装飾古墳今昔紀行 Past and Present Trips to Decorated Ancient Tombs in Japan

装飾古墳の魅力や探訪について 今と昔をつなぎながら掲載して行きます

本日訪問の美しい複室横穴の三次元化コンテンツ

本日以前訪問したことのある美しい複室の横穴墓を久方ぶりに再訪してきました。
余りの美しさに三次元化を思い立ち、200枚強のデジカメ画像を元に、三次元化のエキスパート、nonaka氏に解析してもらいました。室内に残っていた水糸が壁面に張り付いたようになってしまいましたが、平面画像では表現の難しい複雑な立体構造が良く再現されていると思います。
誠にありがとうございました。

2017年1月 石貫ナギノ8号横穴観察 2017巡回探訪1-3

IMG_4138IMG_41378号横穴の飾り縁の線刻に彩色はやや薄れ気味

6号の横には当横穴群の主墓と言える8号横穴があります。最も立派な飾り縁と、複雑な内部構造を持っています。
詳しい文様解説は過去に投稿しました。

大型三重の飾り縁の内縁と中縁に同心円文、菱形文を線刻して取り巻き、赤色で彩色していますが、同心円は塗り分け方を交互に変えているのが面白い表現です。
IMG_4136
内部に入ると家形に加工された石屋形が見事で、表面や奥壁に連続三角文や同心円文、弓矢の線刻がビッシリと刻まれています。さらに石屋形の左横壁面には深く浮き彫りされた太刀がとても見事です。このような複雑な内部構造は、12号でも見られます。

追記で内部や色彩強調等の画像を もっと投稿しています。
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2017年1月 石貫ナギノ6号横穴 2017巡回探訪1-2

IMG_4152IMG_4156萩の尾古墳の次は石貫ナギノ横穴に行きまして、数多くの装飾横穴のほとんどを会長に紹介して回りました。
最初の対象は6号横穴です。

この横穴については過去に詳しく解説していますが、その時はカメラも撮影技術も今より数段劣るものでした。

IMG_4154IMG_4155新カメラと、色彩強調撮影で捉えた装飾の全貌を堪能ください。
三重の飾り縁の外縁に線刻と赤白の二色で塗り分けた同心円文、中縁に赤の珠文を等間隔に並べた彩色壁画が横穴群中で最も美しいものです。


IMG_4153
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2017年1月 大牟田市萩尾古墳を新カメラ キャノンG7Xで撮影 2017巡回探訪1-1

IMG_4135IMG_4130 さて、年が変わりました2017年1月中旬、コーフン協会長が九州を訪問されまして、我々福岡支部もお供して週末の2日間に福岡県南〜熊本県北にかけて装飾古墳横穴を中心に沢山巡回探訪してまいりました。
とても楽しい探訪行でした。そして入手したばかりの新カメラ能力を確認する場ともなりました。

 そのレポート第一弾として大牟田市の萩尾古墳を紹介しましょう。

IMG_4133 熊本県境に近い有明高専入り口の高台上にある小規模の古墳ですが、奥壁に極彩色の壁画が極めて良く残っています。
最盛期を過ぎてやや文様構成に乱れが出てきた時期と推察され、無秩序気味に同心円文や楯、複数の船、その他良く判らない文様が赤一色で描かれています。続きを読む

2016 鳥栖市 ヒャーガンサン古墳 一般公開レポート

DSC_1087DSC_1097 太田古墳と必ずセットで公開されるのが、ヒャーガン古墳です。
鳥栖アウトレットモールと筑紫野道路隔てた東隣の公園にその姿がありますが、本来はもっと東にありました。しかし、工業団地作成に伴う造成工事により現地保存が困難となり、この地に移転復元されたものです。

 現地で保存できなかったのは残念ですが、怪我の功名で、伴って壁面をコーティング処理されたため、ガラス越しでなく、前室入り口から直接観察することが可能です。
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2016 鳥栖市 田代太田古墳 一般公開レポート

