わく三の「ま、こんなもんでしょ。」

日々の『こんなもん』

タグ:ガースー

ボクには今年自称54歳になる女性の友達がいる。
彼女の名はガースー。レモンハイをこよなく愛するおばちゃんだ。

先日の2月6日は江戸一でふろの会。
そこにガースーもやって来た。
ジャケット、スカート、ストッキング、靴、全部、赤。
芸人より度派手な全身真っ赤な衣装に身を包みやって来た。

ガースー「今日は地味かしら?」
…これ以上派手な服が見てみたい。

ふろの会は無事に終わり。
ガースーは自分のブレーンを連れて二次会へむかった。

ボクは片付けを済ませ、その後ガースーが飲んでいる場所に顔を出す事にした。

ガースー「あんた調子のってんじゃないわよ〜!そんなイキがってんなら、あんたの事、ガコガコにするわよ!」
居酒屋に入る前からガースーの大声が響き渡っていた。

居酒屋の中ではガースーが美味そうにレモンハイを飲みまくっている。
ガースー「ちょっと、あんたももっと飲みなさいよ!レモンハイに失礼よ!」
横に座っている男性にレモンハイをガンガン飲ませている。
隣の男性は、これでもかというぐらいレモンハイを口の中に無理矢理流し込まれている。

隣の男性…


よく見たら…


ボクの父親だった。



父の横にはボクの母親もいる。
ボク「…二人とも、何やってるの?」
父「この方に…ガスさん?飲みに…飲みに誘わ…誘われたんだよ。」
ロレツが回っていない。もうベロベロだ。

ガースー「オヤジ早く飲みなさいよ!レモンハイお代わり〜!」
…人の父親に向かってオヤジとはね。
その後も順調に飲み続けるガースー。
飲まされ続ける、父。

ベロベロのまま、二次会はお開きになった。


ガースーに、たらふく酒を飲まされてベロベロに酔ってしまった父と母親、そして酔ってテンションの高いガースーと4人で一緒に帰る事になった。


ガースー「冬のくせに寒いわね!だから冬はイカスわ」
…意味がわからない。

駅に歩いて向かう途中、ガースーが親父に近づいて行った。
そして寄り添うように歩き、いつの間にか腕を組みはじめた。

ガースー「私、何だか酔ってきちゃったみたい。オヤジが飲ませすぎたのよ〜」
…飲ませたのはあんただろ。

ガースー「ネェ、私、オヤジに、お願いがあるんだけど…」
父「…」
ガースー「私、わく三と結婚するから!」

…何言ってんだこいつは!?

父「…どうぞ。」
…返事をするな。

ガースー「わぁ〜、ビックリしすぎて子供できそう!」
…できるか。
ガースー「驚きすぎて、鼻毛がでるわ!」
…やめてくれ。

その後も、ガースーの訳のわからない叫びは続いた。
レモンハイ飲み過ぎだ。

本当にガースーはしょうがない。
でも憎めない。それがガースー。

ボクには今年自称54歳になる女性の友達がいる。
彼女の名はガースー。レモンハイをこよなく愛するおばちゃんだ。

先日、ボクはガースーに呼び出された。
ガースー「ちょっと、あんたに頼みがあるのよ!」
ボク「なに?」
ガースー「ちょっとお金貸して!今月ピンチなのよ!」

貧乏芸人から平気でお金を借りられるのは、ガースーぐらいなものだろう。

ボク「なんでボクが貸さなきゃいけないの?」
ガースー「そんなの当たり前でしょ。私は忙しい中、用事を断ってあんたのために来てやってんのよ。」
…呼び出したのはあんたでしょ。
ボク「そんなこと言われても、今日は五千円ぐらいしか持ってないよ。」
ガースー「チッ、シケてるわね。それでいいわよ。仕方ないから借りといてやるわ。」
…それが貸してもらう奴の態度かい!?
ガースー「一週間以内には返してやるからさ、首洗って待ってなさいよ。」
そのままガースーは帰って行った。


