November 17, 2016

猪苗代のワルリ画1枚目、完成へ。わふフェス2016の準備。

DSC02992
東京・kai houseでの「わふフェス2016」を控え、17日は一日中、こもって制作。
akkoさんと僕も、準備におおわらわ。とにかく、いろいろなことをやっていた、という記憶が残るのみ・・・。

DSC02971
ひたすらディテールをつめていく。
「ときどき、集中しすぎてよだれが垂れるのに気づかないこともあるんだ(笑)」
とのこと。

濃淡をつけた・で雲を表現中。
DSC02984


DSC02985
二枚目の作品も、その様子が徐々にわかってきた。
しかし、この絵に秘められたストーリーは、僕たちが思っていたものを飛び越えるものだった。

午後から、強力助っ人・画家のohkojima makiさんが駆けつけてくれた。
1枚目完成へ向けてラストスパート。
実は、一番上の写真が最後の仕上げの様子。
山の中心部に描かれた、これが何を示すのか。
それは、完成した午後11時30分、Mayurの口から明らかになった。

okazu
 

November 16, 2016

赤松山荘・翁島小学校上級生たちとの話・那須にて。

DSC02943
見祢集落での滞在中お世話になったのが、こちらの赤松山荘。
この山荘の持ち主、yamanakaさんにお世話になっていた。
ワルリアーティスト3人と、僕、そしてボランティアチームが入れ替わり、立ち替わりで計4名。
7〜8名という大人数にもかかわらず、快く迎え入れてくださった。

DSC02941
この山荘は、ここに生えていた赤松を使い、建てられている。文字通りの、「赤松山荘」なのだ。
内側も、木造。高い天井までの吹き抜けと木々そのままの美しさが、大変気持ちがいい。
夜毎、yamanakaさんと、見祢集落に来たときに餅つきを開催してくれたり、何かとお世話してくださったkoitabashiさんとおいしい食事とお酒を交えて色々な話に花を咲かせた。モロッコのタジン鍋、アジア風やきそば、お赤飯(koitabashiさんが育てたもち米と小豆で)、そしてハーブティーなどなど・・・心のこもったお料理で、疲れがピークになってくる時期の体、そして気持ち的にも支えていただいた。
両者の話が通じ合ったとき、互いの理解が生まれるたびに、心の中に芽生えるものがあるような気がして僕は嬉しかった。

DSC02940
最終日の朝の気温は、1度。
もう、寒さにも慣れ、低くなればなるほど「記録更新!」と喜んでいた。

DSC02947
庭に生えているカリンの収穫を任された。「上の方になっているのは無理して取らなくてもいいから」というyamanakaさんに、「大丈夫、大丈夫」とするすると木に登っていくワルリチーム。

DSC_1083
自然児ぶりを発揮!余裕で一番高いところになっているものも高枝切り鋏で落としていく。
村だったら素手でいくし、ね。ダンボールいっぱいのカリンが採れて、「今までは高いところのものは諦めていたから、今回はうれしいねぇ」と喜んでくれた。

記念写真を撮り、最後の朝のいってきます!

翁島小学校に着くと、掲示板に、前日のワークショップの記録が早くもあがっていた!
他の行事や取り組みについても、とてもまめに活動報告がされている。
見習わなくては・・・。
DSC_1085


最終日のこの日は、4年生、5年生、6年生が授業の時間を使って見学に来てくれた。
DSC02951
飛び交う質問。

「What is your name?」
英語の勉強をしはじめた5年生が頑張って聞いた!
女子に聞いて、聞いてってお願いされた男の子(笑)

男の子「How old are you?」
Mayur「Twenty five」
男の子と後ろの女子と先生 「若い!」

Mayur「あなたのなまえはなんですか」
男の子「koheiです」

Tushar「okazuさん、猪苗代で食べたご飯で、あれ、なんっていったっけ?」
(多分、食べた日本食のことを聞かれている)
「どどどど丼のこと?」
Tushar「そうそう、それそれ」
質問した子たち「あぁ〜はいはい、あれね」
「昨日、ラーメンをお昼に食べていたみたいですけど、どうでしたか」
Tushar「すごくおいしかった」
先生「しょうゆですか?みそ?」
Tushar「名前は覚えていないんですが、おいしかったです」
あと、そばと笹団子。
Tushar「どれもこれもおいしかったので、太りました(笑)」

koheiくん「絵が上手になるためには、どうしたらいいですか」
Mayur「何かの絵を描く、ということは、何かの形を描くことや、美しく描くことが必要なのではなくて、自分の内側にある感情を手の動くままに任せて、表現すること。それは、どんな形をしていても構わないんだ。なんでもいい。絵を描いているときに、自分の中に喜びがあることが大切。絵を描いていることで、目の前の人が喜んでいるかどうかではなくて、自分の中に喜びが生まれているのかどうか、それが大事。」

koheiくん「後ろの女子が聞いているので、伝言です。彼女いますか?」
Mayur「なんだって子どもたちはみんな、その質問をしてくるのさ(照笑)」
(下記、そのやりとりを撮影した映像です。面白いですよ。)


