装飾古墳今昔紀行 Past and Present Trips to Decorated Ancient Tombs in Japan

装飾古墳の魅力や探訪について 今と昔をつなぎながら掲載して行きます

私選装飾古墳研究関連参考図書総目録 第壱-2版

IMG13f21f4a.JPG最優先必携本「最新技術でよみがえる九州装飾古墳のすべて」と、最初に一般紙で装飾古墳を紹介した「太陽8号」

 11年前に装飾古墳に関する推薦図書を紹介しました。その後も新しい研究本の発行はあまり多くありません。
また、自分自身のマニア度も進化していく中で、私の収集の軸足は個別の古墳や特定のテーマに関する調査報告書に移っていきました。

ただ、僅かではありますが、注目すべき書籍の発行もありましたし、新たに存在を知った文献もあります。
また、当時は私の好みで取捨選択した「選摘図書集」で、あまりフェアではありませんでした。


そこで、文献を平等に広く文献紹介し、興味を持っていただいた方々の道標とすべく、"参考"図書目録として新補改訂して追記に紹介したいと思います。

黒丸の付いた文献が新規に追加紹介した文献になります。

 希少性は(僅)、(少)、(多)で示しました。購入価格の目安として (安)は3000円以内、(中)は1万円以内、(高)は1万円以上 (超)は3万円以上を目安としてください。たまに掘り出し物もあります

また、全てを保有していますので、研究資料として活用されたいという方はコメント欄か、個人情報が気になる方は私宛(warabitefumio@gmail.com)にメールでご相談ください。 修正更新最終日:2016.12.4

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2016年度鳥栖市装飾古墳一般公開のお知らせ

BlogPaintヒャーガンサン08遠景これが今年最後の一般公開になるかと思います。鳥栖市は毎年12月に市内装飾古墳を公開しています。
教育委員会に問い合わせたところ、今年は下記の日程で実施されるそうです。


12月11日(日)10時〜15時  ※12時〜13時は昼休み
対象 田代太田古墳 ヒャーガンサン古墳


ガラス越しや入り口越しで遠目からの観察になりますので、ぜひ低倍率(3〜6倍)の双眼鏡(百均で構いません)を持参ください。
また、内外気温差のためレンズが曇るのが必至です。事前に懐中でカメラや双眼鏡を温める等の対応や、曇り拭き布の持参等の準備をお勧めします。

直弧文の魅力再確認 と これまでの講義要約 −実例で学ぶやさしい直弧文解説講座12−

48e00164.JPG石人山古墳石棺と 姉崎二子山古墳の石枕側面

「装飾古墳とデザイン まる・さんかく・しかく〜カタチがつたえる古代の想い〜展」で図案化された直弧文デザインを見て、直弧文への情熱が蘇ってきてしまいました。
読者の方はご存じでしょうが、私が最も恋い焦がれる文様が直弧文なのです。


直弧文は装飾古墳ばかりに刻まれるものではなく、他にも被葬者の頭を乗せる石枕や、石枕右横副葬刀剣を飾る装飾器具、器物埴輪や、副葬された実際の武具、貝輪等にも用いられる文様ですが、なんといっても装飾古墳の直弧文が、その大きさと雄大さでは一番でしょう。

これより、随分眠ったままだったこの解説特集を再開してみます。

そもそも私は何故に直弧文にそんなに惹かれたのでしょう。再始動のウオームアップとして、これをまとめてみることにします。

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ナイトミュージアムパーティーの戦利品紹介

IMG_8198前回紹介したナイトミュージアムパーティーで、熊本デザインプロジェクトのグッズ販売コーナーには、つい手が伸びてしまうような魅力的な装飾文様デザイングッズ、インテリア小品が沢山出品されていました。

「まとめて全部買うよ!!!」と 言ってしまいたい心をグッとこらえ、厳選購入したものが示したものです。
特にお気に入りは「井寺古墳直弧文火袋」です。本当に光が瞬くLEDキャンドルが付属しており、暗い中で灯すと、とても幻想的です。

これから ゆっくりじっくり 買い揃えていきたいな!