それから3カ月。
何の連絡もないのでこちらから電話をした。
ボク「…もしもし」
ガースー「あっ、わく三…お金…………なんか用!?」
明らかに動揺している。
ガースー「…あっ、そう言えばうっかり忘れてたんだけど、あんたにお金返さなきゃね。うっかりしてたわ。本当あたしうっかり屋さんね。うっかりもたまにはいいわね。」
…誤魔化し方が、まぁ下手すぎる。
ガースー「仕方ないからさ、あたしもちゃんとするからさ、駅前で待ってるわよ。仕方ないからさ。」

なにかスッキリしないまま駅前でガースーと会うことになった。
駅前ではガースーが缶のレモンハイを飲んで待っていた。
ガースー「あんた私を待たせるなんて、夢がないわねぇ〜」
…夢がない?
ガースー「とりあえず、レモンハイを飲むからこの居酒屋入るわよ。」
ガースーは居酒屋にはいる前に缶のレモンハイをグビグビと飲み干し、ボクに手渡した。
ガースー「捨てておいて」
…なんて勝手な。

居酒屋に入り、更にレモンハイを注文。店員が運んで来るなり、ものすごい勢いでレモンハイにかぶりつくガースー。
ガースー「あたし決めたから!もう決めたから!」
ボク「何を?」
ガースー「あたしねぇ…あんたにお金、返さない。」
ボク「…はっ!?」
ガースー「だから、返さない。もう決めちゃったの!だから返すのは無理。」
ボク「そんな何勝手なこと言ってんだよ。」
ガースー「あんたが私に勝手にお金貸したんでしょ。」
…勝手にお金貸す?意味がわからない。

ガースー「もう返さないって決定したことだからさ。その代わりここは私が払うわよ。」
…それとこれと一緒にされても。

仕方ないから、たらふく飲んで食ってやることにした。
ガースー「あんたも私が払うって言った途端、こんなに頼むんだもんね。意地汚いヤツだね。」
…お前が言うんじゃない。

一通り飲んで食って帰る事にした。
お会計は6000円。
ボク「じゃあ、ガースーここはいいのね?」
ガースー「いいわよ!…あんた4000円ね!」
ボク「はっ!?なんで?払ってくれるんじゃないの?」
ガースー「払うわよ!自分の分は!」
…自分の分?
ボク「えっ!?お金返さない代わりにご馳走してくれるんじゃないの?」
ガースー「誰がご馳走するなんて言ったのよ。あたしはね、自分の分は払うって言ったのよ。」
…なんて奴だ。

結局、お金を巻き上げられて、酒に付き合わされただけじゃねーかい。
なんてこったい。

ガースー「あたしさぁ、なんかお土産持って帰りたいからさ、寿司でも包んでもらおうかしら。だからさ、その為のお金貸してね」

本当にガースーはしょうがない。
でも憎めない。それがガースー。

ボクには自称54歳の女性の友達がいる。
彼女の名は「ガースー」レモンハイをこよなく愛するおばちゃんだ。

先日ガースーから電話があった。
「ちょっと、あんた久しぶりに元気出してるの?」
・・・久しぶりに元気出す?

ガースー「じゃあさぁ〜、鍋やろうよ鍋!」
・・・この暑いのに、鍋はないでしょ!?
ガースー「あんたの家で鍋やろうよ。鍋が嫌だったら、よせ鍋はどう?」
・・・結局、鍋じゃん。

ガースー「とりあえず、あんた出てきなさいよ。ご馳走するから。」
ボクは家から出てガースーの待つ駅近くの公園へと向かった。

[ミ〜ン ミ〜ン ミ〜ン]

真夏の公園はセミがうるさいぐらいに鳴いていた。
ボクが到着すると、すでにガースーは喉をゴクゴクならし缶チューハイを飲んでいた。
ガースーの足元には、レモンハイの空缶が三個転がっていた。


ガースー「あんた人を呼び出しといて待たせてんじゃないわよ。」
・・・呼び出したのはあなたでしょ?

