Global Forest Meeting -世界森会議-

September 24, 2018

okazu通信 第61号「帰ってきたokazu通信」

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第3回世界森会議終了後の記念写真

 外からクラクションやオートリキシャのエンジン音、
お祈りの鐘の音が意識に入ってくる。日本でのトマトの料理方法をヒンディ語で解説する、という夢から目覚める。何人ものインドの人々に説明と解説を繰り返してきたからか、夢の中でもインド人と話している。6月からここまで、日々があまりにも濃密で、振り返る間もなく全速力で走ってきたため、okazu通信を書けませんでした。楽しみにしてくださっていた皆様、すみません。お詫びします。
 少し時間ができた今、全力で振り返ろうと思う。
 先日までウダイプルという、湖と大理石で知られる美しい町にいた。連日工房に通い、ツォモリリ2018秋-冬コレクションへ向けた新製品開発の打ち合わせ、試作作りに精を出した。工房の代表や担当のデザイナーに「ムンバイでの漆と絵師展はどうでしたか?Facebookで様子を見てましたよ。プレゼンテーションで笑いを誘っていましたよね」と尋ねられた。
 ウォールアートプロジェクトとして、アートとクラフトを同時に展示する、しかもギャラリーを借りて、というのは初の試みだった。漆の中でも伝統や先人の足跡を省みつつ新しい可能性にチャレンジする若手・八木由紀子さん、一田萌里さんの二人の作品と、香川大介さんの古い蔵に残っていた道具に再び命を吹き込んだ「蔵の22神像」と近作の絵画作品の組み合わせは、とてもうまく融合した。Mumbai Mirrorという新聞に取り上げられ、ムンバイ大学の日本語学科、J.J. School of Art(1857年設立の国立美術学校)、若手アーティストが集うアートスペースClark House Initiativeといった場所でのレクチャーやトークセッションの甲斐もあり、多くの人が足を運んでくれた。急遽、朝レクチャーを頼まれ、Design For Social Change(デザインで社会を変える)を学ぶ学生にも話をした。
 用の美をキーワードに、ハレの日以外の日常にある美を愛でる、という日本の文化を伝えられたように思う。ムンバイはインドの中でも最先端の文化が絶えず生まれ、息づく都市だ(東京より地価が高い場所もある)。そこで暮らす人々に僕たちの意図が伝わり、作品を買ってもらえたことが嬉しかった。尊敬するインド建築事務所の代表も来てくれ、漆作品を購入してくれたことはとても励みになった。ギャラリーの使用料をはじめとする経費をちゃんとカバーできるか・・・賭けだったが、なんとかトントンに持っていけたようだ。
 さて、ウダイプルの工房に戻ろう。ここでは藍染めをはじめとした自然のものを使った染色と縫製をしてもらっている。彼らの新しいコレクションにピッタンワークという手刺繍があった。ウダイプルの地に古くから残る技法で、針で刺繍したのちにハンマーで叩き、より輝かせるという一風変わったクラフトだ。その叩く行為からピッタン、と名付けられた。職人数の減少で文化として絶えそうなところに、コンテンポラリーのデザインを組み合わせ、工房としてリバイバルしようとしているそうだ。銀のメタリックな糸で刺繍された花柄を見た瞬間、akkoさんにインスピレーションが舞い降りた。ピッタンワークブローチを提案し、制作してもらうことになった。その場で試作をしてもらうこと、数回。形が見えた。かわいいものができそうだし、ピッタンワークの職人さんたちやそのトレーニングを受けている人々の仕事を作ることにもなる。日本での日常の服にそういうものを身につけるだけで手でものを作ることへのインスピレーションが湧くかもしれない。それは毎日の食卓に漆のものを取り入れる効用と似ている。