熊本県装飾古墳館のナイトミュージアムパーティーに行きました

IMG_0018BlogPaint相島から帰港すると高速道を飛ばして、同日夜開催の熊本県装飾古墳館ナイトミュードアムイベントに向かいました。熊本デザインプロジェクトと連携して初めて企画されたイベントです。

これは、安藤忠雄設計のモダンな館建物の階段前広場にて、薄暮から夜に掛けて、コンサートやオープンカフェ、軽食、装飾文様キャラクターグッズ販売等を行うとともに、通常の閉館時間帯に館内を参観できるナイトミュージアムツアーを行うものです。

IMG_8161ナイトツアーだけでは何となく間が持たない感じる点を考慮し、屋外イベントを併設したのは、非常に工夫された憎いアイディアだと感じます。


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筑前相島の積石塚群を満喫してきました

IMG_00012三日月型の相島の地図、港と居住地、連絡船

10月29日は地元の新宮町企画ツアーに参加して、長い間見たいと思っていた筑前相島の積石塚群を満喫してきました。


礫浜を埋め尽くすように築かれた、総数254基を数える国内屈指の積石塚群で、国指DSC_0704定史跡になっています。
島には30年前に訪れたことがあり、積石塚があることは知ってましたが、当時はまだ注目されておらず、スルーしてました。

長い空白を埋めるべく、満を持しての探訪になります。

朝早く起きて眠い目をこすりつつ運転し、新宮港に集合時刻の朝9時に着きました。

IMG_8160
連絡船はカッコ良い最新式の双胴船で、さぞかし快適な船旅と期待していたら、
折からの強風で激しく揺れ、同行した妻などはダウン寸前までなってしまいました。
20分と行程が短かったのが せめてもの幸いでした。

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久留米市下馬場古墳が3年ぶりに公開

IMG_0001IMG_8242本日久留米市草野町のイベント「街角博物館」を訪問した折、三年ぶりに公開された下馬場古墳を見学してきました。
概ね乾いた室内状況で観察条件としてはあまり良いとは言えませんでしたが、文様によっては良く見えるものもあり、前室の靫が良く確認できました。
石室内は文化財研究所が継続的にモニタリングしているそうで、機材が設置してありました。

この古墳は これまで何度も解説してきました。 その一覧は ここ で確認してください。
コメント付け加えました。

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和水町 塚坊主古墳の詳細解説

昔航空図min左:昔の墳丘状態と、京大調査時のモノクロ写真(引用 熊本の装飾古墳 熊日新聞者刊 1976)
右:整備調査で明らかになった墳丘構造の航空写真(引用 国指定史跡 塚坊主古墳 熊本県文化財整備報告1集 熊本県教委 1994)

前回紹介しました塚坊主古墳について総説したいと思います。

この古墳は全長50m強の前方後円墳ですが、早い時期から激しく削平されていました。
1970年代中盤の初探訪時には、クビレ部を中心に後円部と前方部の一部が残丘として三日月状に残る保存の悪い状態で、天井石らしい石材が一部露出しているのが石室を偲ばせる景観でした。

石屋形に三角文を主体とした文様を持つ装飾古墳であるとの戦時中の京大調査の伝聞と、当時のモノクロ写真だけが内部構造をうかがわせる情報でした。

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和水町 塚坊主古墳壁画に初対面した時の思い出

IMG_0004IMG_0012先日は塚坊主古墳が公開されていたようですね。
当古墳は戦時中に京都大学が緊急調査して装飾が確認されて以来埋め戻され、報告書は出されることもなく、したがってその全貌も不明のままに長年経過してきました。

再調査されて美しい装飾が明らかになったのは1990年12月9日のことでした。
緊急公開が2日だけ開催されましたが、インターネットもまだ普及していない当時、私はそのような情報を知る由もありませんでした。

たまたまある週末に、友人連れて弁慶が穴古墳とチブサン古墳に案内しに山鹿市を訪れると、対応してくれた学芸員さんが、

「今日は塚坊主古墳の緊急公開があってますが見ましたか?」
と確認してくれました。 まさに衝撃の瞬間です! 予想だにしない超幸運に体が震えたのをよく覚えています。
好評につき写真追加しました
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弘化谷古墳の公開と装飾古墳ファッション展も開催されます

14731218_1177862192262154_8442527139873162335_n14721640_1178704985511208_7572415410935253791_n古墳公開チラシと、まつりチラシ、ショー開催時のチラシ

毎年二回公開されている福岡県広川町の弘化谷古墳の公開も下記の通り「古墳まつり」のイベントの一環として実施されます。

平成28年11月13日(日)9時〜15時

何時見ても中々壁画をよく確認できないのが玉に瑕ですが、100均ショップの双眼鏡を持って行ってみてください。

香蘭女子大の学生さんたちが制作した装飾古墳ファッションは、博多の石倉酒造百年蔵で6月に開催されたファッショ13524484_1033678216681297_6438127988474756017_nンショーの時のものだと思います。

