1: 世界@名無史さん 2008/06/22(日) 18:45:36 0
ビザンツはもとより世界戦史上、五本の指に入る名将ベリサリウスを語れ。
フラウィウス・ベリサリウス(ラ500年/505年 - 565年)は、東ローマ帝国の将軍。その用兵の才のため、歴史家エドワード・ギボンは彼を「大スキピオの再来」と評した。
皇帝ユスチニアヌス1世時代の名将軍。東部戦線でササン朝ペルシア軍をダラで破り (530) ,首都コンスタンチノープルでニカの乱を鎮圧 (532) ,一躍その名を高め,皇帝より厚い信頼を受けた。
次いで帝国の復興の旗印のもとにアフリカのバンダル王ゲリメルを破り,北アフリカを帝国領とした (534) 。
さらに転戦しイタリアの東ゴート王ビチギスを5年間にわたる戦闘で破り (540) ,552年の決定的勝利の道を開いた。しかしその後皇帝の不興を買い,その地位をナルセス将軍に譲った。
皇帝ユスチニアヌス1世時代の名将軍。東部戦線でササン朝ペルシア軍をダラで破り (530) ,首都コンスタンチノープルでニカの乱を鎮圧 (532) ,一躍その名を高め,皇帝より厚い信頼を受けた。
次いで帝国の復興の旗印のもとにアフリカのバンダル王ゲリメルを破り,北アフリカを帝国領とした (534) 。
さらに転戦しイタリアの東ゴート王ビチギスを5年間にわたる戦闘で破り (540) ,552年の決定的勝利の道を開いた。しかしその後皇帝の不興を買い,その地位をナルセス将軍に譲った。
3: 世界@名無史さん 2008/06/22(日) 21:54:16 O
世界史フラッシュの「ローマの鍵」シリーズは大作だな
80: 世界@名無史さん 2009/01/12(月) 09:47:00 0
6: ウーゴ ◆eaYqa3SeLE 2008/06/24(火) 02:18:32 0
ヴァンダル王国は滅ぼして欲しくなかった
北アフリカのゲルマン人国家ってなんか面白そうだったのに
北アフリカのゲルマン人国家ってなんか面白そうだったのに
14: 世界@名無史さん 2008/07/11(金) 14:30:54 0
>>6
あの時代の北アフリカは今とは違って非常に豊かな土地だったらしいね。
ゲリメルがベリサリウスとの戦いに敗れた後、敵の本陣に入った東ローマ軍は、おびただしい金銀財宝を発見して、彼らの強欲さを十分満足させたとか。
あの時代の北アフリカは今とは違って非常に豊かな土地だったらしいね。
ゲリメルがベリサリウスとの戦いに敗れた後、敵の本陣に入った東ローマ軍は、おびただしい金銀財宝を発見して、彼らの強欲さを十分満足させたとか。
8: 世界@名無史さん 2008/07/04(金) 19:59:17 0
でもベリサルウスってのは、ルンペンになる前に一度も野心をもったことなかったのかな?
なにせ皇帝ユスティニアヌスは後世に多くのものを残したことは確かかもしれんが、民衆の信望があったわけではないからな。反旗をひるがえそうと思えばいくらでも隙があったと思うのだが…
なにせ皇帝ユスティニアヌスは後世に多くのものを残したことは確かかもしれんが、民衆の信望があったわけではないからな。反旗をひるがえそうと思えばいくらでも隙があったと思うのだが…
10: 世界@名無史さん 2008/07/11(金) 08:19:43 0
>>8
ベリサリウスがあれだけ活躍できたのって、なんだかんだいってユスティニアヌスが東ローマ帝国をしっかり支えてたからじゃないの?
ベリサリウスがあれだけ活躍できたのって、なんだかんだいってユスティニアヌスが東ローマ帝国をしっかり支えてたからじゃないの?
11: 世界@名無史さん 2008/07/11(金) 08:26:52 O
>>10
いえ、娼婦あがりの皇后のおかげですw
いえ、娼婦あがりの皇后のおかげですw
12: 世界@名無史さん 2008/07/11(金) 11:24:28 0
ヴァンダル王国との戦いのとき、ベリサリウスはまだ25歳だったんだなあ。
それ以前にもペルシア防衛線や「ニカの乱」で軍功を立てているし。
それ以前にもペルシア防衛線や「ニカの乱」で軍功を立てているし。
13: 世界@名無史さん 2008/07/11(金) 11:37:26 0
軍人として優秀でも、政局に強いかどうかはまた別の話
15: 世界@名無史さん 2008/07/11(金) 15:06:05 0
よく比較されるスティリコは野心もあったようだけど、ベリサリウスは本当にバカが付くくらい忠実な将軍だったみたいね。
腕のいい作家が彼の一代記を書くだけでも、陰影に富んだ大作になりそう。
腕のいい作家が彼の一代記を書くだけでも、陰影に富んだ大作になりそう。
18: 世界@名無史さん 2008/07/11(金) 19:06:33 0
>>15
政治的には有能とはいえなさそうだから、陰影というより哀愁に富む感じになりそう。
政治的には有能とはいえなさそうだから、陰影というより哀愁に富む感じになりそう。
19: 世界@名無史さん 2008/07/11(金) 22:25:07 0
やれやれだな…戦争馬鹿の末路というのは古今東西どこか似ているなw
20: 世界@名無史さん 2008/07/11(金) 23:24:47 0
>>19
源義経とか?
