帰って来てから留守電が入ってるのに気づいた。

『あ!あたしだけど〜今ね何か、わかりかけてるでしょ!?
 サンパチよ!ちょっと〜ひらめきなさいよ!
 あたしガースーだけど〜!何かあったらわかったらさ、電話ちょうだい!
 今年は期待してるから!ひらめきなさいよ!そういう事!』

どういう事だ!?
絶対にプレゼントはやらん!

僕には55歳の女性の友達がいる。
名前は『ガースー』

「お昼ご飯」を「おしるご飯」と言ってしまう。
江戸っ子なのでハ行が苦手なおばちゃんだ。

本日3月8日はガースーの誕生日。
奇しくもミスチルの桜井さんと一緒の日。
去年の暮れから
「私の誕生日はサンパチよ!なんかちょうだい!」
とプレゼントを要求されている。

『今年もかぁ....』

一年前
「ちょっと相談があるんだけど...」
と北千住のマルイに呼び出された。
「少しだけサングラス見ていい?」
と無理矢理店内へ。

サングラスを物色する事、1時間。
少しだけと言いながら...

ガースーがひとつのサングラスを手にした。
「これいいわね〜素敵!」
僕から見たら趣味のよろしくない、ちょい下品なサングラス。
ガースーはそれをしきりに欲しがっている。
「ほし〜わ〜!」
と僕の方を見た。
(俺はお前の男でもなんでもないぞ!)

「ああ〜!!」
突然ガースーが叫んだ!

店内は一瞬の静寂。
皆がガースーに注目する。

『どうした?』
「私、気が付いちゃったのよ!あ〜、もう気づいちゃったわ〜!!」
『何が?』
「実は今日....私の誕生日なのよ!」
『....』

「もうそんなにしつこく聞くから、ついつい口が滑っちゃったわよ!」
(知りたくなかった。)
「今日が私の誕生日なのは、まぐれよ!まぐれ!」
(何が、まぐれだよ!)
「という訳で、このサングラス、お・ね・が・い☆」
店員さんの顔が引きつった。

そのサングラス下品なのに値段はお高い!
「このサングラス喉から欲しいのよ!」
(手は?喉から手が出る程...だろ!)

....結局買わされてしまった。
店員さんは、終始顔が引きつったままだった。

その後、しばらくはサングラスを掛けていたが、ある日から全く掛けなくなった。
『あのサングラスどうした?』
と聞くと
「なくしちゃったわよ!」
あっさり答えた。
(人がせっかく買ってやった物を...)

飲んでる席でその話をした。
『せっかくプレゼントしたサングラス、ガースーがなくしやがったんだよね!』
「私、無くしてないわよ!」
(あれ!?話が違う)
「あのサングラス友達にあげちゃったわよ!」
(はっ?)
「だってダサイんだもん!私の好みじゃないし!」
(お前が欲しいって言うから買ってやったのにっ!!)
「だから新しいの買って!」
(誰が買うか!)

今年は絶対に何もやらん!

昨日仕事の後お酒をごちそうになり、たらふく飲んでしまった。

その後、友達に誘われて更に飲んでしまいもうベロベロ。
所々の記憶がない。

深夜そのままカラオケに連れて行かれた。
久々のカラオケ。
もう酔っぱらっている為何を歌っているのかわからない。
そして更に飲まされる。

僕はトイレに向かった。

そのカラオケにはトイレは二つしかない。
男子トイレと女子トイレ。
扉を開けるとすぐ便器。
そんなトイレ。

最近の男性は小便を座ってする『座りション』をする方が増えてるそうなのだが、僕はずっと『立ちション』タイプ。
そこでも当然立ったまま用を足した。

用を足している最中、何か違和感があった。
視線を感じる!?
まさか盗撮?
(何処かにカメラが仕掛けられていて、この模様を盗み撮りされているんじゃ....)

周りを見回すと、トイレの扉が開いていた。完全にオープンの状態。
『うわっ!』
僕は驚いた!
ドアが開いていたぐらいなんでもないのだが、開いた扉から....女性が見ていた!

僕の用を足す姿をじっと見ていた。
普通こういう時は見て見ぬ振りをしたり、一歩下がって順番を待ったりするはずなのだが、その女性は手の届く距離で僕の様子を見ている。
真剣なまなざし。
(....一体何なんだろう!?)

『あの〜....』
女性が僕に喋りかけて来た。
「は?何でしょう!?」
『あの〜、おしっこ...2つに割れて出てますね!』
「えっ....!?」
凄い恥ずかしい。そんな事を指摘されたらどうしようもない。
たまにあるでしょ!?そういう時がっ!

「ごめんなさい...」
思わず謝ってしまった。
(なんで俺が謝らなきゃいけないんだ!)

その女性はトイレにも入らず何処かに行ってしまった。
あの人も酔っぱらいだろう。

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