こちらの方も期待大ですね!!!! 私ショーは用事で行けなかったので、楽しみです。

熊本デザインプロジェクトの活動もそうですが、最近装飾古墳文様に注目していただき、モチーフを素晴らしいデザインとして活用頂く活動に拍車がかかっているのは、装飾古墳の素晴らしさを世に広める啓蒙効果を大きく期待できて、大変ありがたいものです。

私も一般の方が、もっと身近に装飾文様に触れるこのような機会が増えることを切に望んでいます。

久留米市下馬場古墳が久しぶりに公開されます

下馬場前室左下馬場前室右久留米市草野町の装飾古墳、下馬場古墳は石室内に入って見学できる数少ない古墳でした。
しかし、ここ数年は非公開となって残念な状況が続いていました。

この度、草野町のイベント「街角博物館」の開催に合わせて、久しぶりに公開されることになったようです。

寺徳古墳より大型の石室を持ち、石室全面に幾何学文主体ですが、特に斑文を落とした3色(赤、茶、青)で塗り分けた同心円文が極めて珍しいものです。

下馬場復元図また、一部に舟や矢筒等の具象文も見ることができる興味ある文様構成です。
次がいつあるかわかりませんからこの機会は逃すわけにはいきませんね。
期日は11月5日、6日の土日です。時間等の詳しい情報はまだ確認できていません。

広報情報は ここ を参照ください。 また、過去の特集記事はここ (     )を参照ください。
また、草野町は伝統のある街で数多くの立派な古民家(お宝展示も満載)や美しい庭園があり、街角博物館ではこれらが沢山公開されますので、そちらの方も非常に見ごたえのあるお薦めのイベントになっています。

古賀市で馬具を多く出土した船原古墳展が開催されます

poster装飾古墳ではありませんが、近年、福岡県古賀市の船原古墳に伴う土坑から、沢山の重要な馬具や武具が出土しました。特に馬冑は国内で3例目という希少なものです。

これらが評価され船原古墳は異例な速さで国指定史跡に指定されることとなりました。
そしてそれを記念した企画展が古賀市の歴史資料館で11月1日から開催されることになりましたのでお知らせいたします。

詳細はこちらをご覧ください。


並行して11月19日には講演会も企画されているようです。どうぞ足をお運びください。

永安寺東古墳に深刻な震災被害が判明

永安寺過去永安寺現在2左: 被災前の状態 右、左下: 被災後の状態

2016年4月の熊本震災は県内各地の装飾古墳に多大な被害をもたらしましたが、震源地から遠く、私が被害を想定していなかった玉名市の永安寺東古墳も深刻な被害を被っていたことが判明しました。

目立つのは前失右壁の中段、手前から1石目と2石目の円文と舟が描かれていた装飾面が無残にも剝がれてしまっています。また、その下の腰石の一部も三角形に剥がれてしまってるようです。これは極めて痛々しい状態ですね。
永安寺現在
剥がれた石片は保存されているようですので、元の状態に復元してもらいたいところですが、出来るかどうかは微妙な状況のようで、残念なことです。

他にも永安寺西古墳や袈裟尾高塚古墳、御霊塚古墳にも被害が出ているようで、時間がかかっても修復を望むところです。


2016筑後川流域装飾古墳公開 寺徳古墳を5年ぶり訪問

IMG_7996IMG_7989色彩強調モードで撮影した寺徳古墳の石室内

本日は筑後川流域一般公開の日でした。午前中は「うきは市」と久留米市旧田主丸町を巡回してきました。久しぶりの装飾古墳見学です。
訪問したのは寺徳古墳、珍敷塚古墳、原古墳です。特に寺徳古墳は5年ぶりの公開で、入室して観察できることもあり、今年公開の目玉と言えます。
ですから真っ先に駆けつけました。降雨の続く生憎の天候で他に訪問者の無い状況は残念でしたが、おかげで5年ぶりの壁画との再会をじっくりと満喫することができました。
寺徳古墳については何度か(   )紹介しましたが、複室横穴式石室の奥室と前室のほぼ全面に同心円文と三角文を配置して見ごたえがあり、幾何学文中心の典型的な筑後川流域装飾古墳です。
ただ、赤色に続く2色目に近隣には類例の少ない緑色を用いているのが珍しい特徴です。続きを読む

