ジャッロ映画

2017年03月21日 08:00

ast4
 え〜、実に9ヶ月にわたり続いた長期シリーズでしたが、ついに最終回であります。
今までの長期シリーズとは比較にならないほど一回あたりの文章の量が多く、オジサンとしては何度も途中で投げ出そうと思った次第ですが、あと一回だけと思い続けているうちに最終回までたどり着いたというのが現実です。(次は文章の少ないシリーズにしたい・・・)

さて、オジサンのブログの中では二番目に長く続いたシリーズの最終回を飾るのは、2011年に公開された日本未公開作で、「ドレスの下はからっぽ 最後のショー」(原題の直訳は、「ドレスの下は何もない 最後のショー」という作品です。1985年の大ヒット作、「ドレスの下はからっぽ」と同様にカルロ・ヴァンツィーナの監督作品で前作でプロデューサーを務めたアキッレ・マンツオッティ(2007年に他界)に捧げた姉妹編というこのとのようです。
リチャード・E・グラント、アレクサンドラ・バーマン、フランチェスコ・モンタナーリ、ヴァネッサ・ヘスラーといった人たちが出演していますが、オジサンは例によって全く知らない俳優さんばかりです。

ストーリーとしては、著名なデザイナーのモリノーニの広告塔を務める、スウェーデン人でトップモデルのアレクサンドラがナイトクラブから移動中に、黒いベンツに轢き逃げされて死亡する。国家警察の警部でシチリア出身のマレルバは、アレクサンドラの死に事件性を感じ捜査を始めると、以前にモリノーニの広告塔を務めていたデジデリアが5年前に変死していることが判った。
モリノーニはアレクサンドラの急死をうけて、二番手のクリスティアーナを代役に仕立上げ、さらにスカウト担当をスウェーデンに送り込み、新人モデルの発掘にも乗り出していた。まもなく、ストックホルムで花屋の店員をしているブリジッタをスカウトし、彼女をアレクサンドラの後任にするべく教育を始めた。この動きにクリスティーナは怒りを覚えていたが、同じ頃クリスティアーナのところには無言電話が掛かるようになり、彼女はマレルバに相談しようとするが、マレルバ警部が彼女の屋敷に着いた頃にはクリティアーナは何者かによって惨殺されていた。
マレルバ警部は4人目の被害者になる可能性が高いブリジッタのもとを訪ねたが、折りしも彼女は無言電話を受けているところであった。その後、ジャーナリストのジョルジオがブリジッタ宅に不法侵入して逮捕され、連続殺人の容疑者として取調べを受けるが、彼はモデルたちの下着を盗むために侵入したことを認めたが、殺人については強く否定、そして手首を切って自殺してしまった。
マレルバ警部はジョルジオがモデル業界の暴露本を執筆中であったことを突き止め、この暴露本に解決の糸口を求めた。同じ頃、モノリーニの同性愛の相手であるブルースがモノリーニのデザインを、ライバルのデザイナーに横流ししていたことが発覚、ブルースはモニリーニの元を追放されるが、まもなく何者かによって殺害されてしまう・・・、というもののようです。

この作品は、1970〜80年代のジャッロ映画との違いを示す一本として注目に値するものの、昨日紹介した、「湖のほとりで」以降のジャッロ映画の悪しき傾向を体現した作品として記憶されるという論調のようです。

実に9ヶ月、223回という長期に渡って続けたシリーズでしたが、今日をもって終了です。
本シリーズの元ネタとなった、大労作「ジャッロ映画の世界」を上梓された安井泰平氏に感謝いたします。


2017年03月20日 08:00

ast3
え〜、一応確認したところ、220回を超えた当シリーズも、今日明日の2回で終了のようです。
しかも、オジサンとしてはとても嬉しいことに、このうちの一本は日本でも劇場公開されている作品でありまして、この最終段階にきてストーリーの紹介を手抜きでいるという幸運が待っておりました。

さて、今日紹介する作品はシリーズ最後の日本劇場公開作でありまして、本国では2007年、そして日本では2009年に後悔されている、「湖のほとりで」(原題の直訳は「湖の若い女性」)という作品です。ストーリーはコチラの外部サイトで確認していただくとして、この作品、イタリアのアカデミー賞である、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の主要10部門(最優秀作品、最優秀製作、最優秀監督、最優秀新人監督、最優秀主演男優、最優秀脚本、最優秀撮影、最優秀編集、最優秀サウンド、最優秀視覚効果)を独占するという華々しい評価を得た作品で、そういった意味ではジャッロ映画史上の最高傑作ということができる作品のようです。

