2013年07月04日
2013 4〜6月無意味
ルネ・ブリ『ルネ・ブリ写真集 ガウチョ――草原の疾風』○
青島千恵子『光る音』
石川梵『THE DAYS AFTER 東日本大震災の記憶』
小林伸一郎『NO MAN'S LAND 軍艦島』
平坂読『ソラにウサギがのぼるころ』
平坂読『ソラにウサギがのぼるころ II 〜shu and diamond〜』
平坂読『ソラにウサギがのぼるころ III 〜mad tea party <side:heaven>〜』
平坂読『ソラにウサギがのぼるころ IV 〜mad tea party <side:hell>〜』
アリソン・M・ジンジャラス『ギイ・ブルダン』◎
奈良原一高『円 En―Circular Vision』○
平坂読『ねくろま。』
平坂読『ねくろま2。』
平坂読『ねくろま3。』
平坂読『ねくろま4。』
平坂読『ねくろま5。』
平坂読『ねくろま6。』○
友成純一『邪神殿の少女 女戦士(アマゾネス)・フレア伝 1』
徳畑祐司『デスバレー ―異次元の大地― 徳畑祐司写真集』
上田義彦『YUME』
友成純一『絶海の理想郷(エルドラド) 女戦士(アマゾネス)・フレア伝 2』
友成純一『虚空の要塞島(アルバロン) 女戦士(アマゾネス)・フレア伝 3』
山下卓『果南の地 上巻 暁鐘編』
山下卓『果南の地 下巻 業果編』○
A・E・マクグラス『神の科学 科学的神学入門』○
ジョン・ダン『自殺論』○
A・E・マクグラス『科学と宗教』
ウィリアム・S・バロウズ『シティーズ・オブ・ザ・レッド・ナイト』○
国枝史郎『神州纐纈城』○
国枝史郎『蔦葛木曾桟(上)』
国枝史郎『蔦葛木曾桟(下)』○
アーシュラ・K・ル・グィン『ロカノンの世界』
アーシュラ・K・ル・グィン『辺境の惑星』
森山大道『オン・ザ・ロード』○
辻井喬『死について』
志賀直哉『暗夜行路 前篇』
志賀直哉『暗夜行路 後篇』
川崎洋『詩集 魂病み』
片岡文雄『流れる家』
山田風太郎『甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖 1』
平坂読『ねくろま∞。』
山田風太郎『忍法忠臣蔵 山田風太郎忍法帖 2』
平坂読『ホーンテッド!』
平坂読『ホーンテッド! 2 コトコトクライシス』
平坂読『ホーンテッド! 3 ラッシュ・アンド・ラッシュ』◎
平坂読『ホーンテッド! 4 エンドレスラビリンス』○
アーシュラ・K・ル・グィン『幻影の都市』
松野秋鳴、志瑞祐、平坂読、志茂文彦、日日日『まりあ†ほりっくアンソロジー』
アーシュラ・K・ル=グウィン『ゲド戦記 1 影との戦い』
アンドレ・レア、海老沢敏、新宮晋、田村紘三『世界カリヨン紀行』
若木信吾『young tree』
『世界の水辺の町』(ピエ・ブックス)
『世界の小さな村』(ピエ・ブックス)
石垣りん『詩集 私の前にある鍋とお釜と燃える火と』
石垣りん『詩集 略歴』
入沢康夫『遐い宴楽』
浜田雄介編、乱歩蔵びらき委員会発行『子不語の夢 江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集』◎
種田山頭火『Santoka 山頭火』
宇野浩二『蔵の中・子を貸し屋 他三篇』
塚本邦雄『塚本邦雄歌集』○
塚本邦雄『続 塚本邦雄歌集』○
日影丈吉『鳩』○
伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない 12』
『青の炎』
『リアル 完全なる首長竜の日々』○
2013年05月26日
Afterthoughts/NOSOUND
Afterthoughts (CD + DVD Audio) [CD]
相変わらず延期したのやら国内に入荷しなかっただけなのやらよくわからないが、ようやく聴くことができました。Giancarlo Erra率いるイタリアきっての哀愁悲愴音楽集団NOSOUNDの新作。あいもかわらず「女に会うのに怯えてる感」というか「若気の至りを反省している感」というかそんなんに満ちあふれていてたまらんです。
#3、#4は"At The Pier"にて既発。
最前のEPに比べてChris Maitlandのドラムがかなり馴染んだ印象。音量が小さくなったということかも。あと、全編とおして物悲しい旋律を垂れ流しつづけるピアノがいい仕事してる。
アルバム前半は正直過去作のがいいかな……とか思わないでもなかったが、後半の充実ぶりが凄まじかった。白眉は#7。曲後半からの激しい展開は今までのNOSOUNDにはみられなかったもので、これもChris Maitlandがもたらした変化だろうか。どこかANATHEMAの近作に近いものを感じる。ラスト曲はラスト曲で、ほのかにULVERっぽかったりするし。
終盤に1つだけイタリア語詞が使われてる曲があって、これがPFMやBANCOあたりであれば「イタリア語の素朴な響きが云々」とぶつところなのですが、このアルバムに関していえばむしろ絶望のドン底です。苦悩が最高点に達した挙句「あ゛ぁああ゛ああぁぁあ」と叫んで終わります。素晴らしい。
やはりGiancarlo Erraにハズレなし。強いていうなら、全体的に重苦しい雰囲気のなか既発2曲が音的にやや軽めで浮いた印象がわずかにあるというぐらいだろうか。
そのうちまたMEMORIES OF MACHINESもやってくれないかなあ。ゲストなしの純然たるBowness/Erraでかまわないから。
