2013年07月11日

‘13年度 第32回 弁済(484条)

【登場人物】
庄弥 A
太郎 B米店


【物語】
怠け者で寝ることが大好きな太郎
一応、米屋をやっているものの、寝てばかりいるので
周りからは寝太郎と呼ばれていた。

庄弥:よっ、寝太郎
   もち米50キロほど買いたいんだけど。

太郎:ふぁ〜い。もち米50キロですね。
   かしこまりぃ…ました。

庄弥:不安だなぁ。頼んで大丈夫かよ…。

太郎:大丈夫、大丈夫。
   えーと、もち米は来週の月曜日に入荷しますから。
   じゃ、お休みなさい。ふぁぁぁ。

と、万事がこんな調子。
そして、週が明け、月曜日が過ぎ、火曜日になった。

庄弥:おい、寝太郎!起きろよ 

太郎:ふぁ〜ぁぁぁ。今日も暑いっすねぇ。
   で、何の御用ですかい?

庄弥:何の御用って、もち米をお前さんのところから
   買っただろ。
   月曜日に入荷したら、家まで届けてくれるんじゃ
   なかったのかい?

太郎:へっ、今頃、そんなこと言うんですかい
   特に届けるとか決めてなかったじゃないですかぁ。
   だからこうやって用意して、取りに来るのを
   お待ちしてたんですよ。ほら! 

【問題】
 Aが「もち米」を50キロ買う契約をB米店との間で行ったが、引渡し場所についてA・B間で決めていなかった場合に、BはAが取りに来るまで待っていればよい。(H19−31)

【正解】「×」

太郎:取りに来るのを待ってるだけじゃダメで、庄弥さん
   の家まで届けないといけなかった。。。
   もち米50キロが重いからですか?

さくら:重さじゃなくて、もち米が、不特定物だからです。

太郎:はて、不特定物ねぇ。。

さくら:不特定物とは、単に種類数量などに基づいて
    取引する物のことです。
    不特定物について弁済をすべき場所について
    別段の取決めがないときは、債権者現在の
    住所において弁済しなければなりません(484条)。

太郎:債権者って言うけど、俺は代金の支払いを請求
   できる債権者だよ。

さくら:ここにいう「債権者」は、物の引渡しを基準とした
    ものです。
    ですから、買主の庄弥さんが、ここにいう債権者
    ということになります。
    ということで、寝太郎さんは、庄弥さんの現在の
    住所に届けてくださいね。

太郎:しょうがないなぁ。
   届けてから、昼寝するか。

庄弥:おいおい、三年寝太郎は、起きたら灌漑で活躍して
   みんなの役に立ったという伝説はどうなるんだ。

太郎:おいらは、単なる寝太郎ですから。

庄弥:暑いからって、オチまで手を抜くなよ

【条文】
(弁済の場所)
第484条 弁済をすべき場所について別段の意思表示がないときは、特定物の引渡しは債権発生の時にその物が存在した場所において、その他の弁済は債権者の現在の住所において、それぞれしなければならない。

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