【SAO】キリトの戦績を調べてみた。56戦35勝12分9敗(勝率.795)」に続く、しこたまどうでも良い調査記事です。

ライトノベルのやれやれ系主人公の代表として扱われているキョンですが、実際、やれやれってそんなに多く使っていたかな、と疑問に思ったので調べてみました。

調査対象は涼宮ハルヒシリーズ既刊11冊。
「やれやれ」と言っているものに加え、地の文でやれやれを使っているものもカウントしています。

以下、各巻ごとのやれやれです。

涼宮ハルヒの憂鬱

「ではそろそろ出発しましょ」
 勘定書を俺に握らせ、ハルヒは大またで店を出て行った。
 何度言ったか解らないが、もう一度言ってやる。
「やれやれ」

涼宮ハルヒの溜息

「だって有希はいいって言ったもの」
 やれやれだ。俺は長門の顔を見る。

「どうも感じが出ないわね。イマイチ伝わってこないのなぜかしら。なんかこう、グッと来るものがないのよ」
 そんなことを言いながら爪を噛んでいる。
 俺はやれやれとばかりにビデオカメラを停止させた。

「目指すはハリウッド、ブロックバスター!」なんてことを叫ばされている。指差すのはいいが、そっちの方角に向かって海を渡れば着くのはオーストラリアだぜ。
「やれやれ」

涼宮ハルヒの退屈

 すい、と指を離した長門は、そのまま何も言わずにベンチの定位置につき、また本を広げ始める。
 やれやれ。

「本気か?」
「えらく本気です。この回を最小失点で切り抜けるには、それしか手は残されていません」
 再び、やれやれ。

「次元断層が存在。位相変換が実行されている」
 わかるかっての。
 そうも言いたかったんだけどな。もし長門が不意打ちのように悲しそうな顔でもしたら俺はこの場で腰をぬかすかもしれないので言わないほうが吉だ。やれやれ。

 俺は何者なんだ。
 俺は古泉を真似て肩をすくめてみた。やれやれ、ってやつだ。

「常人には余計なセンサーが付いていませんから。そうですね、そのままでも無害だと思いますよ。多分ね」
 やれやれだ。

涼宮ハルヒの消失

 しかも鍋大会のオマケのように、俺はトナカイをかぶって余興を披露する手はずになっていた。ネタ考えるこっちの身にもなってくれよな。
「やれやれ」
 先月封印を決意したばかりの感嘆詞が口を突いて出たが、なに、気にすることはない。発音が同じでもそこに込められている意味合いが違えば、それはやはり別の言葉なのだ。

涼宮ハルヒの暴走

暴走では一回もやれやれと言っていませんが、やれやれを封印した話が出てきます。

「ここいらで封印したほうがいいんじゃないかと思うセリフがあるんだ」
「ほう。何でしょうか」
「当ててみろ」
 古泉はほのかに苦笑を唇にたたえつつ、考え込むふりをしたのも一瞬で
「僕があなたの立場だったとして、濫用を避けたいと思えるセリフはいくつもありませんね。候補としては無言での『……』か、『いい加減にしろ』なども有力ですが、やはりこれしかないのではありませんか?」
 俺が黙っていると、古泉はたゆまぬ微笑とともに解答を発した。
「やれやれ」

涼宮ハルヒの動揺

「安心しなさい。作詞作曲プロデュースはあたしがやったげるから。もちろんアレンジと振り付けもね!」
 やれやれだ。またもやハルヒの脳内にしかない謎のスイッチがカチリと音を立てて変なところにハマったらしい。

 しかもこんなアホなことを親しいとも言えない俺に電話してきて声高らかに叫び出すようなヤツだ、次に何を言い出すか解らんのが恐ろしい。そんなヤツはハルヒ一人でも手に余ってんのに、長門も罪作りなことをしてくれるよな。
 やれやれ。

 自分が声を漏らしていることにも感づいていないようで、ふうっと溜息をついて再びキョロリとする。
 気づいていないふりをしてあげようと俺は思い、歩くことに専念する。
 やれやれ。

