1: 世界@名無史さん 2012/11/29(木) 22:40:29.52 0
美術史や人物に興味があるんだが、無知なので誰を調べればいいのかわからない。
なぜ偉大なのか化理由とかも合わせて書き込んでくれたら非常にうれしい。(wikiのコピペでも助かります)
あくまで自分が偉大だと思う人、作品を書けばいいので他人のレスは批判しない方向でお願いします。
芸術品でなくても建築物、職人などでもOKです。(兵器はNG)
なぜ偉大なのか化理由とかも合わせて書き込んでくれたら非常にうれしい。(wikiのコピペでも助かります)
あくまで自分が偉大だと思う人、作品を書けばいいので他人のレスは批判しない方向でお願いします。
芸術品でなくても建築物、職人などでもOKです。(兵器はNG)
2: 世界@名無史さん 2012/11/29(木) 23:44:02.71 O
可能なら東京に住むこと、不可能でも東京に住むこと。
片っ端から美術館博物館オペラバレエクラシック能歌舞伎落語行く、とにかく行く分からんでも行く。
だれでもだんだん見えてくる。きっと
絵描き、笛吹になるならつらい稽古がいるけど、鼻を掻く、鋸を曳く、法螺を吹くならこれでOK
美術館は最低二時間仕事。その時分からなくてもあとで理解できたとき楽しいよ。
通いまくればそんなことがよくある。
片っ端から美術館博物館オペラバレエクラシック能歌舞伎落語行く、とにかく行く分からんでも行く。
だれでもだんだん見えてくる。きっと
絵描き、笛吹になるならつらい稽古がいるけど、鼻を掻く、鋸を曳く、法螺を吹くならこれでOK
美術館は最低二時間仕事。その時分からなくてもあとで理解できたとき楽しいよ。
通いまくればそんなことがよくある。
3: 世界@名無史さん 2012/11/29(木) 23:55:47.95 O
要は見なきゃ何も始まらないと言うこと。
5: 世界@名無史さん 2012/12/01(土) 09:12:24.37 O
11: 山野野衾 ◆m6VSXsNcBYte 2012/12/15(土) 23:38:22.09 0
>>5
子犬図自体は中国で生まれた画題で朝鮮画にもありますが、どれにも独特のよさがありますね。
前近代の動物画は基本的に怖い野生の目をしていますが、これは愛くるしい。
弟子の山口素絢の描いた「朝顔狗子図」が、三の丸尚蔵館にあります。
朝鮮絵画では、李巌の「花下遊狗図」が近世の日本画のものと似ています。
栃木県立美術館の展示では、日本画に朝鮮画が影響を与えたものだとされていましたが、その可能性もあるでしょう。
ただ、元々中国画にあった画題ですので、朝鮮とは同根という関係も考えられますね。
(私も近世初期に描かれたらしい子犬図を一幅所蔵しておりますが、宋画を手本に日本で描かれたもののようです。)
>西洋人にはこの絵は描けない。
日本画を学んでから洋画を描いた藤島武二や日本画家の上村松園の言葉などを考えると、より加えるのが西洋画の妙であり、より抑えるのが東洋画の妙でしょう。
残念ながら、今の日本画家は日本画の画材で洋画を描いているだけですが。
島田荘司先生の小説で、写楽の正体をオランダ人としたものがありましたが中国や朝鮮ならまだしも、オランダだと描法自体違うので無理です。
そういえば、北斎が朝鮮の画家と同一人物という与太話もありましたね。
子犬図自体は中国で生まれた画題で朝鮮画にもありますが、どれにも独特のよさがありますね。
前近代の動物画は基本的に怖い野生の目をしていますが、これは愛くるしい。
弟子の山口素絢の描いた「朝顔狗子図」が、三の丸尚蔵館にあります。
朝鮮絵画では、李巌の「花下遊狗図」が近世の日本画のものと似ています。
栃木県立美術館の展示では、日本画に朝鮮画が影響を与えたものだとされていましたが、その可能性もあるでしょう。
ただ、元々中国画にあった画題ですので、朝鮮とは同根という関係も考えられますね。
(私も近世初期に描かれたらしい子犬図を一幅所蔵しておりますが、宋画を手本に日本で描かれたもののようです。)
