okazu通信 第60号「いよいよラダックで森会議」okazu通信 第61号「帰ってきたokazu通信」

June 17, 2018

漆と絵師展への道

ウォールアートプロジェクトの新しい試みは、工芸と現代アートのコラボレーション。
大都市ムンバイの アートの集積地にあるギャラリーで開催する「漆と絵師展」の準備が着々と進んでいる。
仙台でのTSOMORIRI展、猪苗代でのWAFの打ち合わせに絡めて、郡山で蒔絵師・八木由紀子さん、日光で絵師・香川大介さんとミーティング。

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日光の町で開催中のキリフリ谷の藝術祭(http://kirifuri-art.com)での個展へ香川さんを訪ねる。
昨年の秋、古民家を自分の手で3年かけて再生した「吉見屋」(http://nikko-yoshimiya.com)にお邪魔した時に制作中だったこの作品もお目見えしていた。
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植物や動物らしい有機的な形をとりつつも、細部を見つめると機械的なモチーフが連続して並んでいる作風は、ビハール州カガリアで開催した、WAF in Khagaria 2015で描いた作品を思い起こさせる。

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成人式の振袖に描いた作品も。

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2階では、ガラス作家上村活史さんとのコラボ・インスタレーション作品。(天井画はもともとあったもの)
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「漆と絵師展」で展示するのは、香川さんが原始感覚美術祭で描いた「蔵の22神像」。築300年の蔵に眠る道具に着目し、それに宿るつくも神を描いた。

kagawa「せっかくインドに身を置くので、絵を描きたいですね」
akko「例えばボディペイントのワークショップはどうでしょう?」
kagawa「いつも映画の仕事でやっているようにドウランで描けると思います。ヘナも試してみましょうか」

と、展示会中のワークショップも決定!香川さんの絵を体に宿す気持ちはどうなのか・・・想像するだけでワクワクする。

ところかわって、郡山では、八木由紀子さんと打ち合わせ@GO GO ROUND THIS WORLD! Books&Cafe。
八木さんは、第2回世界森会議で塗師の一田萌里さんと、漆のこと、漆器がどう作られていくのかを実物を見せながらインドの人々へと伝えてくれた。そこでの反応があまりにもよかったので、ムンバイで漆にまつわる展示をしよう、と企画を進めてきた。

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八木さんと赤城明登さんのコラボレーション作品:摩利蒔絵。

インドにもパスタやスープなど西洋的な食文化が入ってきて久しく、日本食も注目されている。それにあわせたテーブルウェアを提案する。
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木地の試作。

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一田さん試作のジュートを使ったお皿。ver.1

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ver.2。

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4月の打ち合わせ@はじまりの美術館(猪苗代)。いつもワイワイと話は尽きない。

akko「何かワークショップもできないかしらね」
yagi「たとえば、スプーンの木地を持っていって、拭き漆のワークショップならできるかも。あ、それすごくやってみたい!」

と、ワクワクするアイディアがまたここでも!


さて。どうして、「漆」と「絵師」なのか。それはどちらも芸術祭とノコプロジェクトを開催してきた僕たちがこれからの世界で大事になるだろうと思う要素を持っているからだ。

下記、開催趣旨。
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漆器が唇に触れるとき、⼈はほっとするという。体温と同じ温度の⾷器「漆」と、築300 年の蔵に眠る道具に命を与え「蔵の22 神像」として表現した「絵師」。モノと表現、⼯芸とアートの境を取り払い、「⽤の美」と持続可能な暮らしの観点を⽰し、⼈の根源的感性を呼び覚ます、漆と絵のコラボ展⽰企画である。かつて思想や宗教体系がインドからもたらされたが、経済発展の果てを⾒た現代において、東⽇本⼤震災を経てさまざまな気付きを得、持続可能な社会形成を願う⽇本⼈の意志を、本事業を通じ、今度はインドへ向けて発信する。インドは現在、再⽣可能な⽊材より⾦属や化⽯燃料のプラスチックを⽤い、使い捨ての消費⽂明に突⼊しようとしている。各所にゴミの⼭も急増している。ゆえにモノに神が宿り慈しんだ⽇本の感性を⼈⼝13 億のインドに広めることが重要だ。2010 年よりインドの学校で教育⽀援の芸術祭を開催してきた当団体の実績に基づき、展⽰のみではなく、⼤学や学校で同時進⾏のワークショップやレクチャーを開催し、次世代に当事業の趣旨を波及させる。地道だが息の⻑い取り組みとする。
 

