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1: オツガイ ◆EAbyJft1LY 2012/03/25(日) 19:53:40.24 0
ブラジル全般について語りたい








3: 世界@名無史さん 2012/03/25(日) 22:42:37.30 0
ブラジルで発見された数万年前の先住民の頭骨を復元したらアボリジニにソックリだった。

6: オツガイ ◆EAbyJft1LY 2012/03/25(日) 23:05:43.01 0
>>3
へ~、そうなんだ。アボリジニの系統もブラジル先住民には多少あるということなのかな。
南方からブラジルにやってきた者もいたのかも知れないね。

15: 世界@名無史さん 2012/03/27(火) 23:43:38.30 0
>>3>>6
それ、セラ・ダ・カピバラ国立公園の人骨の話だろ。
現時点では異論も多い説だから、保留しといたほうがいいな。
比較的まともな概論→ http://www.nipo-brasil.org/tokuho/0801fh.htm

17: オツガイ ◆EAbyJft1LY 2012/03/27(火) 23:59:05.15 0
>>15
なるほど。リンク先を読む限り南太平洋由来説はまだまだ定説とは言い切れないのか。
まぁ、ここら辺の話は歴史学というよりは人類学の範疇だろうけど。

4: オツガイ ◆EAbyJft1LY 2012/03/25(日) 22:57:26.28 0
とりあえずブラジル史の概略を書く。

先コロンブス期:インディオが様々な地方で原始的な社会を形成しする
 ↓
カブラルがブラジルを発見し、ポルトガルによる植民地化が始まる
 ↓
パウ・ブラジル中心の経済
 ↓
黒人奴隷労働による砂糖中心のプランテーション農業社会
 ↓
ゴールドラッシュでブラジルの中心部が北東部から南東部に移る
 ↓
ポンバル侯爵の改革が始まり、不満を持った一部のブラジル人の間で独立運動の兆し
 ↓
ナポレオンから逃れたポルトガルの宮廷がリオデジャネイロに遷都
ブラジルが発展し、独立の基盤ができる
 ↓
ポルトガル王ジョアン6世がリスボンに帰国すると、ブラジルに残ったペドロ王子が、
ブラジル皇帝ペドロ1世としてブラジル帝国の独立を宣言する(イピランガの叫び)
 ↓
地方の反乱を治め、ブラジル帝国の統一が図られたが、
シスプラチナ戦争で敗北しシスプラチナ州(現在のウルグアイ)を失う
 ↓
ペドロ1世への不満が大きくなったため、ペドロ1世は退位しポルトガルに帰国
ペドロ2世が即位するも、幼少だったので3人の摂政が政治を行なう
この頃、各地で反乱が相次いだ
 ↓
ペドロ2世が親政開始、ブラジルは少し安定化する
 ↓
大戦争でアルゼンチンのロサスを破り、パラグアイ戦争でも勝利する
 ↓

5: オツガイ ◆EAbyJft1LY 2012/03/25(日) 23:00:49.47 0
(続き)
当時高まってた廃止運動に押されて、奴隷制を廃止する。
これにより今まで支持してた寡頭支配層すら帝政を支持しなくなり、軍部がクーデターを起こし、共和制に移行
 ↓
最初こそ軍事政権だったがすぐに民政移管され、カフェオレ時代が始まる
(当時のブラジル大統領は、コーヒーで有名なサンパウロ州出身者と、牛乳で有名なミナス・ジェライス州出身者が交互に就任したため、こう呼ばれる)
20世紀初頭にはアクレ州をボリビアからとるなど拡大主義にも走る
 ↓
ヴァルガスが反乱し大統領になる
ポピュリズム的政策の下、国民のナショナリズムを高揚させる
 ↓
軍がクーデターを起こしヴァルガス政権終了
民主的に大統領が選ばれる時代になる(一時的にヴァルガスも当選する)
 ↓
クビチェック大統領がブラジリアに遷都する
 ↓
左寄りのゴラールが、軍部の強い反発を受けながらも大統領就任
最終的に軍部がクーデターを起こし、ゴラール政権崩壊
 ↓
軍事政権が成立し、人権弾圧の高まりと同時に経済開発も行なわれた
 ↓
ガイゼルやフィゲイレードなどのおかげで、軍部の統制が弱まり、久しぶりの文民政権(ジョゼ・サルネイ)が誕生する
 ↓
コロール、フランコ、カルドーゾというふうに大統領が変わり
その後、左派のルラが次の大統領になる
 ↓
現在はブラジル初の女性大統領、ジルマ・ルセフが就任してる