IMG_9217IMG_9237 もうずいぶん過去の4月ほど前、28年12月上旬になりますが、ほぼ毎年行っている、鳥栖市田代太田古墳の一般公開に行ってきました。

 寒い時期のガラス越し公開と言う事で、室内の湿気によるカメラレンズやガラスの曇りに悩まされながら、そして狭い観察窓に多人数観察で満足な撮影環境を得る事が出来ない不満足感と闘いながら旧カメラで撮影した画像です(三脚を使うスペース無い)。
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福岡県広川町 弘化谷古墳一般公開予定 2019春

弘化壁画毎年春と秋に開催されている当古墳の一般公開について今年の春は

4月9日(日)、9時〜15時で開催されるようです。雨天決行とのことです。

ホームページや広川町フェイスブックにも掲載されてますすので、確認されてみてください。

東博に千足古墳直弧文装飾石材レプリカが!

IMG_0606
ずっと前に投稿した、昨年末東京に「ラスコー展」を見に行った後、
時間があったので東京国立博物館(東博)にも寄りました。

いつもの直行コース、西奥平成館の考古学コーナーに立ち寄ると なんと!

今は悲惨な姿となってしまった岡山県「千足古墳」の直弧文石障材のレプリカが展示してあり、
悲しくも有難い文様との初対面となりました。 経過は ここ  と  ここ 参照。

この石材のオリジナルの顛末は今まで何度も投稿していますが、
装飾古墳に刻まれた直弧文中で最もレベルの高い意匠と設計性、
そして保存の良さを誇っていたものです。
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広川町石人山古墳と 武装石人の 3Dアニメーションは秀逸

hirokawa-siryoukan-01 こふんピア広川(広川町古墳公園資料館) 最近できたものとばかり思っていましたが、もう20年たったのですね。
 その 開館20周年を記念して 直弧文の浮彫を持つ装飾家形石棺 と 武装石人 が3Dの CGアニメーション化されました。とっても良く出来たコンテンツですので、皆様もご覧になって下さい。

詳しくは このページを 参照してください。
動画の直接視聴は 追記 を参照ください。 
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H29春 福岡県遠賀川流域装飾古墳 一般公開の案内

王塚チラシ旧玄門 先月には熊本で一般公開があったばかりですが、年度が替わった4月には福岡県側で一般公開が開催されます。

遠賀川流域では特別史跡王塚古墳が4月15日(土)、16日(日) 9:30〜16:00
詳しくは こちら を参照ください。

今回は 酒井真理 さんと言うデザイナーの方が、素晴らしいデザインのイラストチラシを作成されていますので、それも実物を見に行きたいと思っています。

同地域のその他は、同じ日程時間で、水町遺跡、川島11号墳、竹原古墳が、その他装飾古墳以外では、小正西古墳、沖出古墳、伊方古墳、夏吉古墳群(16日のみ)、建徳寺2号墳、戸山原1号墳が公開されます。
詳しくは こちら を参照ください

装飾古墳の数はあまり多くありませんが、広域な公開イベントですのでこれを機に、筑豊地域の古墳文化に直に触れてみてください。

山鹿市 馬塚古墳が30年ぶりに一般公開

IMG_4855DSC_0288 過去記事や特集記事は投稿していますが、肝心の今回の公開について紹介していませんでした。簡単に紹介します。

 公開は、毎年行われている秋と春の一斉公開の中で、他の装飾古墳と一緒に行われたものです。
 私は早めに9時半頃現地につきましたが、1番目の訪問者でした、2番目は筑後国造さん、3番目はスカイトレッカーさんと、いつもお馴染みのメンバーが先を争うように集合したのには笑ってしまいました。

IMG_4854IMG_4872 結局3人揃ったところで公開時間となりました。残念ながら入室は叶わず、扉の前から奥をのぞき込む形での観察で、玄門の文様の前に羨門の柱が立ちはだかり、壁画全貌を把握するためには左に右に視点を変えて覗き込まなくてはなりませんでした。仕方ありません。続きを読む

