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1: 世界@名無史さん 2012/02/24(金) 01:58:03.82 0
世界4大宗教の1つゾロアスター教を語りましょう

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ゾロアスター教について話しませんか







ゾロアスター教は、古代ペルシアを起源の地とする善悪二元論的な宗教である。聖典は『アヴェスター』。

イラン高原に住んでいた古代アーリア人はミスラやヴァーユなど様々な神を信仰する多神教(原イラン多神教)であった。この原イラン多神教を基に、ザラスシュトラ(ゾロアスター、ツァラトゥストラ)がアフラ・マズダーのみを信仰の対象として創設したのがゾロアスター教のルーツである。

ゾロアスター教の教義の最大の特色は、善悪二元論と終末論である。
聖典『アヴェスター』によれば、世界は至高神アフラ・マズダー、およびそれに率いられる善神群(アムシャ・スプンタ)と大魔王アンラ・マンユ(アフリマン)および悪神群の両勢力が互いに争う場で、生命・光と死・闇との闘争とされる。




4: 世界@名無史さん 2012/02/24(金) 13:19:42.71 0
意外とアメリカの亡命イラン人に多い。数千人程度だけど。
穏健派のイスラム教徒もゾロアスターぽく振舞ってワシのゾロアスターペンダントとかぶら下げてるとか。

5: 世界@名無史さん 2012/02/24(金) 18:21:46.27 0
インドには今でもコミニュティがあるんだっけ?

11: 世界@名無史さん 2012/03/01(木) 01:59:25.42 0
>>5
インドのパールシーたちは裕福な家の者たちが多い。
彼らは、商業で成功を収めているよ。たとえば、ターター財閥とかね。

パールシー、パールスィーとは、インドに住むゾロアスター教の信者である。

サーサーン朝の滅亡を機にイランのゾロアスター教徒のなかにはインドのグジャラート地方に退避する集団があり、現在、インドはゾロアスター教信者の数の最も多い国となっている。今日では同じ西海岸のマハーラーシュトラ州のムンバイ(旧称ボンベイ)にゾロアスター教の中心地があり、開祖のザラスシュトラが点火したと伝えられる炎が消えることなく燃え続けている。


7: 世界@名無史さん 2012/02/24(金) 21:36:30.53 0
初めてゾロアスターとツァラトゥストラが同じ言葉だと知った時の衝撃といったら

13: !kab 水 ◆TCygujgOWY 2012/03/05(月) 16:26:34.54 0
あのさ質問なんだけど支那にゾロアスター教寺院の遺跡とかあんの?
俺暇なとき見に行ってくるわ。
行ってきたら写真くらいうpするよ。

16: 世界@名無史さん 2012/03/05(月) 18:03:37.30 0
>>13
新疆省のトゥルファンには遺跡があるそうです。
ttp://group.hudong.com/hanfu/bbs/XRQBRCUcEWl1Eb1lP.html

19: !kab 水 ◆TCygujgOWY 2012/03/06(火) 01:02:14.18 0
>>16
ありがとう!!
北京語だとアフラ・マズダが阿胡拉·馬兹達になっちゃうんだなw

15: 世界@名無史さん 2012/03/05(月) 17:15:42.75 i
既出かも知れんけど、ゾロアスター教はヨハネの黙示録に影響与えてるよな
天使対悪魔、光と闇…
やっぱ文化遺伝子は不滅よね

17: 世界@名無史さん 2012/03/05(月) 23:02:32.60 0
>>15
ヨハネの黙示録は新約聖書の他の書と比べると逝っちゃってる感が段違いだけど、天使対悪魔、光対闇という要素は死海文書に既に見える。
ゾロアスター教の影響を否定したい訳じゃなくて、キリスト教成立以前から影響してると言いたい訳だけどね。

18: 世界@名無史さん 2012/03/05(月) 23:50:20.20 0
ゾロアスター教自体は、始祖ザラスシュトラが唱えたものから色々と付加されてるけど、
・光/闇、生/死、芳香/悪臭、犬/蛙、ビーバー/サソリ、のような対概念の背後では善神と悪魔が闘争
・人間はそのどちらかについて闘争に参加する義務がある
・死んだ後、生前の善悪が量られる橋に赴き、天界に達するか地獄に落ちるかが決まる。
・善神と悪魔はいずれ最終闘争をすることになっている(「世界の終末」概念)
このへんはザラスシュトラ自体の考えとされる。で、
・ザラスシュトラの没年はBC13~BC6世紀と幅があるが、青木健あたりはBC10世紀頃と推定している。
・アケメネス朝時代、キュロス大王により解放されたユダヤ人は帝国領内にコミュニティを多数形成し維持した。
・ユダヤ人は通商民であったため、地中海沿岸から中央アジアまでコミュニティ間の接触というのは常態。
ということから、ユダヤのなかにゾロアスター教的概念が接木される蓋然性は十分あった。
人間が死後に審判を受けるというのはより古いルーツがあるが、最終闘争の概念はザラスシュトラが最古のはず。