この作品がなぜこのように高い評価を得たのか?、安井泰平氏の著作ではかなり詳しく解説してありますが、やはり、ダリオ・アルジェント、リッカルド・フレーダ、セルジオ・マルティーニといった監督の主導によって築き上げられてきたジャッロ映画の伝統を打ち破り、1930年代以降ほぼ一貫して精神分析学によって特徴付けられてきたジャッロ映画に、どちらかというと悪い意味での新風を吹き込んだという点が重要な部分であるように思います。
本作は犯罪物語やミステリーに対するイタリア映画界の執着を体現した作品であり、単なる形式としての犯罪劇を利用して、悩めるコミニュティー像を描き出しているにすぎないといった論評もまた、この作品を的確に言い表しているのかも知れません。

この作品はコチラで全編を見ることができるようです。


2017年03月19日 08:00

ast2
え〜、シリーズ最終盤に至ってもストーリー紹介に四苦八苦しているオジサンですが、とりあえずあと2〜3日でその苦労からも開放されそうです。とはいえ、次期シリーズは全く未定でありまして、今度はネタ探しに四苦八苦することになりそうです。

さて、今日紹介する作品は、本国では2006年に公開されている日本未公開の作品で、「初恋の夜」(原題の直訳は「私の初恋の夜」)という、実にジャッロらしからぬタイトルの作品です。アレッサンドロ・パンビアンコという監督さんの作品で、ヨアンナ・モスクワ、ジュリア・ルッフィネッリ、ヴァレンティーナ・イズミ、ダミアーノ・ヴェロッキなんていう全く知らない俳優さんが出演しています。

ストーリーとしては、1974年、ある男が17才の娘と肉体関係を持った挙句に、その娘を殺害する事件が起きた。そして2004年、17才の少女だけが失踪する事件が連続して発生、女子高生のヴァネッサが行方不明となった。一連の事件のせいで、17才の女子高生キアラは父親によって外出を禁止されていた。しかし、キアラのボーイフレンドのアンドレアはキアラが意図的に自分を避けていると思い始め、二人は不仲になりつつあった。
キアラの友人のマリーナは、キアラにアンドレアとの関係を清算し新しい出会いを求めるべきだと助言する一方、彼女自身はスポーツ・ジムでインストラクターをしているマッテオにアプローチしはじめていた。しかし、マッテオはマリーナではなくキアラに誘いをかけてきたため、キアラはマリーナに相談した上でデートの約束をする。
デート当日、マッテオはキアラを郊外の邸宅に案内するが、そこでマッテオが麻薬常習者で、自分とのSEXしか望んでいないことを知ったキアラはデートに来たことを後悔しはじめた。キアラはマッテオに帰宅したいと訴えるがマッテオは聞き入れなかったため、キアラは隙を見てマッテオの携帯電話でマリーナに助けを求めたが、自分が今居る場所さえ判らないため、うまく伝えることが出来なかった。
連絡を受けたマリーナはアンドレアに協力を要請、アンドレアは当初は難色を示したものの、事の重大性に気付きマリーナと共にスポーツ・ジムへ向った。やがてキアラとマッテオの居る邸宅の場所を把握するが、同じ頃キアラは、マッテオから身を守るために悪戦苦闘する中、マッテオの他殺体を発見して驚愕するが・・・、というもののようです。

この作品、「悪魔のいけにえ」、「スクリーム」、「ラストサマー」といったスラッシャーやスプラッター系の作品の要素を導入した作品で、「米国製スラッシャー映画に対するイタリア映画界の回答であり、それなりの緊張感こそ構築しているものの、結論付けは満足には程遠い」といった批評があるようです。

この作品はコチラで全編が見れるようです。


2017年03月18日 08:00

 え〜、シリーズも220回目でありますが、いよいよ残すところはあと2〜3回といったところです。(映像があるか確認してないもんで)ast1

さて、今日紹介する作品は、本国では2005年に公開されている日本未公開作で、「悪性緊縛」(原題の直訳は「汚れた緊縛」)という作品です。ジョルジオ・モンテーニという監督さんの作品で、パトリシア・コンデ、サイラス・エリアス、イネス・ノビリ、エドアルド・サーラといった人たちが出演しているようですが、オジサンは知らない人ばかりです。

