装飾古墳今昔紀行 Past and Present Trips to Decorated Ancient Tombs in Japan

装飾古墳の魅力や探訪について 今と昔をつなぎながら掲載して行きます

熊本地震に伴う装飾古墳被害概要が告知されました

20160708002_DAT_20160708062418002熊本地震以降、次第に漏れ伝わる彼の地の装飾古墳達の被害を聞く度に心が沈み込んで記事を更新する気持ちも失せていました。

この度これら被害概要が集約されて告知されましたのを切っ掛けに
辛いことですが、その概要を報告し、目を背けずに現実を直視したいと思います。


極めて重要な多数の装飾古墳に甚大な被害が生じていることが判明しました。
熊本の古墳の多くは硬度の低い凝灰岩で構築されていたことも仇になったと感じます。

あらかじめ予想していたことではありましたが、落胆を抑えることができない惨状です。


起きてしまったことは変えようがありません。復活の道を探るべきですが拙速な対応は避けるべきと感じます。

この上はハイテクを駆使した修理復元が長期計画的に実施され、古墳石室が昔日の雄姿を取り戻すだけでなく、文化財の保存と活用が効率的に実現できるような理想的復元措置が取られますように祈るばかりです。


20160708002_DAT_20160708062418001proxy左 入り口が塞がった釜尾古墳
右 墳丘に亀裂が入り、入口石材が倒壊しかけた井寺古墳

告知記事はこちら

熊本では今日も強めの余震が続いています。皆様も気になるでしょうが、石室内への入室や横穴崖面への登攀は危険ですので、今しばらく控えるのがよかろうと判断します。

国土の安定性が失われた今、古墳探訪も一期一会の覚悟で臨むべき時代になりました

全文様配置図Φ子どもの頃、小松左京の書いた「日本沈没」と言う小説が流行りました。
激化した地殻変動で国土が次々に海面下に失われ、最後には消滅すると言うストーリーに戦慄を覚えたのを今良く思い出します。
それは、お伽話では無かったことを思い知っています。


3.11以来、国土の安定性が失われおかしくなっています。
それを予見する 番組 NHKスペシャル
「巨大災害、日本に迫る脅威▽見えてきた新たなリスク」が 放映されたのが4/3のことでした。
それから半月余りで予見通りの厄災が現実となってしまいました。


新年度を迎え、装飾古墳の研究探訪に復帰しようと発起して数日で大変な事になってしまい、何もできませんでした。
発起感は「古墳達からの虫の知らせ」だったのかもしれません。
しかし全く間に合いませんでした。

私は 自然から許された極めて貴重な「残された半年の猶予」を浪費し、無為に過ごしてしまいました。
この間に完遂出来たはずの多くの作業は 手の届かないものとなってしまいました。
悔やんでも悔やみきれません。


探訪は「危険な行動」と周囲から見なされる状況となり、
これまで通りの「家族の暖かな同意」を得るのは困難だろうし、
極めようとすれば、家庭内の波風を受け入れる必要があるでしょう。

それは敢えて覚悟の上でして、これから活動していくつもりです。


千年を超えて存在し続けたものに対し、人間は経常感を覚えてしまいます。
複数の古墳の 急な崩壊や剥落を経験し、放射能に連れ去られた古墳もあり、 
その経常感が どれだけ脆いものであるかを思い知った筈でしたが、
私は 日常雑事に流されてしまいました。


少なくない 古墳達とは 再会が叶わない状況 に至ったと推察されます。
悲しいけれど、それはたぶん現実でしょう。

ここに至り 古墳との対面は「一期一会」、「次は無い」覚悟で万全を期して臨むべきことを
心に深く刻み込む必要が ありましょう。

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地震被害と文化財、古墳の保護について考える

井寺5ネガ井寺前壁震源に一番近い、嘉島町井寺古墳の美しい装飾と石室

再び地震! しかも一昨日を上回る規模と範囲! 

