北ムンバイを動くアオ族の村を訪れる_畔

January 10, 2018

いくつかの収穫があった日

この日はムンバイ西部でいくつかプレゼン。
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まずは、SOPHIA POLYTECHNIC COLLEGE。在ムンバイ日本総領事館など、在外公館があるエリアにある美術大学で、アート、ビジュアルデザイン、服飾などの学科がある女子大学。Sabinaさんに美術学部の長につないでもらい、会いに行くことに。学校の周囲にちょっとした軽食を出す屋台が出ていて、学生がたむろっていた。他学科がある校舎も周囲にあり、食関係らしき制服を着た学生も。

学部長室に入ると、何やら打ち合わせ中だった。
右から2番目が学部長のMeenalさん。他の方々は、画家、デザイナーとして活躍しつつ、この学校で教鞭をとっている方々。
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本題は、「漆と絵師」展の最中に、漆にまつわるレクチャーや、絵師・香川大介さんとのワークショップを行うことは可能だろうか、という打診だ。映像を含めプレゼンをし、漆器や香川さんの作品集「蔵の22神像」を見てもらう。
周りにいる方々に「この材料は何の木ですか」「この器の絵はどうやって描いているのですか」「この赤は何からできているのですか」など、クリエイター畑から見た質問が次々に寄せられて、答え甲斐があってが楽しい。
「漆も、香川さんの作品もすばらしいですね。ぜひ、学生たちへのレクチャーをお願いします。絵を学んでいる学生にとって香川さんの話はより興味深いのでは、と思います。連絡をとっていきましょう」とMeenalさん。よかった、ここで一つ関わりが持てそうだ。
これまでにも学生の時に知り合い、卒業して、職についた後でも応援してくれているインドの人々がいるので、輪を広げる機会をもらえることは大変ありがたい。

打ち合わせを終えると、お昼を過ぎていた。
テクテク歩いていると、「ピザ、サンドウィッチ、アイスクリームが食べたい人が絶対に立ち寄るべき場所」という看板が。その強気っぷりに感化され、その店でお昼ご飯にすることに。
O「中で食べられるんですか?」
店の人「Yes, Yes。こっちだこっちだ」
椅子もテーブルも見当たらない。
O「どこで食べるんですか」
店の人「この上で」、とアイスクリームを保存する冷凍庫(コンビニにある、上にフタが付いていてひいいて開けるタイプの冷凍庫を想像してほしい)のフタをバシッと叩き、「注文は?」と聞いてくる。
あ、なるほどね、冷凍庫の上で立ち食いなわけね、と少々間をおいて理解し、チーズピザを注文する。と、「注文は俺じゃなくて、あっちの入り口のカウンターで」と言われる。最初からそう言ってほしいよね、と思いながらそんなことはしょっちゅうなので、特に気にせず「チーズピザ、ひとつ」と注文し、代金を払うと、レシートに番号が書かれ、渡される。それを先ほどの店員に渡す。すると、彼は持ち場のテーブルの引き出しの中から、ピザ用のパンを取り出し、ケチャップを塗り、玉ねぎやピーマンをその場で刻み、パンに乗せていく。そしてオーブンへ。
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意外としっかりとしたオーブンで焼き加減を見ながらちゃんと焼いてくれた。

その脇で、別のお客さんのチーズサンドウィッチを作るおじさん。
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挟んだ後、奥にある焼き器でベイク。
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ピザが出てきた。8等分にされている。
出来立てなので、うん、まぁ、おいしい。ただ看板負けしているのは否めない。
僕が期待値を高め過ぎてしまったんだろうな。
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その足でCYMZORA ART GALLERYへ。
Monishaから話を聞き訪れてみようと思っていたのだが、午前中に行った大学から徒歩10分くらいのところにあった。
この建物の2階フロア。
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この場所で48年続くギャラリーだそうだ。
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Sheila Malhotraさんの個展の開催中だった。

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絵の展示を中心にしたギャラリーだそうだ。
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「どちらからいらっしゃったのですか?」と尋ねられ、経緯を話すと、「なるほど、私はこのギャラリーのディレクターKです。事務所で詳しい話をしましょう」と中へ。

