2012年02月09日
‘12年度 第11回 自己契約(108条他)
【登場人物】
シンデレラ A
継母 B
高利貸し C
姉 継母の連れ子
【物語】
シンデレラの父が亡くなった後、継母はシンデレラを
扱き使いながら、浪費に明け暮れる日々。
残された財産も、だんだん底をつくようになっていっていた。
そんなある日、お城から舞踏会の案内状が届いたが―。
継母:いいかいお前たち。王子様にしっかり気に入って
もらうんだよ。
大金が入ってくる起死回生のチャンスだからね。
姉:母さん、それには舞踏会で目立たなくっちゃ。
パッと目立つように大きなダイヤとかあれば、
王子様の目にとまるんじゃない。
継母:そうだね。こうなったら先行投資だ。
金を借りてでも買ってやろうじゃないか。
姉:でも、そんな大金、どうやって借りるの?
継母:ほら、シンデレラが相続した建物。
あれを担保にすれば金を貸してもらえるさ。
あの子は未成年者だから、法定代理人である
私が、代理して抵当権を設定する契約を
すればいいんだよ。
かくして、継母は金貸しを尋ねた。
高利貸し:これは、これは奥様。また随分とご所望ですな。
しかし、そんな大金、タダでは貸せませんな。
継母:シンデレラが父親から相続した建物に
私が代理して抵当権を設定するから。
それならあんたも文句ないだろう。
高利貸し:お金を借りる貴方が、その担保となる抵当権の
設定契約を代理できるんでしたっけ?
継母:確かに私があの子の代理人になって、あの子と私が
契約するのは、自己契約になるからダメさ。
でも、抵当権の設定は、あんたとシンデレラの間で
やることだからね。それを私が代理しても、
自己契約にならないから大丈夫。
万一のときは、シンデレラの建物から貸金を回収
しておくれ。
【問題】
未成年者Aが相続により建物を取得した後に、Aの法定代理人である母Bが、自分が金融業者Cから金銭を借りる際に、Aを代理して行ったCとの間の当該建物への抵当権設定契約は、自己契約に該当しないので、その効果はAに帰属する。(H21−27)
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シンデレラ A
継母 B
高利貸し C
姉 継母の連れ子
【物語】
シンデレラの父が亡くなった後、継母はシンデレラを
扱き使いながら、浪費に明け暮れる日々。
残された財産も、だんだん底をつくようになっていっていた。
そんなある日、お城から舞踏会の案内状が届いたが―。

継母:いいかいお前たち。王子様にしっかり気に入って
もらうんだよ。
大金が入ってくる起死回生のチャンスだからね。

姉:母さん、それには舞踏会で目立たなくっちゃ。
パッと目立つように大きなダイヤとかあれば、
王子様の目にとまるんじゃない。

継母:そうだね。こうなったら先行投資だ。
金を借りてでも買ってやろうじゃないか。
姉:でも、そんな大金、どうやって借りるの?
継母:ほら、シンデレラが相続した建物。

あれを担保にすれば金を貸してもらえるさ。
あの子は未成年者だから、法定代理人である
私が、代理して抵当権を設定する契約を
すればいいんだよ。
かくして、継母は金貸しを尋ねた。
高利貸し:これは、これは奥様。また随分とご所望ですな。
しかし、そんな大金、タダでは貸せませんな。
継母:シンデレラが父親から相続した建物に
私が代理して抵当権を設定するから。
それならあんたも文句ないだろう。
高利貸し:お金を借りる貴方が、その担保となる抵当権の
設定契約を代理できるんでしたっけ?
継母:確かに私があの子の代理人になって、あの子と私が
契約するのは、自己契約になるからダメさ。
でも、抵当権の設定は、あんたとシンデレラの間で
やることだからね。それを私が代理しても、
自己契約にならないから大丈夫。
万一のときは、シンデレラの建物から貸金を回収
しておくれ。