ガースー「しかしセミがうるさいわね。暑いからって調子のってんじゃないわよセミ。レモンハイぶっかけてやろうかしら、ガコガコにしてやろうかしら。」
・・・1週間の命なのに、ガコガコにされちゃセミもたまりませんな。

ガースー「私、昆虫が大っ嫌いなのよ。その中でも一番嫌いなのはセミね!セミの意味がわからないわ。気持ち悪い。」
ボク「昆虫苦手なの?じゃあバッタとかも苦手なの?」
ガースー「アー駄目ね。私、昆虫の中で一番嫌いなのはバッタね。あの足の意味がわからないわ。気持ち悪い。あとダンゴ虫ね。あれが一番嫌い、ダンゴの意味がわからないわ。気持ち悪い。」
・・・で、結局一番はなんじゃ?

ボク「じゃあ、イナゴの佃煮なんか食べられないね。」
ガースー「あれは気持ち悪いけど食べるわね。一番嫌いだけどつまみとしては六番ね。」
・・・もはや意味がわからない。

ガースー「でもやっぱり虫は苦手、セミが飛んできたらもう私、白目剥いて気絶しちゃうわよ。もうガコガコもんね。」
・・・そんなに嫌いなのか?

[ミ〜ン ミ〜ン ミ〜ン]

あまりにセミがうるさいので、ガースーは木の上に向かってどなり始めた。

ガースー「本当にうるさいわね、セミ。 セミ―――!あんたいい加減にしなさい、冷凍庫に入れちゃうわよ!!!田舎に帰すわよ!」
・・・冷凍庫と田舎?何の関係があるんだろ?

すると何か虫が飛んできてガースーの足に止まった。


その虫は真っ黒な・・・・・・・・・・ゴキブリだった。

ガースーはそれを見て卒倒
ガースー「キャーーーーーーーーー   あ、あ、あ、アブラムシ〜!!!!」
・・・いや、ゴキブリです。

ガースは手でゴキブリを払うと、そのゴキブリにレモンハイをぶっかけた。
ゴキブリはスーッと逃げて行ってしまった。

ガースー「私アブラムシ、なんか嫌い。」
ボク「今のゴキブリだよ。」
ガースー「英語ではアブラムシよ!」
・・・いや違うでしょ。

ガースー「うわ〜気持ち悪い!足のこの辺にとまっちゃったわよ。うわ〜気持ち悪い。」
その後近くのドラッグストアに行き、ゴキブリ用殺虫剤を購入。

ボクがさんざん説明し止めたにも関わらず、その殺虫剤を自分の足にふりかけた。


本当にガースーはしょうがない。でもそれがガースー。

ボクには今年自称54歳になる女性の親友がいる。
彼女の名は「ガースー」 
レモンハイをこよなく愛するおばちゃんだ。

先日ガースーから電話があった。
ガースー「ちょっとあんた!あんたさ、チョコレート早くとりに来なさいよ!いつまで待たせるのよ。」
ボク「チョコレートって?」
ガースー「バレンタインのチョコに決まってるじゃない!」
・・・今さらバレンタイン?もうホワイトデーすら終わってるんですけど。

ガースー「早く取りに来なさいよ!あっ、お返しはゴディバじゃないと許さないから」
・・・自分勝手な。

待ち合わせは駅前のコンビニサンクス。
時間通りに到着すると、ガースーはガードレールに腰掛けてドリンクを飲んでいた。
その前の歩道には、缶チューハイの空き缶が3本並んでいた。
ガースー「あんたねぇ〜いい加減に取りに来なさいよ!バレンタインチョコに恥かかせるんじゃないわよ。」
・・・すでにイイ気分らしい。

ガースー「ホワイトデーのお返しは?」
ボクはガースーにゴディバのチョコレートを手渡した。
ガースー「そんなお返しなんていいのに!気使わないでよ!」
・・・あんたが欲しいって言ったんだろ。
ガースー「はいこれ、バレンタインのチョコレートね!これ食べたらあんた、もう体中シビレルわよ!」
サカゼンと書かれたクシャクシャの袋を頂いた。

ガースー「とにかくね一杯飲みなさいよ。ここあたしのカケツケの店なのよ、イキツケ三杯やりなさい!」
・・・カケツケとイキツケ。これはかなり酔ってるな。

ガースー「おにいちゃーん、レモンハイお代り!」
コンビニの店員さんに向かって叫んだ。
店員さんはこちらをちらっと見て怪訝そうな顔をしただけだった。

ガースー「ちょっと聞いてんのー!?あんた自分の仕事しなさいよ〜」
・・・ちゃんとしてると思います。

ガースー「本当にこの店はセルフサービス悪いわよ!」
・・・セルフサービス?