亡くなられた方々のご冥福、被災地の早い復興を心よりお祈り申し上げます。


ここに至り、冷静に考えても、古墳達が無事で済むことは困難と想定されます。
残念でなりませんが、昔通りの再見が叶わなくなる古墳達も少なからずあるでしょう。


勿論、人命救助、被災者・被災地の再建、ライフラインの回復が第一です。

しかし、ライフライン回復後、彼ら被災遺跡の修理復元についても 
今後十分に目を向けてもらえないかと願うばかりです。


文化財は その立地する地域の繁栄のルーツを今に伝える かけがえのない遺産です。
皆さんの、祖先が必死になって築き、守り、1500年の長きにわたって辛うじて残り伝えられてきた至宝です。


彼ら文化財の素晴らしい価値に これまで以上に注目と評価頂き、
保護と修理・復元・活用の推進に一層のご理解をお願いする次第です。

被害が想定される古墳達の以前の姿を追記に掲載しました

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震度七の地震で熊本の古墳たちが心配です

昨晩から今朝にかけては、熟睡できない状況が続き、5時には起きだしてしまいました。
予想を大きく上回る被害のようです。


まず、熊本で、亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りします。また、被災者の皆様には心からお見舞い申し上げます。

これからご苦労多いと思いますが、一日も早く従前どおりの生活に戻れますよう、切にお祈りしております。


そして、私が次に心配しているのが、装飾等を持つ重要な装飾古墳・横穴の密集地帯での度重なる激震ということで、これらの古墳たちの安否であります。


当地に無数に存在する。私の愛する古墳たちが果たして無事でいてくれているのか、心配でなりません。

熊本城の石垣や塀、屋根でさえ大規模に崩壊していると聞きます。

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ご無沙汰申し訳ありません シーズン最後の公開イベントは中止になりました

IMGIMG1大変申し訳ありませんでした。
私事で半年に亘って休眠していました。

この間に開催された様々なイベントは全てスルーしてしまい、
昨年末からのシーズンを棒に振ってしまいました。
もうオフ直前ですが、最後のイベントだけは参加しようと思っています。

遠賀川流域の春の公開が添付資料のように開催されますので、ご紹介します。

17日にはコスモスコモンにあのコーフン協会長
「まりこふん」さんのコンサートも開催されます。
前日にはシンポジウムも開催されるようですね。

私は久しぶりに会長の歌声も聞いkamekanookimiてみたいと思っていま古代史シンポ筑豊す。

皆さんも、壁画やコンサートに行ってみませんか?


しかしこのイベントは地震の影響で中止になりました。残念です。

佐賀県杵島山麓線刻装飾古墳群リベンジの旅1 −妻山7号石室入室−

IMG_4912IMG_5344左:前回投稿から、前方後円墳と思われる妻山6+7号墳丘、人物の左隣の石材が6号石室入口、画像左端付近の高所に7号石室の入り口
右:見上げた7号石室入口に頭を突っ込むスカイトレッカ氏、ほぼ埋没も僅かに開口


2014年末に筑後国造さん、oobutaさんと、三日間に渡り装飾古墳探訪濃密ツアーを実施してまいりましたが、その際いくつかの宿題が残ってしまいました。 最大課題の一つは妻山7号石室の観察と言えましょう。

仮想前方後円墳妻山6+7号として以前の記事でもご紹介した石室は、入口が埋没し、空いた天井は高所すぎて、入退室が不可能だったのです。

その極めて珍しい古墳を調査した詳細経緯は、以下の記事でご確認ください。   

そこで、一月中旬に筑後国造さん、スカイトレッカー氏と一緒に、この地域をリベンジ探訪してまいりました。
今回は満を持して、国造さん装備の強力アイテム、より長いスーパー脚立を用意しての挑戦です。
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2015 筑後川流域装飾古墳一般公開は10月24日に実施されます