【問題】
未成年者Aが相続により建物を取得した後に、Aの法定代理人である母Bが、自分が金融業者Cから金銭を借りる際に、Aを代理して行ったCとの間の当該建物への抵当権設定契約は、自己契約に該当しないので、その効果はAに帰属する。(H21−27)
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2012年02月02日
‘12年度 第10回 代理(101条)
【登場人物】
植杉 買主A
四つ矢不動産 B
トメ 売主C
【物語】
植杉から投資用物件の購入の依頼を受けた四つ矢不動産。
さっそく、1人住まいのトメさんをターゲットにして
売却を働きかけた。
四つ矢:トメさん。あなたも一軒家に1人住まいじゃ
寂しいわよね。
どう、ここを売って、シニア向けのマンションに
移ったら?
トメ:わたしもね、迷っているんだけど、そうなったら
この家を処分しないといけないし…。
四つ矢:丁度いいわ。
今ね、中古物件が欲しいってお客さんがいるの。
ちょっと見せてもらうわよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
四つ矢:あぁ、この家、設備がかなりイカレてるわ。
この土台もこのままじゃ危険だし。
こうなったら、安くても早く売っちゃった方が
お得よ。
トメ:えぇっ。この間、家を点検してもらったときは
まだまだ大丈夫だって云われたのよ。。。
四つ矢:それはないわ。
グレーゾン、グレーゾンよっ
いい。完全にアウトになる前に売らなきゃ。
そうね、建物500万円ってとこかしら。
悪いこと云わないから、私に任せて
トメは、四つ矢の勢いに押されるまま売買契約書に
署名捺印をしてしまった。
*********************************
売買契約書
売買の目的物の表示 甲建物
売買代金 500万円
:
売主 金丸トメ (印)
買主 植杉達矢 代理人(株)四つ矢不動産
代表取締役四つ矢雄三(印)
*********************************
しかし、ほどなして転売利益による手数料収入を狙った
四つ矢の詐欺による売買だったことが発覚。
トメは、植杉に詐欺による取消しを迫った。
トメ:あんたの代理人、よくも騙してくれたわね。
建物の売買契約は取り消しますから。
植杉:え〜っ。僕はなんのことかさっぱり…
四つ矢不動産があなたのことを騙したというなら
四つ矢不動産に文句を言ってください。
私に売買契約を取り消すと言われても、困りますよぉ。
【問題】
Aの代理人Bが、Cを騙してC所有の建物を安い値で買った場合、AがBの欺岡行為につき善意無過失であったときには、B自身の欺岡行為なので、CはBの詐欺を理由にした売買契約の取消しをAに主張することはできない。(H21−27)
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植杉 買主A
四つ矢不動産 B
トメ 売主C
【物語】
植杉から投資用物件の購入の依頼を受けた四つ矢不動産。
さっそく、1人住まいのトメさんをターゲットにして
売却を働きかけた。
四つ矢:トメさん。あなたも一軒家に1人住まいじゃ
寂しいわよね。
どう、ここを売って、シニア向けのマンションに
移ったら?
トメ:わたしもね、迷っているんだけど、そうなったら
この家を処分しないといけないし…。

四つ矢:丁度いいわ。
今ね、中古物件が欲しいってお客さんがいるの。
ちょっと見せてもらうわよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
四つ矢:あぁ、この家、設備がかなりイカレてるわ。
この土台もこのままじゃ危険だし。
こうなったら、安くても早く売っちゃった方が
お得よ。

トメ:えぇっ。この間、家を点検してもらったときは
まだまだ大丈夫だって云われたのよ。。。

四つ矢:それはないわ。
グレーゾン、グレーゾンよっ

いい。完全にアウトになる前に売らなきゃ。
そうね、建物500万円ってとこかしら。
悪いこと云わないから、私に任せて

トメは、四つ矢の勢いに押されるまま売買契約書に
署名捺印をしてしまった。
*********************************
売買契約書
売買の目的物の表示 甲建物
売買代金 500万円
:
売主 金丸トメ (印)
買主 植杉達矢 代理人(株)四つ矢不動産
代表取締役四つ矢雄三(印)
*********************************
しかし、ほどなして転売利益による手数料収入を狙った
四つ矢の詐欺による売買だったことが発覚。
トメは、植杉に詐欺による取消しを迫った。
トメ:あんたの代理人、よくも騙してくれたわね。
建物の売買契約は取り消しますから。

