2013年07月04日

‘13年度 第31回 債権譲渡(467条)

【登場人物】

すね男   甲
伸太    乙
ジャイヤン 丙

すね男は、父が経営する貿易会社を継ぐも、このところの
円高で業績が急降下。資金繰りが怪しくなってきた―。

ジャイヤン:よっ、すね男。
      どうだい景気は?

すね男:…うっ、うーん。アベノミクスの効果が出るまで
    あともうちょっと思うんだけど。

ジャイヤン:あのなー。日本のことじゃなくて
      お前のとこの話 
      いい加減、貸した金を返してもらい
      たいんだよねぇ。

すね男:月末になったら、伸太のところから商品の代金が
    入ってくるからさ。
    それまで待ってくれよぉ。

ジャイヤン:なんだ、売掛金があるんじゃん。
      そいつを俺に寄こせよ。

すね男:あっ、あぁぁぁ。

(トゥ、ルルルルル…) 

ジャイヤン:伸太!俺、ジャイヤンだけど。
      今、すね男から売掛金を譲り受けたからさ。
      この代金は俺に支払ってくれればいいから

伸太:そ、そんなこと、突然言われても…。

【問題】
 甲が乙に対する債権を丙に譲渡した。丙が乙に対して譲渡の通知をすれば丙は乙に対して債権者であることを主張することができる。(司S38−11)


【正解】「×」

伸太:あぁ、よかった。
   ジャイヤンから請求されても、相手にしなくて
   いいってことだよね。

さくら:はい。
    指名債権の譲渡は、譲渡人から債務者に通知を
    するか、債務者承諾をしなければ、債務者に
    対抗することができません(467条)。
    もしも譲受人からの通知でもいいとなったら、
    債権を譲り受けていないのに、譲り受けたと
    偽る者が出てくるおそれがあるからです。

伸太:今回、僕に対して、ジャイヤンが債権者だと主張
   するには、すね男から僕に債権譲渡の通知をするか
   僕がすね男かジャイヤンに承諾をするか、
   どちらかが必要だってことだね!

さくら:はい。そのとおりです。
    ちなみに、債務者の承諾については、譲渡人
    譲受人のいずれに対するものでも構いません。

ジャイヤン:おい、伸太!
      俺様が債権を譲り受けたんだから、
      お前は、とっとと承諾しろっ

伸太:そ、そんなぁ。

【条文】
(指名債権の譲渡の対抗要件)
第467条 指名債権の譲渡は、譲渡人が債務者に通知をし、又は債務者が承諾をしなければ、債務者その他の第三者に対抗することができない。
2 前項の通知又は承諾は、確定日付のある証書によってしなければ、債務者以外の第三者に対抗することができない


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