ニュース

2013年03月13日

ファイト多発注意報

先々月の記事ですが

疲労回復ドリンクには落とし穴が! 地道に食べ物でカバーが吉
MY LOHAS
http://www.mylohas.net/2013/01/027031post_1364.html


身体に鞭打って頑張るためのエネルギードリンクに含まれる「カフェイン」「タウリン」「グルクロノラクトン」の長期的・過剰な摂取が体に悪影響を及ぼす、というお話。

大学の研究室では、栄養ドリンクで生きているような人を良く見かけていましたけど(笑。
知り合いの話では、栄養ドリンクを毎日飲んでいた人が糖尿病になった とか。直接的な原因になっているかどうかは分かりませんが、要因の1つとしては考えられますよね。

僕も良くお世話になっていた、栄養ドリンク。
頼りすぎて栄養ドリンク漬けにならないように注意しよう。

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2013年03月12日

チョコの魔法

去年9月の記事ですが、

チョコレート多く食べる男性で脳卒中リスクが17〜19%低下
あなたの健康百科 by メディカルトリビューン
http://kenko100.jp/news/2012/09/04/01
Neurology記事


スウェーデン・カロリンスカ研究所のSusanna C. Larsson氏らは、がんや心臓病、糖尿病にかかったことがある人などを除いたスウェーデン人中高年男性3万7,103人を約10年間追跡した研究を行い、さらに欧米の5つの研究を解析。

追跡期間中、1,995人が脳卒中を発症。チョコレートを食べる量により、
(1)週12.0グラム未満(中央値0グラム)、
(2)週12.0〜19.5グラム(同12.5グラム)、
(3)週19.6〜51.5グラム(同38.4グラム)、
(4)週51.6グラム以上(同62.9グラム)
の4つのグループに分けて脳卒中発症リスクを比較。

その結果、チョコレートを食べる量が最も多いグループの脳卒中リスクは、最も少ないグループと比べて17%減少。
ただし、高血圧の有無で検討したところ、高血圧を持つグループでリスクの変動が見られなかった。
一方、高血圧を持たないグループでは24%のリスク低下が認められた。

さらに既存の4研究解析したところ、チョコレートを食べる量が最も多いグループでは、最も低いグループに比べて脳卒中リスクが19%低下していた。

これまで女性を対象にした研究でもチョコレートが脳卒中リスクを低下させることがわかっており、「適度なチョコレート摂取で脳卒中リスクを下げることができるかもしれない」ことが示唆された。


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2013年03月10日

僕の髪が肩まで伸びて

修士課程で電気泳動をしていたとき考えたことがありました。
他の人も考えるんですね、電気泳動で文字作成。


に、「WILL YOU MARRY ME?」の文字が見えるでしょうか?
本人と思われる投稿記事によると、5つのサイズのDNA断片を調製して電気泳動で流したようですが、ちゃんとしたプロポーズはこの写真の後、花束と一緒に行ったみたいです。

こういう遊び心、良いですよね♪

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2013年02月26日

野菜の力

今回ご紹介するニュースは昨年9月のものです。

子供時代の野菜食べる頻度が将来のメタボに関連か
by メディカルトリビューン http://kenko100.jp/news/2012/09/27/02

Diabetes Care. 2012 Sep;35(9):1937-43.
Childhood nutrition in predicting metabolic syndrome in adults: the cardiovascular risk in Young Finns Study.
http://care.diabetesjournals.org/content/35/9/1937.long
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22815293


研究の目的

野菜、果物、魚、肉の消費頻度やパンにバターを塗るかどうか、運動 といった子供のころの生活習慣が成人後のメタボリックシンドロームにどう影響するか検討した。

調査方法

3〜18歳の2,128人を27年間追跡調査した。子供のころの食生活や運動についてはアンケートによる自己申告で情報を集めた。

調査結果

年齢や性別、メタボ要因(脂質や最高血圧、インスリン、BMI、C反応性タンパク質)、2型糖尿病と高血圧の家族歴、社会経済的状況などを考慮して解析した結果、成人後メタボリックシンドロームのなりやすさは、子供のころの野菜を食べる頻度に逆相関することがわかった。その他の生活習慣との相関性は見当たらなかった。
なお、成人後 血圧と中性脂肪(トリグリセリド)値が高い場合、子供のころ野菜の消費頻度が少なかったことが予想できた。

結論

子供のころの野菜を食べる頻度と、成人後のメタボリックシンドロームのなりやすさについて、負の相関が見られた。
このことは、子供のころ野菜を良く食べることで、成人後 メタボリックシンドロームになることを防げる可能性があることを示唆する。

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2013年02月25日

薬物依存症治療にも使えるそうです

先月見つけた記事なのですが

脳に磁場あて喫煙欲求抑制 理研など
by 日本経済新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXNZO51099680Z20C13A1CR8000/


喫煙の欲求には認知などを担う大脳前頭前野の腹内側部や背外側面が関係している。詳細な役割は不明だった。
 研究チームは10人の喫煙者に喫煙シーンのビデオなどを見せて脳の活動を測った。視聴後にたばこが吸えるとわかっていると、背外側面が盛んに働いた。
 この背外側面に磁場を約30分あてると、吸いたい気持ちを表すとみられる活動が収まった。


脳に磁場をビビッとやると、衝動をコントロールできるとか・・・
すごい研究が行われているんですね。
仕事やるぞ!のスイッチも磁場で何とかできないものかな、なんて(笑

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2013年02月24日

ショック療法

先月、気になるニュースを見つけて、ここに書こう書こうと思っていたのですが、
ようやく書く覚悟がついたので。
※食事中の方は控えられたほうがよろしいかと。

紹介ニュースは
下痢治療の切り札は「他人の便」? 標準治療上回る効果
by トリビューン http://kenko100.jp/news/13/01/23/02

該当する論文は
N Engl J Med. 2013 Jan 31;368(5):407-15.
Duodenal infusion of donor feces for recurrent Clostridium difficile.
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1205037
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23323867

です。続きを読む

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2013年02月17日

コカコーラ病

ついに死者を出してしまいました。コカコーラ。

Woman Drank Herself to Death with Coca-Cola
http://news.discovery.com/human/health/deadly-coca-cola-habit-130212.htm


A New Zealand woman's 2.2 gallon a day Coca-Cola habit was a major factor in her death, a coroner found Tuesday, urging the soft drink giant to put health warnings on its caffeinated products.