78: 世界@名無史さん 2012/07/25(水) 19:28:16.92 0
青木健の本で、古くは
ゾロアスターの頃は、アフラ・マズダが支配する世界で、善霊スプンタ・マンユと悪霊アンラ・マンユがいる世界観だったが

ササン朝に、不干渉の超越神ズルワーンの下で、世界創世時にアフラ・マズダとアンラ・マンユが闘争、アフラ・マズダが勝利してしまい、アンラ・マンユはサタンのごとく押し込められてる状態が現代、という歴史観観に化。

中世に入って、アフラ・マズダとアンラ・マンユの善悪の二神の闘いの場としての世界という宇宙論がやっと成立した。

こう述べてるけど、これって青木健の珍説?
本当なら面白いと思うんだけど

25: 世界@名無史さん 2012/03/07(水) 21:40:12.86 0
確かに、ゾロアスター教史だけは正確だけど、それに付随して述べられた情報が適当だったりするんだよな。この人

26: 世界@名無史さん 2012/03/08(木) 01:49:14.94 0
ゾロアスター教のもとになった哲学とかはわかっているの?

28: 世界@名無史さん 2012/03/08(木) 02:30:01.88 0
>>26
古アーリア信仰。超ざっくりいうとギリシア神話とかあのへんのレベル。
ザラスシュートラは神話に善悪の属性を組み込んで倫理面での強制を含む宗教を作った。
アッシリア全盛期よりも前の時代だし、当時としてはかなり進んだ思想だといえる。

29: 世界@名無史さん 2012/03/08(木) 11:00:02.24 0
>>28
確か多神教なんだよね、その頃は
ゼウスの原形らしいのがヒッタイトにもあるとか…
まあ、ゾロアスター教も卷属神は多い

普通対峙するものといえば月と太陽なんだが、光と闇に絞ったあたりが画期的か

30: 世界@名無史さん 2012/03/08(木) 11:17:48.06 0
光と闇自体はヴェーダ時代のミトラとヴァルナの対立にも見られる。
真に画期的なのは、善悪を宇宙的な対立原理にしたこと。

32: 世界@名無史さん 2012/03/08(木) 19:03:29.85 0
イスラム教がなかったらアラブやペルシャはゾロアスター教の勢力化?

33: 世界@名無史さん 2012/03/08(木) 20:06:28.52 0
>>32
じきにトルコ・モンゴルの西進が始まるから、その時の状況次第。
通過地点の中央アジアでは、他にミトラ信仰・マニ教・ネストリウス派・北伝仏教が並存してる。
ゾロアスター教の宗教的強度ではそれらをかき消すことはできなかっただろうから、連中がイラン高原やメソポタミアまで進んでも、全部許容したまま統治ってのが妥当な線じゃね?

34: 世界@名無史さん 2012/03/09(金) 15:54:21.73 O
神話を信仰してた時代って宗教は倫理とかを語らなかったの?
ゾロアスターが神話的世界観に倫理をまぜこんで、道徳をとく宗教のはしりになったってこと?

35: 世界@名無史さん 2012/03/09(金) 17:39:23.37 0
神話時代の神々って、災厄や慈恵が主たる問題であって、倫理の話とは違う気がするね。
神々との交信手段は、捧げものや供物であって、人間の善なる行動は主たるものではない。
むろん、エジプトのファラオが死ぬと、その心臓が冥界神オシリスにより善悪を判断する天秤にかけられる、というような話はあるけどね。

42: 世界@名無史さん 2012/03/11(日) 16:16:33.44 0
デュメジルの三機能仮説(主権、戦闘、生産)に対応する神々って
主権:アフラ・マズダー、ミスラ
戦闘:ウルスラグナ
生産:アナーヒター  
って考えればいいの? 
アナーヒターは三機能を全て持ってるともとれるような感じなんだけど

