こんにちは!人間科学部2年の佐藤です。

 

216日に落ち葉掃きをしました!今期落ち葉掃きの集大成!これまでの経験をフル活用して大量の落ち葉を集めました。

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今回は埼玉県三芳町上富の阿部農園さんの平地林に行きました。阿部農園さんは上富の伝統的な落ち葉堆肥作りを続けており、有名なお菓子でも使われている美味しいサツマイモを育てていらっしゃいます。農楽塾が阿部農園さんに伺うのは初めてで、早稲田大学人間科学部森林環境科学研究室の平塚基志先生がお誘いくださいました。平塚先生は上富地区の平地林の利用変化を研究していらっしゃいます。

 

平塚研究室の3年生が2名、農楽塾からは人間科学部2年生の私と文学部1年生3人が参加しました。文学部の1年生も堆肥作りに非常に熱心に取り組んでくれています。阿部さんからは実践的な堆肥作りについて、平塚先生からは、森林の生態学や管理についてのお話を伺いました。
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江戸時代初期、川越初代藩主の柳沢吉保によって三富新田が開拓されました。しかし関東ローム層が積もっているため、土地の生産力がありませんでした。そこで土地を短冊状に分配し、道側から順番に屋敷、農地、平地林としました。平地林から堆肥にするために落ち葉や下草を集め、農地に撒くことで生産力を上げています。江戸時代中期にサツマイモを育て始め、江戸の庶民に安くて甘い食べ物として好かれていました。

しかし、近年は化学肥料が使われるようになったため、平地林があまり利用されなくなりました。どんどん工場や倉庫に変わって行きます。このような周りの変化がある中でも、阿部農園さんは伝統的な農法で美味しいサツマイモを作っていらっしゃいます。

 

平地林にはコナラの木が多く、どんぐりがたくさん落ちていました!このコナラ林は人が作ったもので、決して自然に生えてきたものではありません。人が管理することで維持される里山生態系の代表例です。

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各農家さんで堆肥作りの方法や混ぜるものは違うそうです。阿部農園さんでは米ぬかを混ぜるそうです。この米ぬかは阿部農園さんが経営しているコイン精米で得られるそうです。
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集めた落ち葉に米ぬかと水を混ぜてしばらく置くとだんだん温度が上がってきます。発酵中の堆肥を掘ると湯気が上がりました!
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鶏糞は混ぜないのか聞いたところ、根菜を育てるときはあまり入れないそうです。芋は炭水化物というように、炭素が多く必要になります。炭素の濃度を高くしないといけません。鶏糞には窒素が多く、窒素濃度を高くしてしまうと葉の成長に栄養が使われてしまいます。貧弱な芋になってしまいます。

 

阿部農園さんのような伝統的な農家さんでも毎年研究をしているとおっしゃっていました。このような農家さんの努力があってここまでおいしいお芋ができています。

 

2種類のサツマイモ食べ比べをさせていただきました。薄黄色のお芋はベニアズマ。ホクホクしており甘すぎません。焼き芋に一番適しているのではないでしょうか。一方オレンジ色のお芋はシルクスイート。とろっとしており、舌触りが良いです。阿部さんによると、ベニアズマは比較的高齢の方が好み、若い人にはシルクスイートの方が売れるそうです。このように分析され、社会のニーズに合わせて作っていらっしゃるんだなと思いました。
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今回の落ち葉掃きは農家さんとの距離が近く、上富の農業について農家さんの立場から聞けてとても有意義でした。堆肥作り一つにしても奥が深いんだなあと改めて感じました。

 

以下にリンクをまとめました。ぜひご覧になってください。

三芳町川越いも振興会

http://kawagoeimo.jp/farmers/

 

平塚研究室サイト

http://www.f.waseda.jp/hiratsuka/index.html

平塚研究室Facebookhttps://m.facebook.com/WasedaForestLabo/

 

 

Writer:佐藤