12時ギリギリまで子どもたちはいてくれて、上級生に「愛してるってヒンディ語でなんていうんですか」ときかれたので、それを板書して(笑)、片付け。
すると、1年生たちがお見送りしてくれるとのこと。
またしても、あの「数え歌」を見せてくれた。個性を大事にするってこういうことなんだな、っていうのがしみじみとわかる数え歌なので、じーんと来る。3日間、ありがとうございました!

yamanakaさんの山荘にて、昼食をいただき、お別れの挨拶。
近いうちにインドへ来てくれるそうな!

一行は、那須へ。その前に猪苗代駅で、制作のヘルプをしてくれていたrutsukoさんと、asakoさんにお別れ。制作だけじゃなくて、話したり、笑ったり、一緒に過ごせたことで気持ち的に助かった部分があったんじゃないだろうか。ありがとうございました!
DSC02956

那須では、アワーズダイニングという自然食レストランで働くnoriちゃんの主催で、noco noco cafeのお祝いパーティに合わせ、WAPの紹介をしてくれた。
アワーズダイニングは、それはもう素敵な素敵なレストラン。
オーナーシェフご夫妻がほとんどDIYで建て、システムを作り、からだにもこころにもおいしいごはんをたべさせてくれる。WAFとnocoに3回ボランティア参加してくれているnoriちゃんは、自分のお店の屋号にnocoを使ってくれている。nocoは、ワルリ族の言葉で、「just enough(もう十分です)」という意味。
15078815_1640647962901542_4149484355857761178_n

制作が終わった今思うと、猪苗代で制作された絵は、noco projectに2年間取り組んで来た中で、話し合ったり、考え込んできた視点がはっきりと盛り込まれている。
この時はまだ、作品に込められたメッセージは明らかになっていなかった。
ワルリアーティストたちは、完成するその時まで自分たちが何を描いているか、自分の内に込めておき、人に明かさない。絵が完成した時はじめて、一枚の画面に描かれたストーリーが動き出すからだ。

15037291_1640648036234868_7702008347816241321_n

立食パーティにはどれもこれも美味なるものばかり。noriちゃんが中心になって、アワーズダイニングご夫妻と、彼女を慕う方々がお手伝いに駆けつけてくれたのだそう。総勢40人〜50人くらいが集まっていたのだから、noriちゃんの人徳のすごさたるや、だ。
15094849_1640647989568206_8902109258436584627_n


15107384_1640648042901534_7039217916524196362_n
パーティの最後に、井ノ浦英雄さんと小川奈穂さんのスペシャルライブ。
素晴らしい歌声に、その場にいた子どもたちもどこからか楽器を持って参上。
オーガニックファーミングに取り組んでいらっしゃる方々も多くいらっしゃっていて、自分たちの村でまさに取り組んでいこうとしているワルリの3人にとって、励まされる時間だったのではないだろうか。
加えて、自分たちの手でこういうお店を作ること、それを実現している方々に会ったということも大きな意味を持つと思う。

ここで、sakiちゃんとお別れ。愛媛の松山から駆けつけてくれた彼女は5日間、制作に打ち込んでくれた。「限られた手法で、いかに表現の幅を広げるのか。その工夫がいろいろなところに込められていて、自分自身勉強になった」とsakiちゃん。ありがとう!