植杉:え〜っ。僕はなんのことかさっぱり…
四つ矢不動産があなたのことを騙したというなら
四つ矢不動産に文句を言ってください。
私に売買契約を取り消すと言われても、困りますよぉ。
【問題】
Aの代理人Bが、Cを騙してC所有の建物を安い値で買った場合、AがBの欺岡行為につき善意無過失であったときには、B自身の欺岡行為なので、CはBの詐欺を理由にした売買契約の取消しをAに主張することはできない。(H21−27)
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2012年01月26日
‘12年度 第9回 詐欺(96条)
【登場人物】
悟:ダルビッシュのファン
honmadesse@398:ネットオークションの出品者
【物語】
健太はダルビッシュ投手の大ファン
直筆サインボールを手に入れたくて、
ネットオークションをチェックしていた。
悟:おぉ、これすげ〜掘り出し物かも
「テキサスレンジャース移籍記念!
ダルビッシェ・有 サインボール
価格 5,000円」
悟:んっ、待てよ。
サインでも直筆じゃないと意味ないしなぁ。
ここはメールで確認しておくか。

「商品説明には「サイン」とありますが、印刷ではなく
本人の直筆サインということでよろしいでしょうか」
honmadesse@398:
「このたびはお問い合わせありがとうございます。
今回の商品は、ダルビッシュ投手、テキサスレンジャース
移籍記念としまして、特別に出品させていただいたものです。
間違いなくご本人の直筆です。」
悟:きゃっほ〜、これはもうゲットするしかないぜ!
ボタンをポチッとクリックしてと。。。
この2日後、待望の商品が悟の手元に届いた。
悟:ありっ?
このサイン、ダルビッシュのものと違うじゃん。
げっ、偽物を掴まされた。
早く、契約を取り消さなくちゃ

「商品案内には、ダルビッシュのサインボールとあったのに、
このたび送付された商品はダルビッシュのサインボール
ではありません。
詐欺による売買につき契約を取り消します。
つきましては、売買代金を下記の口座に返金ください…」
honmadesse@398:
「商品案内をよーくご欄ください。
「ダルビッシェ・有 サインボール」
と書いてございます。
貴殿に詐欺呼ばわりされる筋合いはありません。
また、「ダルビッシェ・有 サインボール」とあるのに、
勝手にダルビッシュ・有と思い込まれた貴殿には
重大な過失があります。
そのような重大な過失のある者は詐欺を理由に
契約を取り消すことはできません。
よって代金は返金致しかねます。」
【問題】
相手方の詐欺により意思表示をなした者は、重大な過失があると、その意思表示を取り消すことができない。(司S53−33改題)
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悟:ダルビッシュのファン
honmadesse@398:ネットオークションの出品者
【物語】
健太はダルビッシュ投手の大ファン
直筆サインボールを手に入れたくて、
ネットオークションをチェックしていた。

悟:おぉ、これすげ〜掘り出し物かも

「テキサスレンジャース移籍記念!
ダルビッシェ・有 サインボール
価格 5,000円」
悟:んっ、待てよ。
サインでも直筆じゃないと意味ないしなぁ。
ここはメールで確認しておくか。

「商品説明には「サイン」とありますが、印刷ではなく
本人の直筆サインということでよろしいでしょうか」
honmadesse@398:
「このたびはお問い合わせありがとうございます。
今回の商品は、ダルビッシュ投手、テキサスレンジャース
移籍記念としまして、特別に出品させていただいたものです。
間違いなくご本人の直筆です。」
悟:きゃっほ〜、これはもうゲットするしかないぜ!
ボタンをポチッとクリックしてと。。。
この2日後、待望の商品が悟の手元に届いた。
悟:ありっ?
このサイン、ダルビッシュのものと違うじゃん。

げっ、偽物を掴まされた。
早く、契約を取り消さなくちゃ

「商品案内には、ダルビッシュのサインボールとあったのに、
このたび送付された商品はダルビッシュのサインボール
ではありません。
詐欺による売買につき契約を取り消します。
つきましては、売買代金を下記の口座に返金ください…」
honmadesse@398:
「商品案内をよーくご欄ください。
「ダルビッシェ・有 サインボール」
と書いてございます。
貴殿に詐欺呼ばわりされる筋合いはありません。
また、「ダルビッシェ・有 サインボール」とあるのに、
勝手にダルビッシュ・有と思い込まれた貴殿には
重大な過失があります。
そのような重大な過失のある者は詐欺を理由に
契約を取り消すことはできません。
よって代金は返金致しかねます。」

