ムンバイの休日にあちこち歩き回る。北ムンバイを動く

January 08, 2018

濃い打ち合わせとParelの町並み

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Parel周辺の夕暮れのマーケット。花かざりとナリヤル(ココナツ)を売っている。

この日もいろいろな人に会いに行く。
Sabinaさんに紹介してもらった友人のSさんは、国際的に活躍するファッションデザイナーで、特にハンドバッグのデザインで名が知られている。日本にも取引先があるとのことだ。
オフィスはColabaの一等地にあるビル。「彼女はビジネスと学校を運営しているの」と聞いていたので、いろいろ話を展開する道筋を頭に浮かべながら、オフィスへお邪魔する。

「ちょっと書類仕事をしなくてはいけないから、作業をしながらで失礼しますね。説明してもらえますか?」と切り出されたので、それなら、と要点をまず伝えそのあとで肉付けをするモードに切り替えて説明をする。

ワイルドローズのワークショップ、「漆と絵師」展内での漆のワークショップやレクチャー、という段になって学校の話題へ。

「Rajasthanで義父が設立した私立の学校を運営しているんです。そこはとても古い建物を改装しているのだけれど、毎朝の朝会で木片を火にくべるお祈り(=ヒンドゥ教の祭事に行われる儀式)をしていて、サンスクリット語の授業もしています。通常は英語で授業をしているのだけどね。新しい知識やコンピューターの技術など現代社会で必要とされる学力と合わせて、古くから受け継がれてきた伝統的な知識や知恵も合わせて教えることが大事だと思っているの。そして、この写真を見てみて。校舎の壁に子どもたちが絵を描いているんです。ダンス、音楽の時間もとっています。バスケットボールコートやスケートリンクも作りました。子どもたちはそれぞれ得意なものが違うから、自分にあった何かを見つけられるように、と思って。ちなみにコンピューターの台数は、クラスの子たちが一斉にアクセスできるだけを揃えました。音楽の楽器も。取り残される子がいないように」

この内容を実現するためには、資金も労力もとてもかかるだろうことは、想像するに易い。
一体何がモチベーションになっているのですか、と尋ねた。

「私はデザイナーとして、満足する人生を歩んでいます。子どもたちも巣立ったし、生きたいように生きられる。義父が存命時は学校にはほぼノータッチできたのだけれど、最後の時に任されたの。私のスタンスとして、全く何もしないか、するとしたら全力を尽くすか、その2択だから、頑張ってるのよ」

識字率はどのくらいなのだろうか、聞いてみた。
「Rajasthanの識字率って、高くないのよ。南インドと違って。実感としてだけど、全体で見て40%くらいなのでは。私たちの学校の保護者たちの80%は読み書きができません」
これには驚いた。

そして、じゃぁ何ができるだろう、ということ。
自分の学校でワイルドローズのようなワークショップをするならば、良い壁がある。子どもたちや教師たちを参加させることもできる。泊まる場所や食事も用意できる。周辺の私立の学校の校長先生たちに話をして、同じような条件で受け入れてもらうこともできる。ただ、渡航費やアーティストフィーを用意することは難しい。Art Plus Blueの活動はすばらしいと思うし、一緒に何かできたらとても嬉しい。なんなら1年間ずっと絵を描けるような数の学校とも幾らでもでもつなげられる。
どうよ?どうやって進められると思う??とだんだん熱くなってきたSさんを前に、ふむふむ、ふむふむとうなづきながら、頭を大回転させて何をどのように進めていけばいいのかを探していた。

ワイルドローズのようなアートのワークショップはもちろん、『ふくしままっぷ』を介して、福島の子たちともつなげたい。Rajasthanはとても地域性のあるところだし、伝統的なもの+現代的なもののどちらも携えられるように、という教育指針にはとても共感できる。交流が生まれたらとても面白そうだ。
漆器も気に入ってくれて、このレクチャーも子どもたちにしてもらえたら嬉しい、とも。
お互いにどうやっていけるか、考えましょう、となって別れた。
Sさんはその場でサンプリングの仕事に戻って行った。

その足で、Colabaの気になっていたギャラリーへ。
TARQ。
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Rithika Merchantさんの個展「WHERE THE WATER TAKES US」が開催中だった。
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木の床が美しいこのギャラリー。
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何かの神話の世界観を思わせる作品に心惹かれた。
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キュレーターの方にここでエキシビションを開催したい場合、どうすればよいだろうかと話をしてみる。
「残念ですが、2019年まで予定が埋まっているのです。ですが、今後ご一緒できることもあると思うのでぜひディレクターとミーティングをしてみてください」とのこと。
うーーーむ、ムンバイのギャラリー事情が少しずつ分かってきたぞ。帰って早速メールだ〜。

宿へと戻る途中、道が通行止めになっていて途中から歩いていかなければいけないことに。
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歩道をバイクで行くおじさん。不思議な顔をしたり、驚いたり、嫌な顔をする人は一人もいない。完全に当たり前。唯一、僕が「うわっ」と焦ったぐらい(笑)

1kg◯◯RS〜という声があっちでもこっちでも聞こえてくる。特にマーケットって決まっているわけではない普通の路上なのだけれど。活気がある。
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活気にあてられたのか(?)、ちょっと足を止めたくなったところにうまそうなパン屋さんが。
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全部店で作っているというので食べてみることに。
ベジチーズバーガー(40RS=70円)。下にあるのは、パイ。

これをレンジで温めて出してくれたのが、写真左に写っている女の子。
11ー12歳くらい?初めは無表情だったのだが、こちらが笑顔で、たどたどしいマラティ語で話しかけると少し表情が崩れた。ピンボケしているのはマンチュリアンドック。
でた〜!ダハヌのAgni Bakeryに行くとほぼ必ず食べるものの一つ。この店のはガーリック強め。40RS。
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店内には、こんなにデコレートされたケーキがずらり。
誕生日をしっかり祝うインドでは需要が高いんだろうなぁ。
300〜400RSくらいみたいだ。
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この通りは個人商店の集積地のようなもので、人々がひしめいていた。
こうしてテクテク歩いていると、企業のチェーン店ではない個人商店がいかに多いかがわかる。
家族経営のところが多そうだ。一つ一つのお店は大きくないし、扱っているものの値段もそんなに高価ではない。同系統のお店もたくさんある。一体どうやって商売を成り立たせているのか、踏み込んで調べたくなる。多方面へのつながりなのだろうけれど、うーーーーん。解析してみたい。

家ではホストのTさんがご飯を作ってくれていた。
Baji Pao。Bajiがカレー。Paoがパン。うま!
コーラを合わせると美味しいからって、わざわざ買ってきてくれた。
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Tさんに漆器や、香川大介さんの「蔵の22神像」の画集を見せる。
日本が好きな彼女にとって、とても響いいたようで、特に香川さんの画集を食い入るように見つめていた。
「いくつか、インドの神様の要素が含まれているね。

ツボの神様 
お金を持っている(ラクシュミ)、手が複数ある(カーリー)魂を伴っている、ハスの花がある(神様のイメージ)
 

お椀の神様 
人間の体にあるチャクラの3番目がお腹にあるのだけど、お椀の淵の部分がちょうど3番目の位置に来ている
 

茶碗の神様
インダス文明の遺跡で見つかったものと似ている


豆つぶしの神様 

チャクラの模様に似ている


ハンマーの神様 
波打っているのは、ハンマーで金属を叩いた時の様子に見える


と鋭い考察も含め、話してくれた。
見る人によって読み取るものが違う。面白いな〜〜〜。

okazu




wall_art at 23:30│Comments(0)ART PLUS BLUE 

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