November 18, 2016

November 18, 2016

わふフェス2016☆

15 Warli dancing
ワルリ族がもっているアートはワルリ画にとどまらない。
ワルリダンスもまた、彼らの文化の中核にあるもの。
結婚式や、稲の収穫が終わった時、神様にお祈りを捧げる時、雨乞いをする時・・・喜びや、感謝の心、願い、心にあるものを表に出すために、絵と同じように踊りも力を持つのだと思う。

というわけで、わふフェス2016の構想のはじまりは「ワルリダンスの形で円になって話す図」だった。ぐるぐると渦巻いているかたちは、輪を閉じず、いつでも誰でも入ってこれる。

去年から始めた「わふフェス」は、これまで全国で開催してきた報告会(おそらく130回ほどやってきている)の拡大版で、トークや映像上映、写真の展示だけでなく、ワークショップや公開制作など「体験する」が充実しているイベント。WAFやノコプロジェクトに興味はあるけれど、インドにはなかなか行けない・・・という人たちにそれぞれの空気感をまるごと体験してもらえたら、という思いがある。

今回は特に、ワルリアーティストたちを迎えてワルリ族の文化を体験することを主眼においていた。
the 1st session
第1部はワルリ族の暮らしを写真で紹介しつつ、ワルリカレーを食すメディアカンファレンス。
写真に合わせて、3人が丁寧にワルリ文化について語ってくれた。
写真は、とある結婚式でワルリ画を描くのに準備された米粉と稲の先っぽ。
そんな村に暮らす彼らが、猪苗代で見て聞いて、感じていること。

mC0eg
貝印社内で、ウォールアートプロジェクトの担当になってくださっている齊藤淳一さん。
9月に開催した世界森会議には、プライベートでご家族で参加してくださった。
kai houseでのイベントを一緒に作ってくださっている心強い方。
なんて言っても、その目でワルリ族の暮らしを見て、体験してくれているのだもの!

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ウォールアートプロジェクトを猪苗代に導いてくれた澤尚幸さん(右)。
今回の経緯をお話しいただいた。
出会ったのは、今年の6月19日の郡山市・安積高校での報告会。そこからちょうど5ヶ月。
この短時間でここまでたどり着いたのは、ある意味、奇跡?!

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小栗雅裕さんを中心にしたカレーチーム。
息の合ったチームワークで、準備がたのしそう!

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ワルリカレー完成!
ごろっと入ったじゃがいもと、チキン。水を一切加えず、具材に含まれている水分で作り上げるため、それらの美味しさのエキスがたっぷりと凝縮されている。

 arts counsil Tokyo
日中の時間を縫ってお運びいただいた、東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京の千葉さんは、2月のWAF2016に参加してくださった。自身の目で見て、感じた村のことを話してくださった。

shoing Warli Painting in inawashiro
そして、前日に完成した1枚目の猪苗代のワルリ画をプレお披露目。
説明よりも、まずは何が描かれているのかをよく観察して、考えてもらった。
ワルリ画の面白いところは、じっと見つめ、想像力を羽ばたかせる人に絵が語り出すところなのでは、と思う。シンプルな図柄と、白とゴーバルの2色で描かれているがゆえに、本の行間を読むような感覚になる。

 the 2nd session water lecture by Junji Hashimoto
第2部は、水ジャーナリスト・アクアスフィア水教育研究所主宰の橋本淳司さんによる、レクチャー「水の惑星〜ワルリ族の教え〜」。自分たちが普段使っている水の量を見つめ直し、ワルリ族の3人が村で使っている量と比べてみる。

「成田空港に着いて、トイレに入って、水を流したら、思ってもみなかった水量が流れた。(橋本さんによると10~15リットル)そして、『こんなに水が豊富にあるのなら、自分の村で乾季に農業に使えたらどんなにいいだろう』と思いました。自分たちが使うのは精々1リットルくらいなので。」とMayur。

日本で暮らす自分たちの隣に他者の存在をおくことで、より深く考察することができる気がした。水資源の生態共生管理についても説明してくださり、ワルリの3人も自分たちの村で水資源をより持続的に使うこと、そして、乾季の農業を実現するために理解を深められたようだった。

