和楽通信
2009年03月19日
和楽通信2009年3月 〜たぬき〜
よく庭や店先に置かれているたぬきも縁起もののひとつです。
たぬきは「他を抜く」という語呂から、
リーダーシップをとり繁栄をするという意味もあります。
他にも、その姿や手に持っているものにも
縁起のいい意味があります。
(信楽焼たぬき 八相縁起)
【笠】・・・・・災難除け
【目】・・・・・大きく見開いた目で世の中の動きをしっかり見る
【顔】・・・・・お互いに愛想をよくし、仲良く暮らす
【徳利】・・・徳を得る
【通】・・・・・世渡りは信用が第一 (通・・掛け売りの帳面のこと)
【腹】・・・・・心の落着き、度量の大きさ
【金袋】・・・金銭の宝は自由自在
【尾】・・・・・何事も終わりは大きくしっかりと
先日、己斐本町にオープンしたお饅頭屋さんの店先にも、
当店でお買い上げいただいたたぬきがいます。
2009年02月10日
和楽通信2009年2月 〜二十四節気〜
節分も終わりましたね。豆まきはされましたか?
節分の翌日=立春から暦の上では春。
新しい一年の始まりで、言ってみれば、
節分は大晦日のようなものです。
新しい年を迎える前の厄払いのために
豆まきが始まったものと思われます。
本来、立春の前だけでなく、
立夏、立秋、立冬の前の日も節分といいます。
特に立春の前の節分には、
暗くて寒い冬から明るい春へ希望を求めて、
強い思いを寄せていたのでしょう。
さて、立春のほかにも季節のくぎりの呼び方があります。
一年を24等分に区切ったものが二十四節気です。
そのうちの春にある節気を紹介しましょう。
【春】
●立春(2/4 春のはじまり。)
●雨水(2/18 雪から雨に変わる頃。深く積もった雪がとけていく。)
●啓蟄(3/5 地中で冬眠していた虫が出てくるころ。)
●春分(3/20 昼と夜の長さがほぼ一緒。この日の前後七日間が彼岸。)
●清明(4/5 あらゆるものが芽を出し、景色はまさに清浄明潔となる。)
●穀雨(4/20 穀物を育てるための田畑の準備が整い、そしてこの頃、雨も降る。)
下の写真は、京都盧山寺の鬼踊りです(安藤成龍先生撮影)
2009年01月05日
和楽通信2009年1月 〜縁起ものづくし〜
本年も「和楽開運あわむら」を、よろしくおねがいします。
お正月は、日本の昔からの風習を
特に身近で感じられる時季はないでしょうか。
門松、しめ縄、鏡餅、おせち料理などは、
神様をお迎えするためのものだそうです。
また、初詣に神社へ行くと絵馬が目に止まります。
もともとは農耕民族にとって大事な馬を、
神様に捧げていたそうですが、時代とともに
現在の形になったようです。
そして破魔矢。
字のとおり、魔をよけて一年の息災を願うものですが、
この矢を放つ時の音も邪気を追い払うと
考えられていたようです。
音を出すといえば、羽子板でカーンと羽根をつく音や、
こま回しのこまがブーンとうなる音。
これらも音によって邪気を払うと考えられて、
縁起物になったようです。
このような縁起ものづくしで、気持ちを新たに
迎えられるお正月。
年々、「お正月らしさ」が失われつつある昨今ですが、
古来からの思いを見つめ直してみてはいかがでしょうか?