一行は、那須を後にし、一路、東京へ。
akkoさんの家に着いたのは夜中12時を回ったくらい。
はぁ、と息を吐き、そのまま就寝。制作は、いよいよ佳境へ突入した。

okazu 

November 15, 2016

ワルリ文化ワークショップ@翁島小学校と、若松第一高等学校の生徒たち

DSC_1052-2
翁島小学校図工室での公開制作、二日目。
WAF in 猪苗代〜プロローグ〜の中で3回目となるワルリ文化ワークショップはこの学校の1年生を迎えて。
図工室を使わせていただくことになって数日後、校長先生より「実は1年生の担任の先生がワルリ画を体験できるような時間を作ってもらえないだろうか、と申し出を受けているのですが、いかがでしょうか」という連絡をいただいた。
図工室を使わせてもらいながら、少しでも子どもたちが覗きに来てくれたりして関わることができたらいいなぁ、そこから何かが生まれていったらいいなぁ、と思っていた僕たちにとって、願っても無いことだった。

思いついたのは、WAF in さくら 2013でラジェーシュさんが喜連川幼稚園の子どもたちとやった木片を使ったワークショップ。ワルリ画をよく観察して、自分の好きなモチーフを選ぶ。
木片に描いてみる。それをアーティストたちに見てもらい、「こうしてみるといいよ」とアドバイスをもらい、また描いてみる。できたものは、ペーパーウェイトとして勉強のおともに使う。
WAF in さくら2013の舞台になった旧穂積小学校で「喜連川丘陵の里すぎインテリア木工館」を運営なさっている薄井さんにご協力いただいて、杉の良い香りがする木片を準備することができた。

前日、すでに見に来てくれていた子たちも多く、もう顔見知りになっている。
まずは、インドのこと、ワルリ族の暮らしを写真と映像で伝える。
「これは何でしょう」と魚籠を見せると、答えは出ない。
「罠を仕掛けて、この中に魚を捕まえます」
子どもたち「エェ〜!魚が獲れるの〜?」

「これはなんだと思う?」と牛ふんを使い、床のメンテナンスをしているところを見せると、
「粘土で何かを作ってる」という惜しい答えが。
「答えは、牛ふんで・・・」
「えぇ〜牛ぃ〜〜?!しかも、牛ふん〜〜!?」

「今日は、ここに飾ってあるワルリ画をよーく見て、自分の好きなものを描いてみましょう」
「えーー!絵を描いていいのー!やったーー!」

最高のリアクション、ありがとうございます(笑)

DSC02925



DSC02926

植物を描くのが大好きな子がいたり。
空を飛ぶ鳥と自分と重ね合わせていたり。 
家族の健康を願うために、神様を描いた子がいたり。
周りに点々を書くことで、水の中に魚やカニがいるように見えることに気がついた子がいたり。

DSC02929
描き方を教えてもらう。シンプルだからこそ、線が大事。

DSC02930
「モチーフが描けたら、周りを塗って、浮かび上がらせてみよう」

DSC_1063-2


DSC02935
眉間にしわがよっているのは、一生懸命になっている証拠

DSC02938
鳥の羽、一枚一枚を線で描いていたんだね。

DSC02933

1つ目、2つ目とできるにつれて、上達してくるみんな。
時間、ギリギリだけど3つ目、いってみよう!
そして、6面全部を使ってワルリ画を描いて、自分の名前をヒンディ語で書いた。

DSC_1068
この1年生は全部で10人。
ワークショップの終わりに、1から10までの「数え歌」を発表してくれた。
これが、もう、すごく完成度が高くて、みんなスタンディングオベーション!!感・動!!
また、明日ね、とお別れ。でもお昼時間にも遊びに来てくれた。
この日のことも学校の記事にしていただいていた。校内の掲示板にもすぐに報告が出ていて、すごい早さ!
http://www.town.inawashiro.fukushima.jp/cb/schoolhp/s-okina/entry-8365.html

DSC_1056-2
この日からヘルプに駆けつけてくれたアーティストasakoさんがチャイと手作りクッキーを差し入れてくれた。「チャイの美味しさが、初めてわかった・・・」とMayur。

午後のはじまりの美術館での制作には、前日よりも多くの人が足を運んでくれた。
DSC_1070

この日の福島民報朝刊に記事が掲載されたので、それを見てきてくださった方も。
51


DSC_1073
夕方には、若松第一高等学校の生徒たちも見学に来てくれた。

DSC_1074
ちょっと年上のインドから来た兄貴たちといろいろ話していたみたい。
彼らの心に新しい窓が開いたらいいな。
引率してくださった新田先生、ありがとうございました!

okazu

November 14, 2016

翁島小学校図工室とはじまりの美術館での公開制作

DSC_1037
猪苗代高原スキー場の駐車場から。
朝6時過ぎの猪苗代湖の湖面にはもやが立ち込めている。
町中を流れる川からも同じようなもやが流れ込んできていた。
この日、絵の手伝いにアーティスト・rutsukoさんが参戦。