仕方ないので自分で缶チューハイを取りに行った。
当たり前のことだけど。
レジでお会計をするとガースーは店員さんにむかって。
ガースー「あんたねぇ〜調子のってんじゃないわよ!もしあんたとね昨日の夜に会ってたら、あんたガコガコ(?)にしてたわよ!嘘じゃないからね、あんたなんかガコガコよ。」
・・・意味がわからない。

ボクはガースーをなんとかなだめ、仕方なくサンクスの前の歩道でガースーに付き合い缶チューハイを飲んだ。

しばらくすると、店員のお兄ちゃんが外に出てきてボクらの方に寄ってきた。
店員さん「あのう俺は悪くないと思うんですが、店長がとりあえず謝っとけって言うんで、とりあえず謝っときます。どーもすんません。」
確かにこの店員さんは何も悪くない。
でもこの態度も謝る態度ではないね。

ガースー「ちょっとあんたねぇ、、、、あたしはその心意気を待ってたのよ。」
・・・えっ?

ガースー「あんたみたいな素直な心。うん、あたしは見逃さない。大和魂ってやつね。」
・・・絶対に違う。

ガースー「あたしあんたみたいな男の子大好きなのよ!もう第一印象で気にいっちゃったわ!」
・・・さっきまでめちゃくちゃ怒ってたじゃないの。

ガースー「これね、つまらないもんなんだけどこれからの役に立つから取っておきなさい。」
ボクがあげたゴディバが店員さんの手に渡った。
・・・ボクがあげたやつなのに。
店員さん「別に要らないけど、とりあえず貰っときます。」
・・・貰うなよ。

そのまんま店員さんは去って行った。

ガースー「あんた、ホワイトデーのお返し期待してるわよ!」
・・・いいかげんにしろ。

家に帰ってガースーから頂いたバレンタインのチョコレートを開けてみた。
003


焼酎生チョコ「レント」
よく見つけてきたもんだ。

賞味期限は
004

2011年2月28日 
とっくに切れている。

ガースー「これ食べたらあんたもう体中シビレルわよ」
・・・そう言う事だったんかい。

本当にガースーはしょうがない。
でも憎めない。それがガースー。

ボクには今年自称54歳になる、女性の親友がいる。
彼女の名は『ガースー』
レモンハイをこよなく愛するおばちゃんだ。

先日ガースー引っ越しをしたボクの部屋に遊びにきた。
...無理矢理。

詳しくは11月21日の『ガースーと待ち合わせ』を
http://blog.livedoor.jp/waku3f/archives/52379392.html



『ちょっとあんた、私の事を部屋に入れて何する気なのよ〜!?』
...自分で来たいって言ったのに。
『あんた私に指一本でも触れたらね、舌噛み切ってやるからね!!!そうしたら、病院連れて行って看病しなさいよ!』
...何がしたいんだ??

『お邪魔しまーす!何この玄関?なんか調子のってるわね!?』
...玄関が調子にのる??
『え〜、うそ〜、凄ーい!?あんたの部屋、トイレあるの〜!?』
...今時、トイレぐらいついてるでしょ?
『便器は白いのね?うちと同じだわ!』
...通常白いでしょ?

その後ガースーは何故かテンションが上がり、レモンハイをハイペースで飲み続けた。
ボクがトイレでいなくなった隙に室内を物色しはじめた。

『ちょっと!冷蔵庫の中のマヨネーズ、賞味期限が2010年の2月28日だったわよ!しっかりしなさい!』
...別に期限は切れてない。
『お風呂の排水溝ふた開けたら髪の毛たまってたわよ、汚らしい。私あーゆーの見るのだ一大嫌いなの!』
...じゃあわざわざ開けなきゃいいのに。
『あんたねぇ〜そこの中にカップラーメンあったけど、こんなもん食べてたら健康によくないわよ!だから私が持って帰るから!』
...自分が食べたいだけでしょ?
『あとあんたがいつも着てる紫のジャケット、あれあんたに似合ってないからさ私が着てあげてもいいわよ。仕方がないからさ!持って帰ってあげるわ!』
...それはボクの衣装です。

なんだかんだでガースーはベロベロに酔っぱらってしまった。
まぁいつもの事だけど。
こんなんでバス停まで歩いて行けるのだろうか?