ジョルジュ・デュメジル(1898年3月4日 - 1986年10月11日)はフランスの比較神話学者、言語学者。

デュメジルの研究のなかでも最も知名度が高いのが、印欧語族の神話群に共通した三分構造が見られるという「三機能仮説」である。この仮説によれば、原印欧語族の社会と宗教および神話は、上位から順に「主権」「戦闘」「その他生産など」の三つに区分され、このイデオロギーが社会階層や神学の主要部分を構成していた、という。

43: 世界@名無史さん 2012/03/11(日) 19:52:14.21 0
結局、新しく創られた神様は今までの神霊の効能をすべて備えていたりで、けっこういい加減だ
親玉の大神がいて、その他職能神がいるっていう点は、やはりメソポタミア以来の多神教なんだろうか

44: 世界@名無史さん 2012/03/18(日) 17:07:20.83 0
アケメネス朝のアルタクセルクセス2世は、アフラ・マズダーにのみ祈りを捧げた先王たちの慣わしを破ってアフラ・マズダーとミスラ、アナーヒターの三柱に祈った最初の王らしいけど、宗教的慣習を変更するって大変だと思うがどうしてなん?

アナーヒターの像をサルディス、ダマスカス、バビロン、スサ、エクバタナ、バクトリアという帝国の主要な六つの地方に建立するくらい力を注いだみたいだけど

46: 世界@名無史さん 2012/03/18(日) 18:50:43.35 0
つまり以前から王国はアフラ・マズダーのみじゃなかったということでいいのかな

あと>>44 は前田耕作の「バクトリア王国の興亡」からね

47: 世界@名無史さん 2012/03/18(日) 21:28:55.90 0
>>46
断定的に論じるだけの知識は持ち合わせていないけど、「王の中の王」の立場からは、マズダー神のみを奉じることは統治上難しいんじゃないかな。
ハカーマニシュ家の私的信仰なら可能だったかもしれないけど。
実際、サーサーン朝になるまではゾロアスター教が支配的宗教になった事実も見当たらないし。

49: 世界@名無史さん 2012/04/17(火) 01:44:49.39 0
ゾロアスター教ってヒンディーみたいなカースト制はなかったのかな?
万人はアフラマズダの下に平等って教育されていた?
それとも奴隷制があった?

50: 世界@名無史さん 2012/04/18(水) 19:31:35.80 0
古代は例外なく奴隷制社会だよ…

51: 世界@名無史さん 2012/04/19(木) 18:13:23.76 0
ゾロアスター教はそもそも王権主体の宗教だよね

52: 世界@名無史さん 2012/04/22(日) 01:42:35.48 0
サーサーン朝期のゾロアスター教に限って言えば、まさしくそうだろうね。

85: 世界@名無史さん 2012/12/10(月) 13:19:27.47 0
アーリマンって
「現世では爬虫類の姿をとる」
らしいけど、アフラマズダみたく人間形態の石像とか石壁に掘られた像とかってないのかね。

108: 世界@名無史さん 2014/03/29(土) 21:34:59.38 0
>>85
ある。
ナグシェ・ロスタムに刻まれたサーサーン朝のレリーフの中に、オルムズド神がアルダシール王に王権を授与するシーンがあるが、そのオルムズド神の乗る馬に踏みつけられているのが、アーリマン。

見た感じ、冠も付けず野蛮人のようなイメージで刻まれている。

107: 世界@名無史さん 2014/03/27(木) 02:35:33.81 0
ゾロアスター教は何故イスラムにとってかわられたのか

112: 世界@名無史さん 2014/05/01(木) 15:08:33.50 0
>>107
正確にいうとゾロアスター教はイスラムにとって変わられたのではなくキリスト教にとってかわられた
そのキリスト教がイスラム教に征服されて改宗、という順番

118: 世界@名無史さん 2014/05/02(金) 08:38:21.19 0
アルメニアは4世紀初めにキリスト教化したし、マニ教やネストリウス派は各地に広まったがイラン高原ではイスラーム以前にキリスト教がゾロアスター教に取って代わってはいない
ゾロアスター教がキリスト教の影響を強く受けたのだと言いたいなら、その逆も言える