【問題】
相手方の詐欺により意思表示をなした者は、重大な過失があると、その意思表示を取り消すことができない。(司S53−33改題)
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2012年01月19日
‘12年度 第8回 錯誤(95条)
【登場人物】
八五郎:おなじみ長屋の住人
熊五郎:同じく長屋の住人
【物語】
八:よ、熊つぁん。今日も寒いねぇ。
どうだい、熱燗でもきゅ〜っと行かねぇかい?
熊:八っつぁん。おいら、それどころじゃねぇんだよ。。。
この間、質屋から金を借りたときに
「二月末日までに返済する」って書くつもりだったのに
ついうっかり「一月末日までに返済する」って
書いちまったんだ。
もうすぐ1月末だろ。金がなくて困ってんだよ。
八:熊つぁん、お安い御用だ。
「一月」に、線を一本足して「二月」にすりゃあ
いいってことよ。
熊:そんなこと、質屋の親爺に通用するわけねぇだろ。
八:はっ、はっ、はっ。それもそうだよな。
うーん、なんかこう民法でうまいこと言えねぇ
かねぇ。
熊:民法で説明すると、「二月末日までに返済すると
書こうと思った」というのが表示意思。
そして「一月末日までに返済する」と表示したんだから
表示意思と意思表示が違うってことだよな。
八:表示意思と意思表示が違うってことはさ、
それ動機の錯誤とかって言うやつじゃねぇかい。
熊つぁん、質屋の親爺には動機の錯誤で契約が
無効だって言えばいいんじゃねぇか
【問題】
動機の錯誤は、表示意思と表示との不一致を表意者が知らない場合である。(H14−27)
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八五郎:おなじみ長屋の住人
熊五郎:同じく長屋の住人
【物語】
八:よ、熊つぁん。今日も寒いねぇ。
どうだい、熱燗でもきゅ〜っと行かねぇかい?

熊:八っつぁん。おいら、それどころじゃねぇんだよ。。。
この間、質屋から金を借りたときに
「二月末日までに返済する」って書くつもりだったのに
ついうっかり「一月末日までに返済する」って
書いちまったんだ。
もうすぐ1月末だろ。金がなくて困ってんだよ。

八:熊つぁん、お安い御用だ。
「一月」に、線を一本足して「二月」にすりゃあ
いいってことよ。

熊:そんなこと、質屋の親爺に通用するわけねぇだろ。
八:はっ、はっ、はっ。それもそうだよな。
うーん、なんかこう民法でうまいこと言えねぇ
かねぇ。
熊:民法で説明すると、「二月末日までに返済すると
書こうと思った」というのが表示意思。
そして「一月末日までに返済する」と表示したんだから
表示意思と意思表示が違うってことだよな。
八:表示意思と意思表示が違うってことはさ、
それ動機の錯誤とかって言うやつじゃねぇかい。
熊つぁん、質屋の親爺には動機の錯誤で契約が
無効だって言えばいいんじゃねぇか

