2007年02月18日

ブルセラ症感染犬レスキュー撤退

wan lifeは、今日を限りにこのレスキューから撤退する事を決めました。

今までご支援していただいた方々には、本当に感謝してもしきれない思いです。

現場の状況が二転三転し、所有権もボランティアの管理権もなくなった今、Wan lifeには犬達をあの繁殖場から救い出してあげる力がなかったと判断し、今後力のある団体にお任せするという形でこのレスキューから撤退する事を決めました。

レスキューの今までの経緯をお話します。

私達が大阪の繁殖場の犬達をレスキューしようと思った理由...それは、目の前に今にも命の火が消えそうな257頭の犬達がいたからです。

その犬達がどんなに難しい病気にかかっていたとしても、私達は見殺しにはできなかった。

それだけだったのです。。

元従業員のKさんから連絡をもらい、「大阪の繁殖場に飢え死にしそうな犬が約250頭いる。しかも、ブルセラと言う病気にかかっている」と知ったのが12月22日。

普通の状態の犬であっても、繁殖場に250頭といえば相当な数です。
しかも、その中の殆どの犬が感染症にかかっている可能性があるという事でした。

それから着手するまでの間、犬ブルセラ症という病気について私達なりに色々調べました。しかし調べれば調べるほど、難しい病気だと言う事が分かるだけで、私達は決定的な突破口を見つける事ができませんでした。

もしかしたら救えない命かもしれない...
そんな思いは正直ありました。

でも、救える命かもしれない。
救えるかもしれない命を、見殺しにするなんて事は私達にはできませんでした。だから、レスキューを決行したのです。

Wan lifeはNPOでも社団法人でもなく、ホントに小さな小さな団体です。感染症に詳しいわけでもありません。自分達にできる限りの事をする事しかできません。

このレスキューに着手するに当たって、最初から賛否両論は覚悟の上でした。たとえ全頭救えたとしてもです。

でも、今まで繁殖の道具として使われ続け、外の世界を一度も見た事のないあの犬達に、できる限りの事はしてあげたかったのです。

レスキューすると決めた日から、感染症にかかった犬達の事を行政に知らせ、共に救える道を模索し始めました。

行政もなんとかして犬達を助ける方法はないかと考えてくれている。私達はそう信じていました。

Wan lifeから所有権を大阪府に譲渡すれば、救済にむけて様々な団体が協力してくれるとの事で所有権を大阪府に移しました。

それから救済本部が出来ましたが、その結果は「陽性犬の処分」だったのです。

規模も小さく、資金もない、シェルターもないwan lifeでは、このたくさんの犬達を救うには力不足でした。

餓死寸前の所から今まで命をつなぐお手伝いは何とかする事はできましたが、この繁殖場から犬達を出してあげる事はWan lifeにはできなかったのです。

そして、先日力のある2つの団体が犬達を助けたいと立ち上がってくれました。資金、経験、物資等も豊富で大変力のある団体です。

Wan lifeは皆仕事をしながらの空いた時間での活動。
そして犬の所有権もなく、ボランティアの管理の権利もなくなった私達が加わると、返って足を引っ張ってしまうだけだという判断を致しました。

wan lifeにとっても苦渋の決断ですが、今日を限りにこのレスキューから撤退する事を決めました。

今までご支援いただいた多くの方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

そして、繁殖場の犬達がどうか1頭でも多く幸せになってくれる事を願います。