>西洋人にはこの絵は描けない。
日本画を学んでから洋画を描いた藤島武二や日本画家の上村松園の言葉などを考えると、より加えるのが西洋画の妙であり、より抑えるのが東洋画の妙でしょう。
残念ながら、今の日本画家は日本画の画材で洋画を描いているだけですが。
島田荘司先生の小説で、写楽の正体をオランダ人としたものがありましたが中国や朝鮮ならまだしも、オランダだと描法自体違うので無理です。
そういえば、北斎が朝鮮の画家と同一人物という与太話もありましたね。
6: 世界@名無史さん 2012/12/09(日) 02:02:55.23 0
美術史上の意義が明確な人をあげてくのが世界史板っぽいんだろうけどそうじゃなくてもいいもんはいいっていうのが美術だよな
近代絵画の美術史上意義深いやつといえば、印象派の父として古臭い画壇に対抗したマネ
その印象派をつきつめて形態の描き方を研究しキュビズムの発端となったセザンヌ
画風を変化させて多様な作品を生み出したピカソ、色彩を自由に用いてフォービスムなどといわれたマチス
精神分析に影響を受け人の無意識に目を向けたシュールレアリズム運動の巨匠ダリ
抽象絵画のさきがけモンドリアン
既製品のトイレをそのまま展示させるなど美術という概念そのものに挑戦したデュシャン
フランス一人勝ちな美術界の流れを情感ある抽象絵画でアメリカに向かせたポロック
同じ缶スープを何個も羅列して描いたり写真を使ったりなど複製とかオリジナリティとかの概念にゆさぶりかけたウォーホル
らへんが大物かな
近代絵画の美術史上意義深いやつといえば、印象派の父として古臭い画壇に対抗したマネ
その印象派をつきつめて形態の描き方を研究しキュビズムの発端となったセザンヌ
画風を変化させて多様な作品を生み出したピカソ、色彩を自由に用いてフォービスムなどといわれたマチス
精神分析に影響を受け人の無意識に目を向けたシュールレアリズム運動の巨匠ダリ
抽象絵画のさきがけモンドリアン
既製品のトイレをそのまま展示させるなど美術という概念そのものに挑戦したデュシャン
フランス一人勝ちな美術界の流れを情感ある抽象絵画でアメリカに向かせたポロック
同じ缶スープを何個も羅列して描いたり写真を使ったりなど複製とかオリジナリティとかの概念にゆさぶりかけたウォーホル
らへんが大物かな
8: 世界@名無史さん 2012/12/09(日) 11:08:09.21 O
>>6の人が近代絵画について書いているので、もっと前のものを挙げると、
前述のカラヴァッジョも意義深いですが、プラド美術館にあるヒエロニムス・ボスの「快楽の園」もすごい。
実際見ましたが、16世紀にしてシュールレアリズムを思わせる細密な絵がキリスト教の寓意を込めて描かれています。
彼の弟子にあたるピーテル・ブリューゲルも美術史的に意義深い。
「子供の遊び」「農民の婚礼」など当時のフランドルの庶民を主人公にしている絵が有名。
あと東京国立博物館にある「地獄草紙」も良いです。
地獄絵は近世より中世のほうが面白い。
前述のカラヴァッジョも意義深いですが、プラド美術館にあるヒエロニムス・ボスの「快楽の園」もすごい。
実際見ましたが、16世紀にしてシュールレアリズムを思わせる細密な絵がキリスト教の寓意を込めて描かれています。
彼の弟子にあたるピーテル・ブリューゲルも美術史的に意義深い。
「子供の遊び」「農民の婚礼」など当時のフランドルの庶民を主人公にしている絵が有名。
あと東京国立博物館にある「地獄草紙」も良いです。
地獄絵は近世より中世のほうが面白い。
10: 世界@名無史さん 2012/12/12(水) 23:18:27.60 0
>>6>>8
色々間違ってる。
セザンヌは印象派をつきつめてないし、ダリはシュルレアリスムの中でも遅れて出てきた画家だし、現代抽象絵画ならモンドリアン以前にカンディンスキー(ホィッスラーでも可)がいるし、ブリューゲルはボッスの弟子じゃないし。
色々間違ってる。