検視官によると、1日にコーラを2.2ガロン(1ガロンは地域によって異なりますが3.8リットルまたは4.5リットル)飲んでいた女性の死因はコカコーラの飲みすぎであった とのこと。

He added that Harris's Coke habit "was a substantial factor that contributed to the development of the metabolic imbalances which gave rise to the arrhythmia".


コーラの飲みすぎにより、代謝が不均衡となり、不整脈が起きてしまった模様。

A pathologist found Harris, who did not drink alcohol, had an enlarged liver due to fatty deposits caused by excessive sugar consumption and low potassium levels in her blood, which can affect cardiac function.


亡くなった女性はお酒は飲まなかったようですが、糖類を多くとり過ぎ血中カリウム濃度が低かったため、肝臓が肥大してしまっていたようです。心臓機能に影響した可能性があるほど・・・

コーラ恐るべし!
っていうか、これはコーラが原因というよりも、飲む量が問題ですよね。
1日に8リットル以上もコーラを飲むって…水でもそんな量飲めるかどうか。

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2012年09月10日

栄養ドリンク

気になる記事を見かけました。
栄養ドリンクを飲んで心臓の機能を高めよう!という考えには至りませんが、
体に悪いものを飲んでいる という罪悪感は少しは抑えられそうです。

ただし、栄養ドリンクを毎日のように飲んでいて糖尿病になった
という話を聞いたことがあるので、やっぱり飲み過ぎには気をつけたいと思います
(研究者生活から解放されて、このところ殆ど飲んでいませんがw)

---------- ここから ---------
本当ですか? エナジードリンクは心臓にイイ!
http://www.gizmodo.jp/2012/09/post_10839.html

Highly Questionable Study Says Energy Drinks Are Actually Good For Your Heart
http://gizmodo.com/5938195/highly-questionable-study-says-energy-drinks-are-actually-good-for-your-heart

シエナ大学のマッテオ・カメリ(Matteo Cameli)博士がEuropean Society of Cardiology Congressで
発表した内容によると、「Monster」「Rockstar」という二つのエナジードリンクを25歳の被験者達に飲ませたところ、
栄養ドリンクによって、左右の心室の収縮が改善され、心筋作用が向上した とのこと。

情報元は
Energy drinks improve heart function
http://www.escardio.org/about/press/press-releases/esc12-munich/Pages/energy-drinks-improve-heart-function.aspx
のようです。

http://assets.escardio.org/assets/webcasts/ESC2012/ESCPressConferenceroom.1010.1050.Cameli.Matteo/index.html
から、プレゼンも視聴することが出来るようです。

上記の内容は、既に「栄養ドリンクで心臓機能が改善か 伊研究」
 http://kenko100.jp/news/2012/08/31/02
で紹介されていたようですね。

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2009年10月19日

iPS細胞作製の高効率化

大躍進なニュースを見つけました。

200倍の効率でiPS細胞作製…米国研究所

 全身の様々な細胞に変化できる人のiPS細胞(新型万能細胞)の作製過程で化学物質を加えることにより、培養期間を従来の2分の1に短縮し、効率も約200倍高めることに、米国スクリプス研究所のチームが成功した。

 安全なiPS細胞を効率よく作り出せるようになる可能性があり、専門誌で18日に発表した。

(2009年10月19日10時54分 読売新聞より)

で、「専門誌」ってどこ?
と調べると・・・おそらくこれでしょう
http://www.nature.com/nmeth/journal/vaop/ncurrent/abs/nmeth.1393.html
A chemical platform for improved induction of human iPSCs
(Nature Methods)


医療へ応用できるよう、早く安全なiPS細胞を作ることが出来るようになるといいですね。

waonp at 15:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

マウスのES細胞から心筋細胞

マウスのES細胞から心筋細胞…ハーバード大学など

 心臓を拍動させている心筋細胞を、マウスのES細胞(胚(はい)性幹細胞)からシート状に作ることに、米ハーバード大学などが世界で初めて成功した。

 人間のES細胞に応用すれば、心臓病の再生医療につながると期待される。米科学誌サイエンス電子版に発表した。

 研究チームは、受精卵(胚)の分析から、2種類の細胞が心筋細胞に成長すると予測。それぞれをES細胞から作り、一緒に培養することで心筋細胞を作製した。多数の細胞をシート状に並べ、電気刺激を与えると拍動を繰り返した。

 国内では、大阪大が足の筋肉の細胞から作ったシートを患者の心臓に張り付け、機能を回復させる治療を成功させている。旭川医科大の竹原有史講師(循環器内科)は「足の筋肉の細胞に比べ、より高い効果を期待できる。患者本人の皮膚などから作る新型万能細胞(iPS細胞)を使えば、拒絶反応がなく患者の負担も減らせる」と話している。
(2009年10月18日20時12分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20091018-OYT1T00633.htm

まだサイエンスのオンライン上には公開されていませんでしたが、
ついに出来てしまったのですね。
そろそろ発表されると思っていた頃でした。
きっとiPS細胞からの実験も結果がでているのではないか? と予想。

waonp at 11:54|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!