空撮配置図内裏塚古墳群千葉県富津市上空から富津岬基部に広がる内裏塚古墳群を望む。大規模古墳群の多い関東地方でも、特に大型前方後円墳を多く含む素晴らしい古墳群です

 ところで、今回の旅においては、大阪上空だけでなく、羽田に着陸する直前に低空から千葉県富津市に広がる内裏塚古墳群も視野に収めることが出来ました。
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地形図内裏塚古墳群 内裏塚古墳は全長144m周溝全長185m、稲荷山古墳は全長106m周溝全長202m、三条塚古墳は全長122m周溝全長193m、九条塚古墳は全長103m周溝全長150m、割見塚古墳は一辺40m周溝辺107mといずれも大規模な古墳が近くに集まる姿が圧巻です。

 詳しく調べてみたら、さらに多くの古墳が密集することが判明しました。また、割見塚古墳の位置が間違っていたことにも気づきましたので、画像を修正するとともに、地形配置図も添付しました。

 古墳時代中期に築かれた、最大の内裏塚古墳から古墳時代後期の三条塚古墳まで、非常に長期間にわたって大型前方後円墳を築造する勢力を維持し、引き続き大型方墳に築造が移る様は、古墳時代の古墳築造歴を研究する上で極めて重要な遺跡と言えます。
 おそらくこれに匹敵する規模の地方前方後円墳群は、宮崎県西都市の「西都原古墳群」、埼玉県行田市の「埼玉古墳群」くらいになりましょうかね。
 さらに、三条塚古墳を外堀や土塁として利用した日本三大陣屋の一つ、中世保科藩の「飯野陣屋」の共存は、城郭築造研究にも重要なテーマを与えてくれています。

 うーん、直に訪問して見たくなってきました。

 薄っすらと雪も積もっており、美しい空旅でした。ところで別館の日記ブログにも今回の旅の様々なエピソードを順次掲載しますので訪問されてみてください。