701: 世界@名無史さん 2020/04/14(火) 14:33:52.15 O
ローマ人てなんであんなに好戦的なんですか?
特に共和政時代は戦争しまくりのイメージが
特に共和政時代は戦争しまくりのイメージが
702: 世界@名無史さん 2020/04/14(火) 15:37:17.62 0
>>701
大雑把に言うと、
・共和政が機能し続け、王が現れず貴族達が権力争いを続けたこと
・政治のトップ=軍事のトップであり、戦争に宗教的な神聖性を認める文化だったこと
の2つ。
当時のローマの貴族は、イメージ的には近現代のヤクザやマフィアに近い疑似家族組織。
例えば後に皇帝を輩出する「クラウディウス氏族」は5000人以上の構成員を持っていた。
このクラウディウス氏族やコルネリウス氏族といったヤクザ的な一家達が果てない権力争いをし続けるのがローマ共和政だったわけだけど、どこかの家の主が突出して王になろうとすると、普段はいがみ合っている他の一家が寄ってたかって「王になりそうな者」を引きずりおろした。
カエサルもそうして殺されたし、大スキピオやおそらくカミッルスもそう。古代ローマの英雄達は晩年悲惨な目に遭わされた。
そして、王が生まれないことで数百年間権力争いが続いた。
大雑把に言うと、
・共和政が機能し続け、王が現れず貴族達が権力争いを続けたこと
・政治のトップ=軍事のトップであり、戦争に宗教的な神聖性を認める文化だったこと
の2つ。
当時のローマの貴族は、イメージ的には近現代のヤクザやマフィアに近い疑似家族組織。
例えば後に皇帝を輩出する「クラウディウス氏族」は5000人以上の構成員を持っていた。
このクラウディウス氏族やコルネリウス氏族といったヤクザ的な一家達が果てない権力争いをし続けるのがローマ共和政だったわけだけど、どこかの家の主が突出して王になろうとすると、普段はいがみ合っている他の一家が寄ってたかって「王になりそうな者」を引きずりおろした。
カエサルもそうして殺されたし、大スキピオやおそらくカミッルスもそう。古代ローマの英雄達は晩年悲惨な目に遭わされた。
そして、王が生まれないことで数百年間権力争いが続いた。
703: 世界@名無史さん 2020/04/14(火) 15:38:10.24 0
この「上がり」のない権力争いの中で、有利になる方法は1つ。一族の主が執政官や法務官といった軍事権を持つ上級政務官になること。
なぜ軍事権が必要かというと、当時のローマの「軍事権」は現代より遙かに神聖性を帯びた「神の権能」のように扱われていて、「戦争のためなら」文字通り何をしても良かった。
「戦争のためなら」誰かを一存で処刑しても良いし、掠奪も軍事徴発も自由。平時なら許されないあらゆる蛮行が「戦争のためなら」肯定された。この強大な権限が一族に多大な益をもたらした。
もちろん、やりすぎれば1年の任期が終わった後で報復されるという計算が執政官達の心理的な歯止めになっていたけれど、裏を返せば執政官達はこの権限をフルに活用するために、1年という短い任期の中で必ず戦争しようという強力なモチベーションがあった。
さらに戦争に大勝して凱旋式まで挙げられようものなら、主は文字通り神として扱われ、一族の権威は限りなく大きくなる。共和政期の貴族達は皆それを目指して全力を尽くしていた。
共和政ローマが戦争し続けたのはそういう理由。
なぜ軍事権が必要かというと、当時のローマの「軍事権」は現代より遙かに神聖性を帯びた「神の権能」のように扱われていて、「戦争のためなら」文字通り何をしても良かった。
「戦争のためなら」誰かを一存で処刑しても良いし、掠奪も軍事徴発も自由。平時なら許されないあらゆる蛮行が「戦争のためなら」肯定された。この強大な権限が一族に多大な益をもたらした。
もちろん、やりすぎれば1年の任期が終わった後で報復されるという計算が執政官達の心理的な歯止めになっていたけれど、裏を返せば執政官達はこの権限をフルに活用するために、1年という短い任期の中で必ず戦争しようという強力なモチベーションがあった。
さらに戦争に大勝して凱旋式まで挙げられようものなら、主は文字通り神として扱われ、一族の権威は限りなく大きくなる。共和政期の貴族達は皆それを目指して全力を尽くしていた。
共和政ローマが戦争し続けたのはそういう理由。
704: 世界@名無史さん 2020/04/14(火) 20:06:36.35 0
有力一族の争いがそんなに激しいと頻繁に内乱になり自滅しそうなもんだが、そうならなかったのが不思議
705: 世界@名無史さん 2020/04/14(火) 20:38:03.12 0
ローマ市民のたががあってそこまでには至らなかったのでは
その分暗殺だの処刑だのに精を出してさ
その分暗殺だの処刑だのに精を出してさ
706: 世界@名無史さん 2020/04/14(火) 21:34:07.90 0
もめ事があっても親分同士が話を付けるから、かえって安定してたんだよ
共和政末期になってシステムが壊れてしまい、本当にお互いを殺し合う凄惨な状態になってしまったけれど
共和政末期になってシステムが壊れてしまい、本当にお互いを殺し合う凄惨な状態になってしまったけれど
708: 世界@名無史さん 2020/04/14(火) 23:46:45.24 0
システムが壊れたんじゃ無く、非効率な貴族寡頭政の限界、分裂を避けられただけ善かった
709: 世界@名無史さん 2020/04/14(火) 23:54:34.24 0
グラックス兄弟の改革あたりから雲行きが怪しくなってくる
元老院最終勧告の乱発
元老院最終勧告の乱発
711: 701 2020/04/15(水) 10:33:23.79 O
ありがとうございます
一方でパトリキとプレブスの対立がよく強調されますけど、閥族出身のカエサルが民衆派とかよく分からないんですが
一方でパトリキとプレブスの対立がよく強調されますけど、閥族出身のカエサルが民衆派とかよく分からないんですが