源義経とか?
38: 世界@名無史さん 2008/07/20(日) 22:12:14 0
イタリア戦役の時はちょっとだけ野心を見せてなかったか?
帰還命令無視して、ユスティニアヌスの部下も帰して、イタリアの王になろうとしたんじゃないの?
帰還命令無視して、ユスティニアヌスの部下も帰して、イタリアの王になろうとしたんじゃないの?
39: 世界@名無史さん 2008/07/20(日) 22:22:57 0
>>38
小説『最後のローマ皇帝』ではそういう描写になってますね。
「俺が王になれんじゃね?」って感じに。
小説『最後のローマ皇帝』ではそういう描写になってますね。
「俺が王になれんじゃね?」って感じに。
40: 世界@名無史さん 2008/07/21(月) 19:14:53 0
作家の想像力がそっちの方向にかきたてられるのは理解できる
22: 世界@名無史さん 2008/07/12(土) 08:04:43 0
ベリサリウスはユスティニアヌスだけではなく、妻のアントニナにも悩まされている。
25: 世界@名無史さん 2008/07/12(土) 15:35:44 0
>>23
ローマ人の物語の最終巻ではちょこっとだけしか言及されなかったが良妻って書かれてたけどな>アントニナ
ローマ人の物語の最終巻ではちょこっとだけしか言及されなかったが良妻って書かれてたけどな>アントニナ
26: 世界@名無史さん 2008/07/12(土) 17:08:59 0
>>25
アントニナは夫を助けたこともあったけど、浮気もしていた。
アントニナは夫を助けたこともあったけど、浮気もしていた。
29: 世界@名無史さん 2008/07/12(土) 22:29:11 0
>>26
夫の人事に口を出すせいで軍の士気を異常に下げたことも度々あったようだ。
夫の人事に口を出すせいで軍の士気を異常に下げたことも度々あったようだ。
28: 世界@名無史さん 2008/07/12(土) 18:37:05 0
アントニナというのはなにか、テオドラとユスティニアヌスが放った間諜ぽいな。
実はベリサリウスが謀反をおこせなかったのは彼女のせいだったりして。まあ多少小説的すぎるかもしれないが…
実はベリサリウスが謀反をおこせなかったのは彼女のせいだったりして。まあ多少小説的すぎるかもしれないが…
30: 世界@名無史さん 2008/07/13(日) 07:54:43 0
アントニナについてkwsk
31: 世界@名無史さん 2008/07/13(日) 09:30:02 0
アントニナの父は戦車競争の御者で、母は舞台の遊女だった。
ベリサリウスの妻になる前に、彼女は一度結婚していて、フォティウスという息子を一人儲けている。
ベリサリウスとアントニナ夫婦は、テオドシウスというトラキア出身の青年を養子にしていたが、アフリカ遠征の航海の途中にアントニナは彼と密通した。
ベリサリウスの妻になる前に、彼女は一度結婚していて、フォティウスという息子を一人儲けている。
ベリサリウスとアントニナ夫婦は、テオドシウスというトラキア出身の青年を養子にしていたが、アフリカ遠征の航海の途中にアントニナは彼と密通した。
93: 世界@名無史さん 2009/01/22(木) 00:53:31 0
ベリサリオスの妻が悪妻だったという話はプロコピオスの書物に記されている、と聞いたことがありますが、具体的には如何なる振る舞いがあったのでしょうか?
94: 世界@名無史さん 2009/01/23(金) 21:49:10 O
遠征に同行し、占領地での政策に口出しして本国からの指示とは違うことさせたり、占領地でゴージャスな生活をして現地の司令官たちの反感をかったりして、ベリサリウスの本国召還に繋がったから悪女といってたんじゃなかった?