2016年10月 目白押しの装飾古墳関連イベントを一括紹介

14752848511475284928今月は一般公開と並行して、様々な興味あるイベント、企画展が開催されますので、一括して情報提供いたします。
特に熊本県装飾古墳館が凄いことになっています。装飾文様のデザイン分野での幅広い活用は、特に私が望んでいたことですので、嬉しい限りです。
モチーフとして活用してもらうことで、文様の持つ神秘的な魅力が、より強調されて迫力が増したように感じます。とても素晴らしい試みですね。
ナイトミュージアムも、何が出てくるのか本当にワクワクします。
まだまだ色々ありますので 追記を見てください



14752848531475284930
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2016年筑後川流域装飾古墳一般公開確定情報

筑後
以前情報提供していました。筑後川流域の装飾古墳同時公開につきまして、
添付の通りパンフが公開されましたので紹介します。

内容に新情報は無いようです。 今年の秋はイベントが目白押しで、どれを目標とするか悩ましいですが、タイトな中にもスケジュールを調整して、なるべく多くのイベントに参加してほしいと感じます。

近代考古学の始まり、初の現地考古学調査は肥後装飾古墳を対象に実施、その100周年を記念した集中講座1話の紹介

解説書日本館講義資料から1900年パリ万博の日本館展示と配布された美術解説書(井寺古墳装飾の記載あり)

今年度−2016年は、京都帝国大学による最初の現地調査「肥後に於ける装飾ある古墳及横穴」から数えて、100年目にあたる節目の年です。
装飾古墳館では、そのことを記念して、集中講座が企画されました。それは、県・市町村の文化財専門職員が講師を務める、「装飾古墳」を辿るシリーズ全13話です。講演内容についてレポートしていきます。

節目の年に震災で対象の古墳達に大きな被害が出たのは誠に不運な節目でもありましたが、「震災には負けたくない」と言う関係者の決意がヒシヒシと伝わってきました。


第一話は導入として、『「装飾古墳を見つめた人々」を辿って』をテーマに熊本県装飾古墳館 木康弘館長が経緯を紹介される講演でした。

日本近代考古学活動の端緒となった、京都帝国大学に日本で初めて考古学講座が開設され、その第一弾の現地調査が開催されたのが大正5年(1916年)のことです。
その地は肥後の国熊本県、対象は装飾古墳でした。我が国の考古学は装飾古墳の調査から始まったのです。

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宗像沖ノ島 大国宝展を鑑賞

IMG沖ノ島宗像大社神宝館と展覧会のパンフ

沖ノ島関連遺跡群が世界遺産推薦となったことを記念して宗像大社神宝館で企画された「大国宝展」をみてきました。
有名な金の指輪や金銅製金具類も素敵でしたが、今まで何故か目にすることのなかった銅鏡群に、極めて深く感銘を受けました。
計23箇所の祭祀遺跡からは国内屈指の数十枚の銅鏡が発見されていますが、特に17(21枚)、18(4枚)、19号(2枚)遺跡の鏡は大型鏡も多く重要です。
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2016年 秋の装飾古墳一般公開情報

p1ジトク図公開予定の目玉 寺徳古墳の概要

停滞が続いて大変申し訳ありません。
毎年恒例の装飾古墳一般公開の全貌が明らかになりつつありますので、紹介いたします。


福岡県 遠賀川流域の公開は10月15日(土)、16日(日)の二日間 9時半〜16時 詳細はここを参照ください。

福岡県 筑後川流域の公開は10月22日(土)でまだ正式告知されていませんが、下記の古墳が予定されています。

 〇久留米市 浦山古墳 寺徳古墳、〇うきは市 珍敷塚古墳、原古墳、〇朝倉市 狐塚古墳
 〇筑前町 仙道古墳、 〇小郡市 花立山孔観音古墳 〇筑紫野市 五郎山古墳
 久しぶりの公開となる寺徳古墳や原古墳が目玉となりますかね。


・そして、被災した熊本県も公開していただけます。10月30日と 11月27日に分散して異なる古墳が公開される予定です。さすがに被害甚大な中部域は除外されています。詳細はここを参照ください。

