早実、黄金時代への道〜「早実、甲子園への道」第3章〜

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カテゴリ: 2025中村主将


センバツが目の前にちらつく準決勝。

去年の秋もここまではやってきた。
ここからが本当の勝負。

今日の相手は淑徳。
鶴巻町世代には淑徳女子のほうがなじみ深いかもしれませんが、共学になってもう20年。
立教出身の中倉監督に、早大野球部出身の小田部長(田中浩康と同期)、東練馬シニアでも指導していた谷川顧問が加わって、近年力を伸ばしてきたチーム。
夏から背番号1をつける八重尾(はえお)君を中心に、この秋は久我山、明八を倒してきた。

早実は1番に川上君を入れた新しい打順が1回表からさっそく機能した。

川上君がライトポール際に落ちる打球で3塁に到達すると、塁上からプレッシャーをかけて、松永君がショートゴロを放ったときにはもう三本間の中間あたりにいて、そのままゴロGoで先制。

前にも書いたけど、川上君は塁上からプレッシャーをかける意識が強いので、それがさっそく点につながった。

しかし、この後、早実は2回、3回、4回と送りバントでランナーを2塁まで進めるも、あと一本が出ず八重尾君から得点を奪えない。

ようやく2点目を奪ったのは5回表。

フォアボールで出塁した白仁田君を送りバントで2塁に進め、ツーアウトから中村君がレフト前に浅めのヒットを放つと白仁田君が俊足を飛ばして一気にホームに生還。

淑徳のレフトが常識通りに、2塁ランナーが3塁に止まる/3塁を回っても帰塁すると思いこんで、3塁に返球してくれたおかげで、暴走気味の走塁が結果的に好走塁になった。
結果オーライ。

白仁田君はこの直前の4回裏の守備では、淑徳が2アウト2塁から打ったセンター前のタイムリー性の当たりをホームで補殺。
これもやや一塁側に送球が逸れたけど、白仁田君が脚を飛ばして前寄りで捕って、素早く返球した結果。
守備は安心できる。

とはいえ、5回が終わって、2-0。
中村君がMax143のまっすぐで淑徳打線を散発に封じているとはいえ、早実も八重尾君の前に得点できず、まだまだワンチャンひっくり返されるかもしれない展開。

しかも、今日の中村君はこれまでと違って序盤から力んで球がうわずっていたので、まだまだ油断できない雰囲気はあった。

早実は6回、7回にもチャンスを作ったものの、追加点を奪えず、淑徳を突き放せない。

ようやく得点したのは8回表。
喜澤君のレフトオーバーツーベースを皮切りにチャンスを作ると、白仁田君が代わった2番手の照井君からタイムリー!

さらに川上君が、降板してレフトに入った八重尾君の頭上を越えるレフトオーバー2点タイムリーツーベース。
さらにホームに返球される間に3塁を狙うと、淑徳のキャッチャーが悪送球して、川上君はそのまま生還。

6-0として一気に試合を決めた。

この試合は最初から最後までなかなか点を奪えない苦しい展開だった。
いつ淑徳に流れが行ってもおかしくなかった。
それをさせなかったのは、早実の守備。

3回裏には先頭バッターをフォアボールで出塁を許し、打席に淑徳では大会を通じて当たっていた高見君を迎えると、中村君が牽制で刺す。

さらに、牽制でランナーを殺した直後に風にあおられてのライトフライ落球でランナーを許すも、淑徳がツーアウトから仕掛けてきた盗塁を山中君が余裕をもって刺殺。

7回裏にもツーアウトから仕掛けてきた盗塁を山中君が余裕をもって刺殺。

自分たちでピンチの芽を摘んだことが大きい。

いよいよこれで決勝。

決勝の相手は、三高、帝京をコールドで倒した二松学舎。
打線が好調ようなので、早実はやはり中村君のピッチングと守備が鍵になりそう。

気合いは入れても力みすぎないように。

「和泉監督、甲子園に行きたいです」



準々決勝の相手は都立の名将福嶋監督率いる小山台。

小山台のピッチャーが伊藤君(現ジャイアンツ)のときの2013年秋と安居院君のときの2019年春の2回負けてるので、与しやすいとは言えない相手。

案の定、苦しい試合になった。

前半は小山台の先発木島君を打ちあぐね、ランナーを出してもバントのミスで自滅する早実打線と、走塁ミスを重ねて自滅してくれる小山台という感じの展開だった。

序盤、早実打線は、小山台のピッチャーは木島君の100キロくらいのスローカーブ、120キロ半ばのスライダー、130〜135キロのまっすぐのコンビネーションに狙い球を絞りきれず凡打の山。