 地域に残るものをリバイバルする、ということは、今回の世界森会議にも通底している。場所はインド最北の地、ラダックへ飛ぶ。マトー村の村長・ティンレスさんは、サステナブル・ディベロップメントを学び、村がどうやったら持続可能かを念頭に置きながら村人と行政機関を結びつけ、尽力してきた。3年かけて両親を説得し自分の畑を有機農業へと再転換し、村人へ普及させてきた、と語るティンレスさんの目は輝いていた。家族で育てたミントのお茶は心を安らげてくれた。その話を聞くのと時を同じくして、ラダック自治政府の農業部門を統括する評議員から2022年までにラダック全土を有機農業に転換するべく大きく舵を切った、という話を聞いた。温暖化によるヒマラヤの氷河減少は確実に進んでいて、農業用水を氷河の雪解け水に依拠しているラダックの多くの村にとっては死活問題になる。森会議の準備の最中、降雪量の変化を村人から聞いた。50年前は村で40〜50センチ、山間部で6メートル。現在は村で2、3センチ、山間部で60センチほどだそうだ。
 そんな状況の中でティンレスさんは人材育成に活路を見出そうとしている。「今の村人にはある程度の収入はある。しかしそれを生かすための知識やビジョンが欠けている。子どもたちへの教育も、学校での授業はこれからの時代の変化についていくための学びとしては十分ではない。加えて、村人はチベット仏教を厚く信仰しているが、儀式に重点が置かれ形骸化しつつあるので、その教えをしっかりと子どもたちに伝えなければいけない。外部の講師を招いてより世界を広く見渡し、考え、表現することを学ぶスタディセンターを始めたい」と、熱心に話してくれた。その場所として考えていたのが、昨年僕たちがEarth Art Project(EAP)を開催したモラヴィアン・ミッションスクールの校舎だった。実はプロジェクトの3ヶ月後、ここ数年間の在校生徒数の減少による赤字経営を立て直すため、レーにある本校の判断で閉校になった。その後、校舎を商業目的で使いたいというオファーが多くあったが断ってきた。学校に描かれた絵が、人々を育てる場として使って、と言っているように感じたから、だそうだ。今回の森会議もここでやるのはどうだろうか、建物を再始動させるきっかけになると思う、と彼は続けた。
 この話を聞いた時、鳥肌がたった。人々が集い、互いの経験値を共有し、学び合うという森会議と、ティンレスさんが描いているビジョンは共鳴しているし、学びの場をつくっていくのは、ウォールアートプロジェクトが目指していることでもある。良いことが生まれる予感がビンビンした。校舎を見に行くと、凄まじい荒れよう(言葉で表すのはやめておこうと思う…)で掃除の手を思いっきり入れる必要があったが、残されていた壁画はそっくりそのままだった。その前に立った時、僕はティンレスさんにそう思わせたアートの力をまざまざと感じた
 森会議当日、掃除の完成度を上げるため選ばれし7人が学校に向かった。約束の時間に鍵が開いていなかったので、脚立で塀を乗り越えて校舎の中へ。マスクをしてまるで盗賊のような7人はハタキやホウキを両手にホコリの中奮闘し、後発メンバーとも力を合わせ、掃除を完了した。淺井裕介さんの壁画が残る部屋もピカピカになり、そこに村人たちを迎え、いざ話をしようという段階で、そこまで電気が行き届かない、というハプニングが。それにもめげず、森会議は進んでいった。互いに刺激になる時間だった。森会議の内容は、また記録集としてまとめたいと思っている。
 ここまで書いたのは各プロジェクトの一端で、これ以上詳しくは長くなりすぎる。これらの報告会を7月に東京・仙川にオープンしたウォールアートプロジェクトの拠点、ツォモリリ文庫にて秋から冬にかけて開催する(本当はツォモリリ文庫のことも詳しく書きたい)。僕たちがインドにいる間、ツォモリリ文庫はほとんどクローズしていたが、10月5日にグランドオープンする。加藤シモンさんの一坪ギャラリーでの展示や、ツォモリリ2018秋冬コレクションの展示、そして福島県猪苗代町でのWall Art Festivalふくしまin 猪苗代2018で来日するワルリ画家モールさんの公開制作とワルリ画展が続く。akkoさんと僕はモールさんをはじめとするアーティストたちと猪苗代町で制作に臨む。引き続きウォールアートプロジェクトを見守ってほしい。