映像はあったものの、何のこっちゃワカランと思いますので、ストーリーはというと、67歳の富豪フランバーグは若い愛人のダリアと共にマットの経営するナイトクラブを訪問した。その際。クラブの女性職員のアレックスは駐車係としての立場を悪用して、同僚の夫のダニエルをフランバーグの車に忍び込ませた。フランバーグ邸の潜入に成功したダニエルは、フランバーグを縛り、口をテープで塞いだが、その最に誤って鼻も塞いだためにフランバーグは窒息死してしまう。
ダニエルはダリアも縛り上げ現金を奪うことに成功、この金で滞納していた家賃を払うが、彼には大きな罪悪感が残った。フランバーグの娘のシルヴィーは、父親の死にダリアが関係していると考え、私立探偵のレイモンドに調査を依頼した。レイモンドが遺産の8%を報酬として要求してきたためシルヴィーは、念のため父親のヨットを管理しているティトにも同じ依頼をした。レイモンドはフランバーグの依頼を受けていたと嘘をついてフランバーグ邸を訪問するが、ダリアに疑惑の目を向けられる。
同じ頃、ティトの下でフランバーグのヨットの改修を請け負っていたダニエルは、ダリアに取り入ることでフランバーグ邸の雑用係のアルバイトとして採用される。ダニエルはマットやアレックスに脅されており、強盗で得た金を巻き上がられており、いくらかでも金が欲しい状況に追い込まれていた。この事実を知ったレイモンドは、ダニエルを篭絡してフランバーグ邸の内部事情を調べさるが、自分に対する調査を知ったダリアは同じくダニエルにレイモンドの素性の調査を依頼した。しかし、ダニエルはティトに解雇され、レイモンドとダリアの両方の依頼を受けてしまったことで事態は複雑さを増していたが・・・、というもののようです。

この作品、監督自身が少年時代に熱狂したであろうイタリア国産の性愛スリラー映画を、堂々と模倣しているものの、大いなる希薄化という結果を招いている、といった評価のようです。



2017年03月17日 08:00

ast6
 え〜、シリーズも残りあと僅かで、ここ数日は1990年代のTVジャッロを紹介していますが、これらの作品がいかほどウケたのかは判りません。日本でも1970年代のTV洋画全盛期には、TVムービーが劇場用映画より高い視聴率を上げるケースもありましたので、TV向きの作品というのがあることは確かのようです。

さて、今日紹介する作品は、1993年に製作された、「不完全犯罪」(原題の直訳も同じ)という作品です。ファフリツイオ・ラウレンティという監督さんの作品で、ジオエーレ・ディグス、ステファノ・モリナーリ、カルロ・カルティエルといった、ま〜TV映画ですので当然のように知らない俳優さんばかり出演しています。(有名俳優だったらゴメンナサイ)

ストーリーとしては、貧乏弁護士のルーカは、大学の同級生で資産家令嬢のアンジェラから、交際相手のアントニオについて相談したい事柄があるので至急会いたい、という電話を受ける。ルーカは学生時代からアンジェラに憧れていたが、彼女は同級生のアントニオと交際しており、手の届かない存在でもあった。ルーカは久々にアンジェラに会えることに興奮していたが、彼女の相談内容は、画家をしているアントニオがスランプに陥っており、精神分析医のアルベルタ・ダノヴィッチに治療を受けていたが、アントニオがその医師をアンジェラの銃で撃ち殺したらしい、というものだった。
ダノヴィッチ医師は実際に殺害されており、アントニは事件発生後に拳銃を持ったまま被害者の車でその場を立ち去り、すでに追われる身となっていた。ルーカはダノヴィッチ医師がが患者とのやり取りをテープに記録していることを知り、事件当時のテープを探し始めるが、そんな矢先、問題のテープがルーカのもとに送り届けられた。その内容によると、アントニオはアンジェラの拳銃でダノヴィッチ医師を脅しながら性交し、その後、拳銃を医師に預け、同意を得た上で彼女の車を使用していたというものだった。
しかし、アントニオは凶器の拳銃で自殺したと思われる状況で発見される。検事のニコーラは、アントニオがダノヴィッチ医師のもとに舞い戻り、彼女を殺害し、その後に別の場所で自殺したという見解を示したが、ルーカは納得できず調査を続行、ダノヴィッチ医師の交際相手のマルテッロに疑惑の目を向けた。しかし、マルテッロは事件発生当時は商用で東京に滞在しており、アントニオを殺害することは不可能であった。
続いてルーカはダノヴィッチ医師の元指導教授で小児愛者(ペド)のネグリーニに疑いの目を向けるが、彼はダノヴィッチ医師とは対立関係になかったものの、ダノヴィッチ邸の家政婦のアルダに脅迫を受けていたと語った。ルーカが自分のことを調べていることを知ったアルダは、自分がダノヴィッチ医師のテープを悪用して複数の人間を脅迫していたことを黙っていることを条件に、ダノヴィッチ殺しの犯人を教えると申し出るが、彼女はその直後に惨殺されてしまう・・・、というもののようです。