713: 世界@名無史さん 2020/04/15(水) 16:26:31.79 0
>>711
[パトリキとプレブス]
パトリキとは共和政初期から存在した古い貴族のこと。カエサルを輩出したユリウス氏族、大小スキピオやスッラを輩出したコルネリウス氏族などがここに入る。
ただし同じ氏族でもパトリキ系とプレブス系があったりするので注意。
このパトリキ層に対し、平民(プレブス)が政治的発言権を求めたのが共和政初期~中期までのローマ政治史。
プレブスは戦争における自分達の重要性を思い知らせる(聖山事件)などしてパトリキに政治的譲歩を求め続けていったが、特に紀元前4世紀以降、
・戦死や後継者不在などでパトリキの数が減り続けていたこと
・この頃ローマがイタリア半島の中で突出した存在になり、戦争の規模拡大とともにマニプルスが生まれるなど軍団制度も整備され、平民が担う重装歩兵の重要性が増し貴族が担う騎兵の重要性が低下したこと
・それに応じて、増大するローマへの富の流入の分け前が、より多く平民に分配されるようになったこと
などを背景にして、更に前367年のリキニウス・セクスティウス法(執政官の一人が平民から選ばれる)の成立が決定打となり、有力プレブスがパトリキに近しい権勢を持つようになった。
この有力プレブスとパトリキが結びついて(両者の通婚は紀元前445年のカヌレイウス法で可能になっていた)ノビレスと呼ばれる新たな貴族層を形成していった。
パトリキでないノビレスとしては、大小カトーを輩出したポルキウス氏族などが有名。
更には紀元前287年にホルテンシウス法(平民会の決定が元老院の承認なく国法とされる)が成立してパトリキとプレブスの法的な平等が確立され、ここに両者の対立は事実上終了したとされる。
[パトリキとプレブス]
パトリキとは共和政初期から存在した古い貴族のこと。カエサルを輩出したユリウス氏族、大小スキピオやスッラを輩出したコルネリウス氏族などがここに入る。
ただし同じ氏族でもパトリキ系とプレブス系があったりするので注意。
このパトリキ層に対し、平民(プレブス)が政治的発言権を求めたのが共和政初期~中期までのローマ政治史。
プレブスは戦争における自分達の重要性を思い知らせる(聖山事件)などしてパトリキに政治的譲歩を求め続けていったが、特に紀元前4世紀以降、
・戦死や後継者不在などでパトリキの数が減り続けていたこと
・この頃ローマがイタリア半島の中で突出した存在になり、戦争の規模拡大とともにマニプルスが生まれるなど軍団制度も整備され、平民が担う重装歩兵の重要性が増し貴族が担う騎兵の重要性が低下したこと
・それに応じて、増大するローマへの富の流入の分け前が、より多く平民に分配されるようになったこと
などを背景にして、更に前367年のリキニウス・セクスティウス法(執政官の一人が平民から選ばれる)の成立が決定打となり、有力プレブスがパトリキに近しい権勢を持つようになった。
この有力プレブスとパトリキが結びついて(両者の通婚は紀元前445年のカヌレイウス法で可能になっていた)ノビレスと呼ばれる新たな貴族層を形成していった。
パトリキでないノビレスとしては、大小カトーを輩出したポルキウス氏族などが有名。
更には紀元前287年にホルテンシウス法(平民会の決定が元老院の承認なく国法とされる)が成立してパトリキとプレブスの法的な平等が確立され、ここに両者の対立は事実上終了したとされる。
714: 世界@名無史さん 2020/04/15(水) 16:32:43.56 0
>>711
[閥族派と民衆派1]
ポエニ戦争やマケドニア戦争などを経て、ローマがイタリア半島の国から地中海世界を支配する帝国へと変貌するにつれて、新たな政治的課題が誕生する。
戦地がローマから遠く離れるにつれて、戦争が長期化し、長期間農地から離れなければならなくなった自作農が喰っていけなくなった。
彼らは先祖伝来の土地を金持ち(パトリキor有力プレブス)に売って無産市民としてローマに流入し、土地を買った金持ちはそこに奴隷を置いて農作業をさせる(ラティフンディア)ことで更なる利益を得た。
これにより以下の問題が生じた。
・無産市民の急増によりローマの治安が悪化した
・奴隷や武器を自弁できない無産市民は戦えないので、軍事に就くことができる市民の数(=動員可能な兵士数)が減った
・兵士数を賄うためより貧しい者からも徴兵するようになり、徴兵された彼らは更に貧しくなっていくという悪循環
・しかもローマは領土が急拡大しているので、敵は増え続けている
この問題の解決を通じて自らの影響力を拡大しようとしたのが民衆派で、既得権益を奪われることを怖れて民衆派のやり方に反発したのが閥族派。
またこの時期以降に有力者となっていった層を新新貴族(ノウス・ホモ)と呼ぶ。
ガイウス・マリウスやキケロがノウス・ホモの代表例。
[閥族派と民衆派1]
ポエニ戦争やマケドニア戦争などを経て、ローマがイタリア半島の国から地中海世界を支配する帝国へと変貌するにつれて、新たな政治的課題が誕生する。
戦地がローマから遠く離れるにつれて、戦争が長期化し、長期間農地から離れなければならなくなった自作農が喰っていけなくなった。
彼らは先祖伝来の土地を金持ち(パトリキor有力プレブス)に売って無産市民としてローマに流入し、土地を買った金持ちはそこに奴隷を置いて農作業をさせる(ラティフンディア)ことで更なる利益を得た。
これにより以下の問題が生じた。
・無産市民の急増によりローマの治安が悪化した
・奴隷や武器を自弁できない無産市民は戦えないので、軍事に就くことができる市民の数(=動員可能な兵士数)が減った
・兵士数を賄うためより貧しい者からも徴兵するようになり、徴兵された彼らは更に貧しくなっていくという悪循環
・しかもローマは領土が急拡大しているので、敵は増え続けている