浦山左拡大
毎年恒例の筑後川流域一般公開については、遠賀川の一週後の熊本県と同じ日
10月24日 (土) の日程 となることが判明しました。(画像を公開予定の浦山古墳B型直弧文と同心円文に変更しました)

公開時間  9時〜16時半
 
・筑紫野市   五郎山古墳
・小郡市   穴観音古墳
・筑前町   仙道古墳
・朝倉市   狐塚古墳
・久留米市  浦山古墳 日輪寺古墳
・うきは市   重定古墳 楠名古墳

少し内容的に寂しいかな・・・・・個人的には、久しく会えていない、寺徳古墳や下馬場古墳が公開されると有難いのですがね。
あと、筑後川の上流と言うことで、日田市の装飾古墳もリンクして公開して頂けないものでしょうかね。

熊本県装飾古墳館で 注目の「双脚輪状文」が企画展示されます

双脚輪状文極めて珍しい古代文様 双脚輪状文 その源流は謎で、
サシバ説 スイジガイやゴホウラガイ等の貝輪説 埴輪に見られる祭祀帽に源流を求める等 来歴に興味は尽きません。

この度熊本県装飾古墳館で、祭祀帽説と関連した展示を企画頂いたようです。


『双脚輪状文の交流ー装飾古墳の双脚輪状文と和歌山県岩橋千塚古墳群出土埴輪を考える』
 会期 27年10月6日【火】〜平成28年1月17日【日】


現在、日本国内では660基が確認されている装飾古墳のなかで、当文様が描かれているのは
釜尾古墳、横山古墳(移設)、弘化谷古墳、王塚古墳に加え
存在が濃厚な 田代太田古墳、中原狐塚古墳 乗場古墳 等の数基に限られ 極めて希少な文様です。


ただし、埴輪にも類例が見られ、特に岩橋千塚大日山35号墳のくびれ部造り出し から出土した埴輪群は、
双脚輪状文をそのものの形をした祭祀帽をかぶっており、文様の源流を考える上で必須のキーパーツです。

その現物が見られるこの機会を見逃す手はありません。

開催期間に装飾古墳一般公開も含んでいるようなので、興味ある方はお見逃しなくお勧めいたします。


詳しい案内は ここを 参照ください。

また、関連過去記事は 以下を参照ください。 1  2   3

飯塚市「山王山古墳」が福岡県の史跡に指定されることに

矢魔王山報道関係のニュースによりますと
6世紀末期に作られたと見られる飯塚市の「山王山古墳」珍しい敲打円文群を持つことが数年前に判明しましたが、 この度 福岡県の史跡に指定されることになりました。 


下記はNHK記事からの引用です。
----------------------------------------------------------------
「山王山古墳」は、6世紀末期に作られたと見られる直径20メートルを超える大型の円墳で、
金や銀が施された馬具や刀の柄など、貴重な装飾品が出土したことから地域の有力者の古墳だとみられています。

古墳内部の石室の壁には、石など固いもので何度も打ち付ける「敲打」と呼ばれる技法を使って施された装飾があるのが特徴だということです。
県内には、こうした技法で装飾された石室を持つ古墳はおよそ60基が残っていますが、当時は80基ほど作られたとみられていて、これは熊本県に次いで2番目に多いということです。
「山王山古墳」は、地域の歴史的特性を顕著に示す重要な資料であることが評価され、新たに史跡に指定されました
----------------------------------------------------------------
ちょっと疑問なのが、敲打文様は数基しか発見されていないと認識しているのですが、本当に80基もあるのでしょうか?