熊本県和水町 塚坊主古墳の発掘公開時の写真プリントで3D化再挑戦

 以前の投稿で この古墳の装飾発見の経過と、1990年に再発掘再発見された時の写真を紹介しました。
今では保護施設に囲まれて、この時のような状態で観察することは叶いません。
そこで! またしてもnonaka様のご協力により、当時の状態を三次元で復元にチャレンジしました。
 当時35ミリフィルムカメラで撮影した44枚の普通サイズプリントから(スキャナー取り込み)三次元解析して頂きました。結果は下記のとおりです。 
 想像以上のクオリティで当時の状態が見事に三次元復元達成され、とても感動しました。
本当にテクノロジーの進歩(且つ使いこなすnonaka様のスキル)には目を見張るものがあります。
 ただ、右側の復元が今一ですが、これは壁画に捉われた私が装飾が良く残る部分を集中的に撮影したため、この部分が映り込んだ写真が少なく、しかも光線の加減で日陰になっていたからで、解析技術の問題ではありません。nonaka様本当にありがとうございました。

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山鹿市馬塚古墳での3D化初挑戦

 今回の馬塚古墳公開で、多視点から撮影した二十数枚の通常画像を元に三次元化! はまだ未熟なので、友人のnonaka氏に三次元コンテンツを作成していただきました。
 視点が限られているので、あちこち抜けてしまっている箇所が多いですが、平面的な画像とはまた違った現物に近い強い迫力を感じますね。
 私も早く自力で操作できるようにスキルとデジタル環境を整えたいと強く感じました。

山鹿市馬塚古墳 初確認、復元、現在までの経緯と謎

パンフ1パンフ2左右:山鹿市ネット上でダウンロードサービスされていた今回の一般公開用資料、右の石室図面では薄く網掛けされている部分だけが本来の石材で、残りは復元で追補された新石材

 今回はこの古墳が辿った経緯や謎を解説しましょう。

古くから馬の神として祭られていたようですが、早くから削平されて石室が剥き出しの状態が続いていました。
 1953(4?)年(昭和29年)に、また盗掘開始の疑いが報告され、山鹿高校考古学部と原口長之教諭(当時、後の装飾古墳館初代館長)が発掘調査で全貌を明らかにしたのが、顕彰の端緒とされています。

 盗掘は近世から続いたようで、天井石、羨道部は殆ど失われ、特に石室左半分の欠損が著しかったようですが、いくつか遺物は見つかったようです。
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山鹿市馬塚古墳初探訪の思い出

19771975左:1977年当時の状況、玄門部左右の袖石前面に赤青(灰)白の三色で三角文を塗り分ける (引用:装飾古墳白書熊本県における保存の現状 装飾古墳を守る会緑本1978)
右:復元修理直後の状況、修理直後なので文様の状態はまだ良くない (引用:熊本の装飾古墳 熊本日日新聞社 1976)


 随分と停滞していました。昨年末の12月以降のイベントや探訪等、記事にすべきこと沢山残しているのですが、全てすっ飛ばして、今回「初めて一般公開」された馬塚古墳を全力特集したいと思います。
 いつか特集したいと思ったまま10年以上を経過した怠慢の反省を強く込め、持てる資料の全てを投入して全貌に迫りたいと思います。


 まずは初探訪当時の記事です。
ここを初訪問したのは1975(S50)年2月11日のことでした。同日にチブサン、臼塚や鍋田・岩原横穴も訪問していますので、父の車で仲間と一緒に訪問したものと記憶します。

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東京上野科学博物館の「ラスコー展」を参観

IMG_0533IMG_0574上段:レプリカの解説、下段左:黄色い部分が復元
下段右:復元されなかったもっとも著名な「牡牛の間」

 12月上旬に上野の科学博物館に立ち寄り、開催中の企画展「ラスコー壁画展」を見てきました。
 装飾古墳壁画に惹かれる私にとって極めて興味深い観察対象です。

 欧州の洞穴壁画は年代も異なり、関連薄く思われるかもしれませんが、その表現精神において、古墳時代のアジア大IMG_0575IMG_0576陸東縁の仏教系壁画と比べても近しいものを感じている私なのです。

 現在壁画実物は極めて厳重に保存管理されており、研究者でも直に観察することは容易でない状況下、最新の技術を惜しみなく投入して作成されたレプリカのリアリティは、予想を遙かに超越して高品質で、本物と見紛うかのごとくでした。続きを読む