『大丈夫、一人で歩けるわよ!?バス停なんてすぐに歩いて追い越せるわよ!』
...それじゃあ、駄目じゃん。
『大丈夫だって!そう言ってあるから!』
...誰に?
『私は孤独に歩けるわ!』
...孤独に??

あまりに大丈夫と言い張るので、バス停まで送らずに玄関で別れた。

...でもやっぱり心配だ。
バス停まで様子を見に行ってみる事にした。

バス停のベンチにはお年寄りが2人座ってバスを待っていた。
しかし、ガースーの姿はない。

...何処に行ったんだ?まさか迷ったのだろうか?

『あんたねぇ〜、ちょっとぐらい配慮しなさいよ〜!!!』
聞き慣れた声が聞こえる。
完全にガースーの声だ。

『さっきバナナあげたじゃない!』
声の聞こえる方に向かう。
この先には...待ち合わせをした交番がある。
...まさか!?

『ちょっとあんた〜バナナのお礼をしなさいよ〜!バスが来ないんだから、ちょっと送ってくれてもいいじゃない!』
ガースーはパトカーを指差している。
これで送れと??

ガースーが絡んでいるのは先程会った、お巡りさんだった。
『あ、さっきのわくぞうさん。この人もうベロベロで会話にならないんだよ。お願いしますよ。』
ボクはまたまた深々と謝り、バスが車でガースーを監視する事になった。

本当にガースーはしょうがない。
でも憎めない。それがガースー。

ボクには今年自称54歳になる女性の親友がいる。
彼女の名は『ガースー』レモンハイをこよなく愛するおばちゃんだ。

ボクは少し前に引っ越しをした。
それをガースーに話すと
『なんでわたしを招待しないのよ!わたし渡辺篤史、大好きなのよ〜』
...建物探訪???

とにかく来ると言って、聞かないので仕方がないから招待してやった。

『あんた何食べたいの!?とりあえずレモンハイとバナナ買って行くから喜びなさいよ!』
...酒のつまみがバナナって!?

今度の部屋は駅から少し離れてるので、バスで来てもらう事にした。
バス停を降りた所に交番がある、そこを目印に細かく地図も書いてあげた。

いざ約束の時間...
ボクは浅草で所用があり少し遅れてしまった。
そう言う時にかぎってガースーは早く来る。
30分も早く到着したらしく、ボクの携帯にはガースーからの着信が21件も入っていた。

『あんた!なに社長出勤気取ってんのよ!?わたしを待たすなんて2〜3年早いのよ!早く来なさい、早く来ないと先行くからね!』
ガースーからの留守電。

悪い事をした。
ボクはもの凄く急いでガースーを迎えに行った。

この信号を渡れば待ち合わせ場所、という所まで来るとガースーの姿が見えた。
交番の前で立ち尽くしている....というよりも、うんこ座りで待っている。
ガースーの目の前には、レモンハイの空き缶が...1,2,3...3本転がっていた。
どうやら、もう待ちきれなくなって缶酎ハイを飲みはじめてしまったようだ。
...交番の前で堂々とよく飲めるもんだ。

ボクはガースーの元に駆け寄り、先ずは謝った。
『ちょっと〜あんたねぇ〜、いいかげんにしなさいよ!待ち合わせに遅れるのはいいけど、遅刻は駄目よ!』
...遅れるのも遅刻も一緒の様な。

そこにお巡りさんが出てきた。
『あなたが「わくぞう」さん!?あのね、この女性なんとかしてよ!』
...ガースーが何かしたのか?
『交番の前で座って缶酎ハイ飲みはじめちゃったから、注意したんだけど「わくぞうが飲んでいいって言ったから大丈夫なのよ!」って言って全然聞いてくれないんだよね』
...ボクはそんな事一言も言ってない。
『「わくぞうに逆らうと後でガコガコよ!」って、君そう言う事するの?』
...ボクはいったいどんなキャラなんだ?