その辺の信義はさておいて、 NHKの地域ニュースでは 動画も公開されているようですので、
削除されないうちに閲覧されることをお勧めします。

毎日新聞 でも 記事で紹介されています。

この古墳に関する私の過去記事は 次を参照ください。  山王山関連記事


ニュース動画によりますと、現状の保存状況があまり良好とは言えないようですので、これを機会にきちんと整備されると良いですね。

2015年 秋期 王塚古墳+遠賀川流域 公開日程について

旧玄門問い合わせておりました 福岡県内の装飾古墳公開に関しまして、
遠賀川流域の公開は10月17(土)、18(日)の 9時半16時の 予定です。

対象は下記です。 ▲付は非装飾古墳
・竹原古墳 宮若市
・水町遺跡 直方市
・川島古墳 飯塚市
・小正西古墳▲ 飯塚市
・王塚古墳 桂川町
・沖出古墳▲ 嘉麻氏
・伊方古墳▲ 福知町
・夏吉1、21号墳▲ 田川市
・建徳寺古墳▲ 大任町
・戸石原古墳▲ 川崎町

詳しくは ここ を参照ください。 筑後川流域については詳細は まだ判明していませんが、10月24日になると聞いています。 こちらは熊本と重複日程と言うことになり、遠方からの人は 対象古墳の選択が必要ですね。

第一回「古代フェス」にて スカイ氏の個展に入り浸ってきました

DSC_0431IMG_6685アーテイストが即興で仕上げたフォトパネルが入り口で出迎えます。パンフのデザインも素晴らしい!

古代・古墳好きの古墳レディ達が中心となって企画された「古代フェス」に
盟友のスカイトレッカー氏が珠玉の装飾古墳写真を出展しましたので、
飛び入りで案内役をやってきました。


近年の探訪によってよりグレードアップされた装飾古墳達の晴れ姿に、
来展者の皆様も興味津々で、長く歓談されて行かれる方ばかりでした。

「まりこふんさん」率いるコーフン協会の活躍もありまして、
明らかに古墳に対する認知度は向上している(特に女性)と思います。

続きを読む

2015年秋 熊本県内装飾古墳一般公開日程通知

1438754202早いもので、熊本県は 既に今秋の一般公開日程が通知されています。

残念ながら新規の古墳は無いようですね。
段々主点が横穴の方にシフトしてきているようですが、横穴は常時観察可能ですし、やっぱり普段は見れない古墳の公開の方を希望したいものですね。

遠方の方々もこれを機会に、実物の観察は如何でしょうか。慣例では隣接週に福岡県が同様の一般公開を毎年実施していますが、こちらの情報が出るのはいつも来月頃です。

詳しくは こちらを 参照ください。

熊本県立装飾古墳館「鹿角製品が語る装飾古墳展」を1月に鑑賞した 少しマニアックな感想

IMG国越し図面左:展示は撮影禁止なので、パンフレットで雰囲気を感じてください
右:国越古墳概要一覧(熊本県教育委員会 熊本県装飾古墳総合調査報告書 熊本県文化財調査報告第68集より)

国越古墳は熊本県宇城市(旧不知火町長崎)に所在する60m級の前方後円墳です。

果樹園として段々畑になってましたが、昭和41年に調査を受けた時、古式の横穴式石室が見つかり、貴重な装飾古墳であることが明らかになりました。

線刻と彩色を組み合わせた多色(赤緑青白)使用の複雑な装飾です。続きを読む

驚愕の新発見、宮城県で新たな「線刻装飾横穴」が発見される!

山元町線刻壁画画像今なら動画ニュースも見れます、詳しくは追記参照

帰宅した途端仰天なニュースが飛び込んできました。


東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県南端の山元町の、集団移転予定地の合戦原遺跡の調査に伴い、大規模な54基の横穴群が発見され、
その内の一基の奥壁には、人物や鳥、靫などの多様な図柄の線刻画が描かれていることが確認されたそうです。
福島宮城県は線刻壁画例は あることはあるのですが、むしろ彩色による装飾が多く、当地のように多彩なものは珍しいようです。
全貌が報告されるのが待ち遠しいですね。

ちなみにこの遺跡の現地説明会の資料が ここ から ダウンロードできます。
遠くて訪問できないファンにとっては非常にありがたい配慮で、他の自治体でも倣っていただければ嬉しいですね。