この問題の解決を通じて自らの影響力を拡大しようとしたのが民衆派で、既得権益を奪われることを怖れて民衆派のやり方に反発したのが閥族派。
またこの時期以降に有力者となっていった層を新新貴族(ノウス・ホモ)と呼ぶ。
ガイウス・マリウスやキケロがノウス・ホモの代表例。
715: 世界@名無史さん 2020/04/15(水) 16:42:35.63 0
>>711
[閥族派と民衆派2]
民衆派として初期に著名になった人物はグラックス兄弟。
彼らは
・農地法(貴族階級が違法に占有している土地を取りあげ無産市民に分配する)
・穀物法(貧民に低価格で穀物を売る)
・市民の軍役年数に制限を加える
・ローマ市民権をラテン同盟都市にも与える
といった政策で貧民を救済し、軍事動員数を回復しようとした。
しかし当然ながら既得権益者側である元老院の反発を招き、最終的に民衆の暴力に訴えようとしたガイウス・グラックスは、元老院最終勧告による更なる暴力で殺される。
ここから社会不安を背景にした暴力による政治抗争がどんどんエスカレートしてゆく。
次に著名となった民衆派の人物はガイウス・マリウス。
彼は軍制改革を通じて、
・軍隊を徴兵制から志願制とする
・武器を支給し、また給料を払うことで貧民でも軍隊に参加できるようにする
・軍役年数に25年の上限を定め、また引退した兵士に土地と年金を与えて地方防衛に当たらせる(辺境の防衛力増強+この土地から次世代の兵士が生まれ、ローマの動員可能兵士数が回復する)
といった解決策を示した。
この改革は徴兵されたくない自作農からも軍隊に入ることで極貧生活からの脱却を図った無産市民からも支持を得、またマリウス自身がローマを存亡の危機に陥らせたキンブリ・テウトニ族などを撃破することで、改革の軍事的有効性をも証明した。
しかしこのやり方は同時に、兵士が祖国よりも給料を与えてくれる将軍に忠誠を誓うことにも繋がり、これ以降のローマ軍はローマ人を殺すことも厭わなくなった。
そしてローマ人すら殺す兵士の力を用いて元老院議員達を屈服させ、王になろうとする者達が現れはじめた。
元老院はその歴史的経緯からしても、また限られた政治ポストを貴族達で分け合いたいという実利的な欲望からも、王を認める事は絶対にできなかった。
[閥族派と民衆派2]
民衆派として初期に著名になった人物はグラックス兄弟。
彼らは
・農地法(貴族階級が違法に占有している土地を取りあげ無産市民に分配する)
・穀物法(貧民に低価格で穀物を売る)
・市民の軍役年数に制限を加える
・ローマ市民権をラテン同盟都市にも与える
といった政策で貧民を救済し、軍事動員数を回復しようとした。
しかし当然ながら既得権益者側である元老院の反発を招き、最終的に民衆の暴力に訴えようとしたガイウス・グラックスは、元老院最終勧告による更なる暴力で殺される。
ここから社会不安を背景にした暴力による政治抗争がどんどんエスカレートしてゆく。
次に著名となった民衆派の人物はガイウス・マリウス。
彼は軍制改革を通じて、
・軍隊を徴兵制から志願制とする
・武器を支給し、また給料を払うことで貧民でも軍隊に参加できるようにする
・軍役年数に25年の上限を定め、また引退した兵士に土地と年金を与えて地方防衛に当たらせる(辺境の防衛力増強+この土地から次世代の兵士が生まれ、ローマの動員可能兵士数が回復する)
といった解決策を示した。
この改革は徴兵されたくない自作農からも軍隊に入ることで極貧生活からの脱却を図った無産市民からも支持を得、またマリウス自身がローマを存亡の危機に陥らせたキンブリ・テウトニ族などを撃破することで、改革の軍事的有効性をも証明した。
しかしこのやり方は同時に、兵士が祖国よりも給料を与えてくれる将軍に忠誠を誓うことにも繋がり、これ以降のローマ軍はローマ人を殺すことも厭わなくなった。
そしてローマ人すら殺す兵士の力を用いて元老院議員達を屈服させ、王になろうとする者達が現れはじめた。
元老院はその歴史的経緯からしても、また限られた政治ポストを貴族達で分け合いたいという実利的な欲望からも、王を認める事は絶対にできなかった。
716: 世界@名無史さん 2020/04/15(水) 16:51:27.30 0
>>711
[閥族派と民衆派3]
最初に王になる危険性を示したのがスッラだった。
彼はパトリキ出身であり、民衆派のマリウスに反発する元老院議員の支持を得た閥族派の人物ではあるが、軍隊でローマを制圧し、終身独裁官になり、プロスクリプティオによる気に入らない者の虐殺を行うなど、振る舞いは王そのものだった。
しかし彼は3年ほどしかその独裁的な地位に留まらず(独裁官としては2年)、ほどなくして亡くなった。
次にその危険性を示したのがポンペイウスだった。
彼は民衆派にしてローマ史上最高とも呼べる将軍であり、ローマのめぼしい敵を全員倒すという圧倒的な軍事的功績を積み、45歳にしてローマ帝国の7割が彼の支配地と呼べるような状況を作り出した。
さらにローマ市内の再開発も推し進めており、ここまで来ると殆ど王みたいなものだが、彼は良く言えば清廉潔白で真面目、悪く言えばセコくて小心者なところがあったので、王になる欲望は自制していたとされる。
しかし彼は軍事的に卓越しすぎて異質なキャリアを歩んでいたこともあり、元老院と上手く折り合うことができなかった。
ポンペイウスにも軍団でローマを包囲して脅すなど性急な態度が見られたのだが、元老院側もポンペイウスの兵士の退役を認めさせず(兵士からすれば年金と退職金の両方が貰えないことに)、彼の兵士からの人気失墜を図るなど、国益に反した大人げない態度が見られた。
そのポンペイウスと元老院とのすきま風に付け込んだのが、かのマリウスの甥であり、急進的な民衆派であるカエサル。
彼はポンペイウスと異なりパトリキ出身で家柄が良く、また大した軍事的功績がなかったが故に通常の政治キャリアを積んでおり、元老院の中で上手く処世する術を心得ていた。