この作品は、70〜80年代の劇場用ジャッロ映画以上に精神分析という要素んみ深く切り込んだ作品という評価がされているようです。


2017年03月16日 08:00

ast5
 え〜、前にも書いたように、1990年代以降はジャッロはTVの世界が中心になっていますので、当然の如く日本公開作なんぞあるはずもなく、ネタとしては厳しいんですが、それでも映像が存在する限り、最後まで書き続けようと思うオジサンです。

さて、今日紹介する作品は、昨日に引き続きセルジオ・マルティーノの監督作品で、1999年に製作された、「モーツァルトは人殺し」(原題の直訳は「モーツァルトは殺人者」)という作品です。昨日の同監督の作品と違い、知らない俳優さんばかり出演しており、アルベルト・ディ・スターシオ、ダニエラ・スカルラッティ、アズーラ・アントナッチ、ジョルジア・ガルダーチ、マヌエル・オリヴェリオなんて人が出演しています。

ストーリーとしては、高等音楽院に通う、マリーナ、アンナベッラ、キアラ、アウトゥーロ、ダニエーレの5人はコンサートを開き、モーツァルトのピアノ四重奏曲を演奏するが、退学した元学生のジャンニが現れたこに動揺し、曲の最後の部分で失敗してしまう。指導教授のバルディにも見放され5人は失意の中で帰宅したが、まずキアラが何者かによって殺害され、さらに彼女の死体を最初に発見したホームレスもまた殺害された。
国家警察のアントニオ警部は部下のムーティ警と共に捜査を開始、キアラがアウトゥーロと交際していたことを知る。さらにアントニオ警部は、自らの交際相手でスクーるカウンセラーをしているマルタにも協力を要請、ダニエーレが神経症の上に麻薬依存症でありマルタが治療にあたっている事を知るが、それ以上のことは職業上の守秘義務のため話すことはできないと言われた。
その後、アウトゥーロが自宅の浴室で殺害され、担当検事のプレスティはキアラを殺したアウトゥーロが自殺したとの見解を示したが、キアラとアウトゥーロの死体には同じマークが刻まれており、さらに事件当夜にバルディ教授を目撃したという、アンアベッラの証言によってこの説は否定された。検事とアントニオ警部はバルディ教授を事情聴取、彼が少年愛者で、アウトゥーロを含む男子学生に関心を寄せており、しかもキアラ殺しについてアリバイのないことが判った。
しかしその後、アンナベッラは証言を撤回、さらにマルタと警部の自宅が侵入者によって荒され、ダニエーレが公園で殺害される。アントニオ警部は捜査から外され、ジョルジオ警部が新たに事件を担当するようになる。それでもアントニオ警部は独自に捜査を続行し、今回の事件が22年前の事件に起因していることを掴むが・・・、というもののようです。


2017年03月15日 08:00

ast4
 え〜、苦労してストーリーを紹介している当シリーズですが、何分にも同じジャンルの作品を200回以上続けたせいか、このことろアクセス数が減少の一途をたどっており、かなり厳しい状況のオジサンです。