様々なご苦労のある中公開に踏み切っていただいた熊本の担当の方々には感謝に堪えません。

震災を経過して考えると、いつ見学が出来なくなるか 本当に先のことはわかりません。
一期一会の気持ちでぜひご訪問ください。

装飾古墳に関する集中講座の案内

今年は国内装飾古墳研究の端緒となった京都帝国大学による「肥後に於ける装飾ある古墳及横穴」の調査
から数えて、100年目にあたる節目の年だそうです。

熊本県装飾古墳館では、そのことを記念して、古墳館集中講座を開催するそうです。
県・市町村の文化財専門職員が講師を務める、「装飾古墳」を辿るシリーズ全13話。

熊本県内各装飾古墳の現在に至る歴史に触れることができる素晴らしい講座だと思いますので推薦紹介します。  被災した古墳に関しては特に貴重な話になると思います。
初回は明日からになっています。

詳細は ここを参照ください。  聴講無料です。

熊本地震に伴う装飾古墳被害概要が告知されました

20160708002_DAT_20160708062418002熊本地震以降、次第に漏れ伝わる彼の地の装飾古墳達の被害を聞く度に心が沈み込んで記事を更新する気持ちも失せていました。

この度これら被害概要が集約されて告知されましたのを切っ掛けに
辛いことですが、その概要を報告し、目を背けずに現実を直視したいと思います。


極めて重要な多数の装飾古墳に甚大な被害が生じていることが判明しました。
熊本の古墳の多くは硬度の低い凝灰岩で構築されていたことも仇になったと感じます。

あらかじめ予想していたことではありましたが、落胆を抑えることができない惨状です。


起きてしまったことは変えようがありません。復活の道を探るべきですが拙速な対応は避けるべきと感じます。

この上はハイテクを駆使した修理復元が長期計画的に実施され、古墳石室が昔日の雄姿を取り戻すだけでなく、文化財の保存と活用が効率的に実現できるような理想的復元措置が取られますように祈るばかりです。


20160708002_DAT_20160708062418001proxy左 入り口が塞がった釜尾古墳
右 墳丘に亀裂が入り、入口石材が倒壊しかけた井寺古墳

告知記事はこちら

熊本では今日も強めの余震が続いています。皆様も気になるでしょうが、石室内への入室や横穴崖面への登攀は危険ですので、今しばらく控えるのがよかろうと判断します。

国土の安定性が失われた今、古墳探訪も一期一会の覚悟で臨むべき時代になりました

全文様配置図Φ子どもの頃、小松左京の書いた「日本沈没」と言う小説が流行りました。
激化した地殻変動で国土が次々に海面下に失われ、最後には消滅すると言うストーリーに戦慄を覚えたのを今良く思い出します。
それは、お伽話では無かったことを思い知っています。


3.11以来、国土の安定性が失われおかしくなっています。
それを予見する 番組 NHKスペシャル
「巨大災害、日本に迫る脅威▽見えてきた新たなリスク」が 放映されたのが4/3のことでした。
それから半月余りで予見通りの厄災が現実となってしまいました。


新年度を迎え、装飾古墳の研究探訪に復帰しようと発起して数日で大変な事になってしまい、何もできませんでした。
発起感は「古墳達からの虫の知らせ」だったのかもしれません。
しかし全く間に合いませんでした。

私は 自然から許された極めて貴重な「残された半年の猶予」を浪費し、無為に過ごしてしまいました。
この間に完遂出来たはずの多くの作業は 手の届かないものとなってしまいました。
悔やんでも悔やみきれません。


探訪は「危険な行動」と周囲から見なされる状況となり、
これまで通りの「家族の暖かな同意」を得るのは困難だろうし、
極めようとすれば、家庭内の波風を受け入れる必要があるでしょう。

それは敢えて覚悟の上でして、これから活動していくつもりです。


千年を超えて存在し続けたものに対し、人間は経常感を覚えてしまいます。
複数の古墳の 急な崩壊や剥落を経験し、放射能に連れ去られた古墳もあり、 
その経常感が どれだけ脆いものであるかを思い知った筈でしたが、
私は 日常雑事に流されてしまいました。


少なくない 古墳達とは 再会が叶わない状況 に至ったと推察されます。
悲しいけれど、それはたぶん現実でしょう。

ここに至り 古墳との対面は「一期一会」、「次は無い」覚悟で万全を期して臨むべきことを
心に深く刻み込む必要が ありましょう。

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地震被害と文化財、古墳の保護について考える

井寺5ネガ井寺前壁震源に一番近い、嘉島町井寺古墳の美しい装飾と石室

再び地震! しかも一昨日を上回る規模と範囲! 