良い当たりはするものの、小山台の守備の正面に飛ぶ当たりばかりで、抑えられる。

せっかくノーアウトからランナーを出しても送りバントを失敗したりして、チャンスを自ら潰していくイヤな展開。

すると先制したのは小山台。

2回表、小山台の左バッター3人に内角のボールを狙い打たれ、2点を奪われる。

しかし、小山台の走塁ミスに救われた。

なおも1アウト2・3塁のピンチが続いたものの、続くバッターのショートゴロで3塁ランナーが飛び出し三本間で挟殺、それを見た2塁ランナーが3塁に到達してたはずなのに2塁に戻り始め二三塁間で挟殺。

5回表にも、ヒットで出塁を許したランナーも牽制に引っかかり飛び出し挟殺。

すると、試合の流れは徐々に早実に傾く。

その一因は中村君のピッチングと山中君のリード。

左バッターに内角を連打されて先制された2回表の教訓を生かし、その後、山中君のリードは左バッターのときには外角中心に変わる。

結果、小山台のランナーに出塁を許さなくなる。

こうなれば、あとは早実が得点するだけ。

5回裏、川上君、西村君の連打でチャンスを作ると、続く松永君がセンター前タイムリーで1点を返す。

川上君が塁上からピッチャーに散々プレッシャーをかける素振りを見せていたのがタイムリーに繋がった気がする。

惜しむらくは、その後の2アウト2・3塁で得点できなかったこと。

塁に残ったランナーからは川上君のようなピッチャーにプレッシャーをかける動きが見られなかったのが残念だった。

6回裏、中村君がセンター前で出塁すると、山中君がレフトポール際に大きな逆転ツーランホームラン。

新基準の低反発バットになってからどこのチームもホームランを期待できなくなっていた状況で、この一発は値千金すぎだった。

とはいえ、続く國光君がノーアウトからツーベースを打ちチャンスを作ったにもかかわらず、追加点を奪えなかったことで、その後に向けてイヤな予感がした。

しかも、8回裏、早実は、小山台2番手岡村君から四死球でノーアウト1・2塁のチャンスを作ったのに、送りバント失敗、ショートゴロゲッツーで終わり、最終回の小山台に希望を与えるような終わり方をしてしまった。

すると、最終回、小山台に粘られる。

ツーアウトまでは簡単に奪い、すんなり終わりそうな雰囲気だったのに、バッテリーが3人目のバッターにはきれいな終わり方をしようとして、まっすぐにこだわり、結局、フォアボールで出塁を許す。

追い込んでから一つでもスライダーを投げておけば終わったかもしれないのに…。

苦しんだ試合だからこそ、まっすぐの三振で締めたかった気持ちは分からないではないけれど。

さらに、今日当たっていた8番バッターにヒットを許し、一転して同点のピンチを招く。

小山台は攻撃のタイムに代打、早実は守備のタイムをとって伝令と、急に慌ただしくなって、さっきまでの「もう試合終わりだね」という雰囲気がなくなった。

今日は小山台のブラバンが来ていなかったので、球場の雰囲気が大社戦みたいにならなかったことで救われた感じ。

結果、最後のバッターをセカンドフライに打ち取り、無事に試合終了。

勝つには勝ったけど、スッキリしない終わり方だった。

次の相手は淑徳。

早大野球部出身(田中浩康、早実OBの米田、秋山、星野と同期)の小田部長が就任してから、急に強くなって、東東京ではベスト32、16あたりには毎年あがってくるようになった。

この夏から背番号1を背負うエース八重尾(はえお)君、サイドスローの照井君を擁し、今夏は東東京ベスト8、この秋は一気にベスト4まで勝ち上がってきた。

なお、まだ登板していないけれど、140キロ近いまっすぐを投げる鈴木君もいる。

勢いを感じるチームなので、足下をすくわれないように気の緩みなく行って欲しい。

「和泉監督、甲子園に行きたいです」

3回戦は昭和戦。

昭和と言えば、2006年夏初戦に辛勝し、2016年春に完敗した相手。

しかし、対戦するたびに監督が変わっているので、何とも評価がしにくい。


早実は、過去2試合で4番ショートに入っていた川上君が外れた影響もあり、大幅に打線を組み替えてきた。

期待半分、不安半分。


果たして、打線の組み替えは成功した。


1回表の攻撃こそ三者凡退に終わったものの、2回表には山中君がヒットと盗塁と送りバントで三塁に進むと、前の試合でも打撃好調だった喜澤君がタイムリーで先制。


これを皮切りに、3回には山中君のレフトフェン直タイムリー、喜澤君のこの日2本目のタイムリー、渡邉君が進塁打を意識したであろう技割りのライトへの犠牲フライで3点を追加。


