2014年04月19日 08:00

欧米映画ベスト100 1979年版 88

bh
 久々の三日連続での映画シリーズです。
残り少ないネタですが、今日を入れてあと13回、なんとか最終回までたどりつけそうです。

さて、今日はシリーズ4回目の登場となる、ハリウッドを代表する大監督、ウィリアム・ワイラーのアカデミー作品賞受賞作が登場します。ワイラー監督は監督賞を三度受賞していますが、その三作品はすべて作品賞も同時に受賞しています。そして今日の作品は、ワイラー監督が三度目のオスカーを受けた史劇の傑作、「ベン・ハー」です。

 ユダヤがローマの支配下にあった西暦紀元のはじめ、エルサレムに新任総督がローマ軍に守られて到着した。軍団司令官メッサラ(スティーブン・ボイド)の幼なじみベン・ハー(チャールトン・ヘストン)は、エルサレム第一の富豪の若い当主。二人は再会を喜び合ったが、メッサラは昔と違って征服者の傲慢さを見せた。新総督着任の記念パレードの日、ベンの妹が偶然のあやまちで反逆者とされた時、力の座に酔うメッサラはベン・ハー家に踏み込み、ベンの母と妹を逮捕し、ベンを奴隷としてガレー船に送り込んだ。
月日が流れたある日、ベンの漕ぐガレー船が海賊に襲われ、司令官の命を救ったことから、ベンは自由の身になった上に司令官の養子として迎えられた。だが母や妹のことが諦められないベンは、エルサレムに戻り、そこで、かつての使用人でベンの愛する美しい娘エスター(ハヤ・ハラリート)と再会した。
折りしもエルサレム大祭の戦車競争に、メッサラが出場すると聞いたベンは、自分も出場した。激しい争いの末メッサラは転倒し、死に際に母と妹の居所を告げて息絶えた。ふたりをライ者の谷に見つけ出したベンは、奇跡を行うというイエス・キリストのもとへ連れて行く。イエスは今しも十字架を背負って処刑場への道を歩かされていた。ベンは奴隷時代に水をくれた神のような人がイエスであることに驚き、今度はベンが水を与えた。その時から、心の中の憎しみも悲しみも消え、母と妹の上に奇跡がおこり、ライ病は消え去った。

ウィリアム・ワイラー監督によるスペクタクル超大作だが、深みのある宗教的精神性が劇的内容を大きなものにしている。アカデミー賞は11部門という史上最多の獲得となった。

オジサンは過去に二度ほどTVで見ましたが、正直、このストーリーがイマイチ判りにくかった記憶があります。チャリオット競走のシーンや、ガレー船のシーンだけが妙に印象に残っている作品でもあります。
1950年代はワイド・スクリーンの史劇の大作が多数作られていますが、オジサンは「十戒」の方が「ベン・ハー」より好きだったりします。

当シリーズでは、ワイラーの監督作品はあと2本登場します。(映画好きなら想像つきますよね)


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