そして、翁島小学校の図工室をお借りしての公開制作が始まった。
翁島小学校は、全校生徒69名の小さな学校。野口英世博士の母校でもあるこの学校。
滞在制作の後半3日間の制作場所を探していた時、「学校の一角を使わせていただけないでしょうか」、というこちらの申し出に快く承諾してくださった。

僕たちが来る前に教室を暖めておいてくださり、大変丁寧にしていただいた。
授業の合間に制作の様子を覗きに来てくれた子どもたち。
DSC02898

 恥ずかしがるかな、と思いきや、全然そんなことなく、「失礼します」と行儀よく教室に入ってきて、食い入るように制作を眺めていた。
DSC02902
 
それだけじゃなくて、気になることを口に出して、三人に質問していた。
そして、2枚目の制作が始まったのはこの日からだった。
DSC02903
ゴーバル(牛ふん)が背景に塗られたキャンバスを眺め、考えを深めていたTushar。
しばらく経って、細いけれど確かな存在感のあるはじまりの線を竹筆で描き出した。

DSC02906
 

 DSC02908


DSC02913


DSC02915
学校のホームページに記事も掲載していただいていた!
http://www.town.inawashiro.fukushima.jp/cb/schoolhp/s-okina/entry-8364.html

DSC02918

お昼ご飯は、学校へ喜多方ラーメンの出前。おにぎりがついて450円!

午後からは場所をはじまりの美術館へ。
http://www.hajimari-ac.com

はじまりの美術館は、アール・ブリュットをテーマに掲げた展示を主に行っている。
古い酒蔵を改装した建物の梁は、樹齢数百年は行っているであろう古木の丸太。他の柱と合わさり、ものすごい存在感を持っている。
WAF in 猪苗代〜プロローグ〜が本格的に動き出すときの打ち合わせもこちらを使わせていただいた。
他にも様々な取り組みの拠点として機能していて、作品を展示する、という従来の美術館の枠を越え、アートが持っている人をつなぐという力を体現している場所だと思う。ここで、たくさんの新しいモノ/コトが産声をあげている。そんな場所を思いっきり使わせていただいた。ありがたい。
DSC02919

夕方、長照寺のEくんがお母さんと遊びに来てくれた。
「はじまりの美術館に行こう!もし連れて行ってくれないんだったら、地図を描いて。僕、歩いて行くから!」と頼んだそうだ。もう、かわいすぎるでしょう・・・それ!
DSC02923

それは、絵を描く大きな、大きなエネルギーなったことだろう。
ひたすらに描き進めた1日。
そして、猪苗代の人々との関係性がぐーっと深まった日。

okazu

November 13, 2016

WAF in 猪苗代〜プロローグ〜ドキュメンタリー制作とワークショップ×見祢地区での餅つき

快晴、という言葉はこの日のためにあるのかもしれない。
そんな気持ちになる、いい天気だった。
心血注いで猪苗代のワルリ画を描いている3人の様子を写真や文章でできる限り伝えていきたいところだけれど、限界もある。この場所で巻き起こっている熱気をドキュメンタリーとして残すのにはどうすればいいのだろうと、akkoさんは考えた。ピンッときたのは、Earth Art Project 2014でラダックの土地の空気そのものを写し取ってくれた奥間勝也さんだった。
多忙なスケジュールを縫って猪苗代に来てくれた奥間さん。
3人とは、2014年ぶりの再会だった。

 DSC02866
 これ以上なく澄んだ空と磐梯山をバックに猪苗代湖畔で、ここでの滞在についてインタビュー。
深いところまで掘り下げることができた。

DSC02868
青春。

午後からワルリ文化ワークショップの二日目@長照寺。
朝から合流してくれたお手伝いのmieちゃんとsakiちゃんのヘルプを得ながら。
親子連れ、カップル、友達と、いろいろな組み合わせで40人も集まってくれた。
ぎゅっとなって、ワルリ族のことについて話す。世界森会議の時のようだった。
「実際に体験してみて、その楽しさがよくわかった」と、ずっと応援してくださっているYさん。
DSC02879

ワイワイ、賑やか。子どもたちの集中力と、「これも描いてみたい」「あれも描いてみたい」という集中力に驚き。主催しているこちらが元気をもらったほど!
DSC02871

東京から参加してくれたTさんも、真剣そのもの。
DSC02872



 DSC02880
その後、ワルリダンス!翁島小学校の校庭を少しお借りして、のびのびと。
寒風吹いていたけれど、みんなで手をつないでグルグル踊り、あったまった!
新潟から別のワルリアーティストたち(Tushar, Harshad, Mayurと同じ村在住)も遊びに来てくれました。
昨日の反省を踏まえ、子どもたちも上手に踊れたー! 
(踊りに一生懸命になって写真は撮れず!しまった!)
 