この遺跡の保存について 微妙な状況になっているようで、ぜひ何とかして保存して頂きたいものです。私の住んでいる場所も荘なのですが、遺跡に囲まれた居住地も趣深くて良いものですよ。

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豊前地区装飾古墳初探訪18ラスト −穴ケ葉山三号墳−

IMG_5289IMG_5290三号墳の羨道天井石が失われた入口と古墳墳横から見ることが出来る風景

さあいよいよ今回ラストの古墳です。
ガイドさんを元の事務所に送っていた我々は、残りの時間を計算しました。

当日中に中部地方まで帰郷するoobuta氏は中津駅17時台の電車に乗らなくてはいけません。

駅までの送迎時間を差っ引くと、30分程度しか時間の余裕がありません。
そこで最も近い先ほどの穴ケ葉山古墳群に戻り、もう一つの装飾古墳、三号墳を素早く観察することにしました。

丘陵頂陵部に位置する三号墳に辿り着くために、坂を登り返すのは疲労の溜まった体には答えました。
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豊前地区装飾古墳初探訪17 −穴ケ葉山一号墳石室・装飾解説−

IMG_5286石室図面石室入口と、石室・装飾図面 記事完成

穴ケ葉山一号墳は、羨道から玄室まで巨大な一枚岩ばかりを使って築かれた巨石墳で、10mを超える規模を持っています。

複数の羨道の側壁に線刻文様の装飾を持ちますが、通常装飾が集中する奥室には文様が見られず、
普通の装飾古墳は反対の施文傾向が珍しいものです。


そして、その羨道も左壁に文様が集中しているのがまた、変わった特徴と言えますね。

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豊前地区装飾古墳初探訪16 −穴が葉山古墳群概要−

IMG_5257IMG_5258疲れた体に鞭を打ち、古墳群へと向かう我々

すべて完成しました。
またまた 間が凄く空いてしまいました。申し訳ありません。
昨年末に三日連続で集中探訪した最後の装飾古墳は宇佐市から中津市を抜け、福岡県に入った上毛町にある有名な線刻系装飾古墳を含む、穴が葉山古墳群です。

貴船平裏山で急斜面をさ迷い歩いた疲れを癒す暇もなく、西に急いで、少々の遅刻程度で受け付けの役場支所に辿り着きまして安堵しました。
Oobuta氏があらかじめ申請してくれていていましたので、ガイドさんの案内付きでの探訪となりました。続きを読む

豊前地区装飾古墳群初探訪15 −貴船平下の裏山横穴追録−

IMG_5241IMG_5242円文の装飾を持つと思われる右隣の横穴の強調画像二種

時間が無く慌ただしく観察した貴船平下の裏山装飾横穴でしたが、装飾横穴も含め、凝灰岩の露頭に多段に60〜70基の横穴が穿たれていると簡易調査されています。

そして、当該横穴以外にも装飾横穴の存在が指摘されているようです。
装飾横穴の右横の横穴にも、シンプルですが、位置口上部に塗りつぶしの円文らしき赤い顔料が確認できます。
以前にも、何個か顔料の残る横穴が報告されているようです。

充分な探索時間と装備をもって再度この横穴群の装飾悉皆調査に挑戦したいことであります。

豊前地区装飾古墳群初探訪14 −貴船平下の裏山装飾横穴詳説−

IMG_5239柵と後ろのスペースがほとんどないために、壁画全貌撮影は難しい

壁画文様は赤を主体としていますが、赤一色ではなく、まず黄色で下地を塗り上げた上に赤色で描かれていると最近判断されています。

文様構成は豊前の他の円文主体彩色壁画と配置が似ており入口左右に縦列二個ずつ、上部に三個の配置されていますが、上部と右上部以外は剥落が進み、文様の痕跡が確認できる程度です。
続きを読む

豊前地区装飾古墳群初探訪13 −貴船平下の裏山横穴への長く苦難の道−

IMG_5256ようやく見つけた横穴に続く道、奥の竹林の中まで道を入り込んで、50m程で右の側道に入った地点にある防空壕跡の遥か上の斜面に目印となる保護施設が見える