セザンヌは印象派をつきつめてないし、ダリはシュルレアリスムの中でも遅れて出てきた画家だし、現代抽象絵画ならモンドリアン以前にカンディンスキー(ホィッスラーでも可)がいるし、ブリューゲルはボッスの弟子じゃないし。
13: 山野野衾 ◆m6VSXsNcBYte 2012/12/15(土) 23:55:31.74 0
>>10
カンディンスキーは寒い時期になると見たくなる。
ロシアのような寒い土地であの色彩を見ると有難くなったのでは、というのは勝手な思い込みでしょうか。
『黄・赤・青』の複製画が年末セールで売られているのを見ました。
結局は無名画家の肉筆画の方を優先しましたが、一寸惹かれましたね。
カンディンスキーは寒い時期になると見たくなる。
ロシアのような寒い土地であの色彩を見ると有難くなったのでは、というのは勝手な思い込みでしょうか。
『黄・赤・青』の複製画が年末セールで売られているのを見ました。
結局は無名画家の肉筆画の方を優先しましたが、一寸惹かれましたね。
12: 山野野衾 ◆m6VSXsNcBYte 2012/12/15(土) 23:48:04.45 0
平安後期>鎌倉>室町>江戸>明治>大正>戦前
生きるのが大変だったので凄みが出たのか、時代が下るほど迫力は落ちると感じます。
近世の絵は見ていて面白いですが、見た感じがすでに違う。
江戸期には儒教が僧侶から独立して、地獄が以前ほど迫力がなくなっていたことも影響しているのでしょう。
まあ、中世の方が宗教が盛んというのはある意味当然で。
盤珪の時代には、すでに地獄が作り事とする意見も出ていたそうです。
そうそう、禅僧の絵画も面白いですね。
一糸文守や東皐心越の画が手に入ったら、それこそ素寒貧になってもいい。
一方で、所謂禅画も世界に誇れるものです。
禅僧が描いたものだけ禅画とする定義は、失うものが多いと感じますが。
生きるのが大変だったので凄みが出たのか、時代が下るほど迫力は落ちると感じます。
近世の絵は見ていて面白いですが、見た感じがすでに違う。
江戸期には儒教が僧侶から独立して、地獄が以前ほど迫力がなくなっていたことも影響しているのでしょう。
まあ、中世の方が宗教が盛んというのはある意味当然で。
盤珪の時代には、すでに地獄が作り事とする意見も出ていたそうです。
そうそう、禅僧の絵画も面白いですね。
一糸文守や東皐心越の画が手に入ったら、それこそ素寒貧になってもいい。
一方で、所謂禅画も世界に誇れるものです。
禅僧が描いたものだけ禅画とする定義は、失うものが多いと感じますが。
15: 世界@名無史さん 2012/12/16(日) 18:55:33.29 O
>>12
ヨーロッパの美術館で中世の祭壇画(?)を見た事があるのですが、そこにも生々しい地獄絵がありました。
日本でもヨーロッパでも中世までの地獄絵に凄みがあるのは、支配(領主)階級であった宗教(寺社)勢力が、人々を視覚で脅す意図があったのかもしれませんね。
人々に自殺させないためという説もありますね(被支配者が自殺しちゃうと年貢収入が減る)。
ヨーロッパの美術館で中世の祭壇画(?)を見た事があるのですが、そこにも生々しい地獄絵がありました。
日本でもヨーロッパでも中世までの地獄絵に凄みがあるのは、支配(領主)階級であった宗教(寺社)勢力が、人々を視覚で脅す意図があったのかもしれませんね。
人々に自殺させないためという説もありますね(被支配者が自殺しちゃうと年貢収入が減る)。
16: 山野野衾 ◆m6VSXsNcBYte 2012/12/16(日) 20:28:46.52 0
>ヨーロッパの美術館で中世の祭壇画(?)を見た事があるのですが、
それはうらやましい。
自殺は仏教では特に禁忌ではありませんし、どの道死ねば浄土往生以外では六道輪廻の中に入るので、脅すとか自殺防止のためというわけではなかったと思います。
六道絵を民間で見ることは、奈良時代には官・大寺抜きで行われています。
宗教=支配の道具という、昔は山ほど見られた唯物史観論者の意見を見ると拒否反応を示してしまう、私の個人的な経験もあってそう思ってしまうのかもしれませんが。
