2017年09月26日

『 夜の底は柔らかな幻 』上下巻 恩田 陸 著 読了

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◆『 夜の底は柔らかな幻 』上下巻 恩田 陸 著 読了

恩田陸の世界 たっぷりの作品だった〜。のめりこんで読んで、下巻の最後何ページか残したところで、まだまだ全然収集ついてなくて、あぁ後もう1巻くらい欲しいって思いながら読了。最後いろいろ謎は残ったけど、すごく引き込まれて、面白かったからまあ満足。
残虐な殺戮シーンもあったから映像化とかはしてほしくない。けれどこの世界観は嫌じゃないな。


2017年03月20日

『不時着する流星たち』 小川洋子 著 読了

IMG_3535 - コピー◆『不時着する流星たち』
小川洋子 著 読了

一日で読んだので、どんどん深みにはまるように一人になっていく・・・w でも好きな世界。
小川さんは、文章も好きだし、いつも読むのが楽しみ。白い世界が、静謐で優しくて、怖いから。

これは、短編集。ある新しい形式を持っていて、それゆえ一つ一つ読み終えた後の「詠嘆」がよい。
作中にも登場するグレン・グールドのバッハは、この小説全体にも流れる空気感を醸し出しているよう。

『肉詰めピーマンとマットレス』『十三人きょうだい』『誘拐の女王』など心に残る・・


2017年03月06日

『蜜蜂と遠雷』 恩田陸 著 読了

IMG_3534◆『蜜蜂と遠雷』
恩田陸 著 読了
第156回直木賞受賞作

1997年に発表された『光の帝国』『蒲公英草紙』『エンドゲーム』・・・は、「常野一族」の物語。
あれからもう20年近く経ってしまいました。
「恩田陸さん、長かった直木賞おめでとう」と。そう思った人が多いのでは?
私も受賞作『蜜蜂と遠雷』を読んでいる時、感慨深くて、ちっとも変わらない(?)恩田ワールドを味わいました。

常野物語のシリーズは、萩尾望都の『ポーの一族』が異常に好きだったので、「常野一族」をどうしても許せない気持ちだったけれど。(当然漫画好きな恩田さん。意識しておられたはずだから。グレンスミス氏の日記とか、、ね。)
でも、でも、そうは言いつつ、つい読んでしまう。

「少女漫画」のまんま!なのが、『理瀬シリーズ』(3月シリーズ)
『麦の海に沈む果実』→『黄昏の百合の骨』
理瀬、好きだった。
理瀬は、この2作で中学生から高校生に。『黄昏の百合の骨』って題名も好きだった。

『麦の海に沈む果実』→『黒と茶の幻想』
理瀬から憂理の物語へと続いていく。
憂理 大学生に。そして、20年後。屋久島が出てくるところなんて、ステキだった
書名『黒と茶の幻想』は、デューク・エリントンの名曲「Black and Tan Fantasy」(黒と茶の幻想)へのオマージュだとか。

『図書室の海』
短編集「睡蓮」で、理瀬と従兄弟達の稔と亘の物語が読める。
『殺人鬼の放課後』
ヨハンの物語

また、理瀬たちが予告のようにちょこっと出てくる『三月は深き紅の淵を』モチーフがバラバラと登場する原点のような物語。

『六番目の小夜子』『ユージニア』『木曜組曲』『夜のピクニック』『ネバーランド』『ライオンハート』『夏の名残りの薔薇』『中庭の出来事』『チョコレートコスモス』、どれもわくわくしながら読んだのが懐かしい。
『蜜蜂と遠雷』を一番感じさせるのは、『チョコレートコスモス』かもしれない。

2017年02月23日

『王とサーカス』米澤穂信 著 読了

IMG_3518 - コピー◆ 『王とサーカス』
米澤穂信 著 読了
ネパール、カトマンズが舞台。
独特の風土に引き込まれて読む・・が・・
作者が書きたかった(らしい)「報道の在り方」「ジャーナリムとは」とかで、何だか物語がぶれてしまってない?
2001年に実際に起こったネパール王族殺害事件はどこいった、、、(笑)
別のミステリーが途中からかぶってるよ。しかも犯人はすぐに察しがつくし、、

読後もやもや。

2017年02月17日

『東京會舘とわたし』 辻村 深月 著 読了

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◆『東京會舘とわたし(上)旧館』 辻村 深月 著
◆『東京會舘とわたし(下)新館』
読了