[⽇時] 2018 9 2 ⽇〜9 9


[
場所] エキシビション会場 
ARTISANSʼ 

所在地:マハラシュトラ州、ムンバイ、フォート地区、カラゴーダ

ムンバイ現代美術館、アートギャラリーなどが多数ある地区で、ムンバイの芸術的中⼼地。

主に⼿仕事の⼯芸品、アート作品を扱うギャラリー。
https://www.facebook.com/artisans.centre.9/ 

レクチャー会場(いずれもムンバイ市内)

(1) ムンバイ⼤学 (Mumbai University)

(2) ソフィアポリテクニックカレッジ(Sophia Polytechnic College)ほか


[招聘アーティスト] ⼋⽊由紀⼦(蒔絵師) ⼀⽥萌⾥(塗師) ⾹川⼤介(絵師)


[
企画経緯]

2015 ⾹川⼤介⽒を第8 “Wall Art Festival in カガリア 2015”(ビハール州)に招聘。

   緻密な作品でインド⼈来場者を嘆息させる。来印前、蔵の22 神像、完成。
 

2016  Wall Art Festival in 猪苗代 ~プロローグ~にてワルリ画家を招聘。
     蒔絵師・⼋⽊由紀⼦⽒、塗師・⼀⽥萌⾥⽒がワルリ画と出会う。


2017 
インド・マハラシュトラ州・ワルリ族の村で開催した第2 回世界森会議にて、⼋⽊⽒・⼀⽥⽒が漆のレクチャーし、
   漆器でカレーを⾷べるワークショップ実施。ワルリ族やムンバイの⼈々より⼤きな反響を得る。

   ⾹川⽒、古⺠家を再⽣し、⾃⾝のギャラリー(⽇光)を運営開始。
 

2018 ムンバイにおいて展⽰会場を決定(ARTISANSʼ)。漆器に対するインド⼈の反応をリサーチ。


[
展⽰内容]

漆:

1.  オリジナル漆器の展⽰:⼋⽊⽒、⼀⽥⽒制作の漆器を、和・洋・印のテーブルセッティングと

して展⽰。⽣活の⼀部として取り⼊れられる美しさを表現する。

2.  漆に関するレクチャー:植物としての漆、素材としての漆、漆器がつくられる過程や使⽤⽤途

を伝え漆の可能性を啓蒙する。またレクチャーに参加した学⽣の展⽰へ⾜を運ぶように促す。

3.  漆器でごはんを⾷べるワークショップ:実際に漆器を使い、地元⾷を⾷べる。⼿や唇で漆器に

触れる体験を通じて、その良さを感じてもらう。
 

絵師:

1.  蔵の22 神像の原⼨印刷を展⽰:⾹川⽒の作品「蔵の22 神蔵」の印刷写真の展⽰。⻑野県の

蔵に設置されているオリジナルの⾼解像度の写真をキャンバス布に印刷し、展⽰を⾏う。

2.  絵のデモンストレーション:ギャラリーにおいて、⾹川⽒が公開制作を⾏う。また⾹川⽒の⼀

つの作品であるボディペイントのワークショップを開催し、メヘンディ(ヘナを⽤いたインド

のボディペイント)好きなインドの⼈々と交流する機会とする。

3.  模様にまつわるレクチャー:⾹川⽒の作品の⼤きな特徴である「模様」にまつわるレクチャー

を⾏い、特に芸術を学ぶ学⽣との交流の機会とする。


主催:特定⾮営利活動法⼈ウォールアートプロジェクト


共催:
ART PLUS BLUE FOUNDATION


協賛:株式会社コンピューターシステムハウス、⾙印株式会社、有限会社ブルーベア(現在募集中)


協⼒:エプソン販売会社、
IdeaHive Pvt. Ltd. (メディアパートナー)


会場マネジメント:
ARTISANSʼ


[問合せ] ウォールアートプロジェクト 浜尾和徳  info@wafes.net 03-5314-7636


このエキシビションをサポートしてくださる協賛企業を現在募集中です。
お問い合わせは上記メールアドレスまでお願い致します。 

okazu 



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