12: 世界@名無史さん 2012/03/27(火) 17:20:10.38 0
同じ移民大国、先住民を駆逐し、黒人奴隷を大量に使ったとこなどアメリカと共通してる

14: オツガイ ◆EAbyJft1LY 2012/03/27(火) 19:34:04.61 0
>>12
確かにブラジルはいくつかの点でアメリカ合衆国と共通する点はあるね。
黒人奴隷なんかはある意味でアメリカ合衆国以上に根付いてて、
アフリカ系ブラジル人の割合はアメリカよりも多いみたいだけど。

16: 世界@名無史さん 2012/03/27(火) 23:50:29.43 0
アマゾン河口のマラジョ島では彩色土器文化(マラジョ文化)があったそうやね
"Marajoara culture"で画像検索すると色々土器が出て来る

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マラジョ文化
は、ブラジルのアマゾン川河口にあるマラジョ島で繁栄した先コロンブス期社会である。

研究によれば、紀元800年から紀元1400年の間の文化であるという説が挙げられている。その一方で、マラジョ島における人類の活動が数々の遺跡群から出土した遺物資料によって、紀元前1000年前という非常に早くからあったことが分かる研究結果もある。このマラジョ文化は植民地期に至るまで続いたと思われる。


17: オツガイ ◆EAbyJft1LY 2012/03/27(火) 23:59:05.15 0
>>16
本当だ。ググったらたくさんの土器が出てきた。
これって白人がやってくるまで続いてたのかな?

18: 世界@名無史さん 2012/04/07(土) 11:27:02.55 0
関連スレ

【オランダ海上帝国】フランドル史【白領コンゴ】
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/whis/1333719883/l50

19: オツガイ ◆EAbyJft1LY 2012/04/08(日) 20:11:24.54 0
>>18
そう言えば、オランダは一時期ブラジルに侵入したことがあるね。
フェリペ2世がポルトガルを併合した時、当時スペインと戦ってたオランダは、スペイン領になったブラジルへの侵入を積極的に進めてたからね。
ポルトガルがスペインから独立し、ブラジルが再びポルトガル領になってからも、オランダ人はしばらくブラジルに居座り続けてたし。

20: 世界@名無史さん 2012/04/08(日) 20:51:44.09 0
オランダ領ギアナ・スリナムあたりは、カリブ語族の故地だね。
マニオク耕作の発展で、紀元前にまずアマゾン中流域(伯・マトグロッソ州辺り)まで拡散して、そののち紀元後にはカリブ諸島へも拡散してる。
アマゾン原住民はほとんど上流から降りてきてるパターンだから、例外的存在といえる。

21: オツガイ ◆EAbyJft1LY 2012/04/08(日) 21:48:11.25 0
>>20
へ~、そうなんだ。オランダ領ギアナってカリブ族の故地だったのね。
まぁ、オランダ領ブラジルというと一般的には北東部の辺りが中心で、同じオランダ領でもスリナムとは少し離れてるんだけどね。
カリブ族はブラジルにも少しはいるらしいね。

22: 世界@名無史さん 2012/04/08(日) 23:00:51.26 0
>>21
ペルナンブコ州がそうなのか。
ジュニーニョ・ペルナンブカーノってフランスで活躍したサッカー選手しか想起できない土地だ。
田舎ゆえ、そこの住人はブラジルの中ではわりと質朴なイメージがあるらしい。
と思ったら、ルーラ元大統領も生まれはペルナンブコ州なんだな。あんましアテにならんか。

23: オツガイ ◆EAbyJft1LY 2012/04/09(月) 07:09:37.84 0
>>22
ペルナンブーコ州は植民地時代の初期の頃からブラジルの中心的地域として結構栄えてたよ。
パウ・ブラジルや砂糖中心の経済だった頃のブラジルは北東部のほうが発展してたからね。
ペルナンブーコ州では19世紀に、ペルナンブーコ革命や赤道連邦やプライエイラの反乱など、しばしば大きな事件が起きてて、かなり地域的な独自性のある場所だと言えるんだよね。
北東部はブラジルの中でも歴史の古い地域だから、南東部の近代性とは相容れない部分が、あるのかも知れない。20世紀に入ると義賊として知られるランピアンなんかが活躍してるし。
ペルナンブーコ州出身の有名人だと、ジルベルト・フレイレやパウロ・フレイレなんかもいるね。
どちらもブラジルを代表する文化人だ。州都のレシフェはバイーアと並ぶ北東部の大都市だし、オランダの占領なんかもあるから、ブラジル史における存在感は結構強い地域だと思うよ。