ボクは深々と謝って、ガースーを連れて交番を後にした。
本当に困ったもんだ。

ふと気付くとガースーの荷物が少ないように感じた。
...確かつまみを持ってくる様な事言ってたな!?
ガースーはつまみを持っていない。
ガースーにつまみ買って来なかったんだ?と訪ねたら
『買ったけど、あげちゃった!』
...誰にあげたんだ??

ボクは後ろを振り返って見た。
交番の中の机の上に....缶酎ハイとバナナが一房のっていた。

『今度あの交番に飲みに行ってやらないとね!』
本当にガースーはしょうがない。
でも憎めない。それがガースー。

ボクには自称54歳になる女性の親友がいる。
彼女の名は『ガースー』

『今日の火曜日って何曜日だっけ?』
と聞いてしまう、おっちょこちょいのおばちゃんだ。

先日仕事を終えて家に帰る車内で携帯電話に留守電が入ってるのに気がついた。
『もしもし〜、今日さぁ、疲れちゃったから、レモンハイで一杯やりたいわ〜!!あんたなんで留守電なのよ〜意気地なしね〜!あたし今日飲みたいのよ、だから御馳走して!!御馳走してくれなかったら...もうあたし、御馳走になってやらないから!!あんたガコガコよ!いいわね!?....』
貧乏なボクにたかるのはガースーぐらいなもんだろう。

連絡する気はなかったが、駅について電車を降りると駅のホームでガースーを見つけてしまった。
...何たる偶然。仕方がないので、声をかけた。

ボク「ガ〜ス〜!」
ガースー『...あら!?あんた!?なによ〜〜〜〜〜☆!』
そう言ってボクの方に走ってきて、いきなり抱きついてきた。
ボク「ちょ、ちょっと、なんだよ!?」
ガースー『ねぇ、お願い!飲ませて〜、飲ませてよ〜!!!』
ボク「お、おい...」
ガースー『ねぇ、あなたに飲ませてほしいのよ〜、少しでいいから飲ませて〜!!!』

駅のホーム場が異様な空間になった。
聞き様によっては、ヤバい感じが...
周りの人々がこちらを見ているのがわかる。
白い目で...

ボク「ちょっと、ガースー、やめ...」
ガースー『お願いだから〜駅の裏でいいから、飲ませて〜』
人々の視線が痛い。

ボク「な、何言ってんだよ!」
ガースー『お願いだから、少しでいいのよ、あなたに飲ませてほしいの〜!なめる程度でいいから〜!』





....いいかげんにしろーーーーーー×××!!!!!!!!!!!!!






ゴクゴクゴクゴク!!!!!
プハぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『疲れてるときのレモンハイは、五臓六腑にイカすわ!』

結局、駅の裏のラーメン屋で一杯飲む事に...
『じゃんじゃん飲みなさいよ!今日はあんたのおごりなんだから!マスター餃子とメンマ頂戴!』
なめる程度が、聞いて飽きれる。
『マスター!レモンハイおかわり!氷少なめ、焼酎濃いめにして〜!』

本当にガースーはしょうがない。
でも憎めない、それがガースー。

僕には二まわり以上年上の女性の友達がいる。
彼女の名は『ガースー』

『あんた臭いわねぇ〜、香水ぐらいつけなさいよ!私のお気に入りの香水、最高よ!』
と言って、ファブリーズを愛用しているおばちゃんだ。


先日久しぶりにガースーとお酒を飲む約束をした。

当日、約束の時間になっても来ない。
仕方ないので店に入って待つ事にした。

遅れる事一時間、ガースーはやってきた。
ガースー『あんたねぇ〜参っちゃったわよ!飲み過ぎちゃった〜!!』
他の店で飲んできたようだ。しかもかなり酔っている。
(約束をしたのに仕方ないなぁ...)

ガースー『ちょっと、マスター!!レモンハイおかわり!!!』
(この店に入って一杯目なのに...)

