虐待訓練所

2006年09月21日

訓練

繁殖場レスキューから数日経ったある日、皆様から頂いたたくさんの応援や激励のメールにまじって、1通のメールがwan lifeに届きました。

内容は、『大阪の某警察にダックスが保護されていて、あと数日で処分されるのでどうにか助けてもらえませんか?』という内容でした。

ダックスならレスキューしても里親様はすぐに見つかるはずです。
そこで、詳細を聞く為メールをくれた方に連絡をとりました。

すると、その方がおっしゃるには、その方自身が一度引き取られたのですが、噛み付く、吠える等の理由から保護を断念。その方以前にも2名の方が引き取られたのですが、同じ理由で再度警察に戻されたそうです。

計3名の方が引き取りを断念した。。
一体、どれだけ凶暴なのか・・・。

ご存知の方もおられると思いますが、wan life代表の島田はドッグトレーナーです。

島田は、このメールをくれた方の話を聞き、そのダックスはきちんとしたトレーナーに預け、トレーニングしないといけないという結論を出しました。

早速、ミーティング。
本来なら島田自らトレーニングするのですが、繁殖場からレスキューした子達でwan lifeはごった返しており、とても保護できる状態ではありませんでした。
それに、凶暴化しているダックスの為、一時預かり様にお願いする事もできません。
繁殖場からレスキューした子達も、24時間目を離せ無い状態でした。

ミーティングでレスキューするべきかどうかが話合われました。

スタッフ全員犬大好き人間。。ミーティング前から結果はわかっていました。

そして、島田のトレーニング仲間でもあり、wan life協力団体でもある東京のBaniBani(詳しくはリンクよりご参照下さい)さんに連絡。事情を説明すると、BaniBani代表の廣田さんはトレーニングを快く引き受けて下さりました。


そして、レスキュー決行。
このダックスを銀次郎と名付けました。

トレーニング開始直後、この銀次郎の凶暴性には理由がある事がわかりました。

凶暴性の理由。。

それは、犬の訓練所で、虐待ともいえる訓練を受けていた可能性があるとの事でした。以前の日誌にもチラっと触れましたが、虐待や拷問ともいえる訓練?で犬をトレーニングしてる訓練所がたくさんあります。犬に徹底的に恐怖感を植え付け、人間に屈服させようという主旨の訓練所です。廣田さんが以前に預かった子の中に、銀次郎と同じ様な症状を見せる子が数頭居た事があるそうです。 

その子達に共通している事は、皆某有名な(高額で・・・)預かり訓練に出されていたという事でした。

そういう訓練所で訓練された場合、この子の様な症状が現れるといいます。
特徴としては、噛み付く、吠える以外に発作が起きた様に自分で自分の体を傷つけるのです。血が出るまで後ろ足や尻尾をひたすら噛み続ける。自分で爪を引っ張って抜く等。

おそらく、訓練の過程で人間に体罰を与えられた箇所でしょう。訓練中にいけない行動をした時に、罰として後ろ足を相当きつく叩かれたり、お尻を蹴られたり足先を踏まれて相当痛い思いをした様な訓練を受けていたとします。

その様な訓練を受けた場合、日常生活に戻った時に→訓練中にいけないとされた行動をうっかりとってしまう→自分でいけない行動をとってしまったと気付く→自虐発作が起きるのです。体罰を受け、痛い思いをした箇所を自分で傷つける。その発作中は、完全に理性を失ってしまいます。人間が止めようものなら人間の手にも思いっきり噛み付きます。

銀次郎は、おそらく訓練所で相当酷い訓練を受けたのでしょう。人間のエゴと暴力で性格を歪められ、挙句に飼い主から遺棄され、殺処分ギリギリでレスキューできた銀次郎。もの言わぬ銀次郎。今まで辛かった事でしょう。

こんな場面にも、人間の犠牲となった小さな命がありました。


現在、BaniBaniさんのもとで陽性トレーニングと呼ばれるトレーニングを受けています。陽性トレーニングとはその名の通り、性格を明るくするトレーニングです。決して怒鳴ったり叩いたりする事はありません。


※もちろん普段のトレーニングでも島田やBaniBaniさんの方針は、決して怒鳴ったり叩いたりはしません。
些細な事でも誉めて誉めて、トレーナー自身が喜んであげるのです。人間の言う事を聞けば、人間がこんなに喜ぶんだという事を教えます。そうする事によって犬と人間の信頼関係は益々深くなります。


銀次郎が普通の生活を出来る様になるにはもう少し時間がかかります。
しかし、いつか性格の明るいワンコとなって皆様の前に登場するでしょう。

銀次郎、早く普通のワンコに戻って優しい里親様を探そうね。
銀次郎

wanlife1 at 00:14|PermalinkTrackBack(0)