4回にはランナーを三塁において白仁田君のタイムリー、中村君の左中間タイムリーツーベース、山中君のレフト前のタイムリーでさらに3点を追加。


これで試合は決まった。


惜しむらくは、脚を使った攻撃が少なかったこと。


ダブルスチールを仕掛けたり(失敗)、エンドランを仕掛けたり、ベンチ主導と思われる攻撃はあったけど、単独スチールは2回の山中君の二盗と6回の白仁田君の二盗(失敗)だけ。

もっと走っていれば、もっと得点できたたのではないかなあとも思った。


と同時に、打つには打ったけれど、今日もファーストストライクへの攻撃は少なめ。

早実お得意の、一気呵成の連打による怒濤の攻撃は見られたものの、まだまだ物足りない感が否めない。


こうした打撃が好調になったのは、守りのテンポがよかったから。

先発した中村君がスピードを抑え気味ながらも、初回と6回のイレギュラー以外には昭和打線を封じ込めた。


7回にリリーフした浅木君も、今日は得点差が大きかったからか、最速137キロの落ち着いたピッチングを見せていた。

秋から春にかけて一皮剥けてくれると頼もしいので期待してます。


守備も今日は川上君の代わりに入った五木君が落ち着いたプレーを見せていた。

五木君は普段はセカンドを守っているけれど、ショートもできるのね。


これでベスト8に進出。

ここから本当のセンバツを掛けた戦いが始まる。


「和泉監督、甲子園に行きたいです」


2回戦は修徳戦。

この秋から監督が代わった修徳がどんなものか、まったく想像つかなかったものの、最近修徳の名前をあんまり耳にしないからそこまでの接戦にはならないかな…と淡い期待をしていたら痛い目に遭った。

試合は、初回、早実先発の中村君が修徳打線を三者三振に打ち取る上々の立ち上がりから始まる。

しかし、2回表、悪夢が待っていた。

修徳の先頭打者のレフトへの大きな当たりを目測を誤り、レフトオーバーのツーベースにしてしまう。

その後にフォアボールも出しランナー1・2塁にすると、1アウト後に、修徳にダブルスチールを決められてしまう。

タイミングは三塁アウトに見えたけれど、セーフにされ、ちょっと嫌な雰囲気が漂う。

すると、スクイズを決められ、さらにサードからファーストへの送球が逸れる間にもう一人のランナーにもホームを狙われる。

これは辛うじてアウトにしたけれど、修徳に好きなようにやられてしまった。

こういうときは負の連鎖が起きるもの。

パスボールでランナーの進塁を許すと、今度はセカンドゴロを弾いてセンター方向に転々とする間に追加点を許してしまう。

まだ2回なのに何を焦ってバタバタしてるんだ、と。

去年までなら頻繁に守備のタイムを取ったり、バッテリー間のタイムを間を取って落ち着くことができたけれど、今年からタイムのルールが変わって、自分たちで落ち着くことが難しくなった。

その影響を受けたような時間だった。

ほかの学校の試合を見てると、守備のタイムが取れない代わりに、野手が靴紐を結び直すためにタイムを取ったり、(わざとではないかもしれないけど)ブルペンで悪送球して試合を止めたり、熱中症対策の水を飲むタイムをとる光景をよく見かける。
昨日見に行った東北大会でもそうだったので、参考にしても良いかもしれない。