okazu

*=*=*わふのこNEWS*=*=*

◎10月5日、ツォモリリ文庫グランドオープン!

インドでのプロジェクト最中はお休みしていたツォモリリ文庫が、ついにグランドオープンです!

3つのイベントでみなさんをお迎えします。


<加藤シモン展 @一坪ギャラリー> 

10月5日〜11月12日(予定)

入場料:無料 作品は購入いただけます。

☆オープニングレセプション:10月5日 午後6時30分〜 加藤シモン 語り部&ライブペイント 

入場料1000円(小栗雅裕によるごはんとドリンクもお楽しみください)


<ワルリ画展〜ラジェーシュ・モールの世界〜@アートスペース>

Wall Art Festivalふくしま in 猪苗代 2018での滞在制作で来日するワルリ画家モールさん。猪苗代入りに先駆けて、ツォモリリ文庫にて公開制作&ワルリ画ワークショップを開催します。一筆、一筆を重ねる様子をぜひ見に来てください。

日時:10月12日〜11月12日 入場料:無料 作品は購入いただけます。

☆モールさんによるワルリ画公開制作:10月12日〜14日 ワルリ画ワークショップ:13日、14日 午後3時〜午後5時(参加費500円)


<ツォモリリ2018 秋冬コレクション先行展示会>

ツォモリリの新作を4日間だけお披露目します。

 105日(金)〜10月9日(火)(8日はウェディングパーティの貸切のため休みです)

*9日以降も一部商品を展示販売します。


ツォモリリ文庫 営業時間 

午前11時〜午後6時(定休日:火、水、木)

http://tsomoriribunko.com


◎ウォールアートフェスティバルふくしま in 猪苗代 2018

いよいよ間近に迫ってきた猪苗代でのWAF本番!現地では実行員のみなさんが着々と準備を進めています。

猪苗代でのアートボランティア募集も開始です!

ウェブサイトができました♪ぜひご覧ください。

http://wafes.net/inawashiro/


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ウォールアートプロジェクト 2018年度

【協賛】貝印株式会社 株式会社コンピューターシステムハウス Blue Bear Inc. ポーラスター株式会社 
<WAFふくしまin 猪苗代2018へ向けて>
福島県地域創生総合支援事業(サポート事業)補助金
三部会計事務所 ポーラスター株式会社 みらいなこどもプロジェクト (株)UR補償技術研究所未夏with NPO法人猪苗代研究所 いな暮らし OPTICAL YABUUCHI 未夏with 長照寺 道交会 MINA KIKAKU 小西食堂 のうのば 土津神社 やぶうち商店 LAKE SIDE HOTEL みなとや 小川医院 (株)ホテルマウント磐梯 (株)白成舎 (株)国分木材店 渋谷建設(株) (有)森山オートクラブ 富士ゼロックス福島株式会社 株式会社ウィズダム まるよし建材 旅の旅籠「椿」

【後援】在ムンバイ日本国総領事館(漆と絵師展)


WAP応援団20182018.9.24 現在

るつ J-cook 益田玲 五十嵐3姉弟 諸戸里帆 林原裕子 Mariko Tanaka 新内秀一 本田啓之 北辻ファミリー しまだかな 楠ファミリー マリ 猪瀬透 河鍋春恵 淺井裕介 川島けい 福井淳子 角田晴美 小栗朔也 鉄矢悦郎 周 文龙 野地祐里子 青山めい 清水翔 一田萌里 山崎春美 齋藤美和子 栗原ひろみ 齊藤ファミリー 貞包さゆり 貞包さくら 相澤奈那 森美絵子 
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June 02, 2018