ポンペイウスに足りないものを持っていた彼は、ポンペイウスの兵士の退役を元老院に認めさせる代わりに自らを執政官に推すよう頼んだ。民衆派同士が手を組んだ、いわゆる第1回三頭政治である。
ついでにカエサルは20歳そこそこの自分の娘を50近いポンペイウスに差し出した。ポンペイウスのスケベ心に付け込んだ、いわゆる政略結婚である。
[閥族派と民衆派3]
最初に王になる危険性を示したのがスッラだった。
彼はパトリキ出身であり、民衆派のマリウスに反発する元老院議員の支持を得た閥族派の人物ではあるが、軍隊でローマを制圧し、終身独裁官になり、プロスクリプティオによる気に入らない者の虐殺を行うなど、振る舞いは王そのものだった。
しかし彼は3年ほどしかその独裁的な地位に留まらず(独裁官としては2年)、ほどなくして亡くなった。
次にその危険性を示したのがポンペイウスだった。
彼は民衆派にしてローマ史上最高とも呼べる将軍であり、ローマのめぼしい敵を全員倒すという圧倒的な軍事的功績を積み、45歳にしてローマ帝国の7割が彼の支配地と呼べるような状況を作り出した。
さらにローマ市内の再開発も推し進めており、ここまで来ると殆ど王みたいなものだが、彼は良く言えば清廉潔白で真面目、悪く言えばセコくて小心者なところがあったので、王になる欲望は自制していたとされる。
しかし彼は軍事的に卓越しすぎて異質なキャリアを歩んでいたこともあり、元老院と上手く折り合うことができなかった。
ポンペイウスにも軍団でローマを包囲して脅すなど性急な態度が見られたのだが、元老院側もポンペイウスの兵士の退役を認めさせず(兵士からすれば年金と退職金の両方が貰えないことに)、彼の兵士からの人気失墜を図るなど、国益に反した大人げない態度が見られた。
そのポンペイウスと元老院とのすきま風に付け込んだのが、かのマリウスの甥であり、急進的な民衆派であるカエサル。
彼はポンペイウスと異なりパトリキ出身で家柄が良く、また大した軍事的功績がなかったが故に通常の政治キャリアを積んでおり、元老院の中で上手く処世する術を心得ていた。
ポンペイウスに足りないものを持っていた彼は、ポンペイウスの兵士の退役を元老院に認めさせる代わりに自らを執政官に推すよう頼んだ。民衆派同士が手を組んだ、いわゆる第1回三頭政治である。
ついでにカエサルは20歳そこそこの自分の娘を50近いポンペイウスに差し出した。ポンペイウスのスケベ心に付け込んだ、いわゆる政略結婚である。
717: 世界@名無史さん 2020/04/15(水) 16:56:53.27 0
>>711
[閥族派と民衆派4]
カエサルは執政官としてなんと農地法を成立させる。グラックス兄弟が成立させようとして殺されたアレである。
元老院は騒然となり混乱し、カエサルは執政官の任期満了後に殺されるか、少なくとも失脚するかと思われたものの、彼は執政官任期満了後すぐにガリアへ出征し、そこで将軍としての才覚を発揮して自らを支持する精強な軍団をつくりあげた。軍の力で元老院を黙らせようというスッラ以来お決まりのパターンである。
しかしそんな彼をポンペイウスは危険視しはじめ、三頭政治のバランサーだったクラッススや幼妻ユリアの死によってカエサルとの仲が冷却化し、ポンペイウスは閥族派に加わる。
ガリア戦勝後、閥族派とカエサルとで「ローマに入る前にカエサルは軍を解散しろ」「だったらポンペイウスも軍を解散しろ」といった風に大もめ、結局カエサルは軍隊を率いてルビコン河を渡った。
かくしてローマ内戦が始まった。状況からすればローマの大部分を支配するポンペイウス&元老院派が圧倒的に有利かと思われたが、なぜかカエサルが勝った。
カエサルとその軍が最盛期にあったのに対し、ポンペイウスとその軍が老境期に入っていたこと、閥族派の足並みが統一せずポンペイウスを焦らせたことなどが原因として指摘される。
こうしてカエサルは旧ポンペイウス派の軍団も接収した他を圧倒する軍団と、終身独裁官としての唯一無二の政治的優位性を手に入れ、事実上ローマの王となった。
しかし彼にも弱点があった。ローマ統治のノウハウを持った優秀な人材は閥族派に多かったのだが、閥族派は王となったカエサルに心から服従しているわけではなかった。
カエサルが使えた人的リソースは限られており、それが彼を殺人的な激務に追い込んで性格を豹変させたとも言われている。晩年の彼は孤独になり、暗いイメージがつきまとっている。結局カエサルは暗殺される。
[閥族派と民衆派4]
カエサルは執政官としてなんと農地法を成立させる。グラックス兄弟が成立させようとして殺されたアレである。
元老院は騒然となり混乱し、カエサルは執政官の任期満了後に殺されるか、少なくとも失脚するかと思われたものの、彼は執政官任期満了後すぐにガリアへ出征し、そこで将軍としての才覚を発揮して自らを支持する精強な軍団をつくりあげた。軍の力で元老院を黙らせようというスッラ以来お決まりのパターンである。
しかしそんな彼をポンペイウスは危険視しはじめ、三頭政治のバランサーだったクラッススや幼妻ユリアの死によってカエサルとの仲が冷却化し、ポンペイウスは閥族派に加わる。
ガリア戦勝後、閥族派とカエサルとで「ローマに入る前にカエサルは軍を解散しろ」「だったらポンペイウスも軍を解散しろ」といった風に大もめ、結局カエサルは軍隊を率いてルビコン河を渡った。
かくしてローマ内戦が始まった。状況からすればローマの大部分を支配するポンペイウス&元老院派が圧倒的に有利かと思われたが、なぜかカエサルが勝った。
カエサルとその軍が最盛期にあったのに対し、ポンペイウスとその軍が老境期に入っていたこと、閥族派の足並みが統一せずポンペイウスを焦らせたことなどが原因として指摘される。
こうしてカエサルは旧ポンペイウス派の軍団も接収した他を圧倒する軍団と、終身独裁官としての唯一無二の政治的優位性を手に入れ、事実上ローマの王となった。
