準決勝の相手は関東一。
今大会一番の山。

早実は体調不良もありエース不在で挑むしかない。
ということで、先発は國光君を大抜擢し、ライトには片山君。
スタメンも今ひとつ打撃の調子が上がらない唐箕君と、当たりが戻ってきた石原君を入れ替えて組み直し。
打ち勝つしかないという姿勢が見えた。

ところが、早実打線は、関東一先発の畠中君のピッチングに翻弄される。
全中準優勝投手だけあって、決して力勝負にならずに、かといって交わすだけでもなく、緩急を付けて的を絞らせず、かつ制球もよい。
初回こそ宇野君に良い当たりがあったものの5回表2アウトまでノーヒットに封じ込められる。

5回表2アウトから代打三澤君、中村君の連打でようやくチャンスらしいチャンスを掴んだものの、キャッチャーからのピックオフプレーで2塁ランナーが刺されて無得点。
ここで1点でも入っていれば・・という場面での痛いプレーだった。

6回表にも國光君がヒットを放ち、ようやく畠中君の攻略が見えかけてきたところで、肩透かしのように、7回表から関東一は坂井君にスイッチ。
早実としては、畠中君を降板させてくれてラッキーと思いきや・・・坂井君は畠中君とは正反対のMAX146キロの真っ直ぐでグイグイ押してくるピッチングに、早実打線は打てず。
8回表に宇野君が坂井君の145キロをはじき返す高校通算48号となる一発を放つも、その後は坂井君も真っ直ぐ中心の組み立てから畠中君と同じように緩急を使ったピッチングに代わり、早実打線は沈黙したまま終わってしまった。

関東一の性格の異なる2人のピッチャー、キャッチャーのリード、継投のタイミング、すべてがパーフェクトだった。完敗。

早実は、國光君が先発し2回2アウトから失点したところで中村君にスイッチし、最後は川上君で締める継投。
國光君の先発はビックリだった。あわよくば5回くらいまでのらりくらりと行って欲しかったけれど、急造投手では制球が難しかったかもしれない。
とはいえ、3人はよく投げたと思う。
結果的に見れば、春夏に向けて荒川君以外でも中村君、川上君の1年生2人に試合を任せられることがわかっただけでも収穫のある大会だったのかもしれない。

関東一と差が付いたのは守備のミス。
記録上はエラーとはならなかったけれど、2回裏のサード内野安打での送球、4回裏のセカンドゴロと思いきや捕球できずにセンターに抜けてしまったタイムリーヒット、7回裏のセンターが捕球し損ねたスリーベースなど。
これらがなければ中盤まで0−1か0−2くらいの競った展開で行けただけに、悔やまれる。
そうは言うものの、コンバートだらけの守備ということも考慮すると、秋ならやむを得ない。

今日の敗戦を糧に、冬から春にかけて守備を鍛えあげ、また春大会から適用される飛ばないバット対策のための打撃向上、エース荒川君が不在になる可能性をも踏まえた投手陣の底上げなど、課題に取り組んでほしい。

推薦の人数が少なくなって選手層が薄いということは、誰でもレギュラー、ベンチ入りを狙えるチャンスがあるということ。
今回レギュラーになれなかった選手もベンチ入りできなかった選手も力を磨いて春夏にチャンスを掴んでほしい。

その成果を春と夏に見たい。

「和泉監督、甲子園に行きたいです」