観音山横穴のあった尾根の先端近くまで来ると、遺跡ウォーカーで示された位置で、「貴船平下の裏山横穴」を探して尾根の斜面を探し回りました。

斜面は管理されていて下草が刈り込んであるので探索に支障はありませんでしたが、装飾横穴が見つかりません。幾つか横穴はあるのですがどれも違うのです。

30分ほど探し回って一度諦める、麓の「山下」集落で聞き込みに入りました。しかしながら誰も装飾横穴を知りません。

間の悪いことに、戦時中に軍の基地があって周辺に防空壕が沢山掘られたらしく、地元の人達は「防空壕しかない」との認識しかありませんでした。

一般人には横穴と防空壕を区別して認識するのは困難なので、現地で人から有力情報を入手するのは無理のようです。

頼れるのは自分舘の勘と運のみとなり、横穴と防空壕が乱立する斜面の捜索は困難を極めました。続きを読む

豊前地区装飾古墳群初探訪12 −観音山横穴群B号横穴−

IMG_5195IMG_5199左:竹に取り囲まれてしまったB号横穴
右:入口右にも赤顔料が確認でき、文様が描かれていたらしい

観音山B号はA号の右奥に位置してやや埋没しかけ、前面の竹林がもの凄いので、全体像を把握するのが困難になってます。

内側飾り縁の入口左に鉤状の脚を四方に伸ばしたような特異な文様が確認できます。
また、更に左の側壁部分にも顔料が残り、何やら縦長の文様が描かれていた推察されますが、詳細は分かりません。
更に、入口右側と左側壁にも線が残り、左と同様の文様が描かれていたと思われますが、褪色が進んで確認が困難です。続きを読む

豊前地区装飾古墳群初探訪11 −観音山横穴群A号横穴−

IMG_5172IMG_0488左:観音山横穴群のある観音堂の入り口、装飾横穴は登りきらずに、人が立ってる踊り場から右に逸れ、画面の右上端に見えている竹林の奥にある
右:階段を登り切った官能道周辺に密集する横穴群に装飾は見られない

二月以上も 間が空いてしまいましたね。 
すでに探訪実施から半年過ぎました。(この記事は2014年12月上旬探訪の記録です)
その後の探訪記事も待っています。再開したいと思います。

四日市横穴で13時を過ぎてしまいました。更に西に進んで観音山横穴へと急ぎました
背後の山地から長く伸びてきた尾根筋に沿って車で進むと、観音山千手観音堂と書かれた立札があり、
坂を上る真っ直ぐな階段が続いています。

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装飾古墳で電脳保存に関する新たな試み開始の紹介

BlogPaintBlogPaint左:手持ち撮影でデータ取得中のスカイトレッカー氏
右:PCと合わせて精密撮影中のスカイ氏とのろころ氏

いつもの五月病でまた更新が二月ほど止まって申し訳ありません。
昨シーズン濃密な探訪を繰り返しましたが、まだ2/3程度の段階でレポートが止まっております。
早急に再開して完了したいと思いますのでお待ちください。

本日は連休中に実施しました、新たな挑戦に関して紹介したいと思います。
画像と言う二次元での装飾古墳記録紹介に限界を感じ、
前回の十周年特集で三次元化への挑戦を表明していたところですが、
ローテクの私には なかなかにハードルが高く途方に暮れていたところでした。

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装飾古墳ブログ開設十年を経ての所感

日ノ岡eh鬼塚二開設当初に紹介した日ノ岡古墳の最新技術で処理された画像(九州国立博物館)と、直近に探訪した玖珠鬼塚の色彩強調画像

 何も触れずにスルーしていましたが、このブログを開設したのが2005年2月4日でしたので、先月で十年を経過したところです。
 是非 骨太の所感を投稿したいと思っていましたが、レポートの投稿に忙しくて、つい先延ばしにしていました。
しかし、レポートが落ち着くのが何時になるか先が見えない状況ですし、簡単な区切りをしたいと思います。