okazu通信 第60号「いよいよラダックで森会議」

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マトー村の婦人会のお母さんたちと炊き出しの打ち合わせ

 はじめてラダックに足を踏み入れたときを今でも忘れない。山登りをしていた僕にとっては「これが全部富士山よりも高いのか・・・」と高山に囲まれたレー空港に降り立った時点ですでに、天国のような眺め、と感動していた。テンションが上がった僕は調子に乗ってレーのバザールを散策したり、PCに向かってブログ記事を書いていた。高度順応なんて余裕でしょ、と数時間後ベッドの上でうめいている自分の姿なんて予想できずに。窓の外にはふわりふわりと柳の木の綿が舞っていた。akkoさんがホテルに頼んで来てもらったドクターに注射を打ってもらい、高山病は事なきを得た。それ以来「着いたら単行本を読みながらお湯をガブガブ飲んで寝る」を鉄則に、ラダックに足繁く通っている。
 そのうち、レーを走る車の数が激増し、ホテルやゲストハウスが乱立し(あるニュースレターではキノコのように生えている、と比喩していた)、地下水の水位が下がってきている、という変化を目撃してきた。毎年気温が上がり、2010年の洪水被害以降、心配がつきない、という声も聞く。地球の気候変動の影響は局所で顕著に現れる、ということを知った。「今年も暑いね」と日本で感じる以上の事がラダックで起きている。
 2014年にアースアートプロジェクトを初めて開催したのは、ラダックの遊牧民やファーマーが直面している状況を発信したい、そこで暮らす子どもたちに表現すること、発信することを知ってほしい、と思ったからだった。標高5000mにある学校に集った子どもたち、教師、遊牧民の族長7人、高僧リンポチェ、そしてアーティスト、ボランティアたちが署名したプーガ宣言は、その意思を表明したものだった。思えば、その動きが世界森会議の種だった。その場にいたワルリ族の青年たちがラダックの現状を知り、自分たちの村にも同じような急激な変化が起きていると感じ取ったことがノコプロジェクトを始めるきっかけになったのだから。ある意味、第3回世界森会議をラダックで開催するのは里帰りのようなものだ。昨年のアースアートプロジェクト2017の準備期間中に、マトー村の人々が木を植え始めた、と聞いてピンときたのも必然だったのだろう。
 「この村は、他とは違う」そう感じたのはマトー村に続く真っ直ぐな一本道を軽自動車で土埃を上げながら走っていた時のこと。「インダス川を挟んで向こう側の山裾に、マトーという村があってね。Mang-tho、喜びにあふれた、というのが語源なんだけれど、いいところなんだよ。行ってみるかい?」と僕たちが拠点にしているゲストハウスのDechenさんとShakunさん夫妻が車を出してくれた。左右には荒野が広がっている。と、思いきや、何かが植わっている。目をこらすと、それが苗木であることがわかった。「あれは、木ですよね。植林しているんでしょうか」とDechenさんに尋ねる。「詳しくはわからないんだが、村人とお寺のお坊さんたちが植えたと聞いたよ」とのこと。見渡す限り荒野、岩石地帯なのだが、木は育つのだろうか、と素朴な疑問がよぎる。
 村に入るとその疑問は解消した。標高3800mを超える場所に緑が生い茂っている。マトー村では古くから豊富な雪解け水を活用して伝統的な家の建築に必要な樹木を植えてきたのだ、と評議員やお寺の僧侶に聞いた。芸術祭へ向けた滞在制作中、木の世話をする村人とすれ違ったのも一度や二度ではない。急激な坂を上り下りしなければいけないので大変なのだが、ジュレー、と挨拶すると笑顔でジュレーと返してくれた。完成した作品を一般公開するエキシビション当日、婦人会のお母さんたちが各家から調理器具や野菜、小麦などの食材を持ち寄り、ラダックの伝統料理400人分の炊き出しをしてくれた。彼女たちが作品やパフォーマンスへ向けるまなざしと、「こういうものを子どもたちに見せなきゃね」という言葉は、僕の胸に刺さった。外貨を獲得しやすい観光業に容易に依拠するのではなく、木を植え、林業を再活性させようとしている人々と、これからのマトー村、ラダック、僕たちが生きて行く世界の行く末を、一緒に話し、考えたいと思った。世界森会議、というタイトルは大袈裟で堅苦しく見えるかもしれないけれど、やりたいのは、そういうシンプルなことだ。互いの顔を見ながら智や経験を共有する。この蓄積が世界を変えていくのではないだろうか。目指せ、第100回。その3。

okazu


☆**☆**☆わふのこNEWS☆**☆**☆
 日本へ帰国して一ヶ月があっという間に過ぎました。ワルリ族の村ではまもなく雨季に入ります。
これまでに建てたノコハウスのメンテナンスも完了し、タンクに雨水が貯まる日が待ち遠しいです。

*6月5日、第3回世界森会議キックオフ&説明会開催です!
お馴染みの貝印本社内のkai houseにて開催です。これまでに森会議に参加した人、参加したい人の声が聞けるチャンスです。
第1回に参加したSageさんのカリンバ演奏、香川大介さんのお話など、盛りだくさんの時間。
17:00〜18:00にはワルリカレーとチャイをお楽しみください。参加費無料です。ぜひお運びください!!

ノコプロジェクト「第3回世界森会議@ラダック」説明会
とき     6月5日(火)18:00〜20:00 
17:00開場 カレー&チャイタイム

ところ 貝印株式会社 本社「カイハウス」2階
    東京都千代田区岩本町3-9-5
                都営地下鉄岩本町駅A2出口徒歩1分

内容 「アースアートプロジェクト2017」
                       ドキュメンタリー上映会

   「ノコな未来」トークセッション
登壇予定者
夏目知道(愛知県立芸術大学准教授・空間デザイナー)
橋本淳司(水ジャーナリスト・慶応義塾大学非常勤講師)
Sage (カリンバ奏者・製作者)
香川大介(絵師)
小栗千隼(漫画家)
中川十内(写真家)

※ウォールアートプロジェクトがプロデュースするインドの手仕事ブランド「ツォモリリ」展示販売もあります。(15:00〜)

主催 ウォールアートプロジェクト

問い合わせ先 ウォールアートプロジェクト

info@wafes.net

090-2328-0230(おおくにあきこ)
協力 貝印株式会社

Facebookイベントページ https://www.facebook.com/events/226574374761128/?active_tab=discussion

ノコプロジェクトウェブサイト 
http://wallartproject.net/nocoproject/
ワルリ画 Rajesh L. Mor


*第3回世界森会議へ向け、スピーカー・参加者募集中です!