マスター『つまみは何にする??』
ガースー『ん〜!?レモンハイ!』
マスター『...ハイよ!!』
レモンハイが2杯出てきた。
(マスターも乗らなくていいのに...)

『あの〜...』
気がつくとガースーの後ろに一人の女性が立っていた。
女性『あの〜お邪魔じゃないかしら?ホホホ...』
(誰だろう??)

ガースー『あっ、これね今一緒に飲んでた友達!連れてきてやったのよ!!』
女性『すいません、私達結構飲んでます!ホホホ...』
年齢はガースーと同じくらい。かなり酔っている様子。

「どうぞどうぞ!」
僕は笑顔で席に座るように促した。すると..
ガースー『何よあんた!知らない人がいるからってそんな嫌そうにしないでよ!』
(そんな素振りを微塵も見せちゃいない...)
ガースー『私と二人っきりになりたかったのはわかるけどさぁ〜!!この女も大切に守りなさいよ!!!』
(初対面で名前すら知らないのに...)
ガースー『ほらー、そんな事言うからこいつも泣き出しちゃったじゃないのよぉ〜!』
(いい大人がこんな事で泣きはしないだろう?)

すると、その女性は本当に泣き出した。
(おいおいおい...)
女性『もう私邪魔しないから!ごめんなさい。』
そう言って店を飛び出して行った。

ガースー『あんたが悪いんだから追いかけなさいよ!』
(オレが???)
マスター『謝った方がいいよ!』
(...何故??だいたいマスターは関係ないでしょ?)

仕方がないので追いかける事にした。
駅周辺をぐるっと回ったが、見当たらない。
(たぶん帰っちゃったんだろうな〜)
店に戻ってみると、ガースーもいない?
「あれ?ガースーは??」
マスター『帰ったよ!』
(勝手に帰りやがった...)
マスター『帰りに焼き鳥お土産で包んだから。そのお会計も一緒にだってさ!』
(あいつのお土産を何故オレが払わにゃならんのだ!!)

...結局払った。

とぼとぼと駅に戻る途中、コンビニの前で見覚えのある人影が..
『あんたねぇ〜ちょっとは気にしなさいよ〜ガコガコよそれ!!』
...ガースーだった。
泣いて出て行った、ガースーの友達も一緒にいる。
女性『あっ!?さっきはどーもー!一緒に飲まない!?ホホホ...』
二人はコンビニの目の前のガードレールに腰を下ろし、缶酎ハイを片手に焼き鳥を食べている。

僕が探しまわったあの労力は一体なんだったのだろう。

ガースー『あんたねぇ〜さっきは何なのよ!でももう水に流すからさ!』
(こいつを何処かに流してやりたい)
女性『もういいのよ!私気にしてないから。ホホホ...』
(僕は何かしたのだろうか?)
ガースー『そう言う事だから、少しは配慮しなさいよ!』
(配慮???)
...コンビニでレモンハイを御馳走させられました。
こんなもんです。あ〜あ。

ガースー『このレモンハイ、ダシが薄いわ!』
...あ〜あ。

本当にガースーはしょうがない。
でも憎めない。それがガースー。

仕事を終えた帰り道、弁当を買って帰ろうと駅前のコンビニに入ろうとした。

『わくぞ〜!!!!!』
何処からともなく僕の事を呼ぶ声が聞こえた。

『わくぞー!あんたわくぞ〜!ここよここ私!見つけなさい!視力出しなさいよ!』
...ガースーだった。
ガースーはコンビニの前の自転車にもたれかかり、焼き鳥片手にレモンハイを飲んでいた。
『あんた〜何でコンビニに入ろうとしてんのよ?意外ね!』
...コンビニぐらい誰でも入るでしょ。
『何あんた弁当買うの?いっちょまえに!』
...オレはまだ半人前だけど、弁当も買っちゃいけないのか?