亡くなられた方々のご冥福、被災地の早い復興を心よりお祈り申し上げます。


ここに至り、冷静に考えても、古墳達が無事で済むことは困難と想定されます。
残念でなりませんが、昔通りの再見が叶わなくなる古墳達も少なからずあるでしょう。


勿論、人命救助、被災者・被災地の再建、ライフラインの回復が第一です。

しかし、ライフライン回復後、彼ら被災遺跡の修理復元についても 
今後十分に目を向けてもらえないかと願うばかりです。


文化財は その立地する地域の繁栄のルーツを今に伝える かけがえのない遺産です。
皆さんの、祖先が必死になって築き、守り、1500年の長きにわたって辛うじて残り伝えられてきた至宝です。


彼ら文化財の素晴らしい価値に これまで以上に注目と評価頂き、
保護と修理・復元・活用の推進に一層のご理解をお願いする次第です。

被害が想定される古墳達の以前の姿を追記に掲載しました

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震度七の地震で熊本の古墳たちが心配です

昨晩から今朝にかけては、熟睡できない状況が続き、5時には起きだしてしまいました。
予想を大きく上回る被害のようです。


まず、熊本で、亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りします。また、被災者の皆様には心からお見舞い申し上げます。

これからご苦労多いと思いますが、一日も早く従前どおりの生活に戻れますよう、切にお祈りしております。


そして、私が次に心配しているのが、装飾等を持つ重要な装飾古墳・横穴の密集地帯での度重なる激震ということで、これらの古墳たちの安否であります。


当地に無数に存在する。私の愛する古墳たちが果たして無事でいてくれているのか、心配でなりません。

熊本城の石垣や塀、屋根でさえ大規模に崩壊していると聞きます。

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ご無沙汰申し訳ありません シーズン最後の公開イベントは中止になりました

IMGIMG1大変申し訳ありませんでした。
私事で半年に亘って休眠していました。

この間に開催された様々なイベントは全てスルーしてしまい、
昨年末からのシーズンを棒に振ってしまいました。
もうオフ直前ですが、最後のイベントだけは参加しようと思っています。

遠賀川流域の春の公開が添付資料のように開催されますので、ご紹介します。

17日にはコスモスコモンにあのコーフン協会長
「まりこふん」さんのコンサートも開催されます。
前日にはシンポジウムも開催されるようですね。

私は久しぶりに会長の歌声も聞いkamekanookimiてみたいと思っていま古代史シンポ筑豊す。

皆さんも、壁画やコンサートに行ってみませんか?


しかしこのイベントは地震の影響で中止になりました。残念です。

佐賀県杵島山麓線刻装飾古墳群リベンジの旅1 −妻山7号石室入室−

IMG_4912IMG_5344左:前回投稿から、前方後円墳と思われる妻山6+7号墳丘、人物の左隣の石材が6号石室入口、画像左端付近の高所に7号石室の入り口
右:見上げた7号石室入口に頭を突っ込むスカイトレッカ氏、ほぼ埋没も僅かに開口


2014年末に筑後国造さん、oobutaさんと、三日間に渡り装飾古墳探訪濃密ツアーを実施してまいりましたが、その際いくつかの宿題が残ってしまいました。 最大課題の一つは妻山7号石室の観察と言えましょう。

仮想前方後円墳妻山6+7号として以前の記事でもご紹介した石室は、入口が埋没し、空いた天井は高所すぎて、入退室が不可能だったのです。

その極めて珍しい古墳を調査した詳細経緯は、以下の記事でご確認ください。   

そこで、一月中旬に筑後国造さん、スカイトレッカー氏と一緒に、この地域をリベンジ探訪してまいりました。
今回は満を持して、国造さん装備の強力アイテム、より長いスーパー脚立を用意しての挑戦です。
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2015 筑後川流域装飾古墳一般公開は10月24日に実施されます

浦山左拡大
毎年恒例の筑後川流域一般公開については、遠賀川の一週後の熊本県と同じ日
10月24日 (土) の日程 となることが判明しました。(画像を公開予定の浦山古墳B型直弧文と同心円文に変更しました)

公開時間  9時〜16時半
 
・筑紫野市   五郎山古墳
・小郡市   穴観音古墳
・筑前町   仙道古墳
・朝倉市   狐塚古墳
・久留米市  浦山古墳 日輪寺古墳
・うきは市   重定古墳 楠名古墳

