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1: 天之御名無主 02/04/07 14:06
日本でJKローリングやトールキンやエンデに対抗できるファンタジー作家は賢治しかいないかもしれません。

なおかつ賢治が岩手の遠野とほど近いところで大半の人生を暮らしていることから遠野物語などとの関連からも興味深いと思うのです。
しかも超の付く読書家であることですから北欧神話など世界のそういった話に一通り触れていた可能性は否定できないことはみなさんもご承知の通りかと思います。まぁ、要するに、「ハリポタや指輪物語のスレが立つのなら賢治とかはどうよ?」ってことです。では何卒よろしく。








3: 天之御名無主 02/04/09 03:23
神話学的背景ってあるのっていう気がするけど…。

賢治は、たしか強烈な日蓮宗の信者だったよね?
そのへんはどうなんだろ?

35: 天之御名無主 02/06/14 03:26
>>3
法華経の叙事詩的な部分からの影響は大きいような気がします。

6: 天之御名無主 02/04/15 07:39
賢治の小説は著しくプロットに欠けるから、トールキンやエンデには遠く及ばないと思われ。
多少のメッセージ性が感じられる程度だろう。


7: 1 02/04/20 21:39
>プロットに欠ける。

小説とゆーよりは童話だから仕方ないかな。 
メッセージ性ならトールキンよりはありそうだと思うが?
晩年は法華経よりは妹のキリスト教に傾倒しているのは銀鉄で明白かと。
ちなみにトールキンは熱心なカトリック。

トールキンの「失われた神話」系の話って火山やアトランティスを思わせる海に沈んだ国の話が出て来ることが時々あるけど、賢治の童話でゆうとグスコーブドリに当たるのかなと。 サンムトリ火山の噴火と西洋の騎士道にも通じるブドリの犠牲・・・。
賢治とトールキンとは生まれた年が近く、また困難な時代背景のせいもあって賢治の心象風景と同じ物を抱えた人だったのかなぁとトールキンについては思う。
賢治の詩や童話にも海の底にある竜宮や修羅の渚についての言及があるし。

まぁ、せっかちで短編童話向きの日本人と気長で長編小説好きのイギリス人の比較みたいで面白いな良く考えると。トールキンと賢治は。そしてまた、日本とケルトの神話の比較のようで。

9: 天之御名無主 02/04/20 21:54
宮沢賢治の作品とシャガールの絵のイメージが重なる・・・
「銀河鉄道の夜」は一番好きな作品だなあ。
小説に、美しい色彩感覚があるよねえ。いろんな鉱石が出てきて・・・

質問なんだけど、最後のほうでカンパネルラがいなくなってジョバンニが泣いてるところで、古い本は「博士」という存在が声のみでいろいろ語るんだけど、新しい本はカットされてるよねえ。
やっぱ、書きかけの部分だからカットしてるの?

16: ぺルム 02/05/26 02:04
>>9  
最初の設定では、ブルカニロ博士の実験室での出来事だったの。
でも、最終的にその部分は削除されました。

12: 天之御名無主 02/04/21 20:59
民俗学的なのと文学的(賢治の場合はこれもアヤシイが)なのとを混同しちゃいけませんよ。語るなら座敷童子や山男についてでは。
と言いつつも手元に書籍がないのでネタ振りできませんが……

14: 天之御名無主 02/05/14 00:43
賢治の童話に度々登場する「山男」って何者なんですか?
妖怪?
それとも、村から追い出されて山に隠れ住む人々が居たの?

18: ペムペラ 02/05/26 02:24
>>14 
山男を、賢治の分身のひとつと考えてみると、洞察を深められます。

15: 天之御名無主 02/05/14 01:31
賢治の童話といえば妖怪的な「山猫」抜きには語れないでしょう。
『どんぐりと山猫』、『注文の多い料理店』、『洞熊学校を卒業した三人』、『蜘蛛となめくじと狸』など・・・

あの山猫も、なにかの東北の方の信仰が基になってるのでしょうか?
というか、東北に山猫っているのですかね・・・イリオモテヤマネコしか知らない・・・

17: ペムペラ 02/05/26 02:21
>>15  
山猫自体も、賢治の想像上の産物と考えます。
博識な彼は、宗教・生物学・物理学・天文学・文学・心理学・経済学などなど、いろいろな影響を確かに受けております。
ただ、彼にかかると、それらは彼の思念の中を透過する中で彼独自のものに、変容しております。彼の心の中には、山猫に通じる扉が、頑として存在していたのだと。

19: 天之御名無主 02/05/26 03:53
>>17
宮城と秋田の県境に“山猫森”という山があり、どう猛な山猫が住んでいるという話があります。
また岩手県稗貫郡の“猫山”は、『どんぐりと山猫』の舞台になったともいわれています。

家猫が山に修行に入って妖術を身につけるという話は昔からあり、
その様な伝承にインスピレーションを得ていたということもあるのではないでしょうか?