​第3回世界森会議のテーマは、ラダックの水。水ジャーナリストの橋本淳司さんと、根雪、村を流れる雪解け水、地下水など、ラダックの水を巡ります。
ご自身の取り組みを伝えたい方、ラダックの人々の話を聞きたい方、募集中です!「漆と絵師」展もLAMOというギャラリーで合わせて開催します。

【とき】2018年8月19日〜26日

【ところ】インド・ジャンムー&カシミール州 ラダック・マトー村のゴンパ(寺院)スクール

☆2017年7-8月マトー村で開催したEarth Art Project in Ladakh 2017、ドキュメンタリー映像はこちら。まだ限定公開していますが、サポーターの皆さん、ぜひご覧ください!
標高3800mの学校での芸術祭「アースアートプロジェクト2017」
https://www.youtube.com/watch?v=pglopO0EFMM

  *「漆と絵師」展、お手伝い募集です!
工芸と絵画、二つのコラボレーションから「用の美」を伝える。ウォールアートプロジェクトの新しい挑戦です。
日本の漆をインドへ。漆は知れば知るほど奥の深い素材です。日本人と漆は縄文時代からの長い付き合い。
使えば使うほど味わいが増していく漆器は、時代を超えて受け継がれ、最終的には大地に還るエコフレンドリーな存在です。
私たちはそれと呼応する作品に出会いました。古い道具に宿る八百万の神を表現した香川大介さん。ひっかえとっかえで使うのではなく、愛着を持って使われた道具に宿るものの声。その展示、ワークショップ、レクチャーを手伝ってくださる方を募集中です!
 【展示】
蒔絵師八木由紀子・塗師一田萌里の漆器
絵師・香川大介の「蔵の22神像」と他作品
【とき】2018年9月2日〜9日
【ところ】インド・マハラシュトラ州 ムンバイ ・ARTISANS'(https://www.facebook.com/artisans.centre.9/)、ムンバイ大学など

詳細はお尋ねください。本メールに返信をください。アドレス:info@wafes.net

 *ウォールアートフェスティバルふくしまin 猪苗代2018、準備が進んでいます!!
協賛企業を募集中です。

【とき】2018年10月15日〜滞在制作開始
       11月3日、4日 完成作品を一般公開する芸術祭当日
【ところ】福島県猪苗代町 翁島小学校 吾妻中学校(10/27の公開制作) 猪苗代高校 はじまりの美術館

 *WAP応援団、更新の時期が迫っています。
2017年度もWAPの応援、誠にありがとうございました!!
明日から2018年度が始まります。上記のプロジェクトに加え、東京・仙川にウォールアートプロジェクトの新拠点「ツォモリリ文庫」をオープンします。
応援団登録を更新していただき、引き続きWAPの活動を見守っていただければ幸いです。

〜更新方法〜
●一口3000円の会費を納入(お振り込み、または直接納入)。
●振り込み先  みずほ銀行  成城支店  普通 1170797  トクヒ)ウォールアートプロジェクト

 更新いただける方はこのメールに返信ください。
どうぞよろしくお願い致します!
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ウォールアートプロジェクト 2017年度
【助成】ポーラ美術振興財団 国際交流基金 東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京(アースアートプロジェクトin ラダック2017)
【協賛】貝印株式会社 株式会社コンピューターシステムハウス Blue Bear Inc. kai manufacturing India pvt. ltd. 
    三部会計事務所 ポーラスター株式会社 みらいなこどもプロジェクト 未夏with NPO法人猪苗代研究所 
    いな暮らし OPTICAL YABUUCHI 未夏with 長照寺 道交会 MINA KIKAKU 小西食堂(WAFふくしまin 猪苗代2018)
【協力】KOKUYO CAMLIN (アースアートプロジェクトin ラダック2017)
【後援】日印友好交流年記念事業認定(アースアートプロジェクトinラダック2017、第2回世界森会議)

