2015年04月28日 08:00

淀川長治 映画ベスト1000 102

tlc
 え〜、このところ忙しかったり、体調が悪かったりと気力が充実しないオジサンですが、とりあえずブログだけは続ける所存ではあります。とはいえ、連日内容のうすいネタになる可能性はかなり高いと思われますので、そかはご容赦を。
さて、今日紹介する作品は、オジサンの世代にとっては「エイリアン」と「ブレードランナー」という2本のSF映画のイメージが強い、英国出身の名匠リドリー・スコット監督の作品です。
その作品とは、1991年に作られた「テルマ&ルイーズ」(紹介はコチラ)です。この時代までのリドリー・スコットの作品としては結構異色のロードムービーで、オジサンは後年にTVで見るまで彼の監督作品であることを知りませんでした。(何度も書いていますが、オジサンは80年代後半〜90年代は映画と距離をとっていた)
以下は淀川先生の解説です。

・この映画の見どころは、女性の開放感、中年女の開放感ですね。テルマは夫婦生活に決して満足してはいないけれど、それ以上を望もうとしない平凡な主婦。ルイーズは生活にいやけがさしているウェイトレスの独り者。この二人が逃げていくうちに、今までの生活を忘れてどんどん気持ちが高揚して行動的な女に変っていく、いやらしいタンクローリーの運転手の車を燃やしちゃったりする。そのあたりのすごいこと。それが十五、六歳の女の子同士ではなくって、中年の、いい年をした女同士だから面白いんです。最後の最後はいったい、二人はどうなるのか。これは女の感覚が見事に溢れたロードムービーの傑作、絶対におすすめの作品ですよ。

リドリー・スコット監督は、この作品以降しばらくパッとしなくなりますが、2000年に超大作、「グラディエイター」でアカデミー作品賞を受賞し、現在まで活躍を続けています。
そういえば、松田優作の遺作となった「ブラック・レイン」も彼の監督作品でしたね。


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