http://www.asahi.com/culture/update/0604/008.html
2005年06月04日10時30分
日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JSA、団長=中川武・早稲田大教授)が手がけてきたアンコールワット北経蔵と、アンコールトムのプラサート・スープラ塔の修復事業が完了し、3日、カンボジアのシハモニ国王も参加して現地で記念式典が開かれた。
アンコールワットの参道北側にある北経蔵は、屋根の一部が崩落して石材が散乱するなどしていたため、元の位置を特定して再構築するなどの修復を施した。プラサート・スープラ塔は、12基のうちの一つが大きく傾いていたため、解体して組み立て直すなどした。
JSAは、92年に世界遺産に登録されたアンコール遺跡を保存・修復するため、94年に結成された。第1期事業としてアンコールトムのバイヨン寺院北経蔵の修復を手がけ、99年に完了させた。また、実際の修復作業や研修を通じてカンボジア人の専門家、技能工も育ててきており、シハモニ国王は式典でのあいさつで、こうした知識や技術の移転に感謝の意を表した。
JSAは今後、巨大な顔が彫られた塔が林立するバイヨン寺院全域の保存・修復に、カンボジアのアンコール地域遺跡整備機構(アプサラ機構)とともに取り組む。