27: 世界@名無史さん 2012/11/02(金) 09:30:43.37 0
ブラジル帝国はなぜ滅んだのか
ブラジル帝国は、1822年から1889年まで南米ブラジルを統治した立憲君主制 議会 国家。1828年までは現在のウルグアイも含まれていた。

1808年ポルトガルのブラガンサ王朝はナポレオン軍の侵攻を逃れて植民地ブラジルに逃れ、1809年リオデジャネイロに遷都した。1821年ポルトガル・ブラジル王ジョアン6世はリスボン帰還を果たし、ブラジル国王兼位のまま王太子ドン・ペドロをブラジル摂政として残した。ポルトガルはブラジルの分離独立を恐れて、ブラジルにポルトガル軍を送り込んで統制を強化したが、これがかえってブラジル在地支配層の反感を買い、ポルトガル派とブラジル派の対立が激化した。

1822年、ブラジル在地支配層は摂政ドン・ペドロを擁立して連合王国からの独立を宣言し、ペルナンブーコなどに駐屯していたポルトガル軍を破った。


31: オツガイ ◆EAbyJft1LY 2012/11/10(土) 16:20:13.48 0
>>27
19世半ば頃から軍部や知識人の間で共和主義思想が流行り始めてたうえに、奴隷制廃止のせいで大土地所有者たちからの支持までも皇帝は失ってたからね。
パラグアイ戦争以降の軍部の影響力増大及び軍部内での共和主義流行が特に大きいね。
そこに、奴隷制廃止がとどめを刺したという感じかな。

30: 世界@名無史さん 2012/11/03(土) 01:56:13.72 0
最近知ったけどブラジルって独立当初は皇帝のいる帝国だったんだね
アメリカ合衆国や他の南米諸国みたいに最初っから民主主義の国だと思ってた

31: オツガイ ◆EAbyJft1LY 2012/11/10(土) 16:20:13.48 0
>>30
まぁ、帝国と言っても一応は憲法のある立憲君主制の国だったけどね。
とは言え、ブラジルは確かにラテンアメリカのなかでは珍しく、比較的長期にわたって帝政の続いた国だったね。
それが、旧スペイン領の他のラテンアメリカ諸国がばらばらに独立したのとは対照的に、旧ポルトガル領のブラジルが分裂せずに現在まで残ってる一因だったと良く言われるね。
皇帝がブラジルをまとめる求心力として働いた訳だ。
とは言え、19世紀のブラジルでは地方の反乱も何度か起こってはいるんだけど。

77: 世界@名無史さん 2014/10/18(土) 13:30:26.53 0
>>30
アメリカ合衆国でもワシントンを国王にしようという話はあった。
原則として現代は共和政国家が大半だが、人類の歴史上は大半の国が君主政国家だった。

78: 世界@名無史さん 2014/10/19(日) 03:34:25.04 0
ワシントン王は本人が拒否したんだったな

86: 世界@名無史さん 2015/08/24(月) 17:54:35.24 0
ブラジル南部のドイツ系移民はよく200年近くドイツ語を保ってきたと感心させられる

88: 世界@名無史さん 2015/08/24(月) 22:26:08.15 0
言葉の通じないインディオの部族間だけでなく、インディオ以外も重宝したという交易言語「リングア・ジェラール」は今も話者がいるのだろうか。
リンガ・ジェラールとは、ブラジルでかつて話されていた二つのリングワ・フランカを指す名称である。

16世紀、ポルトガルからブラジルに渡ってきた入植者は、先住民が色々な言語を話しているのを見て、様々な先住民に対しても効率よくコミュニケーションをとるためにはどうすればよいかを模索してきた。そこでブラジルに来たイエズス会の宣教師がこれらの二言語を用いだしたことから、初期の入植者もこれを話すようになり、黒人奴隷や他の先住民にも広がっていった。


98: 世界@名無史さん 2016/08/25(木) 22:16:18.75 0
19世紀半ばにおこったブラジル南部の独立戦争にかのガリバルディも参加してたんだな