この本は、自分も時間を戻しながら、小さかった時の事や、10代の頃や、20代の頃、そんな「時代」を思いながら読みました。それは、幸せな中にちょっと切ないような、悲しいような。(たぶん、過ぎ去った時間はもう2度と戻らないから。)
どんなものにも歩んできた時間があり、ひっそりと静かに存在する物語があるのだと、そんな当たり前のことを改めて感じました。

物語の舞台、東京會舘は、大正11年、東京・丸の内に国際的な社交場として誕生し、関東大震災、大政翼賛会の徴用、GHQ(連合国軍総司令部)の接収などを経て、今日まで続いています。それに関わった市井の人々を描いた連作短編集でした。
直木賞をとった辻村さんの自慢?とか初め思いましたが、(東京會舘は、芥川・直木賞の受賞者会見場ともなっているので)そんな感じではなく、本当に一つ一つ時代をめぐりながら静かに読み終えました。心に残る一冊となりました


2017年01月29日

『ポーの一族』「春の夢」第2話

IMG_3501 - コピー◆『ポーの一族』「春の夢」第2話
(萩尾望都 著)
【月刊『フラワーズ3月号』より】

違和感があった第1話から、第2話は、一気に世界に引き戻された。よいわ〜!やっぱりね!こうなのよね。素晴らしいよー!
憧れたポーの村・・・ヨークシャーのどこかの谷に入り口がある。入り口は隠されてて誰も村には入れない。中では一年中バラが咲いている。・・・・キングポーがつくった村 と。うんうん!

40年ぶりの続編で初めて知った事実もあった。アランはよく眠るのは、バンパネラが永遠を保つことが、実は弱いものには結構大変なのだということ。アランは❝気❞の皮膚が薄い・・のだ。儚げ、、

『ポーの一族』のシリーズは勿論どれも好き。甲乙つけがたいけど、中でも西ドイツのギムナジウムを舞台にした「小鳥の巣」が大好きだったな。(遠い目)


2017年01月17日

『深泥丘奇談』全3巻 綾辻 行人 著 読了

深泥丘奇談 - コピー
◆『深泥丘奇談』
『深泥丘奇談・続』
『深泥丘奇談・続々』 全3巻  
綾辻 行人 著 読了
 
 京都の実在の地名「深泥丘」(みどろがおか)界隈を舞台にした怪奇(幻想?)小説。連作短編集。主人公私が、作者(綾辻さん)を思わせる。
ただ、謎は謎のまま残され、起承転結もあんまりなく、だらだらとどこまでも続く。最初は「何これ・・」だが、だんだん病みつきになる?(;・∀・)。夏目漱石の「夢十夜」の雰囲気も醸し出している。
地名もちょっとずつ変わっていて、比叡山は→紅叡山。曼殊院は→千首院。平安神宮は→永安神宮。白川通りは→白沼通り。岡崎は→「池崎」、という感じ。

如呂塚(にょろづか)古代遺跡!

怪奇小説ということだが、ちっとも怖くない。登場人物は、わけわかんない変な人が多い。3人(4人?)いる石倉医師、わけ知り顔の咲谷看護師、何でも知ってる奥様。
「猫密室」「ねこしずめ」etc.

2017年01月11日

『書楼弔堂 破曉』 京極 夏彦 著 読了

IMG_3489◆ 『書楼弔堂 破曉』
京極 夏彦 著 読了
久しぶりの京極夏彦。
やっぱり好きー。「京極堂」シリーズではないけれど、いいなぁ。
電子書籍にない装丁も素晴らしい。古書店が舞台だからねw

【明治二十年代の半ば。雑木林と荒れ地ばかりの東京の外れで日々無為に過ごしていた高遠は、異様な書舗と巡りあう。古今東西の書物が集められたその店を、最後の浮世絵師月岡芳年や書生時代の泉鏡花など、迷える者たちが己のための一冊を求め〈探書〉に訪れる。】

2016年06月14日

『 ブラック・ヴィーナス 投資の女神 』 城山 真一 著 読了

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◆ 『 ブラック・ヴィーナス 投資の女神 』 城山 真一 著 読了
2016年「このミステリーがすごい!」大賞受賞作
帯には、【株取引の天才が人の心理を読み解く新たな経済サスペンス】と。

ありえない感がいっぱいだけれど、あっという間に読める惹きつけるものがある。ヒロインのキャラ立ちも良い。
ちょっと伊坂のにおいがするけれど、(伏線の回収の仕方とか)TVにしたらいいのでは。
ブラック・ヴィーナス役は、西内まりあさんとかで、、(笑)