【WAP応援団2017】2018.5.31 現在
藤岡南中学校 星フミ子 林原裕子 角川真穂子 山崎春美 ツツミエミコ 山川真実 江川雄一 関口泉 田中鴻介 橋本琉ノ介 るつこ 諸戸里帆 石永仁子 田枝麻美 北辻ファミリー 市橋晴菜 細井藍子 工藤亜矢 枝元なほみ 唐沢絵美里 笹原花音 南加絵 大崎健太郎 高津友美 益田玲 ブーヴィエやよい 小栗千隼 柴田風也 水野絵菜 猪瀬透 楠ファミリー Mariko Tanaka 真理 Maki Ohkojima Sui&Ayako 松岡亮 おりょう みえ 上條美香 柴辰夫 内野友稀 八木由紀子 一田萌里 S&R&H 香川大介 河鍋春恵 本田啓之 渡辺直子 鹿島和生 JUNAI NAKAGAWA 中尾敦子 ギャラリー403 五十嵐3兄弟 伊東瑞歩 阿部ひかり

【WAP応援団2018】2018.5.31 現在
るつ J-cook 益田玲 五十嵐3姉弟 諸戸里帆 林原裕子 Mariko Tanaka


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January 05, 2018

LAMO、Monishaさんとのミーティング

この日は、LAMO (Ladakh Media and Art Organization)のMonishaさんへプレゼン。
これは彼女の自宅なのだけれど、海がすぐ目の前。
ここで彼女に初めて会い、Earth Art Project in Ladakh 2017へ向けたミーティングをしたのはもう1年前になる。大学院でラダックの遊牧民やクラフトにまつわる研究をした彼女の知識や見識はとても深い。
そして、Earth Art Project in Ladakh 2017の期間中に、LAMOでの淺井さんとラダックのコンテンポラリーアーティストたちとの壁画ワークショップ・アーティストトークが実現した。

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8月に開催を予定している第3回世界森会議のことを相談する。
誰かスピーカーになってもらえる人はいるだろうか、と尋ねると、
「LAMO自体が、2005年から廃墟同然だった建物を地元の素材と職人さんと共同で建て直したスペースだから、これを主導してくれた建築家の話はきっと面白いと思うわ。屋根の材料はMatho村のものを使っているしね。私の方からは、古い家を伝統的な手法を材料を用いてリノベーションして、それをどう活用していくか、という話ができると思う」
とのこと。

漆器を見せると、「へぇ、はじめてみたわ。ラダックも建物の窓枠には伝統的な木工の飾りをつけるでしょう?あとテーブルも木製で、手仕事だし。単純に木、手仕事、ということ以上に共通点があるかもしれないわね。ダライ・ラマがラダックでティーチングをするときに必ず必要な木の道具があるのだけれど、それを作る村もあるしね。世界森会議の期間中に、『漆と絵師』の作品をLAMOで展示することもできると思うから、まずは日程を調整してみましょう」とお返事をもらった。

「ムンバイでの展示会も、できる限り応援するわ。できることがあったら言ってね」とムンバイのアート界とつながりの深い彼女から心強い言葉をもらった。
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それにしてもいい景色。この先にはアフリカ大陸。

okazu

 

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November 16, 2017

土とアートを耕す その2

"土とアートを耕す その2"。
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11月16日、Earth Art Project in ラダック 2017と第2回世界森会議の報告会を開催。
会場は、協賛企業・貝印本社内のKaiHouseをお借りして。
2010年から数えて、WAPを通じインドへ渡った人々は400人を超え、芸術祭に足を運んでくれた人の数は、3万7千人を超えることがわかった。みんなインドから何かを持ち帰っている。日本に帰ってきた新しいことを始めた人も、一人や二人ではない。
そのことをインドに行った人同士だけでなくて、まだ行ったことのない人々と同じ水平線に立って共有する会があってもいいんじゃないだろうか、と今回のクロストークに踏み切った。

「偶然を味方につけてみる」「トキメキ★時限爆弾」をテーマに掲げたのは、自分たちの足跡を見つめ直して分析したとき、ドライブフォース(原動力)になってきたのは、人との出会いと、場との出会いで「ここでこういうことをやってみたい!」っていう気持ち(トキメキ)が抑えきれなくなったこと。
利害関係抜きで、トキメキだけで進んできたようなものだから。それを集まる人たちと共有したかった。