荘園の祭祀の中心であった鎮守社を通じて寺社への貢納が正当化されたという面も、確かに存在したのですが。
美術上のことで言えば、『北野天神縁起』が思い浮かびますね。
各地で制作されていますが、あれは神の加護で災害を避けるという意味で生まれ、閲覧されたものです。
畢竟、その社と管理者は崇敬を受けることになった。
大多数の庶民には、学問の神よりも災害の神の方が有難かったでしょう。
キリスト教の場合、自殺は大罪ですが。
逃散ではなく、自殺するような領主ですか。いやはや。
それはうらやましい。
自殺は仏教では特に禁忌ではありませんし、どの道死ねば浄土往生以外では六道輪廻の中に入るので、脅すとか自殺防止のためというわけではなかったと思います。
六道絵を民間で見ることは、奈良時代には官・大寺抜きで行われています。
宗教=支配の道具という、昔は山ほど見られた唯物史観論者の意見を見ると拒否反応を示してしまう、私の個人的な経験もあってそう思ってしまうのかもしれませんが。
荘園の祭祀の中心であった鎮守社を通じて寺社への貢納が正当化されたという面も、確かに存在したのですが。
美術上のことで言えば、『北野天神縁起』が思い浮かびますね。
各地で制作されていますが、あれは神の加護で災害を避けるという意味で生まれ、閲覧されたものです。
畢竟、その社と管理者は崇敬を受けることになった。
大多数の庶民には、学問の神よりも災害の神の方が有難かったでしょう。
キリスト教の場合、自殺は大罪ですが。
逃散ではなく、自殺するような領主ですか。いやはや。
17: 忍法帖【Lv=26,xxxPT】(1+0:8) 2012/12/17(月) 08:36:54.00 O
>>16
なるほどありがとうございます。
念のために言うと
「中世キリスト教で自殺が罪である事が強調されたのは農民が自殺すると領主(教会)が困るからというのも一因になっているのでは」
というのはイギリスで読んだ本に書いてあったもので、私がこの説に立っているわけではありません。
で、本題の美術史的(及び世界史的)に興味深いものをひとつ挙げると、メキシコ革命に伴う、ディエゴ・リベラ等の1920年代~1930年代の絵画運動の作品群があります。
インディオやメスティソをメキシコの主人公と位置付け、主に壁画として描かれた独特のもので、世界の芸術家の一部にも一定の影響を与えました(岡本太郎もその1人)。
なるほどありがとうございます。
念のために言うと
「中世キリスト教で自殺が罪である事が強調されたのは農民が自殺すると領主(教会)が困るからというのも一因になっているのでは」
というのはイギリスで読んだ本に書いてあったもので、私がこの説に立っているわけではありません。
で、本題の美術史的(及び世界史的)に興味深いものをひとつ挙げると、メキシコ革命に伴う、ディエゴ・リベラ等の1920年代~1930年代の絵画運動の作品群があります。
インディオやメスティソをメキシコの主人公と位置付け、主に壁画として描かれた独特のもので、世界の芸術家の一部にも一定の影響を与えました(岡本太郎もその1人)。
20: 山野野衾 ◆m6VSXsNcBYte 2012/12/17(月) 21:35:06.29 0
>>16
なるほど、強調された理由ということですか。ありがとうございます。
地獄と美術と言えば。
年末に一年分の滅罪を祈って行われた仏名会のうち、宮中で催されたものでは罪を示すために地獄絵の屏風が立てられました。
和泉式部は「剣に刺された体が木の実のようだ」と冷静に観察し、清少納言は「主上に見よとからかわれるが、怖くて見られなかった」と書いています。
なるほど、強調された理由ということですか。ありがとうございます。
地獄と美術と言えば。
年末に一年分の滅罪を祈って行われた仏名会のうち、宮中で催されたものでは罪を示すために地獄絵の屏風が立てられました。