2016年05月28日

月刊フラワーズで『ポーの一族』を読む

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月刊『フラワーズ7月号』で新作の『ポーの一族』(萩尾望都 著)を読んだ。
連載中に読んでいたので、それこそ時を経てエドガーに再会した感じ。1ページ1ページ宝物のように味わいながら読みました。
でも、思い返せば、『ポー』は、「小鳥の巣」と「エヴァンス遺書」の間も2年くらい中断している。だからその時の嬉しさ、「エヴァンスの遺書」を読んだ時の思いまでもが蘇って来た。

ふろくの「訪問者・湖畔にて」は、『トーマの心臓』のオスカーとエーリクの物語。こちらもとても好きな作品。読んだのを昨日のことのように思い出した。嬉しい。

2016年05月23日

京都府立植物園の薔薇

薔薇が爆発してましたw
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2016年02月29日

『魔術師マーリン』

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『魔術師マーリン』シーズン5 第13話 「永遠の王アーサー」完結。
ついに観終わってしまった。寂しい。
元々のアーサー王伝説とはかなり違うけれど、マーリンとアーサー、二人にどれほど癒されたか。
家にあった『アーサー王物語』で喪失感を紛らわしているけど・・・喪失感、、、

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2016年02月12日

『日出処の天子』古代飛鳥への旅

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懐かしい。嬉しい。
「 大人の旅道案内 太陽の地図帖」32は、『日出処の天子』古代飛鳥への旅。
連載開始からリアルタイムファンなので。
この本もって、ゆかりの地巡りしたい。
原画ギャラリーも素晴らしい。梅の季節にぴったりです。


2016年02月07日

『羊と鋼の森』 宮下 奈都 著  読了

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『羊と鋼の森』 宮下 奈都 著  読了

主人公は特別な才能も無い。与えられた仕事を 少しでも良くあれと思い、悩みながら、こつこつとこなしていく。彼の日々はその中で枝分かれしていくように生まれていっている。いつかその積み重ねの中で類い稀な高みに達しそうな予感もする小説。
でも・・そのような所にたどり着かなくて、だめだだめだと思いながら一生を終える彼でいて欲しいとも思った。

彼の職業はピアノの調律師。
静かで心休まる美しい小説。

ただ一つだけ、
調律師さんが(コンサートピアノの調律は別として、)調律をあのように家家によって変えているというのは、違うように思うのだが。


『剣と紅』 高殿 円 著 読了

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2017年度大河の原作
『剣と紅』 高殿 円 著 読了

これが1年間の大河になるとは、、ぜーんぜん想像できない。(笑)2時間ドラマでもいけそうです。
主人公 は、井伊直虎・女領主。主演は、柴咲こう!
でも、「井伊」といっても彦根が舞台ではありません。(残念ながら)
井伊家が今川に仕えていた時代なので、浜松市井伊谷です。
戦国といえど、女性が主人公なので戦いというよりは、内紛中心。こういう展開は重苦しいですね。何となく『樅の木は残った』を思い出しました。

怒涛の勢い(?)で人が わらわらと亡くなってゆくのは、いかに戦国といえども描きづらそうです。


『等伯』上下巻 安部龍太郎 著 読了

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◆ 『等伯』上下巻 安部龍太郎 著 読了
第148回直木賞受賞作

この小説の前に、同じ長谷川等伯を描いた萩 耿介の『松林図屏風』を読んだので、書き手によって趣の異なるところが興味深かったです。JAZZでいうアドリブ合戦みたいな。
それにしても・・・
2つの作品、本の装丁もほぼ同じ、書かれた時期も萩さんの後すぐに安部さんって、こんなこともあるのですね。
安部さんの方は、骨太な歴史ものという感じが色濃いように思いました。たくさんのものを背負って精進していく等伯の姿が「絵師」というよりも「武士」の姿のようで。戦ってましたね。

萩耿介の『松林図屏風』と比べられないですが(どちらも全然違うし)・・久蔵の最期が安部『等伯』の方はあまり好きになれなかったかな。


智積院 長谷川等伯、長谷川九蔵親子の描いた障壁画

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『智積院』 

長谷川等伯、長谷川九蔵親子の描いた障壁画を観に行きました。桃山時代がそのままに。
『桜図』(上)は、息子久蔵25歳の作で春爛漫の景。
しかし、久蔵がそれを描いた翌年急逝し、悲しんだ父等伯が描いたのが『楓図』(下)
二つが相和していました。