『あんた、まさかお腹空いてるの?』
...だから弁当を買いにきたんだろ!
『ちょっと、私が御馳走してあげるわよ〜!あんたには普段から世話になってあげてるんだから、あんたに御馳走してあげるわ!』
...世話になってあげてる?所々引っ掛かる。
『ちょっと待ってなさい!』
そう言ってガースーはコンビニの中に入って行った。
そして焼き鳥とレモンハイを買って出てきた。
『はい、カンパーイ!グっといきなさい!』
やっぱり、コンビニの前かい。
僕はコンビニの前でガースーとレモンハイを飲むはめになった。

20代ぐらいのメガネを掛けた男がこちらに近づいてきた。
「すいません、それ僕の自転車なんですけど...」
ガースーがもたれかかってた自転車の持ち主だった。
『あんたのなのコレ?あんたずいぶんじゃない!』
...ずいぶん?
『あんたの自転車には世話になったからコレあげるわ!』
ガースーは自分が飲んでいた、飲みかけのレモンハイを男に渡した。
「いや、あの、コレは別に...」
『もういいから、遠慮しないの!ガコガコにするわよ!行きなさい!』
「...どうも。」
男は飲みかけのレモンハイを持ったまま自転車で帰って行った。

僕「ガースー、俺お腹空いちゃったからラーメン食べて帰るよ。」
『仕方ないから付き合ってあげるわよ!』
...別に誘っちゃいないのに。

近くのラーメン屋に入ると
『私も一杯だけ付き合っちゃお!』
と言いながら、3杯も飲んだ。
『マスター!御馳走するから、あんたも一杯やりなさい!』
...嫌な予感がする。
僕「ガースーお金持ってるの?」
『あるに決まってるじゃない!あんたにたかるわけないでしょ!』
...充分たかられている。

僕は店員さんにお会計を頼んだ。
店員『お会計ご一緒でよろしいですか?』
僕「いや、別々で!」
『...ちょっと待って!さっき私が御馳走したから、今度あんたの番ね!全部一緒でよろしく!』

...オレの支払い?ガースーはさっきの焼き鳥と缶チューハイで、オレは(マスターの飲み代も含め)ここ全部かよ!いくら何でもそりゃないぜ。
僕『ガースー、せめて割り勘にしようよ。』
『...あんた本当、仕方ないわね。』
...あんたが言うな。

『あら!?あたし、今日薬局であれしちゃったからもうないわよ。』
財布の中には500円も入っていない。
『さっきあんたに御馳走しすぎちゃったせいよ!』
...焼き鳥一本、缶チューハイ一缶。
『あんた〜責任とりなさいね!』

...結局、全部僕が払いました。

『今度また焼き鳥御馳走してあげるわよ〜期待してなさいよ!』
本当にガースーはしょうがない。
でも憎めない。それがガースー。

辛いん...ですってねぇ〜!!!

風邪をひいていたが、だいぶよくなってきた。
インフルエンザじゃないのに、38度くらいの熱が3日間ぐらい続いた。
苦しんでる2日目ぐらいに、電話が掛かってきた。

『あんたねぇ〜、もしもし〜、あんたねぇ〜』
...この声は...

『あたしよ〜、ガースー!!!あんたすぐに電話でなさいよ〜!』
...ガースーだった。

(...なんですか?)
『今日飲みに行くわよ!』
(...僕、調子が悪いんで、無理です。)
『あらそうなの?まぁまぁね!...(ガチャ...)』
そのまま電話は切れた。
まぁまぁってどういう事なんだ?
僕は考えるのも辛いので、そのまま寝てしまった。

...ジャジャジャジャーン!!!
深い眠りの中、僕の携帯が鳴った。
(...はい。)
『私よ!ガースー!あんた、大丈夫なの?調子どうなのよ?』
(...今寝てましたから。)
『あらそうなの?あんたタイミング最悪ね。じゃあ今度薬持って行くから、安らかにね...!(ガチャ...)』
僕の事を心配してくれて電話くれたのだろう。
ガースーも、いいとこあるな。

ふと時計を見た。
「深夜2時18分」
...ガースーのやろう。病人の所に、こんな時間に電話掛けてくるな!!!

3日後、ドアのノブにビニール袋が下がっていた。
中には薬が入っていた。

PC180297
ガースーより。

風邪だって言うのに...
本当にガースーはしょうがない。

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