更新が遅くなりました。すみません m(_ _)m
それでは、いつものごとくスタート!


【登場人物】

ウルトラのおっとう 甲 
ウルトラ太郎 乙
ウルトラお七 丙
朝日隊長 ウルトラ太郎の上司

【物語】

巨星墜つ―。ウルトラのおっとう享年17万89歳。
ウルトラ兄弟に見送られる中、ウルトラのおっとうは
M89星雲の光の彼方へと消えていった。
そして、初七日を経て宇宙警備隊に復帰したウルトラ太郎は―。

朝日:ウルトラ太郎、このたびは大変残念であった。
   どうだ、少しは落ち着いたか。

ウルトラ太郎:隊長。ありがとうございます。
    それが、地球上の土地のことで困ってまして。

朝日:よかったら、相談に乗るぞ。

太郎:実は、ウルトラお七が、父の土地をよこせと
   言ってきたんです。
   父は生前、ウルトラお七に土地を売っていた
   らしくて。。。
   土地といっても、私がやっと寝られる大きさ
   しかありませんが。

朝日:それって、200坪は優に超えるぞ。
   で、登記の名義は?

太郎:まだ父名義ですよ。

朝日:土地について所有権を主張するには、登記が
   必要なはずだが…。

太郎:そうですよ。それなのに、ウルトラお七は、
   私に対して土地の所有権を主張してきたんです

【問題】
 甲からその土地を買い受けた丙は、所有権移転の登記をしなくても、甲の相続人乙に対し、その土地の所有権を主張できる。(司S61−40)

        甲―― 売買 ――丙
        ↓
        乙(相続人)
【正解】○

太郎:ウルトラお七は、登記をしなくても、私に対して、
   土地の所有権を主張できるのですか…。

さくら:不動産の取得を「第三者」に主張するには登記
    必要ですが(177条)、当事者包括承継人は、
    「第三者」ではありませんからね。

太郎:えーと、包括承継人とは?

さくら:当事者の権利義務を包括的に承継した者のこと
    です。
    相続人は、基本的に故人の権利義務を包括的に
    承継しますから(896条)、包括承継人にあたります。

太郎:ということは、ウルトラお七からみて、包括承継人
   である私は、177条の「第三者」にはあたらない。

さくら:はい。
    したがって、ウルトラお七さんは、ウルトラ太郎
    さんに対し、所有権移転の登記をしなくても、
    土地の所有権を主張できます。

    あら、そういえば、ウルトラ太郎さんと
    お七さんとは、兄弟でしたよね。
    そうするとお七さんも相続人ということですが…。

太郎:あんなヤツ、兄弟なんかじゃない
   本当は従兄弟なんだよねー。

さくら:ズリッ


【条文】
(不動産に関する物権の変動の対抗要件)
第177条 不動産に関する物権の得喪及び変更は、不動産登記法その他の登記に関する法律の定めるところに従いその登記をしなければ、第三者に対抗することができない。

(相続の一般的効力)
第896条  相続人は、相続開始の時から、被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する。ただし、被相続人の一身に専属したものは、この限りでない。