DSC02891
4日間お世話になった 長照寺の楠ファミリーと。
ボルボルボールト!のポーズ!
毎晩温泉に行ったり、食卓を囲ませていただいた。
楠3兄弟とワルリ3兄弟の間に、強い絆ができたようだ。
本当にお世話になりました!

DSC02893
お引っ越し先は、磐梯山の麓の見祢地区。 
すごいチームワークで噂の土地柄。僕たちを迎えてくれたのは、餅つきパーティ! 
しっかりした臼とすごく使いやすい杵。よく使い込まれているのがわかる。
ワルリチーム、初めて杵を持ったとは思えない餅つきっぷり。気持ちのいい音を連発。

DSC02895
子ども会のメンバーが16人、保護者の方や、地域の役員の方までが揃ってくださり、歓迎していただいた。3日間、お世話になります!

制作も折り返し。絵が熱を帯び始めた。

okazu


 

November 12, 2016

ワルリ文化ワークショップ@長照寺その1

いい天気の中、廊下の障子もあけはなちワルリ文化ワークショップ@長照寺。
集まってくれたのは、大人子ども10名ずつほど、合わせて20人くらい。
まずは、WAFとワルリ族との関係の話。
そして、ワルリ族の4つの神様の話。
DSC02784

子どもたちからは質問がたくさん飛び出て、
「興味関心、意欲がとても強い子たちだった。自分の村では初対面の人に対して恥ずかしがってしまう子どもが多い、ましてや、海外から来た人となればなおさら。あまり壁がなく話し掛けてくる子どもたちが、とても良いなと思った」
とMayur。

DSC02785

ワルリ画を描いてみるワークショップ
DSC02832
インドで描かれたワルリ画を見ながら、好きなモチーフを見つけて模写。
みんな、かなり集中していた。
「5個描けた!」「10個描けた!」と子どもたちのノリノリとワクワクが伝わってくる。

ワルリ画を描いてみるワークショップ
DSC02791
ワルリアーティストたちが描いた枠の中を、竹筆で塗っていく体験。
シンプルに見えるワルリ画。実はそれ故に線が美しく引けていることが大切。
お手本を見せてもらいながら書いていく。

DSC02819



DSC02823


メイキング・ドキュメンリー映像のために、映像作家の奥間勝也さんが東京から駆けつけてくれた!
Earth Art Project 2014で活動を共にした以来の再会。ワークショップを丹念に追ってくれました。
DSC02827
 


DSC02835

大人も。
「お寺でやっているからか、写経をしているような、厳粛な気持ちになってきますね」
DSC02840



DSC02842
最後に僕も一筆。

夕方6時に温泉へ。猪苗代の温泉に癒されて、ご飯をいただき、夜の作業、再開!
心強いお手伝い・アーティストの町田紗記さんの力が百人力な夜。

okazu



November 11, 2016

コツコツ、一筆一筆。猪苗代のワルリ画、本格始動!

滞在四日目の朝、レストラン万作で朝ごはんをいただく。
厨房にお邪魔すると、朝一で蒸しパンとおにぎりが出来上がるところだった。
DSC02726
かぼちゃとエゴマの蒸しパン。
「ここのご飯の美味しさは、お母さんのような人たちが作っているからですね」、とTushar。

午前10時から制作開始。
リサーチ二日目に会津民芸館でお話をしてくださった鈴木清孝さんが見にきてくれた。
地域の風土、文化を伝える活動をしている清孝さん。
さすが、制作を見つめる眼差しが鋭く「これは、riverに見えるけど、どう?」と一発で正解。
DSC02728

一線、一線、伸びやかに、でも注意深く描かれる。
「インドではゴーバル(牛ふん=背景の材料として使っている)があるから、描き直しができるけど、こちらではそれができないから、一筆一筆が一発勝負。」
DSC02733

長照寺住職・楠俊道さん(画面右)は、インドに数回いらっしゃったことがあり、
僕の高校の大先輩でもあった。
ワルリ族の村で木の伐採で地下水位が下がっていることを伝えると、
「インドでユーカリの木を植えた方がいらっしゃってね」と、一冊の本を紹介してくださった。
DSC02735