涼宮ハルヒの陰謀

 朝比奈さんが走り出し、同時に長門自身も動き出していた。夜風よりもすみやかに移動した長門は、一瞬後に朝倉の振り上げたナイフの刃をつかんでいる。朝倉が恐懼と憎悪のミックスボイスで叫ぶのを耳にしながら、俺も自分のもとへ向かった。やれやれ、ひどい有様だ。

 テーブルの湯飲みをとって残っていたお茶を一口含む。時間旅行に出かける前にはもう生温くなっていたが、やけにうまい。風呂上がりの麦茶並みだ。部室で飲む朝比奈さんのお茶にも匹敵するぜ。
「やれやれ」

 近所のホームセンターにペットコーナーがあるのを思い出す。シャミセン用の缶詰をまとめ買いするのによく利用しているが、ゼニガメがのそのそしてた水槽があったはずだ。そいつで手を打とう。この帰り道にでも寄ってくか。ああ、でも日曜にSOS団集合場所に亀を持っていくわけにはいかないから、事前にこの朝比奈さんに預けて----と。
 やれやれ、予定が目白押しだ。

 俺は息を潜めているような長門に、明日のことを念押しし、電話を切った。
 やれやれ、こんないそがしい一週間は数学と物理と世界史が同じ日に重なったテスト期間中でもないぜ。

「昨日はなんにも見つかんなかったけど」とハルヒはホットブレンドをガブガブ飲みながら、「よーく考えたら、SOS団の探査目標は過去の遺産じゃなくてもっと不思議なものなのよね。何て言うの? 未来的なイメージなものというか、秘密っぽいものよ。この市内にだって一つくらいは何かあるでしょ。けっこう広いんだしさ」
 面積の問題じゃないだろう。重要なのはどれだけ栄えてるかとか人口密度とか----。
「……やれやれだ」

 やれやれ。今日は考えることがえらく多かった一日だったな。

 その帰り道だった。停留所でバスを待っている間、ハルヒは俺から最も離《はな》れた場所で明後日のほうに視線をやり、決して目を合わそうとしない。やれやれ。

陰謀ではやれやれの封印を解いた理由が出てきます。

 俺は一度、ハルヒたちSOS団の仲間を失って、それから取り戻した。そん時の決意を俺はまだ忘れちゃいない。これから何がどうなるんだとしても、たとえ転けようが倒れようが必ず前向きにだ。たった二ヶ月前に刻みこんだ決意をあっさり翻すほど俺は全方位型のお調子者じゃない。ただし「やれやれ」は除かせてくれ。ありゃ特別だ。
 つまり、いくら安っぽいプライドでも叩き売りにかけるにはもうちょい値が下がってからだということだ。やれやれと首振りながらも全力で前に出ていれば、そうとも、セリフなんてどうだっていいんだ。「このバカハルヒ」でもいいし、「俺もつれてけ」でもいいし、長門のように無言でもいい。二人三脚で走る際には誰だって相方と脚を結ぶさ。一人で三脚を兼ねるより、五人六脚するほうがまだ簡単だ。

涼宮ハルヒの憤慨

 怒り狂いながらもなぜか嬉しそうなハルヒを見ながら、今後何をするハメに陥るのだろうかと俺は考えて、どうせロクなことではないという確信が胸の内に渦巻いていた。
「やれやれ」

 それを敗北宣言と受け取ったハルヒは意気揚々と部室に戻り、淡々と見守る長門の前で戦勝の踊りを朝比奈さんとともに踊った。やれやれだ。

「彼らの思考形態を有機生命体が理解することは不可能。理論基盤が異なり過ぎるから」
 コミュニケーション不能か。ならNASAに教えなくてもよさそうだな。コンタクトしたところでどうせ徒労に終わりそうだ。
「やれやれ」

憤慨ではやれやれの代替案が登場。

 やれやれ、と言う代替案として俺は手作りシュークリームを口に詰め込んだ。

涼宮ハルヒの分裂

「まさにその通りですね。時計の針は我々に客観とは何かを教えてくれる数少ないものの一つです。ですが時間を主観的にしか感じ取ることのできない人間にとって、それは指針の一つでしかないものでもあるんです。より重要なのは、その一定の時間内に自分が何を考え、どう実行したかなんですよ」
「やれやれ」