さて、今日紹介する作品は、1993年に製作された、「プライベートな殺人」(原題の直訳は「プライベートな犯罪」)という作品で、当シリーズでは何度も登場している大物、セルジオ・マルティーノが監督した作品です。
俳優さんもなかなかの顔ぶれで、エドウィジュ・フェネシュ姉さんをはじめ、大ベテランのアリダ・ヴァリ、アニー・ジラルド、70年代初頭は人気の高かったレイ・ラブロックといった日本でも良く知られた人たちが出演しています。

ストーリーとしては、名家の御曹司のマルコが殺害され、自分の経営する工場の敷地で発見された。マルコの母マティルデ(アリダ・ヴァリ)はマルコの妻のダニエラに連絡するが、夫婦仲の悪かったダニエラは悲しむどころか息子のフィリッポと口論を始める始末であった。ダニエラとフィリイポはお互いに父親殺しの犯人として疑っており、この状況を知ったマティルデは、犯行時刻に全員が邸宅内に居たというアリバイをでっち上げた。
当地に在住しているフランス人ジャーナリストのニコール(E・フェネシュ姉さん)は事件の調査を始めるが、娘のサンドラと連絡が取れないことが気になっていた。サンドラは友人のキアラの家に泊まるというメモを残しており、キアラにサンドラの行方を尋ねると、サンドラは学校内に居るという答えが返ってきた。
同じ頃、国家警察のステファノ警部(ラブロック)は、マルコの愛人でナイトクラブを経営してるミレーナを訪問、彼女はマルコの死亡推定時刻である21時〜23時頃は自分のナイトクラブでマルコを待っていたと語り、さらに、今回の事件は最も怪しくないと思われる人物が犯人だろうと話した。その夜、キアラがニコールを訪ねて来て、実はサンドラとは昨夜か会っておらず、現在は連絡が取れない状況であることを告白した。キアラの話によると、サンドラはフィリッポを通じて知り合ったマルコと愛人関係にあり、昨夜もマルコに会うために彼の屋敷に向ったということであった。
この事実を知ったステファノ警部は、サンドラが重要参考人であると考え、マルコの屋敷や、サンドラの通う音大を大々的に捜索するが、サンドラを発見することはできなかった。そんな中、サンドラの元ボーイフレンドの母親で霊媒師のアダ(アニー・ジラルド)が警察に押しかけ、サンドラは大量の水、大量の土砂、そして多数の石のある場所にいると言い出した。ニコールはアダの言葉を信じ、その言葉の示す場所へと向かい、ついには川のほとりでサンドラの遺体を発見するが・・・、というもののようです。

この作品は「ツイン・ピークス」の影響下にある作品で、4話構成のTVシリーズだったようです。この作品は大きな成功を収めたようで、セルジオ・マルティーノの代表作であると同時に、1990年代を代表するジャッロ作品という評価がされているようです。



2017年03月12日 08:00

ast2
 え〜、近頃ネタを書く気力が充実しない(いつもですが)オジサンですが、当シリーズもあと少しですのでの、なんとか気力を振り絞って最後まで続けようと思っております。

さて、今日紹介する作品は、1990年にTV向けに製作された作品で、「黒衣の殺人鬼」(原題の直訳は、「黒衣の人物に扉を開くな」)という作品です。ジュリオ・クエスティという監督さんの作品で、オロール・クレマン、クラウディア・ムーツイ、マッテオ・モビリアといった面々に混じって、日本ではマカロニ・ウェスタンの大スターとして70年代前半までは人気の高かったジュリアーノ・ジェンマが弁護士役で出演しています。

