【登場人物】

元おまわりさん(B)
バカポンの父(A)
はじめ(C)
バカポン(私)


【物語】
2013年7月―。
バカポンの父は、バカ田党で参議院選挙に
出馬すると宣言。誰も止めることができず、
供託金300万円を元おまわりさんから借り入れる
ことになった。

元おまわりさん:じゃあ、バカポンとはじめ君には、
        保証人になってもらうということで
        いいね。

バカポン:どうせ落選するのになぁ。。。

バカポンの父:ワシの知名度は日本一なのだ。
       トップ当選も夢じゃないのだぁ。

はじめ:保証人が2人ですから、責任は300万円を
    頭数で割った150万円ずつでいいですね
    (456条、分別の利益)。

元おまわり:いいや。ワシの退職金を貸すのだから、
      それぞれが300万円全額について保証
      する特約をつけるのだ。
      ツベコベ言うなら、ピストル撃つぞ
      パン、パーンッ!! 

バカポン:あわわわわわ…わかりました。
     はじめもいいな。

こうして供託金を用意し、バカポンの父は参議院議員に
立候補。そして、得票数3票で見事落選した。


元おまわり:バカポン、契約どおり、300万円を返して
      もらうよ。

バカポン:わかりましたよ。払いますよぉ。
     でも、僕が300万円支払ったら、
     はじめに対して150万円を請求できますよね。。。

元おまわり:そんなことは、ワシに聞くな

【問題】
 私は、AがBから300万円の貸付を受けるにあたり、Aから依頼されてCとともに保証人となりましたが、その際、私およびCは、Aの債務の全額について責任を負うものとする特約を結びました。このたび、私はBから保証債務の履行を求められて300万円全額を弁済しましたが、私は、Cに対して150万円の求償を請求することが可能でしょうか。(H22−31改)
※金額のみ変更
【正解】「可能である」


【解説】

バカポン:あぁ、よかった。
     特約によって全額を保証した場合でも、
     僕は、はじめに対しては、半分の150万円を
     求償できるってことだね。

さくら:はい。
    特約によって各共同保証人が全額について責任を
    負担した場合でも、共同保証人の間の負担部分
    (300万円÷2人=150万円)は変わりありません。
    そこで、特約により、全額支払った保証人は、
    連帯債務者に準じ、他の共同保証人に対し、
    負担部分(150万円)超えて支払った額について、
    求償することができます(465条1項、442条)。

バカポン:じゃあ、はじめ。
     僕に150万円支払ってくれるよね。

はじめ:僕、お兄ちゃんには、支払わないよ。

バカポン:えーっ。

はじめ:ほら、保証人がそれぞれ全額責任を負担するって
    特約つけるときに、元おまわりさんがピストルを
    撃つぞって、俺たちを脅したじゃん。
    強迫を理由に、僕が特約を取り消しておいた
    から(96条1項)。

バカポン:じゃあ、僕は300万円全額支払う必要がなかった
     わけ!?

はじめ:そうだよ。

バカポン:もう、150万円取り返さなきゃ。

バカポンの父:すでに俺が取り返すの反対のあげたのだ。
       これでいいのだ


【条文】
(数人の保証人がある場合)
第456条 数人の保証人がある場合には、それらの保証人が各別の行為により債務を負担したときであっても、第427条の規定を適用する。

(分割債権及び分割債務)
第427条 数人の債権者又は債務者がある場合において、別段の意思表示がないときは、各債権者又は各債務者は、それぞれ等しい割合で権利を有し、又は義務を負う。

(共同保証人間の求償権)
第465条 第442条から第444条までの規定は、数人の保証人がある場合において、そのうちの一人の保証人が、主たる債務が不可分であるため又は各保証人が全額を弁済すべき旨の特約があるため、その全額又は自己の負担部分を超える額を弁済したときについて準用する。
2 第462条の規定は、前項に規定する場合を除き、互いに連帯しない保証人の一人が全額又は自己の負担部分を超える額を弁済したときについて準用する。

(連帯債務者間の求償権)
第442条 連帯債務者の一人が弁済をし、その他自己の財産をもって共同の免責を得たときは、その連帯債務者は、他の連帯債務者に対し、各自の負担部分について求償権を有する。
2 前項の規定による求償は、弁済その他免責があった日以後の法定利息及び避けることができなかった費用その他の損害の賠償を包含する。