【問題】
動機の錯誤は、表示意思と表示との不一致を表意者が知らない場合である。(H14−27)
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2012年01月12日
‘12年度 第7回 虚偽表示(94条)
【登場人物】
銭昌男 歌手A
子林幸子 歌手仲間B
小金井粕太 銭昌男の同級生
【物語】
昌男:いや〜紅白に出るのも久しぶりだ。
幸ちゃん、オラがこの舞台に立たないうちに
どんどん衣装を膨らまして、そのメガ獅子舞、
もう最高だねぇ。
幸子:いえいえ、これでも節電の年。
電飾少な目にさせていただきました。
昌男:歌と衣装が全然関係ないというのもいいねぇ。
ついでにこれまた全然関係ない話なんだけど、
オラの土地、幸っちゃんが買ったことに
してもらえんかなぁ。
幸子:ええっ、土地を買うなんて、そんな簡単には。。。
昌男:いやいや、正式な売買じゃなくて、登記簿上
幸ちゃんが買ったことにしてもらえればいいの。
名義を変えるだけで、なんの迷惑もかけないから。
幸子:(演歌の世界。大先輩には逆らえないわ)
はい、それなら。
―――――――――――――――――――――
それから2週間後。子林の下に1人の男が訪ねてきた。
小金井:子林さん。
オラ、昌男の同級生なんだけども。
あいつに金貸してて、まだ返してもらって
ないんだよね。
幸子:はぁ、私にそんなこと言われても、困ります。
小金井:困るってあんた、昌男の土地さ買ったことに
してるけど、あれ仮装売買で無効だって
バレてるから。
いい加減、土地を差し押さえて借金回収
したいんだよね。
ここは1つ、昌男に土地を返してもらおう
じゃないか。
幸子:第三者のあなたに土地を返せと言われる筋合いは
ありませんわ。
【問題】
Aが自己の所有する甲土地をBと通謀してBに売却(仮装売買)した。Aの一般債権者Dは、A・B間の売買の無効を主張して、Bに対して、甲土地のAへの返還を請求することができる。(H20−27)
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銭昌男 歌手A
子林幸子 歌手仲間B
小金井粕太 銭昌男の同級生
【物語】
昌男:いや〜紅白に出るのも久しぶりだ。
幸ちゃん、オラがこの舞台に立たないうちに
どんどん衣装を膨らまして、そのメガ獅子舞、
もう最高だねぇ。

幸子:いえいえ、これでも節電の年。
電飾少な目にさせていただきました。

昌男:歌と衣装が全然関係ないというのもいいねぇ。
ついでにこれまた全然関係ない話なんだけど、
オラの土地、幸っちゃんが買ったことに
してもらえんかなぁ。
幸子:ええっ、土地を買うなんて、そんな簡単には。。。

昌男:いやいや、正式な売買じゃなくて、登記簿上
幸ちゃんが買ったことにしてもらえればいいの。
名義を変えるだけで、なんの迷惑もかけないから。

幸子:(演歌の世界。大先輩には逆らえないわ)
はい、それなら。
―――――――――――――――――――――
それから2週間後。子林の下に1人の男が訪ねてきた。
小金井:子林さん。
オラ、昌男の同級生なんだけども。
あいつに金貸してて、まだ返してもらって
ないんだよね。
幸子:はぁ、私にそんなこと言われても、困ります。

小金井:困るってあんた、昌男の土地さ買ったことに
してるけど、あれ仮装売買で無効だって
バレてるから。
いい加減、土地を差し押さえて借金回収
したいんだよね。
ここは1つ、昌男に土地を返してもらおう
じゃないか。

幸子:第三者のあなたに土地を返せと言われる筋合いは
ありませんわ。

【問題】
Aが自己の所有する甲土地をBと通謀してBに売却(仮装売買)した。Aの一般債権者Dは、A・B間の売買の無効を主張して、Bに対して、甲土地のAへの返還を請求することができる。(H20−27)
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2012年01月05日
‘12年度 第6回 心裡留保(93条)
【登場人物】
ノビタ
ドラ衛門
【物語】
静香ちゃんとスネ男がドライブしているのを見たノビタ。
どこでもドアや竹コプターなどに頼らず、自分で自動車を
運転したいんだと一念発起。
ようやく免許をとったが…。
ノビタ:どら衛門。自動車の免許をとったけど、
静香ちゃんとドライブするのに自動車がないんだ。
どら衛門:買えばいいじゃん。
ノビタ:でも、お金がないんだよぉ。
どら衛門:CM収入が入ったんじゃなかったの?
ノビタ:ジャイヤンが俺の分だって、全部持って
いっちゃったんだ。
アイツなんて、ちょこっとしかCMに
出てなかったくせに!
どら衛門:しょうがないヤツだなぁ。
ノビタ:ねぇ、どら衛門、ポケットから自動車を
出してくれよ。
どら衛門:え〜っ。やっと自分の力で免許をとったのに
またボクを頼るわけ
ノビタ:今度の日曜日に静香ちゃんとドライブ行くって
約束しちゃったんだ。
このとおり、一生のお願い!
どら衛門:(もう僕を頼ったら駄目だってわからせるために
ここは空約束だけしておくか。
)
わかったよ。僕のどこでも自動車をあげる。
ノビタ:ヤッホー!
やっぱり僕のどら衛門だ
どら衛門:(…僕は、君に自動車をあげるつもりはないからね)
【問題】
甲は、贈与の意思がないのに、ある物を乙に贈与する旨の意思表示をした。乙の善意悪意を問わず乙は所有権を取得する。(司S37−55)続きを読む
ノビタ
ドラ衛門
【物語】
静香ちゃんとスネ男がドライブしているのを見たノビタ。