しかし彼にも弱点があった。ローマ統治のノウハウを持った優秀な人材は閥族派に多かったのだが、閥族派は王となったカエサルに心から服従しているわけではなかった。
カエサルが使えた人的リソースは限られており、それが彼を殺人的な激務に追い込んで性格を豹変させたとも言われている。晩年の彼は孤独になり、暗いイメージがつきまとっている。結局カエサルは暗殺される。
718: 世界@名無史さん 2020/04/15(水) 16:57:10.52 0
>>711
[閥族派と民衆派5終]
ところでカエサルの同時代人にキケロという人物がいた。
彼は穏健な閥族派として民衆派と閥族派との融和に努め、酷吏を告発したり暴徒を鎮圧したりしてローマの安定を目指したのだが、結局は内戦を止められず政治的にほぼ失脚していた。
キケロはカエサルの栄光の陰で不遇な晩年を送りながら、ポンペイウスや独裁化前のカエサルのような人物の必要性を認めつつも、彼らはローマの第一人者たるべきであり王となってはならない、といった理論をまとめた。
現実的な政治課題と閥族派の心情との妥協点を示したものと言えよう。
このキケロの理論をカエサルの力でもって実践したのがアウグストゥスである。
アウグストゥスは当初カエサルの再来のように振るまい、カエサルから引き継いだ軍団の力をもって閥族派の生き残りであるブルトゥスやカッシウスを撃破し、キケロを含む閥族派を虐殺するなどしたが、覇権確立後はカエサルのイメージから距離を置いた。
彼は比類なき権勢を持ちながら共和政の守護者のようにふるまい、虐殺によって力を失った閥族派はもはや彼に抗う術がなかった。
こうして閥族派と民衆派の戦いが終わり、「実質的には王でありながらも元老院を尊重するローマの第一人者として振る舞う」帝政が始まった。
後にアウグストゥスはキケロの息子を執政官に就け、孫に対し「キケロは教養があった。教養があって、真に国を想う人だった」と語ったとされる。
どの口が(ry
[閥族派と民衆派5終]
ところでカエサルの同時代人にキケロという人物がいた。
彼は穏健な閥族派として民衆派と閥族派との融和に努め、酷吏を告発したり暴徒を鎮圧したりしてローマの安定を目指したのだが、結局は内戦を止められず政治的にほぼ失脚していた。
キケロはカエサルの栄光の陰で不遇な晩年を送りながら、ポンペイウスや独裁化前のカエサルのような人物の必要性を認めつつも、彼らはローマの第一人者たるべきであり王となってはならない、といった理論をまとめた。
現実的な政治課題と閥族派の心情との妥協点を示したものと言えよう。
このキケロの理論をカエサルの力でもって実践したのがアウグストゥスである。
アウグストゥスは当初カエサルの再来のように振るまい、カエサルから引き継いだ軍団の力をもって閥族派の生き残りであるブルトゥスやカッシウスを撃破し、キケロを含む閥族派を虐殺するなどしたが、覇権確立後はカエサルのイメージから距離を置いた。
彼は比類なき権勢を持ちながら共和政の守護者のようにふるまい、虐殺によって力を失った閥族派はもはや彼に抗う術がなかった。
こうして閥族派と民衆派の戦いが終わり、「実質的には王でありながらも元老院を尊重するローマの第一人者として振る舞う」帝政が始まった。
後にアウグストゥスはキケロの息子を執政官に就け、孫に対し「キケロは教養があった。教養があって、真に国を想う人だった」と語ったとされる。
どの口が(ry
712: 世界@名無史さん 2020/04/15(水) 16:03:33.41 0
貴族でも有力な金持ち一族じゃないから、民衆を支持基盤にした方が強い権力を得られる
フランス革命のミラボーも貴族だけど、貴族階級じゃ選挙に出られないから第三階級枠から選挙に出て勝った
第三階級では貴族出身ってことで堂々としていられて、他の王侯貴族相手にも尻込みしなかったから初期のアドバンテージをもたらした
フランス革命のミラボーも貴族だけど、貴族階級じゃ選挙に出られないから第三階級枠から選挙に出て勝った
第三階級では貴族出身ってことで堂々としていられて、他の王侯貴族相手にも尻込みしなかったから初期のアドバンテージをもたらした
721: 世界@名無史さん 2020/04/15(水) 20:10:29.17 0
パトリキと閥族派ってイコールじゃないのか
724: 世界@名無史さん 2020/04/15(水) 22:06:13.50 0
パトリキって、共和政初期の公職者に就任できた家系のことで、50家ぐらいしかないんじゃなかったっけ?彼等の子孫はどんなに没落してもパトリキ家系
ノビレスというのはプレブス・パトリキ関係なく、富裕となり政界で出世した新興家系
門閥派というのはノビレスの中の元老院派
という理解でよい?
ノビレスというのはプレブス・パトリキ関係なく、富裕となり政界で出世した新興家系
門閥派というのはノビレスの中の元老院派
という理解でよい?
735: 世界@名無史さん 2020/04/16(木) 12:42:17.00 0
古代ローマという最初から最後まで徹底して資本主義だった国
736: 世界@名無史さん 2020/04/16(木) 13:05:08.75 0
>>735
古代ローマはご存じパンとサーカスで知られる穀物配給や公衆衛生設備が充実していて、古代社会の中では異例なほど福祉に力を入れていた
古代ローマはご存じパンとサーカスで知られる穀物配給や公衆衛生設備が充実していて、古代社会の中では異例なほど福祉に力を入れていた
737: 世界@名無史さん 2020/04/16(木) 13:35:43.66 0
福祉の充実した奴隷制国家ローマと聞いて飛んで来ますた
738: 世界@名無史さん 2020/04/16(木) 13:38:10.73 0
奴隷用の浴場とかよく作ったな…とは思う
どんだけ風呂好きなんだよ
どんだけ風呂好きなんだよ
742: 世界@名無史さん 2020/04/16(木) 16:01:37.61 0
そもそもパンとサーカスって福祉なのか?