95: 世界@名無史さん 2009/01/23(金) 22:01:37 O
あとは、ベリサリウスがどこかへ遠征中使用人の女官の密告で、浮気がバレて怒ったベリサリウスが殺害しようとしたところ助命嘆願して助けてもらったが、その後密告した女官を探し出して残忍な方法で殺害した…
98: 世界@名無史さん 2009/03/26(木) 01:05:28 0
>>95
でも旦那が皇帝に殺されようとした時には、一生懸命弁護したとか。
なんだかんだで鴛鴦夫婦だったんだろうね。
周りには理解できなかったのだろうけれど。
でも旦那が皇帝に殺されようとした時には、一生懸命弁護したとか。
なんだかんだで鴛鴦夫婦だったんだろうね。
周りには理解できなかったのだろうけれど。
99: 世界@名無史さん 2009/04/17(金) 15:10:43 0
>>98
そりゃ旦那が居るからこそ優雅な生活が出来たからじゃないの。
ローマ法での未亡人の扱いはどうなってたんだろ?
そりゃ旦那が居るからこそ優雅な生活が出来たからじゃないの。
ローマ法での未亡人の扱いはどうなってたんだろ?
24: 世界@名無史さん 2008/07/12(土) 11:31:49 0
ゴート軍との戦いで、双方の兵士がハドリアヌスの皇帝廟から大理石彫刻の傑作を落として破壊したというエピソードには、心が暗くなる…
もうこの時代には、ギリシア彫刻の傑作を守るという考え方は失われていた。
もうこの時代には、ギリシア彫刻の傑作を守るという考え方は失われていた。
34: 世界@名無史さん 2008/07/15(火) 23:09:03 0
>>24
この頃になるとキリスト教の偶像崇拝批判の影響が強くなってきて、丸彫りの彫像は廃れていた
この頃になるとキリスト教の偶像崇拝批判の影響が強くなってきて、丸彫りの彫像は廃れていた
42: 世界@名無史さん 2008/07/26(土) 19:45:15 0
もしハンニバルとベリサリウスがカルタゴで戦ったらどっちが強いかな?
44: 世界@名無史さん 2008/07/27(日) 10:44:02 0
余裕でベリサリウス。 正直レベルが違う。
ハンニバルは包囲戦術の完成者として有名だが、戦術家としての多様性でいくと比較にならん。
ベリサリウスならザマでスキピオに完勝するかもな。
ハンニバルは包囲戦術の完成者として有名だが、戦術家としての多様性でいくと比較にならん。
ベリサリウスならザマでスキピオに完勝するかもな。
45: 世界@名無史さん 2008/07/29(火) 08:37:30 0
祖国からの扱いの悪さも余裕でベリサリウスの勝ち
46: 世界@名無史さん 2008/07/29(火) 10:24:49 0
ベリサリウスの生涯成績って何勝何敗なの?
印象だとかなりの勝率のようだけど。
印象だとかなりの勝率のようだけど。
97: 世界@名無史さん 2009/01/28(水) 17:05:47 0
>>46
54戦53勝1敗
しかもほとんどが劣勢状態。まさしく神。
54戦53勝1敗
しかもほとんどが劣勢状態。まさしく神。
47: 世界@名無史さん 2008/08/02(土) 12:02:42 0
東ゴートに敗北して初めてナルセスと交代したんだっけ
50: 世界@名無史さん 2008/08/03(日) 10:55:40 0
将軍の戦歴は評価されてるけどユスティニアヌス帝の対外政策自体は帝国を衰退させたといわれてるギャップが
56: 世界@名無史さん 2008/08/05(火) 21:25:34 0
あまり詳しくないが、ベリサリウスが寡兵でも勝てた最大の秘訣はなんだったんだろう?
58: 世界@名無史さん 2008/08/06(水) 01:47:02 0
>>56
騎兵の活用と防御戦の構築、だったかな?
騎兵の活用と防御戦の構築、だったかな?
2: 世界@名無史さん 2008/06/22(日) 20:00:13 0
1ペニーめぐんで下され

59: 世界@名無史さん 2008/09/21(日) 12:26:38 0
なんだよベリサリウスってのは、ほんとに最後は乞食にまで落ちぶれたのか?
常勝将軍としての誇りがあるなら、どうしてそうなる前に自害しなかったんだ?
常勝将軍としての誇りがあるなら、どうしてそうなる前に自害しなかったんだ?
61: 世界@名無史さん 2008/11/27(木) 15:20:18 0
>>59
ユスティニアヌス一族へのいやがらせじゃない?
「よく大恩人ほっとけるよね、あの神経わけわからん」的なこと首都でさんざん噂になったと思われ
ユスティニアヌス一族へのいやがらせじゃない?
「よく大恩人ほっとけるよね、あの神経わけわからん」的なこと首都でさんざん噂になったと思われ
62: 世界@名無史さん 2008/11/27(木) 20:09:50 0
なんちゃって乞食だったのかもな。
63: 世界@名無史さん 2008/12/02(火) 09:36:04 0
浮浪者にまで落ちぶれたってのは伝説だろ?