智積院はお庭も美しい。利休好みと言われ、盧山を象られて造られているそうです。

『松林図屏風』萩 耿介 著 読了

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『松林図屏風』  萩 耿介 著 読了

この間、智積院で、長谷川等伯、息子久蔵の、障壁画「楓図」「桜図」を観たばかりなので、読んでいると、絵師たちの姿、言葉、息づかいなどが迫ってきて萌え(笑)ました。
安土桃山時代、当代一の狩野派と小さな「長谷川一門」。最初は狩野派に挑んでいく姿が、秀吉や利休、朝鮮出兵など歴史を絡めて描かれています。
次第に絵を通してこの世ならざる所へゆこうとした等伯の心境が胸に迫り、何度も途中で絵を眺めてしまいました。作者の静かな文章も、描かれた絵のようでした。

等伯が一門を率いたパイオニアなら、まさに火のような情熱の中で一人絵を描いて死んだ息子久蔵。天才でしたね。彼の桜は、改めて圧巻。


2016年01月12日

漫画の中でも愛されたDavid Bowie

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David Bowieは、音楽だけでなく、漫画の中でも本当に愛された人でした。
忘れがたいキャラばかりです。
特に、妖精王の井冰鹿・・・古事記からですものね。尻尾が。

〇慨瀘短 エーリク 『アラベスク』
¬攜局匚 星男 『摩利と新吾』
山岸涼子 井冰鹿 『妖精王』
い泙弔兇あけみ ヤングアメリカン
ヂ臈腟飮 日向温 『いちご物語』
γ單塚代子 ダーヴィド 『オルフェウスの窓』
名香智子 赤目ちゃん 『パートナー』

2016年01月11日

David Bowie

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Ziggy played guitar.
心の中の宝物
ご冥福をお祈り致します。

2015年12月05日

17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展

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京都市美術館
フェルメールとレンブラント
17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展


オランダの時代。絵画は、宗教画から自由なモチーフへと移っていく。
レンブラントやフェルメールの絵で日本初公開のものがありました。
リュティックハイスの「女性の肖像」好き。
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2015年10月04日

『忘れられた巨人』 カズオ・イシグロ 著 読了

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カズオ・イシグロ 著 読了

中世イギリスが舞台。世界は、竜の息によって記憶を失っている。不確かで心もとなさが漂う。
老夫婦の息子を求めた旅。アーサー王の死から何年後かで、円卓の騎士の一人ガヴェイン卿も老人となって登場する。
最後にピースが揃い、世界が現れ 様々な事を知る。人の愚かさも愛も、死も。

カズオ・イシグロは、『日の名残り』『私を離さないで』以来。この物語もかなり好き。

2015年08月20日

『ボーイミーツガールの極端なもの』 山崎ナオコーラ 著 読了

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山崎ナオコーラ 著 読了

初 山崎ナオコーラです。(=^・^=)
NETで評判の良さそうなものを選びました。
連作短篇集ってこともあり、さらっと読めました。
ライト感覚ですね。(^.^)


2015年08月16日

『サラバ!』 上下巻 西加奈子 著 読了

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◆『サラバ!』 上下巻 西加奈子 著 読了

第152回直木賞受賞作(2015年1月)
2015年本屋大賞ノミネート(第2位)
西加奈子作家生活10周年記念作

こんななので(笑)、長い事図書館の順番を待って、やっと手元に来ました。
なのに、拍子抜けするほどあっけなく読み終えてしまいました。(以下、辛口なので注意です。すみません。)

読後、もやもや感が残った。全然すっきりしない。
主人公「歩」の幼少期から大学までの大人びた雰囲気(上巻)が、下巻で転落していく彼とうまく結びつかなかった。下巻のある時からの彼は、あまりに幼くて30歳を超えた人とは思えず、(上巻の自分を出さない彼がかなり好きだったので)、がっかりしたし、いらいらもした。そもそも上巻の彼らの生活も現実感があまりない。本人は家族のマイノリティーでかなり苦しんでいるのかもしれないけれど、何だか贅沢な感じもいっぱいで、そこも何となく伝わりにくかったかも?笑
そしてラストは、もうこれしかないような流れでした。

また、姉のすさまじい人格に目が離せなかったのに、最後の拍子抜けするほどの変貌ぶりが・・同一人物とは思えませんでした!(笑)
そういえば、父も母も歩も姉も全ての人が嘘っぽい、現実感がない印象を受けてしまった。

作中、エジプトでの生活で「コプト教徒」の事が出てくるのだが、先ごろ過激派組織「イスラム国」が、リビアで拘束したエジプトのキリスト教の一派コプト教徒のエジプト人を殺害した事があったと思うと、日々刻々と作品を取り巻く世の中も変わって行っているなと感じた。