今年も、皆様にとって良い一年となりますように。。。。

2008年12月05日
和楽通信2008年12月 〜椿のはなし〜
椿の柄は、その花の時期だけでなく、
季節を問わず人気のデザインです。
もともと古くは、日当たりや土の質を選ばず、
非常に丈夫で寿命が長い植物だったようです。
花はなんともいえない美しさの紅色。
魔除けのイメージを連想させます。
このように、椿は強い・魔除けのイメージから、
厄除けや、無病息災、不老長寿の縁起物になったようです。
花が終わると、その実からは良質の油がとれます。
現代でも美しい髪のために椿油を使った商品がありますね。
丈夫で長生き、そして綺麗な花を咲かせ、
最後まで無駄なく働く・・・・・完璧ですね。
2008年11月05日
和楽通信2008年11月 〜牛のはなし〜
来年の干支は丑(うし)です。
牛はその性質から、辛抱強く、誠実・実直といった生き方や
地に足着いた姿が開運を導くとされ、
大願成就の縁起物となりました。
また、牛は学業の神様、天神様の使いとされていて、
学業のお守りとしても親しまれているようです。
来年一年、良い年となるよう祈って飾りましょう。
当店では、ちりめん丑のほか、土ものの親子の丑も人気です。
お早めにどうぞ。
2008年10月03日
和楽通信2008年10月 〜ふくろうのはなし〜
縁起もののなかでは一番人気のふくろうは、
元々ギリシャやローマ神話の女神の従者として
「知恵の神様」として大切にされてきました。
日本でも人気なのは、「不苦労」「福来郎」という
語呂あわせからだけでなく、ふくろうは目が利くということから
情報収集し、未来を見通し切り開いていく力があるとされ、
縁起ものとして根強い人気をえています。
また、ふくろうは顔の向きを左右に180度ずつ回すことができるので、
「首がまわる」といったことから商売繁盛を願って、
かわいいふくろうの置物を購入されるお客様も多いようです。
ここ数年のふくろう人気で、様々な表情をした
ふくろうが出てきています。
きっとお気に入りの一つを見つけることができるでしょう。
2008年09月01日
和楽通信2008年8・9月 〜うさぎのはなし〜
お盆を過ぎたあたりから、空気が少し秋らしくなってきました。
秋の澄んだ空気に映えるのはお月様。
今年は9月15日がお月見です。
月といえば、うさぎですね。
うさぎは軽快に跳ねることから、運気を跳ね上げる縁起物として
知られています。
また、平和や穏やかさのお守りともいわれ、
悪運から免れる力があるとされています。
「免れる」という字も兎(うさぎ)から生まれたそうです。
和食器や雑貨にうさぎの柄が多いのは、うさぎがかわいいからだけではなく、
このような縁起のよさもあるからなんでしょうね。
2008年07月09日
和楽通信2008年7月 〜笹のはなし〜
七月と言えば七夕ですね。
♪笹の葉さらさら〜軒端にゆれる・・・
スッとした形の葉っぱをを見ているだけで涼しげな気分になります。
笹の葉は神様が宿っているとされたり、まっすぐに育つことから
正直さの象徴であったりと、たいへん縁起のいいものと
されていたようです。
関西を中心に、毎年1月10日前後に行われている
商売繁盛を願う祭りで、十日戎(とおかえびす)というのがあります。
そこでは招福物として、福笹が授けられます。
商売では正直さや誠実さが大切だということからでしょうか。
その祭りでは「商売繁盛で笹持ってこい!」と威勢のいい声で
呼びこみをしています。
テレビのニュースなどで耳にしたことがあるのではないでしょうか。
また、縁起のいいことから、笹は家紋にもよく使われています。
いろいろ調べてみると、笹だけでもすごい種類の家紋があって
びっくりしました。
笹の家紋の家は商売をしているところが多いのでしょうか?
2008年06月08日
和楽通信2008年6月 〜塩のはなし〜
6月に入り、日差しがだんだんと強くなってきました。
この時期は汗をかき、身体の水分が失われがちになります。
失われるのは水分だけではなく、ミネラル分も
汗と一緒に身体から出ていってしまいます。
今回はミネラル豊富な塩の話です。当店がお勧めするのは、
高知県土佐地方で作られている”完全天日塩 土佐の塩丸”です。
海水をくみ上げ、やぐらに張った布に何度も流し、風に吹かれ、
太陽の光を浴びて水分を蒸発させます。
ある程度の濃度になったら、ナトリウムやカルシウムなどが
固まらないように丁寧にかくはんし、結晶になるのを待ちます。
自然の力・太陽と風だけで作られるので海のミネラルが
ほとんど損なわれることなく、栄養たっぷりに仕上がるという訳です。
一方、大量生産される塩は、ミネラル分を不純物としてみなされ、
化学的に抽出してできた塩化ナトリウムを塩として、
一般に流通されているようです。
健康ブームもあって、最近はいろんな自然塩がありますね。
口に入るものは安全で、おいしいものを選びたいものです。