どこでもドアや竹コプターなどに頼らず、自分で自動車を
運転したいんだと一念発起。
ようやく免許をとったが…。
ノビタ:どら衛門。自動車の免許をとったけど、
静香ちゃんとドライブするのに自動車がないんだ。
どら衛門:買えばいいじゃん。
ノビタ:でも、お金がないんだよぉ。

どら衛門:CM収入が入ったんじゃなかったの?
ノビタ:ジャイヤンが俺の分だって、全部持って
いっちゃったんだ。

アイツなんて、ちょこっとしかCMに
出てなかったくせに!
どら衛門:しょうがないヤツだなぁ。
ノビタ:ねぇ、どら衛門、ポケットから自動車を
出してくれよ。
どら衛門:え〜っ。やっと自分の力で免許をとったのに
またボクを頼るわけ

ノビタ:今度の日曜日に静香ちゃんとドライブ行くって
約束しちゃったんだ。
このとおり、一生のお願い!

どら衛門:(もう僕を頼ったら駄目だってわからせるために
ここは空約束だけしておくか。
)わかったよ。僕のどこでも自動車をあげる。
ノビタ:ヤッホー!
やっぱり僕のどら衛門だ

どら衛門:(…僕は、君に自動車をあげるつもりはないからね)
【問題】
甲は、贈与の意思がないのに、ある物を乙に贈与する旨の意思表示をした。乙の善意悪意を問わず乙は所有権を取得する。(司S37−55)続きを読む
2012年01月03日
謹賀新年
明けましておめでとうございます。
この1年が皆様にとって実り多きものになりますよう
お祈り申し上げます。
民法なエブリディは5日(木)から再開いたします。
また遊びにいらしてくださいね。
この1年が皆様にとって実り多きものになりますよう
お祈り申し上げます。
民法なエブリディは5日(木)から再開いたします。
また遊びにいらしてくださいね。
2011年12月23日
‘12年度 第5回 失踪宣告(30条ほか)
【登場人物】
郡馬陀務:夫
郡馬八津葉:妻
後原征一:学生時代の友人(陀務のライバル)。
【物語】
海外出張に行ったきり、行方不明となった陀務。
妻、八津葉は、八方手を尽くして捜したが、
陀務からの連絡は途絶えたまま。
そんなある日、学生時代の友人後原が、八津葉の前に
現れた。
後原:八津葉さん。
僕、実は君のことをずっと思っていたんです。
もう団務さんのことは諦めて下さい
八津葉:そ、そんなこと急に言われても…。
後原:ほらこれ見て「コンクリートから人へ」って
書いてあるでしょ。
僕、そのまましゃべってるだけだから大丈夫。
何の心配も要りません。
今後の生活のことは僕が全部面倒を見ますよ。
戸惑う八津葉であったが、後原に促されるまま、
家庭裁判所に失踪宣告の申立てをし、陀務の
失踪宣告がなされた。
そして、八津葉は後原と再婚へ。。。
しかし、蜜月は長く続くことはなかった。
陀務のかつての同僚、国田幸章から
陀務の消息がわかったと連絡が入ったのだ。
後原:何ぃ!?
陀務が出てきて失踪宣告が取り消されたって!
八津葉:どうしましょう。
戸籍上、私は陀務さんとも征一さんとも婚姻
していることになるのかしら。
ということは、重婚で無効とか。。。
後原:そんなこと絶対に認めん!
重婚というなら、陀務との婚姻を取り消して
もらおうじゃないか
【問題】
Aは、海外出張に出かけたが、帰国予定の日に帰国しないまま長期間が経過した。その間、家族としては関係者および関係機関に問い合わせ、可能な限りの捜索をしたが、生死不明のまま出張から10年以上が経過した。そこで、Aについて、Aの妻の請求に基づき家庭裁判所によって失踪宣告がなされた。
Aについて失踪宣告がなされた後にBはD男と婚姻したが、その後、失踪宣告が取り消された場合に、A・B間の婚姻とB・D間の婚姻は、戸籍の上では共に存在することになるが、両者の婚姻は、当然には無効とならず、共に重婚を理由として取り消しうるにすぎない。(H22−35)
続きを読む
郡馬陀務:夫
郡馬八津葉:妻
後原征一:学生時代の友人(陀務のライバル)。
【物語】
海外出張に行ったきり、行方不明となった陀務。
妻、八津葉は、八方手を尽くして捜したが、
陀務からの連絡は途絶えたまま。
そんなある日、学生時代の友人後原が、八津葉の前に
現れた。
後原:八津葉さん。
僕、実は君のことをずっと思っていたんです。