新年の抱負

IMG_8206皆様 2017年になりました。身内に不幸があったためご挨拶に代えて抱負を述べます。

ブログで情報発信を始めてから12年目の年を迎えました。干支も一回りしたことになります。
その間、業務との狭間に苦しみながらも、様々な分野との交流を徐々に深めることが出来て、
成果も着々と積み重ねて出来ていると感じています。

今年は新たな交流をバネに一層の前進を掴みたいと期しています
また、二年越しで未解決の保存事案に何とか区切りを付けたいと感じています。
今年もよろしくお願いします。

鳥取市で新たな飛鳥美人壁画出土! の詳報

woodboard-s_thumbwoodboard-ray-s_thumbboard-picture_thumb 12月15日の鳥取県埋蔵文化財センターの発表によりますと、鳥取市青谷町の青谷横木(あおやよこぎ)遺跡で、6人の貴婦人が描かれた飛鳥時代(7世紀末〜8世紀初め)の板が見つかりました。

 複数の女性がまとまって描かれた群像は、「飛鳥美人」で知られる同時代の高松塚古墳壁画(国宝、奈良県明日香村)に次いで国内で2例目、板に描かれたのは国内初ということです。


詳しい内容は追記に示します。

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クリマスイブは装飾古墳トークイベントに行きます

クリスマストーク明日のクリスマスイブは熊本県装飾古墳館等で企画されたトークイベント

「聖夜に語ろう!装飾古墳 デザイナとキュレータが装飾古墳のデザインを語る」
を聴講に行く予定にしています。

同時に同会場で開催中のパレアアクシア展

「くまもと大発見!装飾古墳とデザイン」
も見てくるつもりです。

聖夜ですし、妻も一緒に連れて行って、市内で宿泊して熊本を満喫して来ようと思っています。
今から立ち寄る名所を探してみます。
気が付くと、震災以降熊本を訪問するのは初めてになります。
震災からの復興状況も確認して来ようと思っています。


皆様は聖夜に何を計画していますか?

私選装飾古墳研究関連参考図書総目録 第壱-2版

IMG13f21f4a.JPG最優先必携本「最新技術でよみがえる九州装飾古墳のすべて」と、最初に一般紙で装飾古墳を紹介した「太陽8号」

 11年前に装飾古墳に関する推薦図書を紹介しました。その後も新しい研究本の発行はあまり多くありません。
また、自分自身のマニア度も進化していく中で、私の収集の軸足は個別の古墳や特定のテーマに関する調査報告書に移っていきました。

ただ、僅かではありますが、注目すべき書籍の発行もありましたし、新たに存在を知った文献もあります。
また、当時は私の好みで取捨選択した「選摘図書集」で、あまりフェアではありませんでした。


そこで、文献を平等に広く文献紹介し、興味を持っていただいた方々の道標とすべく、"参考"図書目録として新補改訂して追記に紹介したいと思います。

黒丸●の付いた文献が新規に追加紹介した文献、白丸○は11年前にも紹介した文献になります。

 希少性は(僅)、(少)、(多)で示しました。購入価格の目安として (安)は3000円以内、(中)は1万円以内、(高)は1万円以上 (超)は3万円以上を目安としてください。たまに掘り出し物もあります

また、全てを保有していますので、研究資料として活用されたいという方はコメント欄か、個人情報が気になる方は私宛(warabitefumio@gmail.com)にメールでご相談ください。 修正更新最終日:2016.12.26

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2016年度鳥栖市装飾古墳一般公開のお知らせ

BlogPaintヒャーガンサン08遠景これが今年最後の一般公開になるかと思います。鳥栖市は毎年12月に市内装飾古墳を公開しています。
教育委員会に問い合わせたところ、今年は下記の日程で実施されるそうです。


12月11日(日)10時〜15時  ※12時〜13時は昼休み
対象 田代太田古墳 ヒャーガンサン古墳


ガラス越しや入り口越しで遠目からの観察になりますので、ぜひ低倍率(3〜6倍)の双眼鏡(百均で構いません)を持参ください。
また、内外気温差のためレンズが曇るのが必至です。事前に懐中でカメラや双眼鏡を温める等の対応や、曇り拭き布の持参等の準備をお勧めします。