野口英世生誕祭で出会った、神(かん)さんが遊びに来てくれた。
神さんは、付近の菅原道真小平潟天満宮の宮司を務めてきた家系の方。
お札、お守り(学問成就と交通安全)、マイ箸をプレゼントしてくださった。
DSC02745
ワルリ画にもとても興味を持ってくださった。


DSC02747
竹筆のペン先は、一見鋭く、鉛筆のよう。
しかし、ペン先は噛んで、ほんのり毛先が開いている。

DSC02749


DSC_1023
スケッチ。

DSC02763
「まだ途中なんだけど〜」と言いつつ、いい出来!


DSC02772
スポンサーのゼビオコーポレートの方々も見学へ。

ここで、一旦僕は東京へ。
夕食は、手巻き寿司パーティだったようで、 暖かな食卓に混ぜていただいたよう。
絵には、川のそばに木々が生えてきた。細かな葉っぱが一枚一枚丁寧に描かれている。

明日から二日間の週末は、長照寺にて、引き続きワークショップ+ワルリ文化ワークショップを開催します!参加費無料で、どなたでも参加できます。一緒に描いてみませんか?

okazu 

November 10, 2016

猪苗代の自然の中で リサーチ三日目

DSC02701

三日目の朝、地面が凍っていた=氷点下。
そろそろ、「寒〜い」が口癖になってきた(笑)
泊めていただいた佐藤さんのおたくの近くにある、炭焼き小屋へ。
近所のおじさん二人が焼いていた。
14955952_903515669782484_7978091985886736176_n
釜に薪を入れたのが前日の11時。24時間かけて、炭にする。
気温は、0度。釜の中は1000度。煙の様子でどのくらいできてきたのかが分かる。
訪れたのが10時くらいだったので、もう少し時間がかかるとのこと。
そこで、白糸の滝へ。
DSC02702
滝への道の途中、霜柱が。

DSC02704

白糸の滝。厳冬期には地面まで凍りつく。さらに奥の方に中丿沢温泉の原泉があるとのこと。温度は70度くらいだそうで、地元の人たちはそこまで歩いて行くそうだ。木々も冬の装いになっている。
DSC02703



DSC_1005
炭を取り出す。「カランカラン」という金属音が心地いい。
掻き出す人は、汗をかくくらい、熱い。

お昼ご飯は、美祢地区の農家レストラン「結」へ。結の中には、神社もある。
DSC_1010
大石ドドドド丼。巨大かき揚げが、1888年の磐梯山の噴火で美祢地区に転がり落ちてきた大石に見立てられている。(大石の実物写真を撮り忘れたー!)美祢には後半の3日間お世話になる。

DSC02712
大石はここも通ってきたのかな・・・磐梯山のスキー場。今回は寒さで登山は断念。
次回、再チャレンジ!


DSC02709
この2日間(というか、プロジェクト始動から)たっぷりお世話になった佐藤弘一さん。
猪苗代青年会議所の委員長さんでもあり、猪苗代、福島、世界を面白くしていこうとしているアツい人。

DSC02713
家以外の土地は全部田んぼや農地。
5月には田んぼに張られた水に陽光が反射し輝き、
稲刈りの時期には黄金色に輝く。

いよいよ制作へ。長照寺さんの部屋をお借りする。
那須から、のりちゃんが応援に駆けつけてくれた。
手作りワダパオ(ワルリ族が暮らすマハラシュトラ州のソウルフード)と、カブの葉っぱとチョコレートのパウンドケーキを差し入れしてくれた!どちらも絶品!ありがとう!!
DSC_1015

猪苗代で、見たこと、聞いたこと、感じたこと。
ノートに下書きをして、アイディアを形にしていく。
そして、いよいよ書き始め。
DSC_1018



DSC02715




DSC02717
これは何に見えますか?