743: 世界@名無史さん 2020/04/16(木) 16:13:44.12 0
>>742
見方によるだろうね
動機重視なら「権力者の票集め&人気取りだから福祉じゃない」とも取れるし
結果重視なら「でもそのおかげで生活できてた層がいっぱいいたから福祉だよ」とも取れる
見方によるだろうね
動機重視なら「権力者の票集め&人気取りだから福祉じゃない」とも取れるし
結果重視なら「でもそのおかげで生活できてた層がいっぱいいたから福祉だよ」とも取れる
745: 世界@名無史さん 2020/04/16(木) 17:41:08.01 0
有力者がバシリカやら劇場やら作って国家に寄付とかあるが、そんなものを作れる財力を個人が持つってどうなのよとは思ったな
750: 世界@名無史さん 2020/04/17(金) 14:18:49.31 0
>>745
名目としては個人所有だけど、実際のところは「カエサルが持つ資産」は「ユリウス有限会(社長カエサル)が持つ資産」みたいなものだったと思われる
ユリウス家の構成員を無視してまで、カエサルは好き勝手資産を動かせなかっただろう
名目としては個人所有だけど、実際のところは「カエサルが持つ資産」は「ユリウス有限会(社長カエサル)が持つ資産」みたいなものだったと思われる
ユリウス家の構成員を無視してまで、カエサルは好き勝手資産を動かせなかっただろう
751: 世界@名無史さん 2020/04/17(金) 16:47:43.99 0
カエサル時代のカエサル以外のユリウス氏族とかまるで思い付かん
754: 世界@名無史さん 2020/04/17(金) 21:38:13.48 0
カエサル以外のユリウス氏族といったら同盟市戦争のときのルキウス叔父がそこそこ有名ぐらいか
755: 世界@名無史さん 2020/04/17(金) 22:22:53.23 0
それもカエサル家だからなぁ
カエサル家以外のユリウス氏族はどこ行ったんやろ
カエサル家以外のユリウス氏族はどこ行ったんやろ
756: 世界@名無史さん 2020/04/17(金) 22:48:20.76 0
そもそもハゲの女ったらしのカエサルが生きていた時代
「ユリウス・カエサル」という家系は2つあって、お互いにかなり疎遠だった
「ユリウス・カエサル」という家系は2つあって、お互いにかなり疎遠だった
758: 世界@名無史さん 2020/04/17(金) 23:32:16.49 0
カエサル家以外のユリウス氏は確かにわからんな
特に優秀な人材を出せずに歴史から消えていったのか
カエサルいなかったらカエサル家も同じ道をたどったかもしれん
カエサル家に関しちゃトンビが鷹を産む点で幕末の勝海舟の家族みたいで面白い
どっちも家が没落してるなか早くに父を失い苦労して出世してる
そして小カトーと小栗忠順というよく似た性格の人物と死ぬほど仲が悪い
特に優秀な人材を出せずに歴史から消えていったのか
カエサルいなかったらカエサル家も同じ道をたどったかもしれん
カエサル家に関しちゃトンビが鷹を産む点で幕末の勝海舟の家族みたいで面白い
どっちも家が没落してるなか早くに父を失い苦労して出世してる
そして小カトーと小栗忠順というよく似た性格の人物と死ぬほど仲が悪い
759: 世界@名無史さん 2020/04/17(金) 23:38:30.23 0
紀元前1世紀に入ってからのカエサル家はガンガン公職者出してるから、没落してるとは言い難いぞ
760: 世界@名無史さん 2020/04/17(金) 23:44:34.56 0
カエサル家だけだと紛らわしいな
ハゲの女ったらしの生家という意味なのか
カエサル家全体のことなのか
生家のほうなら確かに金なくて没落貴族扱いでいいかと
ハゲの女ったらしの生家という意味なのか
カエサル家全体のことなのか
生家のほうなら確かに金なくて没落貴族扱いでいいかと
761: 世界@名無史さん 2020/04/18(土) 00:44:32.22 0
>>760
それも無理がある
ハゲの女ったらしの母は名門コッタ家の出身で、カエサルの母方の祖父と曾祖父を初めとして執政官を幾人も輩出してる
父も確実に法務官になっていて、父方の曾祖父も確実に法務官、他に父方の祖父が法務官を勤めた可能性がある
あとはもしかすると伯父に執政官がいたかもしれない
全体として、ハゲの女ったらしが生まれた家は元老院議員身分の家系の中でも有力な方
だからこそ、カエサルがスッラの追っ手に捕まった時に、追っ手1人につき年収100年分を払って見逃してもらった逸話があるんだろう
海賊に捕まった時に身代金をもっと上げろとうそぶいた逸話もあるな
そもそも本当に没落してたらあのマリウスがカエサル家から嫁を取るわけがないわけで
それも無理がある
ハゲの女ったらしの母は名門コッタ家の出身で、カエサルの母方の祖父と曾祖父を初めとして執政官を幾人も輩出してる
父も確実に法務官になっていて、父方の曾祖父も確実に法務官、他に父方の祖父が法務官を勤めた可能性がある
あとはもしかすると伯父に執政官がいたかもしれない
全体として、ハゲの女ったらしが生まれた家は元老院議員身分の家系の中でも有力な方
だからこそ、カエサルがスッラの追っ手に捕まった時に、追っ手1人につき年収100年分を払って見逃してもらった逸話があるんだろう
海賊に捕まった時に身代金をもっと上げろとうそぶいた逸話もあるな
そもそも本当に没落してたらあのマリウスがカエサル家から嫁を取るわけがないわけで
762: 世界@名無史さん 2020/04/18(土) 00:48:12.19 0
元老院議員が600人いた時代に執政官になれるのは年2人、法務官ですら8人
当時の殆どの元老院議員は執政官にも法務官にさえなれなかった
こんなにポンポン執政官や法務官を輩出してる家が没落してるわけがないだろう
当時の殆どの元老院議員は執政官にも法務官にさえなれなかった
こんなにポンポン執政官や法務官を輩出してる家が没落してるわけがないだろう
763: 世界@名無史さん 2020/04/18(土) 00:50:07.48 0
ギリシア人の家庭教師じゃなくガリア人の家庭教師雇ったのって家に金が無かったからだと思ってたけど違うのね
764: 世界@名無史さん 2020/04/18(土) 00:58:33.70 0
>>763
それソース何?
カエサルには複数の家庭教師がいたけど、少なくとも一人はアレクサンドリア出身(つまりギリシャ人)の著名な修辞家マルクス・アントニウス・グニフォのはず
それソース何?