会場ではアースアートの時に子どもたちと描いた旗を展示。
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おいしいものマルシェ、この日のメニューは
インド仕込みのサモサ(ブルーベア・小栗雅裕さんとアシスタントの皆さん)
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noconocoカフェの岩井紀子さんの手作りお菓子。
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Earth Art Project にて渾身のパフォーマンスを見せた南加絵さんのダンスで報告会が幕開け。
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Earth Art Project in Ladakh 2017のドキュメンタリー映像の上映(制作yahiko works)、第2回世界森会議を模したミニ森会議。

森会議で雨水貯水タンク制作を主導してくれた、橋本淳司さんになりきりレポート。
レポートの原文はこちらです。今回の森会議をわかりやすくまとめてくださっています。
ぜひ読んでみてください。
http://blog.livedoor.jp/wall_art/GFM2_report_junji_hashimoto.pdf

森会議で、ワルリ族の人々やムンバイから来た人たちに漆のことを伝えてくれた蒔絵師の八木由紀子さんが郡山から駆けつけてくれた。
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「そもそも漆って、どういう素材なのか。漆の木が傷ついた時にかさぶたを作るために出す血液のようなもの」
「どのくらいの時間や行程をかけて作られるものなのか。25行程をかけて、木を乾かしながら、約1年をかけて」
「漆は、人の水分量と近い。だから、口を器につけた時とても心地がいい。お椀を使っている人が多いかもしれないけれど、特にいいのは、杯でお酒を飲むとき。ぜひためしてみて」
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漆器、ひとつが出来るまで、25の工程。各工程の様子を展示をしてくれた。
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そしてクロストークへ。前を向いていた椅子の向きをらせん状に戻すところから。

偶然性を味方につけてみる。
八木さんと会ったのは、WAF in 猪苗代〜プロローグ〜のとき。はじめにワークショップに来てくれて、その後、エキシビション本番の夕暮れ時、もう一度、声をかけた。そこから、今日、こうして話すことに繋がってきた。
そこかた、参加者に起きてきた”偶然性”についての話に。

「まずは体を動かして一歩踏み出してみることが大切だと思う」

「生活していると常々偶然の出会いがある。道ですれ違う人も、道端に咲いている花との出会いも含めて。その出会いが自分にとってよいものを人は選びがちだけれど、'よい'か'悪いか'で判断するのでなくて、すべてフラットに見つめることで気づくことがあると思う」

「偶然を味方につける、ということだけど、自分にとっては、日常生活では偶然が溢れていて、その中からいろいろな選択をして、それが自分の道になってきた。だからこれでしかありえなかった。必然なのだと思う」

「漆って接着剤。だからとにかく津々浦々いろいろな人と出会える。扱うのが難しい素材だから、わざわざそれを扱うのは面白い人たちが多い(笑)そうして結びついた人とは、やはり必然で出会っているのだと思う」

「声に出すこと、言葉にすること、話しかけることで、”あ、あの人こういうことやってるんだ。面白そう”って繋がっていく。」

「何回かWAPプロジェクトに参加しているので、新しい別の場所に行こうかな、って思ったりもするんだけど、なぜか来てしまう。ここに来るとまた何かを作ろうっていう気持ちになれる」

「WAPは、温かくて、お家に帰ると時々いる兄弟に会えるような場所。」

「年齢も職業も違う人が混じり合ったこのプロジェクトで、出会いは偶然のようで必然。無意識のようで魂が意識的に動いて出会っているんだなと。〜魂がつながっていたらいつでもタイミングが良いときに会える!とつくづく思う。」

本当は全員と話をしたいし、すればするほど、深まっていくのだと思う。
出てくる話がリンクしていく絶妙な化学反応をいつまでも楽しんでいたいのだけれど、
現実には時間の縛りがあるわけで。
なので、トークは「つづく」。
次回の報告会は、12月9日。古民家カフェ「いな暮らし」にて。
テーマは、「ラダック・ワルリ・場の精霊」。
https://www.facebook.com/events/526434987689708/


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Earth Art Project in Ladakh ドキュメンタリーBOOKもお披露目。

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歴代の本も展示。今回の本が11冊目となりました。
各種、オンラインショップで発売中です!http://www.blue-bear.co.jp/shop/index2_3_2.html

報告会の様子がウェブメディアに掲載されました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000025105.html

いな暮らしでの報告会について、詳しくはまた今度の記事で。

okazu

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June 23, 2017

チクファームにて。

グリーン and ブラウン 時々 グレイ。
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 晴れ間が覗いたら、洗濯のチャンス。
もし乾かなくても、生乾きのイヤな匂いがしないのがワルリの村の不思議。
きっといい菌がフヨフヨ浮いているに違いないね、と日本から来たみんなは話している。