直弧文の魅力再確認 と これまでの講義要約 −実例で学ぶやさしい直弧文解説講座12−

48e00164.JPG石人山古墳石棺と 姉崎二子山古墳の石枕側面

「装飾古墳とデザイン まる・さんかく・しかく〜カタチがつたえる古代の想い〜展」で図案化された直弧文デザインを見て、直弧文への情熱が蘇ってきてしまいました。
読者の方はご存じでしょうが、私が最も恋い焦がれる文様が直弧文なのです。


直弧文は装飾古墳ばかりに刻まれるものではなく、他にも被葬者の頭を乗せる石枕や、石枕右横副葬刀剣を飾る装飾器具、器物埴輪や、副葬された実際の武具、貝輪等にも用いられる文様ですが、なんといっても装飾古墳の直弧文が、その大きさと雄大さでは一番でしょう。

これより、随分眠ったままだったこの解説特集を再開してみます。

そもそも私は何故に直弧文にそんなに惹かれたのでしょう。再始動のウオームアップとして、これをまとめてみることにします。

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ナイトミュージアムパーティーの戦利品紹介

IMG_8198前回紹介したナイトミュージアムパーティーで、熊本デザインプロジェクトのグッズ販売コーナーには、つい手が伸びてしまうような魅力的な装飾文様デザイングッズ、インテリア小品が沢山出品されていました。

「まとめて全部買うよ!!!」と 言ってしまいたい心をグッとこらえ、厳選購入したものが示したものです。
特にお気に入りは「井寺古墳直弧文火袋」です。本当に光が瞬くLEDキャンドルが付属しており、暗い中で灯すと、とても幻想的です。

これから ゆっくりじっくり 買い揃えていきたいな!

熊本県装飾古墳館のナイトミュージアムパーティーに行きました

IMG_0018BlogPaint相島から帰港すると高速道を飛ばして、同日夜開催の熊本県装飾古墳館ナイトミュードアムイベントに向かいました。熊本デザインプロジェクトと連携して初めて企画されたイベントです。

これは、安藤忠雄設計のモダンな館建物の階段前広場にて、薄暮から夜に掛けて、コンサートやオープンカフェ、軽食、装飾文様キャラクターグッズ販売等を行うとともに、通常の閉館時間帯に館内を参観できるナイトミュージアムツアーを行うものです。

IMG_8161ナイトツアーだけでは何となく間が持たない感じる点を考慮し、屋外イベントを併設したのは、非常に工夫された憎いアイディアだと感じます。


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筑前相島の積石塚群を満喫してきました

IMG_00012三日月型の相島の地図、港と居住地、連絡船

10月29日は地元の新宮町企画ツアーに参加して、長い間見たいと思っていた筑前相島の積石塚群を満喫してきました。


礫浜を埋め尽くすように築かれた、総数254基を数える国内屈指の積石塚群で、国指DSC_0704定史跡になっています。
島には30年前に訪れたことがあり、積石塚があることは知ってましたが、当時はまだ注目されておらず、スルーしてました。

長い空白を埋めるべく、満を持しての探訪になります。

朝早く起きて眠い目をこすりつつ運転し、新宮港に集合時刻の朝9時に着きました。

IMG_8160
連絡船はカッコ良い最新式の双胴船で、さぞかし快適な船旅と期待していたら、
折からの強風で激しく揺れ、同行した妻などはダウン寸前までなってしまいました。
20分と行程が短かったのが せめてもの幸いでした。

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久留米市下馬場古墳が3年ぶりに公開

IMG_0001IMG_8242本日久留米市草野町のイベント「街角博物館」を訪問した折、三年ぶりに公開された下馬場古墳を見学してきました。
概ね乾いた室内状況で観察条件としてはあまり良いとは言えませんでしたが、文様によっては良く見えるものもあり、前室の靫が良く確認できました。
石室内は文化財研究所が継続的にモニタリングしているそうで、機材が設置してありました。

この古墳は これまで何度も解説してきました。 その一覧は ここ で確認してください。
コメント付け加えました。

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和水町 塚坊主古墳の詳細解説

昔航空図min左:昔の墳丘状態と、京大調査時のモノクロ写真(引用 熊本の装飾古墳 熊日新聞者刊 1976)
右:整備調査で明らかになった墳丘構造の航空写真(引用 国指定史跡 塚坊主古墳 熊本県文化財整備報告1集 熊本県教委 1994)