5時半に、佐藤さんに連れられて、マウント磐梯の温泉へ。
初温泉。
「風呂あがり、やらなきゃいけないことがあります」
「Are you ready?」
DSC02718

「左手を腰に、ビンの角度を上げて」
DSC02719

「ゴクゴクゴク!」
DSC02721
「プハー!」
鉄分、硫黄たっぷりのいい湯でした!
明日、ターボ全開!

okazu


November 09, 2016

猪苗代でのリサーチ、二日目。

Aさんのお宅でぐっすり眠り、朝起きると、外の山肌が白くなっていた。
そして、目を凝らすと白いものが舞っていた。
ワルリアーティスト3人にとって、始めての雪だった。
DSC02603
写真には写っていないけれど、風に運ばれてくる雪がビュービュー頬に当たる。磐梯山の上を流れる雲は、激流に押し流されていくようだった。
14日月曜日から公開制作をさせて頂く翁島小学校に挨拶に行く。
この日は野口英世の140回目の生誕祭があり、4年生6人(6人でひとクラス全員)が合唱を発表するとのことだった。
そこからリサーチ二日目のスタート。
まずは、達沢不動滝へ。
DSC02607

寒い寒い言いながら、滝へ歩を進める。湧き水で手と口を清め、いざ不動滝と対面。
 DSC02610
すだれのように幾筋も水を走らせる一枚岩。
「うおー!」と歓声が上がる。

紅葉のピークは過ぎていて、地面は落ち葉で彩られている。葉っぱが残っていたらもちろん美しかっただろうけど、この晩秋の風情も素敵だった。

DSC02617
不動滝の名前の所以は、ここが密教・山岳信仰の修験道の修行霊地であり、不動明王を祀っていることによる。
詳しくはこちら↓地元の方の解説
DSC02619

続いて、野口英世記念館へ。
小桧山六郎さんに野口英世の生家を案内していただいた。
野口英世、幼名・清作。貧しい農家に生まれ、1歳半の頃、囲炉裏に誤って落ちた際に負った火傷により左の手が丸まってしまい、指が使えない自由がきかない幼少期を過ごした。15歳の時に会津若松の外科医によって、指の根元の切除手術(くっついしまった指同士を離れさせる)を受ける。第2関節が動くようになったことに心から感動し、医者になることを目指した。
DSC02622

積雪が2mほどにもなる猪苗代。雪国の生活用品(必需品)雪駄、かんじき、のみ、その他もろもろ。
かまど、羽釜、臼、杵、そして、厩。馬と一つ屋根の下で暮らしていた人々。牛たちと同じように暮らすワルリの人々と、似ている。

DSC02635
猪苗代町の各学校の校長先生や、教育長、他、ゆかりのある方々の前で少し時間を頂いてWAF in 猪苗代〜プロローグ〜のお話をさせていただいた。

DSC02641
出口でチラシを配る。笑顔で受け取ってもらえ、とても嬉しい。

DSC02655
お昼ご飯を挟み、野口英夫記念館副理事長の竹田美文氏にお話を伺う。
医学者であり、インド東部コルカタのインド感染症共同研究センター長として5年間インドに滞在なさっていた経験を踏まえて、インドと日本、猪苗代のお話を聞かせていただいた。
話は、アジャンター・エローラ石窟寺院の彫刻と壁画と焼失した法隆寺の壁画の関係、言語の違いによる教育の難しさ、都市部の汚れー高度経済成長期の東京・大阪と現在のムンバイやコルカタは似ている、ということなど、話は多彩な方向へ。
ワルリアーティストたちからは「大阪、岡山、コルカタなどいろいろな地域に暮らしてきた竹田さんは、猪苗代はどんな場所だと感じていますか」という質問。

DSC02668
その後、「いなわしろ語り部の会」など、地域の話を様々な人たちに伝える活動をなさっている鈴木清孝
さんに、会津民芸館でお話を聞かせていただいた。この日は閉館日だったのだが、渡辺館長のご厚意で場所を提供していただいた。それだけではなく、囲炉裏に火をくべて僕たちが来る1時間前から暖めておいてくださった・・・!吹雪の日にありがたいことこの上なし!
この場所は、築300年の農家の家を保存しているもの。基本的に畳はなく、土間で生活していた当時を再現している。隙間から入ってくる雪、家族は囲炉裏に集い、暖をとり、食事を共にした。寝るときも足を囲炉裏に向けて寝ていた。子どもたちは日中、相撲を取ったり、雪遊びをしたり、草履やむしろを作るための縄用にワラを叩き柔らかくする仕事を手伝っていた。じいちゃん、ばあちゃんは夜になると孫たちを集め話を聞かせていた。その間、若い夫婦がワラを使ってて仕事ものを作っていた。語りがうまいじいちゃんの家は夫婦が子どもたちに邪魔されず仕事に励むことができ、稼ぎが良かった、なんてこともあった。
「当時の人々にとって、喜びの時はいつだったのでしょう。どうやってお祝いしていたのでしょうか」
という質問。正月、結婚式、そして収穫祭のお祝いの様子は、今のワルリ族の祝いとよく似ていた。
DSC02686

