古代から現代に渡るまでの日本で造られた、もしくは日本に渡来した「やきもの”器”」を時代順に特集展示するものでした。
やきものに関する知識は乏しいですが、鑑賞したり触ったりするのは結構好きな私です。
時代が進むに連れて素朴な「やきもの」が、洗練された美しい「やきもの」に変遷していく様を、コーナーを移動するだけで短時間の内に観覧出来るのは興味深い企画でありました。我が国で作られたやきものが、かように多様で変化に富んだものであることを再認識し興味が深まりました。
シンプルな柄の中に無限な宇宙を垣間見る油滴天目、渋い色合いの鼠志野、一見何の変哲もなく見える長次郎、光悦の焼いた茶碗、奇抜な造形、彩色の織部、更に豪華な色絵の有田や鍋島の数々・・・・・
色々な天目茶碗、もっとも美しいのが右の油滴天目・・・・

左 灰色の色遣いが渋い鼠志野
右 織部の茶碗と黒楽、赤楽
左 長次郎の「無一物」
右 光悦の「雨雲」
鮮やかな色絵の付いた磁器の鉢や皿
色を付けない隙間の設定が絶妙な色鍋島の数々
それにもまして目を奪われたのは野々村仁清、尾形乾山らの手による精細華麗な色絵の付いた京焼きの品々で、妻も私もウットリと見つめていました。私は121番「色絵牡丹文水指」、125番「色絵紅葉図透彫反鉢」、妻は126番「色絵椿透彫重箱」がお気に入りになりました。

お気に入り京焼
左は仁清の「色絵牡丹文水指」
右は乾山の」「色絵椿透彫重箱」
左 乾山の「色絵紅葉図透彫反鉢」
右 面白い企画のやきもの占い
最後に好きなやきものを選ぶことによる占いが企画されているのも面白い趣向でしたが、気に入る作品が多すぎて一つにはなかなか決めきれませんでした。
しかしながら、そこに掲げられている今まで見てきたやきものの一覧を見ていると不思議と一番印象に思い出されるのは、最初に見た縄文の火焔土器や弥生の彩色土器「朱彩壺」であります。これらは、日本人の遺伝子に訴えかけるものがあるのでは、と思われました。

やっぱり原点は縄文弥生の土器ですね
何にしろ「やきもの」という、よく使われる題材でしたが、この様な形で系統立てて見せて貰うのは初めての経験で、非常に興味深く面白い企画だったと思います。国博の方々は毎回魅力的な企画展を有難うございます。
「日本のやきもの展」にご来館ありがとうございました。さらには楽しいブログの記事、これでもっと多くの人が幸せになれますよね。