 異世界人。
 うむ。そんなものが居て欲しくなどないが、欠けているように思うのもそいつらだ。でもって、俺たちは滞りなく進級し、一年生の座が空いている…………。
「やれやれ」

 一方的に申しつけると、ハルヒは朝比奈さんを強引すぎるエスコートでもって引きずりつつ、中庭周遊の旅に出た。
「やれやれ」

 電器屋の蛍光灯売り場のような笑顔を作り、ハルヒは先頭を切って歩き出した。
 やれやれ。

 考えていてもしかたないな。なるようになるさ。ならないようなら、どんな理屈をつけてでもしてやる。いざというときには難度の低い順に古泉、朝比奈さん、長門、それから無限大の距離を経てハルヒ――に相談してやるからな。どうなっても知らねーぞ。
やれやれだ」

 根拠不明な希望に満ちた若々しい合唱を聞き、俺の口は誰ともハモることのないセリフを生み出すのだった。
「やれやれ」

涼宮ハルヒの驚愕(前)

よく輝くデカい瞳で俺を睨み、
「特に興味本位のヤツにはね。団員の選定は団長の仕事よ」
俺はおげかけた腰を下ろす。やれやれ。

ハルヒによる俺専用授業復習講義がやっとのおもいで以下明日となり、やれやれと安堵の気持ちでいたのもつかの間、肩を並べて部室へと至る薄暗い廊下の最終目的地には、ちょっとした問題が残っていることを忘れるわけにはいかない。

入浴中の俺に妹が持ってきた受話器、手短なコメントだけ告げてあっさり切れたあの電話連絡は、あれには何の意味があったんだ?
「やれやれ」

驚愕ではまたやれやれが封印されています。

ケリをつけなければならない役割は俺にパスされたのだ。最初からそうだったんだよな。いつもなら「やれやれ」とでもうそぶくところだが、封印したセリフを開封するまでもない。

速攻で開封されました。

涼宮ハルヒの驚愕(後)

その後、何を聞いても「そう」か「違う」としか言わなくなった長門に別れを告げ、俺は教室に戻った。直後に休み時間終了を告げるチャイムがなり、まったくやれやれ、結局、昼飯は食いそびれちまったさ。

「中には統合されず分岐したまま交わることのない未来もあるのかもしれません。朝比奈さんは、自世界の先細りを防ぐために過去に来ているのかもしれない。自分たちの未来に時間の流れを誘導するためにね」
やれやれだ。

以上、たぶん全てのやれやれシーンです。
管理人が目測で調べた(疲れた)ので、抜けがあるかもしれません。 

各巻ごとのやれやれ数をグラフにしてみました。

haruhi

かなりバラつきがあります。
キョンが”やれやれと首振りながらも全力で前に出ていれば、そうとも、セリフなんてどうだっていいんだ”と開眼してやれやれの封印を解いた「陰謀」での使用回数が最も多くなっています。

11巻まででやれやれを使ったのは合計34回。

ジョジョの奇妙な冒険の承太郎が「やれやれ」と言った回数は31回らしいので、やはりキョンと承太郎が日本二大やれやれ主人公でした。
(参考:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11127101536

使用回数の多さに加えて「やれやれ」が印象に残っているのは、この2つも原因ではないかと思います。

1.「やれやれ」を多用していると作中で示している

憂鬱で最初に「やれやれ」が出てきた場面で”何度言ったか解らない”、暴走で古泉が”濫用を避けたいと思えるセリフ”と言っています。

2.「やれやれ」が目立つようになっている

涼宮ハルヒシリーズの文章は一文が長くて改行も多くはありません。そこに、
「やれやれ」
と短い台詞が出てくると印象に残ります。

しかし、涼宮ハルヒを再読していて思ったのは、やっぱ超面白いわ、このラノベ。以前は藤原が出てきたあたりからグダグダ気味に感じていたんですが、一気に読むとダレない。
驚愕をまだ読んでない人はSOS団に新加入した少女が可愛いので読むべき!
分裂から驚愕まで4年あいて、驚愕発売から既に3年経過しているので、刊行ペース的には来年新刊が読めるし!

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