和泉式部は「剣に刺された体が木の実のようだ」と冷静に観察し、清少納言は「主上に見よとからかわれるが、怖くて見られなかった」と書いています。
19: 世界@名無史さん 2012/12/17(月) 19:06:39.78 0
仏画そのものピークが平安後期~鎌倉だから、芸術的視点から言えば確かに一番なんだが、凄みという点では、江戸期にはいて捨てるほど描かれた地獄絵図も、なかなか。
これでもか、これでもかって、絵師のサディズムの煽りがいい。
西洋の地獄絵図は、戯画っぽいものばかりで、あまり凄みを感じない。
http://youall.com/HELL/medievalhell.htm
もともとキリスト教美術は、「節度」を重んじる傾向があって、陰惨なものでもあんまり過度なことはしない。
これでもか、これでもかって、絵師のサディズムの煽りがいい。
西洋の地獄絵図は、戯画っぽいものばかりで、あまり凄みを感じない。
もともとキリスト教美術は、「節度」を重んじる傾向があって、陰惨なものでもあんまり過度なことはしない。
20: 山野野衾 ◆m6VSXsNcBYte 2012/12/17(月) 21:35:06.29 0
>>19
>芸術的視点から言えば確かに一番なんだが、
京都の平安神宮近くにある、細見美術館がお勧めです。
>これでもか、これでもかって、絵師のサディズムの煽りがいい。
炎もさることながら、氷に身を切られる姿が凄惨ですね。
女性や子供が墜ちる地獄というのも悲惨で哀切極まりない。
幕末の狩野一信が描いた『五百羅漢図』の様相も凄まじいですが、あそこまで癖がない江戸の絵画も相当なものです。
>凄みという点では、江戸期にはいて捨てるほど描かれた地獄絵図も、なかなか。
いやまったく仰せの通り。
しかし、その絵といいヒエロニムス・ボスの絵といい、ある意味怖いですね。
>芸術的視点から言えば確かに一番なんだが、
京都の平安神宮近くにある、細見美術館がお勧めです。
>これでもか、これでもかって、絵師のサディズムの煽りがいい。
炎もさることながら、氷に身を切られる姿が凄惨ですね。
女性や子供が墜ちる地獄というのも悲惨で哀切極まりない。
幕末の狩野一信が描いた『五百羅漢図』の様相も凄まじいですが、あそこまで癖がない江戸の絵画も相当なものです。
>凄みという点では、江戸期にはいて捨てるほど描かれた地獄絵図も、なかなか。
いやまったく仰せの通り。
しかし、その絵といいヒエロニムス・ボスの絵といい、ある意味怖いですね。
21: 世界@名無史さん 2012/12/18(火) 02:00:40.55 0
狩野一信の五百羅漢図って、たぶん明画の影響なんやろうけど、大陸の脂ぎった感じが出てて嫌やわぁ。
あれもこれもって感じで、足し算しか知らない画家やね。
西洋でいうとルーベンスに近いものがあるわぁ。
あれもこれもって感じで、足し算しか知らない画家やね。
西洋でいうとルーベンスに近いものがあるわぁ。
22: 山野野衾 ◆m6VSXsNcBYte 2012/12/18(火) 12:22:15.41 0
足し算の絵というので洋画(自体を悪く言いたいのではありません)の影響かと思いましたが、成る程明画由来と判定されましたか。
あの頃ですと暁斎とか芳崖が有名ですが、私は一信ともども観賞用としてはくどくてどうも。
彼らの師匠筋の方が好きです。
無個性の代名詞のような狩野派も、京狩野や江戸狩野の表絵師はかなり面白い。
幕末の後者は鷹の腹から白梅の花まで、色調が絶妙で工夫しています。
駿河台、金杉片町、深川水場など。
別冊『太陽』の「狩野派」は初心者(>>1)向けだと思います。
図版の多い雑誌や図録を何冊も読んでいたら、基本的な知識は入るかと。
あの頃ですと暁斎とか芳崖が有名ですが、私は一信ともども観賞用としてはくどくてどうも。
彼らの師匠筋の方が好きです。
無個性の代名詞のような狩野派も、京狩野や江戸狩野の表絵師はかなり面白い。
幕末の後者は鷹の腹から白梅の花まで、色調が絶妙で工夫しています。
駿河台、金杉片町、深川水場など。