もう団務さんのことは諦めて下さい

八津葉:そ、そんなこと急に言われても…。
後原:ほらこれ見て「コンクリートから人へ」って
書いてあるでしょ。
僕、そのまましゃべってるだけだから大丈夫。

何の心配も要りません。
今後の生活のことは僕が全部面倒を見ますよ。
戸惑う八津葉であったが、後原に促されるまま、
家庭裁判所に失踪宣告の申立てをし、陀務の
失踪宣告がなされた。
そして、八津葉は後原と再婚へ。。。

しかし、蜜月は長く続くことはなかった。

陀務のかつての同僚、国田幸章から
陀務の消息がわかったと連絡が入ったのだ。
後原:何ぃ!?
陀務が出てきて失踪宣告が取り消されたって!
八津葉:どうしましょう。
戸籍上、私は陀務さんとも征一さんとも婚姻
していることになるのかしら。
ということは、重婚で無効とか。。。

後原:そんなこと絶対に認めん!
重婚というなら、陀務との婚姻を取り消して
もらおうじゃないか

【問題】
Aは、海外出張に出かけたが、帰国予定の日に帰国しないまま長期間が経過した。その間、家族としては関係者および関係機関に問い合わせ、可能な限りの捜索をしたが、生死不明のまま出張から10年以上が経過した。そこで、Aについて、Aの妻の請求に基づき家庭裁判所によって失踪宣告がなされた。
Aについて失踪宣告がなされた後にBはD男と婚姻したが、その後、失踪宣告が取り消された場合に、A・B間の婚姻とB・D間の婚姻は、戸籍の上では共に存在することになるが、両者の婚姻は、当然には無効とならず、共に重婚を理由として取り消しうるにすぎない。(H22−35)
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2011年12月22日
お知らせ
いつもご愛読ありがとうございます。
今週の更新は23日(金)になります。
どうぞよろしくお願い致します。
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
今週の更新は23日(金)になります。
どうぞよろしくお願い致します。
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
2011年12月15日
‘12年度 第4回 制限行為能力者の相手方の保護(20条)
【登場人物】
水戸睦国:被保佐人
八べい:睦国の世話係
山岸:不動産屋
【物語】
長年にわたって諸国を旅してきた睦国も80歳。
いよいよ本格的な隠居生活に入るということで、
これまで管理・所有していた不動産を山岸不動産に
売却した。
その数日後…。
山岸:よっ、これは、これは、八べえさん。
お前さんも旅に出ないんじゃ、退屈だねぇ。
八べえ:いやいや。肩の荷が下りてホッとしてんですよ。
ここだけの話、ご隠居、大分ボケちまって。
最後は、面倒が大変だったんすよ。
山岸:へっ。あのご隠居が。
八べえ:そりゃあ、あの年ですもん。
まぁ、あっしがうまくご隠居をカバーして
きましたから、気づかれなかったと思いやすが、
1年前には保佐開始の審判も受けて、正真正銘
の被保佐人ですからね。
山岸:おいおい、ご隠居って被保佐人だったの?
俺、被保佐人と知らずに不動産の売買契約を
締結しちまったよ。
八べえ:何かそれがまずいんですかい。
山岸:被保佐人は、判断能力が著しく不十分だから
不動産売買とか重要な財産を取引するには
保佐人の同意を得ないといけないんだよね
(13条)。
保佐人の同意を得ないで不動産売買をした場合は
後から取り消すことができる。
しかし、こっちは契約を取り消されたら困るし。。。
ここは、保佐人の追認を受けるよう催告しとくか。
えーと、「水戸睦国様、このたびの土地売買契約
について2ヶ月以内に保佐人の追認を受けるよう
お願い致します」っと。
八べえさん、この通知をご隠居さんに渡しておいて
おくれ。
八べえ:へい、お安い御用だ。任しておくんなせぇ。
―――――――――――――――――――――――
八べえに通知を渡してから2ヶ月余りが経過。
しかし返事は一向に来ない。
山岸:八べえさん。ご隠居さんに通知をちゃんと渡して
くれたんだよね。
保佐人の追認を受けておかなかったばっかりに
後から契約を取り消すと言われても、こっちは
困るんだよ。
八べえ:そりゃあ、もちろん渡しましたよ。
まぁ、便りのないのがいい証拠っていいますから、
その契約でいいってことじゃないですか。
山岸:そっか。
追認したものとみなされたってことになるんだね。
【問題】
Aは成年被保佐人であるBとの間で、Bの所有する不動産を購入する契約を締結したが、後日Bが制限行為能力者であることを知った。Aは、1ヶ月以上の期間を定めて、Bに対し保佐人の追認を得るべき旨を催告したが、所定の期間を過ぎても追認を得た旨の通知がない。この場合、その行為は追認されたものとみなされる。(H21−30)続きを読む
水戸睦国:被保佐人
八べい:睦国の世話係
山岸:不動産屋
【物語】
長年にわたって諸国を旅してきた睦国も80歳。