態勢を整え、プレゼン。
「なるほど、芸術になかなか触れる機会のない子どもたちにとって、大切な社会貢献ですね。漆や、九十九神という概念は初めて知りましたが、持続可能な未来を考えるきっかけを社会へ提供するということも意義あることと思います。もし、当ギャラリーで展示をすることになれば、ギャラリーの使用料も検討できると思います」と言ってくれた。
費用はそれなりにかかってしまうけれど、このギャラリーに勤めて28年になるKさんの嬉しい申し出。まず一つ候補を確保できたことは安心材料になった。この地区を後にする。

実はFort周辺で「ここで展示ができたら」と思っているギャラリーのディレクターから連絡を待っているものの、なかなか返事がない。ディレクターが出張で不在とのこと。数日前、この日に帰ってくる予定、と聞いており、午前中に午後3時くらいにはいる予定だ、電話でスタッフに確認したので、訪れてみる。「あ、すみません、まだ来ていないのです。来たら連絡を取り継ぎますので・・・」と申し訳なさそうなスタッフ。連絡をお願いし、その場を後にする。

ううむ、ここがどうなるかでこの先の進め方も変わるのだが、待つしかない。と、考えながら歩いていると道路の正面にあるギャラリーの看板が。この先を右に、と書いてある。
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「このビル(かなり年季が入っている)にギャラリーが本当にあるのか??」という疑問を抱かずにはおれなかったのだが、建物の階段を上っていく。木造の階段だ(こういう階段はこのあたりの古い建物に共通だ)。高等裁判所が近いので、公証人の看板があちらこちらにある。灯りも少ないし、仮にここにギャラリーがあったとしてもエキシビションは無理なんじゃ・・・と思いつつ。脇に、何をしているのわからないおじさんたちがいる。ここにギャラリーはありますか、と尋ねると、あぁこの上だ、と答えが。

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3階の踊り場に出ると、この看板が。
これがあるということは確かにギャラリーは存在するようだ。
が、訪れるべきかどうか、まだ心は迷っている。
「まぁここまで階段を上ってきたことだし」と、思い切って矢印の方向へ。

すると作品が廊下に並んでいる!
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と思っていると、この写真の扉から女性が。
「こんにちは」
O「こんにちは。あの、ここはギャラリーですか?」
「そうですよ。どうぞこちらです」と手招きされ扉の中に入っていくと、3m×3mくらいのスペースに絵が飾ってあり、テーブルと椅子が置いてある。
「何か絵をお探しですか」と尋ねられたので、展示場所を探している、という旨を伝える。女性の顔に一瞬残念そうな色が浮かんだのだが、奥から背の高い男性が現れた。
女性が男性に僕のことを伝えると、「そうですか、まぁそちらにどうぞ」と椅子を勧められる。
もろもろ事情を伝え、プレゼン資料を見せると、「なるほど。私はキュレーターとして活動しているのですが、ムンバイとドバイでGlobal Art Fairというアートフェアを開催していまして、そこに参加する作家やギャラリーを今募集中なのです。日本や他のアジアの国々からも参加してもらいたいと思っているところで。今いるスペースはアーティストから作品を預かり、買いたい人とつなぎ販売する場所で、私たちにとってはフェアが一番大きなイベントなんですよ。社会と芸術を繋がる活動、とても大切だと思います。私たちは商業的に活動していますが、協力できることがあると思います」とのこと。

棚から牡丹餅的で、なかなか面白い展開。
詳しく話を聞き、また打ち合わせさせてもらうことに。

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帰り道、前回のブログで書いたムンバイ駅の外観。
 
ホストのTさんが今夜もカレーを作っていてくれた。
このあたりでの家賃の相場や、物件の探し方を教えてもらう。
「すべてアプリでできるわよ」と言う彼女。携帯電話の料金のリチャージもアプリでお願いした。
うーむ、なんと簡便化していることだろう。スマホがインド社会を変えているなぁ、とかなりのダイナミズムを感じる。

okazu
 


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