この間又吉さんの『火花』 も読んだのだが、この作品と共通するにおい(?笑)がした。深くつきつめて書こうとすれば、また真っ向勝負をするような作品は、自ずと自伝的なものになってしまうのでしょうか。昨今そういう小説に出合う事が多い様な気がする。もっと何か違う、びっくりするような圧倒されるようなそんな作品に出合いたいものです、、、

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2015年04月05日

『神坐す山の物語』 浅田 次郎 著 読了

自伝的小説を偶然2作続けて読みました。
筆者の生い立ちや生きてこられた道とか、それが感じられて興味深い。自伝をお書きになる年齢におなりになったのか・・とかも思いました。
まず1つはこれです。(↓)
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◆『神坐す山の物語』 浅田 次郎 著
文章が大変美しい。文豪の作品を読んでいる様な気分になりました。
筆者は、奥多摩の御嶽山にある神官の血筋だそうで、少年の頃の伯父とのこの世ならぬ不思議なやり取り。また屋敷で夜話として伯母から聞かされた怪談めいた話の数々など。
死を近くに感じる小説でした。

2015年04月04日

『昭和の犬』 姫野カオルコ 著 読了

もう一つの自伝的小説はこれ(↓)
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◆『昭和の犬』 姫野カオルコ
滋賀県民なら読みましょう・・的な1冊。(笑)
微妙な滋賀弁に筆者のこだわりを感じました。筆者は甲賀市のご出身で、厳密にいえば滋賀弁ではなくて湖南地区の言葉ですね。湖北はまたちょっと違いますよね・・・・
時代と共に移り変わっていったものが懐かしい。犬の変遷まで「わかる、わかる・・」的な感じを受けました。
直木賞受賞作ですが、私はいまいちだったかも。同作者では『ツ、イ、ラ、ク』が好きなので、、

2015年03月01日

円居挽 著 「ルヴォワール」シリーズ読了

ルヴォワール
『 河原町ルヴォワール 』 円居挽 著 読了
これで「ルヴォワール」シリーズも完結。シリーズ最高傑作とのことでしたが、やっぱり私は一作目の「丸太町ルヴォワール」の衝撃に尽きるかな。
完結記念に(笑)地図上に作品を置いてみました。
第1作からぐるっと時計回りに御所を囲んでいます。これも作者のからくりなのか?面白いな。
『丸太町ルヴォワール』(第1作)
『烏丸ルヴォワール』(第2作)
『今出川ルヴォワール』(第3作)
『河原町ルヴォワール』(第4作)
京都超マニアック。楽しませてもらいました。流石、京大推理研w

2015年02月28日

『丹生都比売』 梨木香歩 著 読了

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『丹生都比売 梨木香歩作品集』 (右)2014年出版
『丹生都比売』 (左)1995年出版
梨木香歩 著

「丹生都比売 (におつひめ)」が読みたくて。
草壁皇子の物語だが、母である鸕野讃良皇女が鏡の様に映し出されている。歴史の通説とは少し違った梨木さんの解釈も入った小説。吉野での苦しい日々が、水銀(しろがね)と水の物語となっている。孤独、悲しみ、静けさ、自然が文章と共に広がってくる。文、言葉が好きだな。

初めに出版された左は、本の装丁がとても美しい。
右は、他の作品とまとめて2014年に出版。少し文が変わっていて興味深い。加筆はよくあるけれど、改訂されて大幅に省いている。ここは無い方が良いと梨木さん思われたのね。読者に想像させる所なのか。

2015年02月27日

『離陸』 絲山秋子 著 読了

20150225 002『離陸』 絲山秋子 著 読了

作中「離陸」という意味を知って愕然とした。
それからの味わいが、それまでと全く違ったものとなった。
寂寥感が漂う作品だった。
読んで良かったとは思った。


2015年01月19日

『皆川博子コレクション4変相能楽集』読了

20150119 006 - コピー 『 皆川博子コレクション4 変相能楽集 』 読了
皆川 博子 著 
日下 三蔵 編

最近読んだ中では群を抜いて気に入っています。
皆川博子の幽玄さ華麗さに 改めて脱帽。
収録の連作ミステリー『顔師・連太郎と五つの謎』は、発想の妖しさもさることながら連太郎がなんと魅力的な事!
「顔師」「人形」「血」、万華鏡の様な作者の世界観にぞくぞく。
また、 三島由紀夫の『近代能楽集』を下地にした『変相能楽集』では、能楽を自由な発想で作者の世界に私を誘ってくれました。

本の装丁も美しすぎて嬉しい。

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