世界森会議でnoco hall 母屋を使って、会議ができることがわかった今、水資源のことからはじまり、オーガニックファーミング、森のこと、種のことについての勉強会などをしていきたい。

第3部に入る前に、チャイ&ワークショップタイム。
 workshop and chai time

WAF in Khagaria(カガリア) 2015の招聘アーティスト、香川大介さんも駆けつけてくれた。
ワルリ画の繰り返す幾何学模様は、どこか香川さんの作品と共通しているところがある気がする。
カガリアで壁面に向かい合っていた香川さんの後ろ姿が思い出される。
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WAF with noco 2016招聘アーティスト・ツツミエミコさんがインドの子どもたちと行った「麻の葉ワークショップ」。インドでできた作品に見守られながら。
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チャイのおともは、お手製サモサ。
 samosa

ミントソースと合わせて。
 chatani

チャイ&サモサガールズ!
 chai time

ツォモリリもご好評いただいた!
世界森会議のオフィシャルマガジン「EKTA ひとつ」もこの日、リリース。
詳細は、この記事の一番下に!!
DSC03077

竹筆で人の体をあらわす三角形を塗っていく作業は、知らず知らずのうちに集中力が高まり、止まらなくなってしまう(笑)
 warli painting workshop

貝印株式会社・水谷専務とワルリアーティスト3人。パチリ。
 Mizutani

noco project 2015で一緒に家を建て、WAF in Khagaria 2015、そして、WAF with noco 2016で踊ってくれたkaeさんのダンスには、それぞれの場所で綴られてきた文脈が息づいているようだった。
インドからの風をひゅるりと、筆にのせて。
 the 3rd session dance by Kae minami



 dance by kae minami

第3部。ワルリアーティストを囲んでのよもやま話。
座席の形はきれいなワルリダンスの円に。
日本に滞在して約二週間経った彼らが感じていたこと。
たとえば、日本の子どもたちとインドの子どもたちの違いは何か、と聞かれて。
「自分たちが出会ったのは主に猪苗代の子どもたちだったけれど、インドの子どもたちと同じくらい好奇心旺盛で、自分たちの絵から何かを学び取ろうとしていた。その姿勢に感動した」と答えた。
多くの質問が寄せられて、一つ一つに生き生きと答えていた彼らの姿が印象的だった。
あっという間の1時間半が過ぎた。

 the 3rd session several talks

Let's Warli dance! いちに、いちに、と足を踏み出して、ゆっくりと回り始める。いつの間にか、3重の輪ができて、それが、ふくらんだり、縮んだり。この一体感が、村の中でのコミュニティのつながりの強さを育んでいるんだろうな。
16 Warli dancing 2

記念写真、パチリ。
 group photo

第1部から3部まで8時間という長丁場、お手伝いいただいた皆さん、ありがとうございました!
足を運んでくださったトータルで70名ほどの皆さんにも心からの感謝を。
そして、会場提供と大きな協力をいただいた貝印株式会社さま、ありがとうございました。

わふフェス2017をお楽しみに!(あるのか?! 笑)

ノコプロジェクトオフィシャルマガジン「EKTA ひとつ」創刊号は、こちらからお求めいただけます。
http://www.blue-bear.co.jp/works/index.html
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ノコプロジェクト オフィシャルマガジン
2016年9月にワルリ族の村で開催された「第1回世界森会議/Global Forest Meeting」。
アーティスト、ファーマー、水ジャーナリスト、音楽家、企業人、そして、ワルリ族の人々など、
多様な人々が集い大地の力を感じ取りながら、
人間と森、水、土、微生物など自然の様々なものたちとの関係性や、農業のあり方を話し合いました。
地球ひとつで生きていく方向を模索するためのヒントとなるスピーチ8本を掲載。
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橋本淳司さんをはじめ、ヴァンダナ・シヴァ博士、未来美術家遠藤一郎さん、貝印株式会社の齊藤淳一さん、画家大小島真木さん、ワルリアーティスト・Mayur Vayedaたちの世界森会議でのスピーチがまとまっています。
1冊500円+税。一冊、一冊がプロジェクトを前進させていく資金になります。
応援、よろしくお願いします!

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