カエサルには複数の家庭教師がいたけど、少なくとも一人はアレクサンドリア出身(つまりギリシャ人)の著名な修辞家マルクス・アントニウス・グニフォのはず
765: 世界@名無史さん 2020/04/18(土) 01:05:18.64 0
>>764
資料や本じゃ無くてネットの古代ローマ関係の記事で読んだのよ
何年か前に
あれは嘘だったのか…
資料や本じゃ無くてネットの古代ローマ関係の記事で読んだのよ
何年か前に
あれは嘘だったのか…
766: 世界@名無史さん 2020/04/18(土) 01:07:19.50 0
>>765
いや、ガリア人の家庭教師もいた可能性はある
たとえそうだとしても、その理由は「金が無いから」ではないと思うが
なのでソースが気になった
いや、ガリア人の家庭教師もいた可能性はある
たとえそうだとしても、その理由は「金が無いから」ではないと思うが
なのでソースが気になった
767: 世界@名無史さん 2020/04/18(土) 09:44:18.82 0
確か塩婆がカエサルの家庭教師はガリア人って書いてたから、その話が流布してるんじゃないかな
772: 世界@名無史さん 2020/04/19(日) 15:05:52.05 0
>>754
>カエサル以外のユリウス氏族といったら同盟市戦争のときのルキウス叔父がそこそこ有名ぐらいか
>カエサル以外のユリウス氏族といったら同盟市戦争のときのルキウス叔父がそこそこ有名ぐらいか
同盟市戦争のルキウス・ユリウス・カエサルは終身独裁官のカエサルの伯父なんかじゃないぞ?
カエサルの系譜については確定してないことも多いが、こういう明らかなデマはどこ発祥なんだ?
https://en.wikipedia.org/wiki/Julii_Caesares#Male_lineage
カエサルの系譜については確定してないことも多いが、こういう明らかなデマはどこ発祥なんだ?
https://en.wikipedia.org/wiki/Julii_Caesares#Male_lineage
776: 世界@名無史さん 2020/04/19(日) 23:57:01.18 0
諸説ありだから100パー間違ってるわけでもないというね
有力な説もあくまで説の一つ
どの説が正しいのか判断に迷う
有力な説もあくまで説の一つ
どの説が正しいのか判断に迷う
777: 世界@名無史さん 2020/04/20(月) 00:49:25.51 0
>>776
ルキウス・ユリウス・カエサルが終身独裁官カエサルの伯父じゃない点はほぼ100%
なぜならルキウス・ユリウス・カエサルはアントニウスの祖父なので、仮にルキウスが終身独裁官の伯父だとしたらアントニウスはカエサルのいとこ甥になってしまい、かなり様々な点で解釈に不都合が生じる
ルキウス・ユリウス・カエサルが終身独裁官カエサルの伯父じゃない点はほぼ100%
なぜならルキウス・ユリウス・カエサルはアントニウスの祖父なので、仮にルキウスが終身独裁官の伯父だとしたらアントニウスはカエサルのいとこ甥になってしまい、かなり様々な点で解釈に不都合が生じる
780: 世界@名無史さん 2020/04/20(月) 08:35:20.89 0
まあローマ皇帝とか混乱するわな
同じような名前ばっか
同じような名前ばっか
781: 世界@名無史さん 2020/04/20(月) 08:40:13.28 O
カリギュラをガイウス帝とか言われても困るよね
782: 世界@名無史さん 2020/04/20(月) 08:59:35.07 0
カリグラもカエサル、みんな仲良くアウグストゥス
ただし、帝政後期の皇帝たち、お前たちはダメだ
ただし、帝政後期の皇帝たち、お前たちはダメだ
804: 世界@名無史さん 2020/04/29(水) 21:23:05.66 0
netflixの「古代ローマ」では16歳のカエサルがイチ兵士として下級歩兵隊に入って乱戦し
「裕福な家に生まれたが内戦で家が凋落したから軍に入るしか無かった」
とナレーション入るが、さすがにここまでひどくなかったよな?せめて騎乗身分では?
あっちの大学教授「実際に誰よりも強い兵士でした」って言わせてるけど、そんな腕一本で出世する豪傑タイプだったの?
「裕福な家に生まれたが内戦で家が凋落したから軍に入るしか無かった」
とナレーション入るが、さすがにここまでひどくなかったよな?せめて騎乗身分では?
あっちの大学教授「実際に誰よりも強い兵士でした」って言わせてるけど、そんな腕一本で出世する豪傑タイプだったの?
807: 世界@名無史さん 2020/04/29(水) 22:43:12.97 0
>>804
何もかも嘘
父が死んだ頃のカエサルは騎士階級の娘との婚姻を破棄してキンナの娘と結婚してる
このキンナってのは当時3年連続で執政官に当選してたローマの半独裁者
むしろその頃はカエサルの最初の絶頂期と言って良い
その後キンナが死んでスッラ体制になってから苦しくなるが、それでもアシア属州総督マルクス・ミヌキウス・テルムスの補佐官として働いていたので一兵卒扱いではない
有名な「ニコメデス王に掘られた」時期もこの頃
一兵卒じゃ王に謁見すらできないだろ
その番組の製作者の首は柱に吊るされるのがお似合いだ!(パパパパパウワードドン
何もかも嘘
父が死んだ頃のカエサルは騎士階級の娘との婚姻を破棄してキンナの娘と結婚してる
このキンナってのは当時3年連続で執政官に当選してたローマの半独裁者
むしろその頃はカエサルの最初の絶頂期と言って良い
その後キンナが死んでスッラ体制になってから苦しくなるが、それでもアシア属州総督マルクス・ミヌキウス・テルムスの補佐官として働いていたので一兵卒扱いではない
有名な「ニコメデス王に掘られた」時期もこの頃
一兵卒じゃ王に謁見すらできないだろ
その番組の製作者の首は柱に吊るされるのがお似合いだ!(パパパパパウワードドン
814: 世界@名無史さん 2020/05/03(日) 00:18:45.86 0
>>804
アレクサンドリア戦記でも自ら剣を振るい先陣を切って突撃する描写があるしな
腕が立つのは間違いないがさすがに「兵士」ではない
どちらかというと前線指揮官タイプ
アレクサンドリア戦記でも自ら剣を振るい先陣を切って突撃する描写があるしな
腕が立つのは間違いないがさすがに「兵士」ではない
どちらかというと前線指揮官タイプ
809: 世界@名無史さん 2020/04/29(水) 23:54:20.43 0
ガリアでも自ら剣取って戦ってるシーンあるし少なくとも弱くはなかろう
オクタヴィアヌスならともかく
オクタヴィアヌスならともかく
783: 世界@名無史さん 2020/04/22(水) 22:08:14.98 0
初歩的な質問で恐縮なんですが、アントニヌス勅令後は誰が兵隊として働いたんですか?