そんな中でも、このツォモリリカディは乾く。
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たっぷりとしているのにたたむと小さくなるので、日よけのストール兼タオルとして、旅の心強いお供。

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ツォモリリカディはこちらから。(ツォモリリの収益はプロジェクトの運営費になります)
http://www.blue-bear.co.jp/shop/kadi.html


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ノコプロジェクトの中心地、チクファームへ。2年かけて土を育てていると言う場所で、去年の3月にデラドゥーンのNavdanyaでもらってきた在来種のバスマティライスと丸い粒の米(苗用)、そして豆を混植中。米は去年も植え、種採りをし増やし、今年再度蒔いたそうだ。
NandkishorさんとVanitaさん、Tushar、Mayurが頑張っている!思わず拍手。
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母屋や、ノコハウスの雨対策と合わせて(バッチリ仕上がっていた!)石を敷いて道を作ってくれていた!去年の世界森会議で、足元が悪くなってしまったので、これはかなり、いい仕事!ナーイス!!
石の数が足りたくなったので途中までだけれども、大変だっただろう!!

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ノコカフェも元気。オープンの日を待ちかねている。
今10代の子たちとメンテナンスをしてくれていたので、次世代が育っている模様。
モバイルロケットストーブのもう一回り大きなものを作るといいね、と話している。
いいよいいよ〜!ふれーふれー!!
いろいろやろうぜーー!!

okazu


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June 21, 2017

雨季序盤の風景

雨季序盤のワルリの村の風景。
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牛をつがいにして、ナンガルを間に取り付け、耕す。

種をまく田畑を先に耕しておき、苗が育ったら移植する。


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たまに出没するカメレオン。
 

「拾われて木の棒にいるけれど早く枝が茂っている木に戻りたい」

スロー再生のようなスピードで動いているけれど、そんな心の声が聞こえてくる。

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ファナス。ジャックフルーツ。「とげとげがツボ押しにいいんだよね」とMayur。

重さは6kgくらいありそう。包丁を入れ、向いていく。

実の中には、ゴムの樹液のように粘つく粘液があるので、油を手に塗ってから切り分けたり、実を取り出す。

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白いヒダの中に、黄色い実。種の周辺の部分が食べられる。
 

甘酸っぱくていくらでも食べられちゃう。

やめられないとまらない、的なファナス歌があるそうだ。
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種。

炒めたり、ゆでたりして食べられる。
 

雨は、空が思い出した時に降るくらいで、それほど本格的ではないそうだ。

2週間前くらいに、思いっきり降り、まだのほほんとしていたみんなが大慌てで準備をしたけれど、そこからしばらくまとまった雨が降らない日が続いている。
 

みんなと雨水タンクの打ち合わせをした。エンジニアのさっちゃんが、海辺の方に住むお姉さんの家に、雨水貯水タンクをつくる計画を立てていた。そちらの地域では、塩水が地下水に混ざり、しょっぱいのを我慢して飲んでいるそうなのだ。フィルターを通して、飲用もできるように計画しているとのこと。

材料や、工程に詳しいさっちゃんにいろいろなことを教えてもらいつつ、こちらからも、もたらせるものがあるといいなぁ。

大まかな見通しがついたので、ダハヌの町で材料を調べてみる。


okazu



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June 20, 2017

ワルリ族の村で第2回世界森会議の準備

昨夜未明、ワルリ族の村に到着。雨季に差し掛かっている。芽吹きの季節。土が黒っぽく見えるところにはゴーバル(牛ふん)が混ぜられている。遠くから、結婚式の音楽が聞こえてくる。
ハエが多いけど、今の土作りに一役、二役かっているんだろうな。
ニワトリが田んぼでついばんでいる。そのままフンが土に混ざって、養分になるんだろうなぁ。
何気ない光景だけど、目を凝らすとたくさんの発見があるに違いない。
今日から約一週間、世界森会議の準備にあたります!森会議を一緒につくりあげてくれるメンバー、募集中です!http://wallartproject.net/nocoproject/jp/volunteer/1041

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May 24, 2017

WAP2017 キックオフイベント「アートと土を耕す」@ kai house

いよいよ本日!
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*猪苗代のワルリ画 絵本「パリプルナジャングル〜みちたりた森」がこの日、発売です!
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