別冊『太陽』の「狩野派」は初心者(>>1)向けだと思います。
図版の多い雑誌や図録を何冊も読んでいたら、基本的な知識は入るかと。
23: 山野野衾 ◆m6VSXsNcBYte 2012/12/18(火) 12:38:03.47 0
明で人物画といえば、私がまず思い浮かぶのは明末清初の陳洪綬です。
あれは好みが分かれると思いますが、好きな人はたまらないでしょう。
「米芾拝石」と「無法可説」は、確かにどちらも奇妙な人物画ですが、同じ人が描いた絵だと気づくのにしばらくかかりました。
陳洪綬は4歳から巨大な関羽の肖像を描いてみせたという天才ぶりで有名ですが、本朝で幼少期から天才ぶりを発揮した個性派画家といえば林十江。
画風はまるで違いますし、価値が分からないという方もいらっしゃるかと思われますが、憶えておかれて損はないでしょう。
鰻図は絶品だと思います。
ここまで出て来た人名をお調べになったら、学習も進むのでは。
と>>1に。
あれは好みが分かれると思いますが、好きな人はたまらないでしょう。
「米芾拝石」と「無法可説」は、確かにどちらも奇妙な人物画ですが、同じ人が描いた絵だと気づくのにしばらくかかりました。
陳洪綬は4歳から巨大な関羽の肖像を描いてみせたという天才ぶりで有名ですが、本朝で幼少期から天才ぶりを発揮した個性派画家といえば林十江。
画風はまるで違いますし、価値が分からないという方もいらっしゃるかと思われますが、憶えておかれて損はないでしょう。
鰻図は絶品だと思います。
ここまで出て来た人名をお調べになったら、学習も進むのでは。
と>>1に。
24: 世界@名無史さん 2012/12/19(水) 21:17:35.37 O
現代美術家は自分の作品の意義を美術史に位置付けるようにプレゼンしなきゃ相手にされない世の中になってて好き勝手な歴史解釈がまかりとおっているように思うが、美術も歴史も詳しいこのスレの住人的にはどう思う?
25: 世界@名無史さん 2012/12/20(木) 10:11:00.24 0
抽象的なものがより高度な美術と考えるなら絵画や彫刻よりも音楽のほうがより高度なものと言える
数(数学)とか言語そのものが高度な美術と言えなくもない
数学は実に美しい♪
数(数学)とか言語そのものが高度な美術と言えなくもない
数学は実に美しい♪
31: 世界@名無史さん 2012/12/24(月) 23:53:25.47 0
単純に考えてこうだろ↓
・ピカソ「泣く女」なんでもありってことで絵画のタガが外れた
・ミケランジェロ「ダビデ像」彫刻家が注文請負業から脱却し自己表現する作家という意識の芽ばえ
・ピカソ「泣く女」なんでもありってことで絵画のタガが外れた
・ミケランジェロ「ダビデ像」彫刻家が注文請負業から脱却し自己表現する作家という意識の芽ばえ
32: 世界@名無史さん 2012/12/25(火) 00:06:44.46 0
・マネ「草上の昼食」絵画は写真じゃないんだから平面的でいいじゃんという開き直り
35: 世界@名無史さん 2012/12/27(木) 22:15:43.43 P
清明上河図こそ史上最高の名画だと思ってる
36: 世界@名無史さん 2012/12/28(金) 16:50:23.52 0
洛中洛外図なんかすごくいい、
遠近法なんてクソクラエ
超望遠レンズの視点の現代的絵画だ、
空撮マニアにはたまらない。
遠近法なんてクソクラエ
超望遠レンズの視点の現代的絵画だ、
空撮マニアにはたまらない。
37: 山野野衾 ◆m6VSXsNcBYte 2012/12/31(月) 09:18:40.90 0
織田信長から上杉謙信にも贈られたあれは、洛中の様相を示すための物ですからね。
見える通りに描いても意味はないわけで。
兎角現代人には写真みたいな絵ほど上手いとして、昔の絵を役割や美術的価値を無視して否定する悪癖がある。
見える通りに描いても意味はないわけで。
兎角現代人には写真みたいな絵ほど上手いとして、昔の絵を役割や美術的価値を無視して否定する悪癖がある。