傭兵?
傭兵?
アントニヌス勅令(アントニヌスちょくれい、ラテン語: Constitutio Antoniniana)またはアントニヌス勅法は、212年7月11日にローマ帝国のカラカラ帝によって発布された勅令。この政令により、帝国内の全自由民にローマ市民権が与えられた(降伏者(dediticii))は除外された)。
784: 世界@名無史さん 2020/04/23(木) 00:14:42.39 0
>>783
アントニヌス勅令以前も勅令以後も「市民権の有無に関わらず、主に貧民が兵隊として働いた」
アントニヌス勅令以前も勅令以後も「市民権の有無に関わらず、主に貧民が兵隊として働いた」
785: 世界@名無史さん 2020/04/23(木) 00:38:41.62 0
返信ありがとうございます
農地がなかったから兵役付くしか無かったんですかね
疑問が疑問を産んで収集つかないんですが自分でいろいろ調べてみます
ありがとうございました!
農地がなかったから兵役付くしか無かったんですかね
疑問が疑問を産んで収集つかないんですが自分でいろいろ調べてみます
ありがとうございました!
786: 世界@名無史さん 2020/04/24(金) 20:56:08.78 0
「古代ローマ軍団大百科」に書いてあるが基本は騎士階級やローマ軍団の正規兵の子供が父のあとを継いでローマ兵になることが多かった
それとローマ兵は当時のローマ社会ではそこそこの御身分でありけして貧困層ではない
それとローマ兵は当時のローマ社会ではそこそこの御身分でありけして貧困層ではない
787: 世界@名無史さん 2020/04/24(金) 21:26:17.46 0
>>786
ローマ兵は当時のローマ社会ではそこそこの御身分でありけして貧困層ではない
↑
これは正しい。
だから貧困層が貧困から脱出する手段として、ローマ兵に志願した。
なお「図説古代ローマの戦い」(P116)によれば、「兵士はおもに土地をもたない貧民から招集され」とある
ローマ兵は当時のローマ社会ではそこそこの御身分でありけして貧困層ではない
↑
これは正しい。
だから貧困層が貧困から脱出する手段として、ローマ兵に志願した。
なお「図説古代ローマの戦い」(P116)によれば、「兵士はおもに土地をもたない貧民から招集され」とある
798: 世界@名無史さん 2020/04/27(月) 05:51:25.91 0
>>787
今でも途上国ではそうだろうが、勉強が出来るのに家庭の事情で上の学校に行けない子の唯一の出世の道は学費無料の士官学校に行くことだったりする
運動が得意ならサッカー選手だし、市民権持ちなのに剣闘士になる奴がいたという話と似たようなもんか
今でも途上国ではそうだろうが、勉強が出来るのに家庭の事情で上の学校に行けない子の唯一の出世の道は学費無料の士官学校に行くことだったりする
運動が得意ならサッカー選手だし、市民権持ちなのに剣闘士になる奴がいたという話と似たようなもんか
801: 世界@名無史さん 2020/04/28(火) 01:22:19.62 0
>>798
現代日本でも、お金を掛けずに医者になるには、防衛医科大学に行くのがベストだわな
現代日本でも、お金を掛けずに医者になるには、防衛医科大学に行くのがベストだわな
789: 世界@名無史さん 2020/04/24(金) 21:38:15.93 0
ローマ兵に志願して無事25年勤め上げて退役できる率、紀元後2世紀で約50%って推計があるから(一般市民でも疫病等で死ぬので100%は生きられない)、貧しいまま生きるくらいならその50%に賭けてみようって人も多かったんだろうな
790: 世界@名無史さん 2020/04/24(金) 21:50:17.22 0
本当の貧民なら、毎日飯が食えて屋根の下で寝られるだけで天国みたいなもんらしいぞ。戦前の日本軍でも、米7麦3の麦飯を見て「稗も粟も入っとらんとは何と贅沢な」と驚く山村の貧農出の兵隊がいたそうだ
793: 世界@名無史さん 2020/04/24(金) 22:02:04.34 0
>>790
一方で「人の嫌がる軍隊に好んで入るバカもいる」という小唄もあったり
一方で「人の嫌がる軍隊に好んで入るバカもいる」という小唄もあったり
791: 世界@名無史さん 2020/04/24(金) 22:01:05.52 0
満期まで無事勤め上げて退役すれば土地が貰えるんでしょ?
出世のチャンスだってあるかもしれない子。
出世のチャンスだってあるかもしれない子。
792: 世界@名無史さん 2020/04/24(金) 22:02:04.14 0
百人隊長になれれば退役後は地方の名士
795: 世界@名無史さん 2020/04/24(金) 22:14:36.82 0
>>792
新約聖書を読むと当時の状況がよく分かるよな
パウロがローマ市民権持ちだと知ってユダヤ教の司祭がビビったり、百人隊長がキリスト教の信者になった!とか自慢げに書いてたり
新約聖書を読むと当時の状況がよく分かるよな
パウロがローマ市民権持ちだと知ってユダヤ教の司祭がビビったり、百人隊長がキリスト教の信者になった!とか自慢げに書いてたり
引用元: ・【SPQR】 古代ローマを語ろう 41 【ROMA】




それはそうと、古代ローマが滅んだのは気候変動だと思うわ。暮らしづらくなったフン族が降りてきて玉突きでゲルマン移動はきつい