126: 世界@名無史さん 2014/05/13(火) 05:16:45.70 0
ササン朝の人口の重心はメソポタミアにあった。イラン高原ではない。
そしてササン朝後期にはメソポタミアの住民はキリスト教になっていた。
国教はゾロアスター教だがこの「国教」ってのは支配階級がきちんとゾロアスター教の祭儀を執行しているということが重要で平民にゾロアスター教を強要していたという意味ではない。
ササン朝が滅亡して支配階級がインドに逃げた頃 取り残された庶民はすでにキリスト教。

127: 世界@名無史さん 2014/05/13(火) 09:27:42.23 0
支配階級が逃げたのは中央アジア
パールシーがインドに来たのは10世紀

141: 世界@名無史さん 2014/07/20(日) 15:12:49.15 0
ムハンマド登場前夜のアラビア半島をみると、南部~紅海側はユダヤ教とキリスト教の抗争時代だな
キリスト教勢力のバックにいたエチオピア(アクスム王国)が、もっと影響力の大きな国になってたかもしれん
ただ最終的にはその上にいるビザンツと、ペルシャ湾側で影響力もってたササン朝との頂上決戦次第

142: 世界@名無史さん 2014/07/20(日) 16:54:37.42 0
ムハンマド登場前夜のイエメンにはペルシャ人入植者が多くいて鉱山開発していたらしい。
イエメンの一部には10世紀ころまでキリスト教が残存。

157: 世界@名無史さん 2015/08/22(土) 00:41:58.07 0
ゾロアスター教=支配者の宗教
ユダヤ教=被支配者の宗教

ササン朝の被支配者がユダヤ教から派生したキリスト教に帰依したのもこの関係か

158: 世界@名無史さん 2015/08/22(土) 00:53:28.21 0
>>157
ササン朝の支配者は自分らがきちんと儀式やってればよいと考えたからでしょ
後世のような民族共同体って考えは基本的に(ササン朝どうこう以前に)ゾロアスター教自体もってなかった
本来民族的な共同性をどうこうするって問題意識でなくそれは前提とした上で戦士階級の生き様を問うのがゾロアスターの原初の問題意識
従っていつまでも善と悪の問題に目覚めない庶民はおいてきぼり

165: 世界@名無史さん 2015/08/25(火) 21:01:56.00 0
インドでアスラが悪とされたのって、アケメネス朝がゾロアスター教を押し付けてきたせいだったりしない?

166: 世界@名無史さん 2015/08/25(火) 21:17:56.45 0
アケメネス朝はゾロアスター教を信仰してはいたが、他の宗派に改宗を迫るようなことはしていない。

167: 世界@名無史さん 2015/08/25(火) 22:05:02.96 0
まあでもアケメネス朝がパンジャブあたりまで征服してきたんだから敵国の宗教を貶めることもあり得るだろう。

188: 世界@名無史さん 2015/09/20(日) 21:44:06.49 0
アーリマンを崇めてたヤツらとかいないの?

190: 世界@名無史さん 2015/09/20(日) 23:52:47.09 0
>>188
いたかも知れないけど記録に残ってたものでは聞いたことないな

191: 世界@名無史さん 2015/09/21(月) 01:18:02.73 0
プルタルコスは「ペルシア人はアレイマニオスにも悲しみの供物を捧げる」と書いており
オモミという草をすり潰して狼の血と混ぜ、ハデスの名を唱えて日の当たらないところへ撒くという

193: 世界@名無史さん 2015/09/21(月) 02:10:42.10 0
>>191
出典は?なにに書いてありました?

194: 世界@名無史さん 2015/09/21(月) 02:26:38.59 0
プルタルコスはアーリマンとイマを混同してる可能性なきにしも

198: 世界@名無史さん 2015/09/23(水) 20:27:28.85 0
古イランの神アリヤマンがアーリマンになったと聞いたが・・・

202: 世界@名無史さん 2015/09/24(木) 12:15:50.82 0
アンラ・マンユ(Angra Mainyu、破壊の霊)がパフラヴィー語で訛ってアフリマン(Ahriman)
アリヤマン(Airyaman、ヴェーダのAryaman)は訛ってエールマーン(Erman)
後者は「アーリヤ(仲間)同士の友情、款待」を意味し、語源も立場もアンラ・マンユとは真逆

216: 世界@名無史さん 2015/10/01(木) 20:18:36.51 0
ゾロアスター教を再び世界宗教へ!
とかそういう感じの運動はないのかな
嘗ては血縁以外も受け入れてたんだろうし
やっぱイスラム教が強いのかね

引用元: ・ゾロアスター教の歴史



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