21: ぺルム 02/05/28 01:29
余談ですが・・
”山猫拝とかいたおかしなはがきが着たので、こどもが山の風の中へでかけていく話。
必ず比較をされなければならない今の学童たちの無い奥からの反響です”
 (どんぐりと山猫の賢治の紹介文)

27: 天之御名無主 02/05/31 04:50
賢治童話は大好きなんだけど、「宮沢賢治のように生きよう」とかそんなような本が出版されているのが謎。
菜食主義者といいつつ隠れて肉を食べたり、いろいろやらかしてた。
私はそんな賢治が好きだけど、賢治のように生きるのはちょっと…。

「銀河鉄道の夜」ももちろん好きだけど「よだかの星」や、かま猫のでてくる話なんかも好き。十力もいいよね。ますむらひろしの漫画や奇麗な挿絵、写真の入った絵本も感動を倍増してくれていい。

28: 天之御名無主 02/06/01 00:43
そういえばジョン・レノンも菜食主義者だったがジョンはヨーコに隠れて色々食ってたらしいが。

ラヴ&ピースな生き方は外からは楽そうに見えて本人の内面では意外と苦しいっちゅーことかなと。

31: 山男 02/06/11 03:12
又三郎は、ソモソモ昔話のキャラなのか、それともまー宅の創作物なのか、だれかおしえて

32: 天之御名無主 02/06/12 01:51
>>31
風の三郎様っていう伝承などを背景に創作したらしい。

33: 山男 02/06/14 03:07
>>32
どんな伝承なんだろうか?Googleとかで、でてくるかなあ。
文献とかあれば、おしえてちょ。。

34: 32 02/06/14 03:22
>>33
う~ん。俺は新潮の文庫本の注釈にちょろっと出てたのを見たのだけだしなぁ。 

36: 山男 31 02/06/15 03:19
「風の又三郎」という呼称は「風の三郎」と呼ばれる擬人化された風の神から発想されたものらしい

37: 山男 31 02/06/15 03:31
賢治の童話で、いつのまにか境界を超えているハナシよくでてくるよな。
道に迷ってさまよったあげく・悪天候に豹変シテ視界が転じる・疲れ果て昏倒シル・など、契機はサマザマであるが。
三郎も、意識=世界が、暗転したところに、棲んでいるノラ。

100: 天之御名無主 03/05/05 19:26
>>37
泉鏡花にもそういうのがよくありますね。龍潭譚とか草迷宮とか。
ある契機で、異界に足を踏み入れてしまっている。

38: 天之御名無主 02/06/15 04:09
賢治にとって東北は世界の中心であり異界への入り口であり作品の舞台でした。太宰治の津軽は、名作ですが、作家の意識は東京に在り、東京から眺めた津軽の視点で構成されています。しかし、賢治の諸作品では、意識は東北にありました。
ローカルにあったままで、グローバルにならんとしたのです。
日蓮上人が法華経と出会った時代もまた、日本が辺境の地であり、それにもかかわらず国際情勢と無縁ではいられない現実を日本人と日本国が元寇というかたちで痛切に感じ取らねばならない時代でした。
賢治もまた、西欧文明の風とヤマセの風にさらされて、東北の豊かな自然と、貧しい小作人の現実に、答えの出るはずのない模索を繰り返していったのです。
賢治の献身による死は、彼の作品世界の主人公たちの死と通ずるものがあります。それは、賢治が、あの時代のなかで探すことができた解答であったのかもしれません。
しかし、たとえば山猫は、異界への招き猫であったとしても、東北の森の縄文的なのびやかさ豊かさを感じ取らせてくれます。オッペルに囚われは象は月の導きにより仲間と再会できるのです。

39: 天之御名無主 02/06/21 00:36
『土神と狐』なんだけど、山神のほうが狐より汚らしいっつーかそこんところが面白いっす。
賢治で一番好きな話だし

50: ペムペラ 02/07/23 05:08
「土神」=粗暴。不安定な感情。至高への苦悶。=修羅

58: 天之御名無主 02/08/15 23:16
最近、また『銀河鉄道の夜』を読んでる(岩波文庫の)。
いいね。美しい。
厨房の頃は、最後に友達が溺死してるとこの意味がよく解らなかったが。

70: 天之御名無主 02/10/02 02:17
「山男」の住む「ヤマ」は、里山・山の麓の境界を超えた向こうにある。
そこは、農村に視点を転じれば、全くの外部・異界であったのです。

71: 天之御名無主 02/10/03 03:24
遠野物語の世界は、今でも生きているんだろうか>東北在住の人

72: 天之御名無主 02/10/03 17:59
遠野に行くと何かに見つめられている感じがする。
ひとによって、その感じ方は違うらしい。

うちの嫁は「暖かく見守ってくれている感じ」と言うがおれにとっては「見透かされている感じ」だ。

気のせいなんだろうが、気のせいだと思いたい。
うん、気のせいだ。

74: 1 02/10/18 18:25
意外と知られていませんが賢治は西遊記とアラビアンナイトの愛読者だったそうです。
手塚治虫も西遊記好きで漫画にしてますね。
賢治作品では雁の童子などの西域物にかなりの影響が見られます。

75: 天之御名無主 02/10/19 13:49
賢治の死因はなんだったのでつか?

76: 天之御名無主 02/10/19 18:54
結核と過労死

124: 天之御名無主 2006/10/08(日) 11:03:08
宮沢賢治が好きなので、昔、樺太旅行した時、彼が行ったところ(観光地ではない。)まで列車で旅行してただ戻ってきたことがある。 

125: トロール 2006/10/10(火) 00:07:20
>>124
いいっすね~。
文庫本「銀河鉄道の夜」をジャケットのポケットにしのばせてサハリン鉄道の旅。

そういえば関川夏夫氏が雑誌「旅」であなたと同じように賢治が訪れた場所を鉄道で旅して紀行文を書いてましたよ。

126: 124 2006/10/14(土) 11:07:55
車内で、隣席したロシア系朝鮮人のおじさんと地元のウオッカで酒盛りしました。
言葉全然通じないのにな。
帰りに稚内の書店で「銀河鉄道の夜」を買い、帰る道中、本を読みつつ帰った。

まあ樺太の雰囲気は作品に生かされて入るけど、あっちの民俗学的な内容は反映されていないね。

引用元: ・イーハトーブ童話の民俗・神話学的背景



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