101: 世界@名無史さん 2016/08/26(金) 17:15:45.05 0
>>98
ブラジル南部というよりも、現ウルグアイだな

102: 世界@名無史さん 2016/08/29(月) 02:22:18.36 0
バルガス=リョサの「世界終末戦争」にも描かれてたカヌードスの乱。
とある説法師がバイア州内に作ったコミュニティに多くの信者が集まったものの政府軍に鎮圧されたのね。

112: 世界@名無史さん 2017/08/04(金) 09:28:04.96 0
奴隷への扱いはアメリカ以上に酷いのが知られていないな

113: 世界@名無史さん 2017/08/05(土) 01:37:42.20 0
まあ自由身分の白人ですら北米では考えられないほど酷い搾取や暴力被害があったみたいだし、奴隷なら尚更だろうな
歴史教科書の記述やポピュラー文化の中で奴隷たちの受難や抵抗が語り継がれてるのはブラジルの良い点だと思うけどな

140: 世界@名無史さん 2018/01/31(水) 11:01:02.78 0
ブラジルの奴隷制廃止は1888年にまで引き延ばされたが、これは砂糖の生産が衰退した後に、コーヒー・ブームを迎えて労働力を必要としたため。

141: 世界@名無史さん 2018/01/31(水) 17:40:25.78 0
1888年 奴隷制度廃止
1888年~1902年 代替労働力としてイタリア人移民
1908年~1933年 代替労働力として日本人移民

ブラジル移民史は奴隷制度の変遷を反映している

150: 世界@名無史さん 2018/07/27(金) 21:24:10.81 0
ブラジルなどラテンアメリカ諸国のシエスタってホワイトカラーの特権で庶民とは無縁だったりする?
むしろホワイトカラーのほうがシエスタそっちのけで働いてんのかしら?

156: 世界@名無史さん 2018/07/29(日) 08:20:28.51 0
>>150
ゼ・カリオカの従兄弟でいうと、パウリスタはホワイトカラーで仕事中毒
バイアーノは職業不詳でカリオカ以上に怠け者ってイメージ


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152: 世界@名無史さん 2018/07/28(土) 21:30:01.94 0
南米最大の兵力を持つブラジル軍,
大佐より上が少将・中将・大将の三階級体制で大将の層が厚い国。
(わが日本では中将【3つ星将】の層が厚い)

153: 世界@名無史さん 2018/07/28(土) 23:55:00.06 0
上級大将はいないのか

154: 世界@名無史さん 2018/07/29(日) 00:24:41.35 0
大将の上は元帥(一番上の5つ星)な
no title



191: 世界@名無史さん 2019/02/01(金) 11:28:23.94 0
アルゼンチンやチリでは軍政時代に残虐行為働いた連中が起訴されたけど,ブラジルでそのような事例があったという話は聞いたことがない(知らんだけかもしれんけど)。

タイやエジプトみたいに軍部が直接クーデターをおこすことはないかわりに自分達の息のかかった政治家を政権につかせるぐらいの事はやってんのかね?

193: 世界@名無史さん 2019/02/14(木) 16:11:46.97 0
ブラジルの名は発見者カブラルのブラを取ってブラジルとした

194: 世界@名無史さん 2019/02/21(木) 09:45:45.35 0
木の名前からだ
ブラジルボク(伯剌西爾木、学名: Paubrasilia echinata)はマメ科ジャケツイバラ亜科の常緑高木。以前は染料に用いられた。材が硬いため、現在もヴァイオリン属の楽器の弓材として用いられる。原産地は南アメリカブラジル東部。1540年にポルトガル人によってはじめて報告された。

パウ・ブラジルの名は「赤い木」の意味で、染料のブラジリンが取れるインド原産のスオウのポルトガル名による。外見と用途が似ていたため、ポルトガル人によって本種もパウ・ブラジルと呼ばれるようになった。ブラジルの国号は本種に由来する。

195: 世界@名無史さん 2019/02/21(木) 17:04:18.09 0
発見者カブラルにちなむって書いてる本があったな まあ間違ってんだろうけど

198: 世界@名無史さん 2019/02/23(土) 20:19:31.87 0
ブラジルについて間違った本があったなーと探したらポルトガルのカボットが発見したブラジル って「図説 地図の事典」に書いてあった…
カブラルとカボット間違えたか…KAB までかぶってて間違えちゃったか

引用元: ・ブラジルの歴史



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