いよいよ本格的な隠居生活に入るということで、
これまで管理・所有していた不動産を山岸不動産に
売却した。
その数日後…。
山岸:よっ、これは、これは、八べえさん。
お前さんも旅に出ないんじゃ、退屈だねぇ。

八べえ:いやいや。肩の荷が下りてホッとしてんですよ。

ここだけの話、ご隠居、大分ボケちまって。
最後は、面倒が大変だったんすよ。
山岸:へっ。あのご隠居が。
八べえ:そりゃあ、あの年ですもん。
まぁ、あっしがうまくご隠居をカバーして
きましたから、気づかれなかったと思いやすが、
1年前には保佐開始の審判も受けて、正真正銘
の被保佐人ですからね。

山岸:おいおい、ご隠居って被保佐人だったの?
俺、被保佐人と知らずに不動産の売買契約を
締結しちまったよ。

八べえ:何かそれがまずいんですかい。
山岸:被保佐人は、判断能力が著しく不十分だから
不動産売買とか重要な財産を取引するには
保佐人の同意を得ないといけないんだよね
(13条)。
保佐人の同意を得ないで不動産売買をした場合は
後から取り消すことができる。
しかし、こっちは契約を取り消されたら困るし。。。
ここは、保佐人の追認を受けるよう催告しとくか。
えーと、「水戸睦国様、このたびの土地売買契約
について2ヶ月以内に保佐人の追認を受けるよう
お願い致します」っと。
八べえさん、この通知をご隠居さんに渡しておいて
おくれ。

八べえ:へい、お安い御用だ。任しておくんなせぇ。

―――――――――――――――――――――――
八べえに通知を渡してから2ヶ月余りが経過。
しかし返事は一向に来ない。
山岸:八べえさん。ご隠居さんに通知をちゃんと渡して
くれたんだよね。
保佐人の追認を受けておかなかったばっかりに
後から契約を取り消すと言われても、こっちは
困るんだよ。
八べえ:そりゃあ、もちろん渡しましたよ。
まぁ、便りのないのがいい証拠っていいますから、

その契約でいいってことじゃないですか。
山岸:そっか。
追認したものとみなされたってことになるんだね。

【問題】
Aは成年被保佐人であるBとの間で、Bの所有する不動産を購入する契約を締結したが、後日Bが制限行為能力者であることを知った。Aは、1ヶ月以上の期間を定めて、Bに対し保佐人の追認を得るべき旨を催告したが、所定の期間を過ぎても追認を得た旨の通知がない。この場合、その行為は追認されたものとみなされる。(H21−30)続きを読む