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進化する博物館講演会「装飾古墳がやってくる」受講

講演会IMG_5811思わず購入してしまった「トピック展示用王塚古墳コンテンツ」を自宅で楽しむためのゴーグルセットはiフォン限定、栞のマーカーは画像からも多分使えると思う

本日は予てより楽しみにしていた当該報告会・講演会に一日中参加させて頂き、
装飾古墳の保存と利活用の未来像について学んでまいりました。

タイアップして販売されていた「王塚古墳VRゴーグル」も、
私は使えない(アンドロイドスマホ所有に対してiフォン限定企画)と分かっていて、
そのデザインの魅力に思わず買ってしまいました。
貰った栞は石人山古墳円筒石人のARが体験できるマーカーが付いています。


要約は追記を参照ください。

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2015年春福岡県遠賀川流域古墳一般公開案内

IMG今週末には熊本県の公開が開催予定ですが
講演会の折、筑豊地域の公開情報チラシを入手しました。

添付のように、来月 4月18、19日の週末が予定です。

一般公開も十数年経過してマンネリ化して来たと感じますが、
最近紹介したような、e-heritage を組み入れて補足し、
魅力を増やしてもらいたいと思います。

2015.3月大分県西部探訪ダイジェスト

IMG_5889IMG_6030玖珠鬼塚古墳の美しい壁画と、麦わら帽子のようなガランドヤ古墳の復元?墳丘

本日も探訪してまいりました。
玖珠町の鬼塚古墳、鬼が城古墳を観察し、日田市のガランドヤ古墳、穴観音古墳の現状を確認してきました。

まだ昨年12月探訪の投稿も終えておらず、今年に入っての何回かの探訪にも追いつけていません。
今日の探訪を記事にできるのは何時になるのでしょうか?
早くレポートが探訪に追いつけるようにしたいものです。続きを読む

新アイテムゲット 16本組充電器

DSC_01150LED照明や、電池式のカメラを使うようになって、探訪前にいつも気を遣うのは電池の充電ですね。
一個の照明に6本必要ですし、これを2台で12本、カメラは2本入で、良く無くなるので6本くらいは用意が必要。
都合18本を通常の充電器で貯めてると、際限なく充電を繰り返してる気になります。
そこで今回購入したのが16本組の充電器です。
急速充電は出来ませんが、一度に16本を、リフレッシュ機能と液晶表示で電池のコンデションを細かくチェックできるのが気に入っています。
また、車載電源もあって当日対応も可能です。早速明日の探訪で活躍する予定です。

「進化する博物館掘廚HMD用VR王塚古墳コンテンツを体験しました

IMGIMG1本日は九州国博の常設展にて予てより紹介していた特別展示「進化する博物館掘廛魁璽福爾鯔問し、
楽しみにしていたHMD用VRコンテンツを満喫してまいりました。


体験の概要は極彩色で彩られたヘッドマウントディスプレイ(実はスマホを仕込んでプラ板で組み上げたもの)を覗き込んで中の3D王塚古墳石室映像を観察し、
頭を上下左右に振ると、まるで本当に石室内に居るように、石室内の同じ方向に映像が移り変わると言うものです。
その表現範囲は何とグルリと全天周でありました。

その先進性は驚異的で、私の想像以上の出来でした。テクノロジーの進歩は恐ろしいものです・・・・・・

続きを読む

平成26年度 熊本県装飾古墳春季一斉公開予定

14244788651424478867秋にも予告されておりましたが、毎年恒例の一般公開が添付画像の通り開催される予定です。

毎回申し上げていることで月並みですが、装飾古墳の実物を実見できる機会は極めて限られてきています。

今年公開された古墳が次年度も公開されるとは限りません。

貴重な機会をお見逃しなさらないように日程をよくご検討下さい。

年度末で忙しいのですが、私も何とか探訪したいと思います。
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