少し内容的に寂しいかな・・・・・個人的には、久しく会えていない、寺徳古墳や下馬場古墳が公開されると有難いのですがね。
あと、筑後川の上流と言うことで、日田市の装飾古墳もリンクして公開して頂けないものでしょうかね。

熊本県装飾古墳館で 注目の「双脚輪状文」が企画展示されます

双脚輪状文極めて珍しい古代文様 双脚輪状文 その源流は謎で、
サシバ説 スイジガイやゴホウラガイ等の貝輪説 埴輪に見られる祭祀帽に源流を求める等 来歴に興味は尽きません。

この度熊本県装飾古墳館で、祭祀帽説と関連した展示を企画頂いたようです。


『双脚輪状文の交流ー装飾古墳の双脚輪状文と和歌山県岩橋千塚古墳群出土埴輪を考える』
 会期 27年10月6日【火】〜平成28年1月17日【日】


現在、日本国内では660基が確認されている装飾古墳のなかで、当文様が描かれているのは
釜尾古墳、横山古墳(移設)、弘化谷古墳、王塚古墳に加え
存在が濃厚な 田代太田古墳、中原狐塚古墳 乗場古墳 等の数基に限られ 極めて希少な文様です。


ただし、埴輪にも類例が見られ、特に岩橋千塚大日山35号墳のくびれ部造り出し から出土した埴輪群は、
双脚輪状文をそのものの形をした祭祀帽をかぶっており、文様の源流を考える上で必須のキーパーツです。

その現物が見られるこの機会を見逃す手はありません。

開催期間に装飾古墳一般公開も含んでいるようなので、興味ある方はお見逃しなくお勧めいたします。


詳しい案内は ここを 参照ください。

また、関連過去記事は 以下を参照ください。 1  2   3

飯塚市「山王山古墳」が福岡県の史跡に指定されることに

矢魔王山報道関係のニュースによりますと
6世紀末期に作られたと見られる飯塚市の「山王山古墳」珍しい敲打円文群を持つことが数年前に判明しましたが、 この度 福岡県の史跡に指定されることになりました。 


下記はNHK記事からの引用です。
----------------------------------------------------------------
「山王山古墳」は、6世紀末期に作られたと見られる直径20メートルを超える大型の円墳で、
金や銀が施された馬具や刀の柄など、貴重な装飾品が出土したことから地域の有力者の古墳だとみられています。

古墳内部の石室の壁には、石など固いもので何度も打ち付ける「敲打」と呼ばれる技法を使って施された装飾があるのが特徴だということです。
県内には、こうした技法で装飾された石室を持つ古墳はおよそ60基が残っていますが、当時は80基ほど作られたとみられていて、これは熊本県に次いで2番目に多いということです。
「山王山古墳」は、地域の歴史的特性を顕著に示す重要な資料であることが評価され、新たに史跡に指定されました
----------------------------------------------------------------
ちょっと疑問なのが、敲打文様は数基しか発見されていないと認識しているのですが、本当に80基もあるのでしょうか?

その辺の信義はさておいて、 NHKの地域ニュースでは 動画も公開されているようですので、
削除されないうちに閲覧されることをお勧めします。

毎日新聞 でも 記事で紹介されています。

この古墳に関する私の過去記事は 次を参照ください。  山王山関連記事


ニュース動画によりますと、現状の保存状況があまり良好とは言えないようですので、これを機会にきちんと整備されると良いですね。

2015年 秋期 王塚古墳+遠賀川流域 公開日程について

旧玄門問い合わせておりました 福岡県内の装飾古墳公開に関しまして、
遠賀川流域の公開は10月17(土)、18(日)の 9時半16時の 予定です。

対象は下記です。 ▲付は非装飾古墳
・竹原古墳 宮若市
・水町遺跡 直方市
・川島古墳 飯塚市
・小正西古墳▲ 飯塚市
・王塚古墳 桂川町
・沖出古墳▲ 嘉麻氏
・伊方古墳▲ 福知町
・夏吉1、21号墳▲ 田川市
・建徳寺古墳▲ 大任町
・戸石原古墳▲ 川崎町

詳しくは ここ を参照ください。 筑後川流域については詳細は まだ判明していませんが、10月24日になると聞いています。 こちらは熊本と重複日程と言うことになり、遠方からの人は 対象古墳の選択が必要ですね。
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