映像がオープニング部分だけなので何のこっちゃ判りませんが、ストーリーとしては、夫ステファノと離婚して息子のルーカを育てている精神分析医のロレンツァは、前年に死亡した女優の娘で、音楽学校に通っているフランチェスカの精神分析を行っていた。彼女の病状は特に不思議なものではなかったが、その態度に何か不可思議なものを感じたロレンツァは、彼女に対して適度な距離を保つことが困難であるように感じていた。
ロレンツァがフランチェスカに、なぜ分析医として自分を選んだのか尋ねると、ロレンツァ・マネルバという名前から良いイメージを得たと答えるのだった。
フランチェスカは母親の元愛人と深い関係にあり、母親の死後に自殺未遂事件を起こしていた。フランチェスカは母親の元愛人に過大な期待を抱いていたが、妊娠〜中絶という流れの中で、相手に対し幻滅したが、相手のほうは今でもフランチェスカに会いたがっているということであった。ロレンツァは相手を避けているばかりでは何の解決にも至らないので、会って話し合ってみたほうが良いとアドバイスした。そして彼女の治療費を払っている父親には、順調に快方に向かっていると伝えた。
そんな頃、元夫のステファノが再婚することになり、息子への影響を最小限にとどめることを考えたロレンツァは式に出席することにした。式の当日はフランチェスカの治療の日であったが、ロレンツァは本人の承諾を得て治療をキャンセルした。ところが、ロレンツァは式の最中に、フランチェスカが投身自殺したという緊急連絡を受ける。ロレンツァは葬儀に列席したものの、フランチェスカの父親から強く批難される。
ロレンツァは体調を崩し寝込むが、交際中の弁護士アンドレアの介護で3日後には仕事に復帰すると、郵便受けにフランチェスカが死の直前に録音したテープを発見した。その内容は、彼女は愛人と会ったことで、相手の人間として弱さを悟り、そんな男の為に自殺未遂を起こした過去の自分が嘘のようだというものであった。
ロレンツァはフランチェスカが自殺したのではなく、相手の男に殺されたと考え、国家警察に訴えたが、担当の警部はフランチェスカの過去の自殺未遂を盾に、他殺説を否定した。ロレンツァは友人のマリーナの協力を得て、フランチェスカの相手の男を探し始め、フランチェスカがデートで使用していた別荘で、アルド・モレーナという名前を発見した。アルドはフランチェスカの母親の広報担当者だった男で、現在はアメリカに在住だということであった。しかし、その話が信じられないロレンツァとマリーナはさらにアルドの行方を追った。
同じ頃アンドレアは、アルドが元パートナーの女性の変死事件で有罪判決を受けていた事実を見つけ、警察にアルド探しを依頼、ロレンツァとマリーナには調べるのを止めるよう忠告した。そんな中、マリーナが何者かによって殺害され、遺体を発見したロレンツァはショックで病院に搬送された。やがて、ロレンツァはフランチェスカが精神分析医として自分を選んだ理由を知り驚愕するが・・・、というもののようです。

ストーリー紹介が長くて疲れましたが、この作品は1990年代のTVジャッロ映画を代表する一本のようです。


2017年03月11日 08:00

ast1
 え〜、いよいよもって当シリーズも最終段階に入っておりまして、80年代末期以降のジャッロ映画を紹介していくこととなります。この時代、ジャッロは劇場用映画からTVへと軸足を移すと考えたプロデューサーたちは、TVムービーとしてのジャッロを作成したものの、その過激な描写ゆえにTV放送できず、一部は先に劇場公開したり、あるいは製作したものの、劇場公開もされず、過激さゆえにTV放送もできず長期に渡って公開されなかった作品もあったようです。

さて、今日紹介する作品は、そんな1988年に公開された「ランベルト・バーヴァの目撃証人」(原題の直訳は「目撃証人」)という作品です。この作品、元々はランベルト・バーヴァが作ったTVシリーズの中の一編だったようで、何がしかの理由で劇場公開されたようです。
バルバラ・クピスティ、ジュゼッペ・ピアンヴィーティ、ロレダーナ・ロミート、ステファノ・ダヴァンツァーティなんていう知らない俳優さんに混じって、1970年代初めにオルネラ・ムーティとのコンビで人気のあったアレッシオ・オーラノが出演しているのが目をひきます。