前回紹介しました塚坊主古墳について総説したいと思います。

この古墳は全長50m強の前方後円墳ですが、早い時期から激しく削平されていました。
1970年代中盤の初探訪時には、クビレ部を中心に後円部と前方部の一部が残丘として三日月状に残る保存の悪い状態で、天井石らしい石材が一部露出しているのが石室を偲ばせる景観でした。

石屋形に三角文を主体とした文様を持つ装飾古墳であるとの戦時中の京大調査の伝聞と、当時のモノクロ写真だけが内部構造をうかがわせる情報でした。

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和水町 塚坊主古墳壁画に初対面した時の思い出

IMG_0004IMG_0012先日は塚坊主古墳が公開されていたようですね。
当古墳は戦時中に京都大学が緊急調査して装飾が確認されて以来埋め戻され、報告書は出されることもなく、したがってその全貌も不明のままに長年経過してきました。

再調査されて美しい装飾が明らかになったのは1990年12月9日のことでした。
緊急公開が2日だけ開催されましたが、インターネットもまだ普及していない当時、私はそのような情報を知る由もありませんでした。

たまたまある週末に、友人連れて弁慶が穴古墳とチブサン古墳に案内しに山鹿市を訪れると、対応してくれた学芸員さんが、

「今日は塚坊主古墳の緊急公開があってますが見ましたか?」
と確認してくれました。 まさに衝撃の瞬間です! 予想だにしない超幸運に体が震えたのをよく覚えています。
好評につき写真追加しました
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弘化谷古墳の公開と装飾古墳ファッション展も開催されます

14731218_1177862192262154_8442527139873162335_n14721640_1178704985511208_7572415410935253791_n古墳公開チラシと、まつりチラシ、ショー開催時のチラシ

毎年二回公開されている福岡県広川町の弘化谷古墳の公開も下記の通り「古墳まつり」のイベントの一環として実施されます。

平成28年11月13日(日)9時〜15時

何時見ても中々壁画をよく確認できないのが玉に瑕ですが、100均ショップの双眼鏡を持って行ってみてください。

香蘭女子大の学生さんたちが制作した装飾古墳ファッションは、博多の石倉酒造百年蔵で6月に開催されたファッショ13524484_1033678216681297_6438127988474756017_nンショーの時のものだと思います。

こちらの方も期待大ですね!!!! 私ショーは用事で行けなかったので、楽しみです。

熊本デザインプロジェクトの活動もそうですが、最近装飾古墳文様に注目していただき、モチーフを素晴らしいデザインとして活用頂く活動に拍車がかかっているのは、装飾古墳の素晴らしさを世に広める啓蒙効果を大きく期待できて、大変ありがたいものです。

私も一般の方が、もっと身近に装飾文様に触れるこのような機会が増えることを切に望んでいます。

久留米市下馬場古墳が久しぶりに公開されます

下馬場前室左下馬場前室右久留米市草野町の装飾古墳、下馬場古墳は石室内に入って見学できる数少ない古墳でした。
しかし、ここ数年は非公開となって残念な状況が続いていました。

この度、草野町のイベント「街角博物館」の開催に合わせて、久しぶりに公開されることになったようです。

寺徳古墳より大型の石室を持ち、石室全面に幾何学文主体ですが、特に斑文を落とした3色(赤、茶、青)で塗り分けた同心円文が極めて珍しいものです。

下馬場復元図また、一部に舟や矢筒等の具象文も見ることができる興味ある文様構成です。
次がいつあるかわかりませんからこの機会は逃すわけにはいきませんね。
期日は11月5日、6日の土日です。時間等の詳しい情報はまだ確認できていません。

広報情報は ここ を参照ください。 また、過去の特集記事はここ (     )を参照ください。
また、草野町は伝統のある街で数多くの立派な古民家(お宝展示も満載)や美しい庭園があり、街角博物館ではこれらが沢山公開されますので、そちらの方も非常に見ごたえのあるお薦めのイベントになっています。

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