Dream And Deliver/DREAMTIDE
ドリーム・アンド・デリヴァー [CD]
だいぶ前に書いたような気もするが、何気にこのバンド結構好きである。なんとなく、FAIR WARNINGよりも。メタラーの知人にそれ言ったら「同じじゃん……」と理解できないものを見る目を向けられましたが。
内心FAIR WARNING再結成第一作の充実ぶりと比べてしまうので、一曲目から演奏主体で歌メロが弱い感じで微妙な出来という気もするが、二曲目がこれね、名曲。本音をいっちゃうともうコレしか聴かないです。あとは#4とかかな。偶数曲がいいのかもしれない。
たしかこのアルバム出たときの『Burrn!!』にF木か誰かが「ところでレイドバックしましたね」とやたらしつこく言って挑発してるクソみたいなインタビューがあった覚えがあるんだけど、「レイドバック」というよりはこれ、風格を出そうとしてあまりうまくいってないという感じがする。籠り気味な音質のせいかな。ブルーズ調のバラードが多すぎるというのはまあそうなんだけど、Helge Engelkeが本当にメロハー以外に向いていないということなのかも。
過去作もそうだった記憶があるんだけどこのバンドのアルバム、フェイドアウトの処理が雑。
YS/IL BALLETTO DI BRONZO
Ys [CD]
言わずと知れたイタリアン鍵盤プログレの名盤。たしか高校の頃に、SKY(ギタリストの方のJohn Williamsがやってたバンド)のベストとATOLLの3rdかなんかと一緒に注文したんだったか。なつかしいな。
それにしても例の「ダバダバ」から09:37までの演奏というのは本当に、プログレのスタジオアルバム屈指の時間だと思う。ぶっちゃけその後何をやったところで霞むレベルで。「笑いと紙一重」を体験できる稀有なロックアルバム。
Sleeping With Angels/HEAVEN 'N' HELL
スリーピング・ウィズ・エンジェルス [CD]
有名じゃない方のヘヴン・アンド・ヘルです。有名な方のヘヴン・アンド・ヘルは聴いてないです(さすがにアルバム名の方のヘヴン・アンド・ヘルは聴いてるけど)
バンド自体については多少の説明を要さないでもない気がするが、音楽面に関してはまったくもって説明不用。いやもうホントにクッサいの。クサいといってもクサメタル的なクサさでなくて、純然たる泥臭さです。リフの質もソロの質もキメの質ドラミングの質もヴォーカルの質も何もかも古臭くて文句なし! ドゥームでもストーナーでもないとにかくただ古臭いだけのメタルをくらえ! という感じ。打ったあとで読んだら和田誠の解説と丸被りでしたよ。
ホントはちょっとだけモダンっぽいアプローチもあったりするんだけど、まあ年齢とお国柄から鑑みて良しとしましょう。というかそういう曲が何気に良曲だったりしてね。ドゥームっぽい曲もあるけどそれはバンド名から察してくれよってことでね。
another heaven complex-SCORE/岩代太郎
アナザヘヴン・コンプレックス-ll ― オリジナル・サウンドトラック [CD]
これまた懐かしいなあ、「アナザヘヴン」。どんな話だったか思い出せないくらいにはホントは全然懐かしくないです。
気づけばかれこれ十年間にもわたりこの人の仕事に遭遇した記憶がないのですが、調べてビックリ、虚淵アニメの劇伴やってるじゃないですか。全然気づきませんでしたよ。"another heaven"でYouTube検索かけたらかけたで今度はシュタゲのED曲が出てくるし。なんのこっちゃ。
ジャズっぽいコード進行の午睡系ピンボケ環境音楽って感じの#2とかが聴いてて気持ちいい。脳味噌煮込んじゃったりしつつも無暗やたらに耽美性を強調してくる映画内容に沿ってかどの部分を切りとってもきわめて美的で甘いフレーズにあふれており、そりゃ女も落ちるだろうと思わせるモテ系オーラに充満した悲壮感たっぷりオシャレな音楽性はポストクラシカル的ですらあり、RYUICHI様の声とSUGIZO様のギターがフィーチャーされた"gravity on the edge of the world"にいたっては今聴くとちょっとだけANATHEMAの"Falling Deeper"みたいです。やれやれ。
Welcome To Zabadak/ZABADAK
ウェルカム・トゥ・ザバダック [CD]
個人的になんとなく苦手意識を持っていた初期ZABADAKを聴いてみようの巻。
一曲目から意表を突こうという意欲。地中海風ROXY MUSIC? 続く二曲目にも強引に展開する部分があって、この辺はケルトというよりイタロ的。Mauro Paganiのソロなんかがお好きなのだろうなと勝手に推断。#5はまた英語の発音がよかったらモロにブリティッシュ・ポンプだし。
ランティスあたりに在籍しているというか、日本のちょっとズレたタイプのミュージシャンってやはりZABADAKを聴いて育ったのだろうなあとあらためて思った。「美チャンス」とか聴くと畑亜貴を思い出してしまったよ懐かしい、あの人もう詞を書いてばっかという気もするけど。「鏡の名前」とか「君の目の王国」とかけっこう好きだったなあ。
香気立つほどに個性的ではあるので、あとはもう吉良知彦の歌声をキモイと感じるかどうかで。いや俺はキモイと感じるからこそ苦手なんだけど。