まぁユスティニアヌスの神経が理解できないのは変わらないが。
よくあそこまで大恩ある忠勇兼備の将を無碍にできるわ・・・
まぁユスティニアヌスの神経が理解できないのは変わらないが。
よくあそこまで大恩ある忠勇兼備の将を無碍にできるわ・・・
64: 世界@名無史さん 2008/12/02(火) 10:40:50 0
猜疑心の強い権力者ってどこでもいつでもそんなもんでしょ。
ユスティニアヌスはその中でも特に過剰だとは思うけど…
ユスティニアヌスはその中でも特に過剰だとは思うけど…
66: 世界@名無史さん 2008/12/02(火) 19:12:56 0
それにしてもベリサリウスほど報われない人物も珍しい。
劉邦すら韓信に対して一時にせよ功績に見合う地位と大禄を与えたが、ベリサリウスはユスティニアヌスが困った時だけ都合よく呼び出されてこき使われて、あとはお払い箱。功に対する褒美なんか皆無。基本シカト。ベリサリウス面目丸つぶれ。
宮廷の陰謀に加わっただかの容疑で無実なのに捕まえたり。
悲劇の英雄演出するにも程度があるだろ、とユスティニアヌスには言いたい
劉邦すら韓信に対して一時にせよ功績に見合う地位と大禄を与えたが、ベリサリウスはユスティニアヌスが困った時だけ都合よく呼び出されてこき使われて、あとはお払い箱。功に対する褒美なんか皆無。基本シカト。ベリサリウス面目丸つぶれ。
宮廷の陰謀に加わっただかの容疑で無実なのに捕まえたり。
悲劇の英雄演出するにも程度があるだろ、とユスティニアヌスには言いたい
102: 世界@名無史さん 2009/05/16(土) 17:05:17 0
>>66
アラリックを撃退し続けたスティリコ
アッティラを粉砕したアエティウス
敵でも、クラッススを撃破したスレーン
ベルサリウスは、生き残れただけ幸運かも。
アラリックを撃退し続けたスティリコ
アッティラを粉砕したアエティウス
敵でも、クラッススを撃破したスレーン
ベルサリウスは、生き残れただけ幸運かも。
67: 世界@名無史さん 2008/12/02(火) 19:18:18 0
財産は全て没収。ベリサリウスがそこまでされるようなことしたか、と考えると首を傾げざるを得ない。
功績が巨大になってきた臣下は扱いづらい、ということを考慮に入れてもやりすぎだ。
功績に驕りもしない、主君の命には唯唯諾々と従う武将なのに。
やっぱりユスティニアヌスは好きになれねー。
功績が巨大になってきた臣下は扱いづらい、ということを考慮に入れてもやりすぎだ。
功績に驕りもしない、主君の命には唯唯諾々と従う武将なのに。
やっぱりユスティニアヌスは好きになれねー。
88: 世界@名無史さん 2009/01/19(月) 00:24:49 0
ベリサーリオスが晩年に乞食に成り果てたという史話の典拠を教えて下さい。
おそらくプロコピオスであろうとは思いますが、何という文献の何章に記されているのでしょうか?
よろしく。
おそらくプロコピオスであろうとは思いますが、何という文献の何章に記されているのでしょうか?
よろしく。
89: 世界@名無史さん 2009/01/19(月) 21:31:43 0
出所不明の民間伝承らしいよ。
その民間伝承をネタにジャック=ルイ・ダヴィッドっていう著名な画家が絵を描いたから、それっぽく広まったみたい。
プロコピオスには、記述はありません。
その民間伝承をネタにジャック=ルイ・ダヴィッドっていう著名な画家が絵を描いたから、それっぽく広まったみたい。
プロコピオスには、記述はありません。
92: 世界@名無史さん 2009/01/20(火) 22:41:40 0
ちなみに「ネットで百科@Home」
http://www.kn-concierge.com/netencyhome/
のベリサリオスの項によれば13-14世紀のパライオロゴス朝時代に成立した民衆文学作品「ベリサリオスの歌」(15音節詩)が元ネタということで。
のベリサリオスの項によれば13-14世紀のパライオロゴス朝時代に成立した民衆文学作品「ベリサリオスの歌」(15音節詩)が元ネタということで。
105: 世界@名無史さん 2009/08/14(金) 00:13:15 0
すぐれた統率能力、指揮能力を持ちながら
女房の尻に敷かれっぱなし。
女房の尻に敷かれっぱなし。
引用元: ・ベリサリウス戦記
それくらい受け身な人物だ