DSC02682

日が傾くのに合わせ、気温もより下がった。氷点下の中、移動し、向かったのは長照寺さん。
そこで、野口英世記念館の学芸員をなさっていた小桧山六郎さんに野口英世博士のお話を聞かせていただいた。

DSC02691

細菌による感染症の研究により、その生態を明らかにし血清やワクチンを開発し、何十万人の命を救った野口英世博士。彼の子ども時代の話を事細かに教えていただいた。「猪苗代の自然、特に冬の厳しい寒さで培われた精神力が、今の研究を支えています」と恩師に宛てた手紙の話に、3人はウンウン、とうなづいていた。

この日最後は、標高840mの山中に暮らすYさんにお話を聞いた。
「今、山の中はめちゃくちゃになっているよ。彼らが暮らしていた奥地の森の木もかなり切られている。
これまでにあった動物たちと人間たちの境がなくなっていて、田畑の被害も多い」

「昔よくやったのは、子どもの頃、雪に穴掘って、何かで隠しておいて、温泉帰りに酔っ払ったおじさんがそこに落ちると、やったー!って言って騒いでたもんだ。雪だから危なくはないんだ。今は、積もって2mくらい。昔は冬場は2階の玄関から出入りしてたんだ。今は、積もった分を階段状に掘って、地下に行くような感じで玄関に行くんだよ」

ワルリアーティストの3人にとって、雪国の生活は全く新しく、新鮮なものだったに違いない。
そして、山を巡る状況も、彼らの暮らすジャングルとは違っているにしても、近い将来を予感させるものだったかもしれない。
終始、驚き、刺激を受けていた。

okazu


November 08, 2016

猪苗代に到着!

7:30出発のバスで猪苗代、到着!時刻は11:44。新宿から4時間強。
川越さんと佐藤さんが迎えに来てくれました。
前日までに比べて、暖かいとのこと。ワルリの3人が来るのにちょうどよかった〜。
 DSC02533

万作で天ぷら、そば、味噌おにぎり、かぼちゃの蒸しパンなど、お昼をご馳走に。
切り株のテーブルに驚き。
DSC02539


裏手の小山に登ると、
DSC02550

それは見事な紅葉の風景が。葉が枯れ落ちる最後に間に合った。
道中、広がる田んぼ。猪苗代の年間米生産量は、16800トンあり、最近は、海外への輸出も始まっているそうだ。
DSC_0978

そして猪苗代湖へ。風が凪いで非常に静かな湖面。
僕らの到着とほぼ同時に雲間から陽光が射してきた。
DSC02586


シベリアからやってくる白鳥の数も日に日に増えているそうだ。
DSC02574


磐梯山、猪苗代湖に触れた3人は何を思ったか。
DSC02593


土津神社へ。紅葉が最盛期。緑から赤への自然のグラデーション。
DSC_0984


最後に、今日はお休みのところ、はじまりの美術館を開けていただけた。
搬出直前の展示「オソレイズム」をギリギリで見ることができた。
「オソレ」、理解できないことをオソレとして、怖がり、尊敬してきた日本人の精神性は、
ワルリ族の自然への向き合い方とどこか類似している部分があるような気がする。
「オソレ」は、人間の精神の奥底にも眠っている未知のものへも当てはまる。
ワルリ族の4つの神様の一つ、Devtari(デヴタリ)。
村で暮らしている人、一人一人。動物、一匹一匹。植物、一本一本に神様が宿っている、という信仰。
人に宿っているという神様は、「オソレ」として感じられているのではないか、と妄想してみた。
アールブリュットの作品を積極的に展示するはじまりの美術館だからこそ、蓋のされていない、人間の精神の奥底を垣間みせるような作品たちに出会うことができた。
DSC_0986

今晩は、Aさん宅に民泊させていただいた。6歳と2歳の兄弟と絵描きをしたり、鳥図鑑を見たり。
美味しいおでんとトマトの味噌汁を頂きながら、いろいろ教えていただいた。
人口が10年で2000人ほど減っていること。 家を相続する引き継ぎ手がいなく、今住んでいるおじいさん、おばあさんが亡くなると、空き家になるだろうと言われている家が多い地域があること。
今の猪苗代の一端を教えてもらった。

明日は、 さらに話を掘り下げていく。

okazu