ストーリーとしては、盲目の女性エルザが男友達のカールと共に、閉店間際のスーパーで買物を始めた。しかし、彼らの車が違法駐車であることを店内放送で知り、カールは車に戻り、エルザは試着室に残った。カールが車の移動に手間取ってる間に店は閉店し、エルザは店内に取り残されてしまい、エルザは出口を求めて店内をさまようこととなった。
そんな頃、スーパーの店長(アレッシオ・オラーノ)は、部下のマーラがボーイフレンドのマルチェロを店の事務室に連れ込んでSEXしているのを目撃、興奮した店長はマルチェロが出てきたのを見計らいマーラをレイプしようとするがマーラは逃げ出し、まもなく殺害されてしまう。この事件の発生を察知したエルザは息をひそめ隠れていたが、やがてカールによって発見され、二人は店内を脱出したものの、警備員に見つかってしまう。
マーラの殺害について捜査に乗り出したマッラ警部は、目撃者としてのエルザに疑問を抱く一方で、過去に暴力事件を起こしていたカールに疑いを持ち、DNA鑑定を受けるよう依頼する。一方エルザは、自分は目が不自由だが、他人の動作を感知する訓練を毎日受けているので、犯人を特定することが可能だと訴えた。
店長はマーラ殺しをマルチェロに押し付けるべく画策し、マルチェロがマーラの机の上にライターを置き忘れたという事実を悪用し、タバコを吸わないマーラの机にライターがあるのはおかしいと警部に指摘した。しかし、店長は警察を訪れた際に女性の目撃者(エルザ)がいることを知り、口封じのため彼女を殺害する決意をした。折りしも目撃者が警部と打ち合わせ中であるという話を聞きつけ、エルザの姿を確認しようとするが、警部の部下のティツィアをエルザと勘違いする。
警部はエルザをホテルに送り、ティツィアに警護させることにした。その夜、店長はホテルに潜入しティツィアを殺害した。カールはDNA鑑定に時間が掛かることを知り、病院を抜け出しエルザの元へ向うが、ティツィアが殺害されたことで、エルザはカールと行動を共にすることを拒否したため、カールは一人で身を潜めることになった。一方店長はニュースで自分が殺害したのが警護していた女性警官であることを知り、改めてエルザの殺害を企てるが・・・、というもののようです。

この作品、ジャッロ映画の中でも一番早くDNA鑑定とうい要素を取り入れたという点で特筆すべき作品のようです。


2017年03月10日 08:00

as20
 え〜、東京への日帰り出張から無事に戻ったオジサンですが、仕事もそれ以外も収穫ナシという結果でありまして、報告書を書くのが憂鬱なオジサンです。

さて、今日紹介する作品は、本国イタリアでは1996年に封切られ、実に30億リラを超える興行収入を記録、ジャッロ映画史上最大のヒット作となった日本未公開の作品、「コールガール殺人事件」(原題の直訳は、「輪/コールガール」)という作品です。「ドレスの下はからっぽ」のカルロ・ヴァンツィーナ監督の作品で、ジェニファー・ドライバー、ラズ・デガン、アレッサンドラ・キティビアンカ・コエダムといった俳優さんが出演しています。

ストーリーとしては、1989年11月、ポーランドの農家の娘エヴァは、ベルリンの壁が崩壊したことを知り、西欧に渡る計画を立てる。1996年、エヴァの妹のマリアは、自称「通訳」としてミラノで暮らしているエヴァのもとを訪ねた。しかしその夜、エヴァは電話を受けて外出したまま、朝まで戻らなかった。マリアは電話を受けた時にエヴァが書いたメモを解読し、姉が9時に高級ホテルでソニアというロシア人女性と共に、地元の企業「ネオテク」に関係した会合に参加していることを知る。
マリアは思案の末、国家警察のトニ警部に相談を持ちかけたが、警部は形式的な調査を約束したものの、事態を真剣には受け止めていないようであった。マリアは自ら調査することを決意し、まずソニアの居所を突き止め、その許を訪問した。ソニアはトニ警部と同様に事態を真剣に考えていないように見えたが、マリアの訪問には動揺しているように思われた。
マリアはソニアを監視し始めたが、彼女は自然史博物館で何者かと会った直後、同館の屋上から転落して死亡する。ソニアの死を受けて、トニ警部は事態を深刻に受け止め、捜査を進める中で、エヴァは通訳ではなく実際はコールガールで、ホテルでの会合の後に何がしかのトラブルに巻き込まれたと推理、マリアの協力を得てさらに事件に真相に迫るが・・・、というもののようです。

大ヒット作ゆえに批判的な批評もあるようで、「悪い意味で当世風になり下がった本作はヴァンツィーナ映画の水準を多くの点で下回る失敗作」とか、「過去のヴァンツィーナ製ジャッロ映画と同様、実質的にはブライアン・デ・パルマ映画の模倣に過ぎず、従って重要作品とはなり得ない」といった評価をされているようです。
この作品は、コチラで全編を見ることができるようです。


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