この2点がその後、重くのしかかる。

早実打線は修徳先発の築田君の前にランナーを出すことも難しく、打った当たりはことごとく修徳守備の定位置に飛び打ち取られる。

ファーストストライクを簡単に見逃して、怖さもない。

7回まで喜澤君の散発の2安打と川上君がショートゴロ悪送球で出塁しただけに抑えられる。

築田君を攻略する手がかりも見えない、完全に負けムード。

ただ、そんな中、早実先発の中村君が3回からは完全に立ち直り、8回まで14奪三振を記録し、修徳打線を封じ込める。

すると、8回裏、早実はツーアウトから山中君が痛烈なレフト前ヒットを放ち、これが早実打線が目覚めるきっかけになった。

山中君は前の打席も大きなセンターフライを打つなど当たっていただけに、やっとヒットになった。

続く代打の増田君、國光君が冷静にフォアボールを見極め満塁にすると、川上君のショートゴロを久我山のショートが再び悪送球して同点に追い付く。

すると、中村君、喜澤君が連続でタイムリー!
8回表までに耐えていた中村君とこの日大当たりの喜澤君がこの試合終盤の鍵も握っていた。

特に喜澤君は右打ちが目立つけれど、この打席では三塁線の引っ張ったヒットだったので、打撃の新しい扉が開いた気がする。

このタイムリーで、増田君の代走で出場した中島君もよく走った。

さらに灘本君もセンター前にヒットを放ち、二塁ランナーがホームを狙ったものの、これは封殺されてしまった。

最後はアウトになったけれど、8回になってようやく、一歩先を目指す攻めの走塁が出てきて、こうした姿勢が大量得点につながった。

打てなきゃ走るしかない。

その点で言うと、この展開なら8回に来るまでに順番に打席に立ってバットを振るだけでなく、脚のある選手がセーフティを試みたり、なんか工夫をしてもよかったと思う。

いずれにせよ、辛い場面でも集中して耐えに耐えて勝てて良かった。

きっと今後に生きるはず。

次は昭和戦。

エース小林君がここまで2試合とも先発、ショート塚本君とファースト境君が1年のときから出場していて、境君はここまで打撃好調というくらいの情報しかない

以前昭和が強かった頃の田中監督が、日大二高の監督を辞めて、昭和の指導者として戻ってきたらしい。

手強いかも。

「和泉監督、甲子園に行きたいです」

秋のブロック予選を免除されて、待ちに待った新チームの公式戦初戦。
あいにくの雨の天気の中、11対4の7回コールドで発進した。

今日の早実打線は、長打、小技を絡めて点を重ねていく。

初回に先頭の山中君がフォアボールで出塁すると、松永君、國光君と連続バントでチャンスを作り、新4番の川上君が右中間を抜くタイムリースリーベースで先制。
続く灘本君の浅いレフトフライで、川上君は積極的にホームを狙い生還し追加点。

2回以降も白仁田君、松永君、川上君、喜澤君に長打が出た。

印象に残ったのは、和泉監督が就任して以来徹底されている「強いスイング」を選手全員が心掛けていたこと。

特に、この秋からレギュラー背番号を背負うことになった松永君と白仁田君は、まだまだ身体が細いけれども、セーフティなどの小技に逃げることなく、力強いスイングをして長打を打っていた。

松永君と白仁田君は脚も速いので、この二人の出塁率や長打が増えるとチャンスを作る機会や得点が増えそうな気がした。

また、今日目立ったのは、小技であるバントの正確性。

雨でグラウンドがぬかるんでいた影響もあるかもしれないけれど、初回の松永君のバントから始まり、3回も西村君のバントと中島君のスクイズ、6回には灘本君、喜澤君の連続バントと、いずれも得点に繋げていた。

甲子園での大社戦や例年の久我山戦で体感してわかるとおり、バントが欲しいときにきちんと決められると得点に繋がることが多い。

さらには、今日は走塁の積極性も目に付いた。

初回に灘本君の浅いレフトフライで生還した川上君の走塁を皮切りに、その後も、チーム全体で1つ先の塁を狙う姿勢が貫徹されていた。

旧チームも夏の西東京大会中盤くらいから急に走る意識を持つようになりチャンスを広げていたので、新チームでもこのまま続くと得点力があがりそう。

強いて課題を挙げるなら、まだコーチャーとランナーとの意思疎通がうまくいっていないところか。

走塁の積極性は守備でも生きていた。

中でも、センターのレギュラー背番号を奪った白仁田君の守備範囲の広さとチャージの判断の早さが特に印象に残った。
脚があるから縦横無尽にフライを捕りに行けるので、センター方向にフライが飛んだだけで、追いつくんだろうなと安心して見ていられた。
GWの九州遠征のときにも守備で目立っていたので、このままベンチ入りするのかと思ったら、夏はベンチから外れてしまったので、この秋はレギュラーとして活躍して欲しい。

投手陣は、中島君が今年の春以来に登板し、4回途中から田中君がリリーフ。

今日の中島君は3回までは制球は定まっていたものの、4回に突如として制球を乱して押し出しを許してしまった。

さらに、都市大高は二巡目から中島君の投球のタイミングに慣れてきたのか、3回までは散発だったヒットが、4回には集中打を浴びてしまった。

二巡目以降でもいかに相手のバッターのタイミングをずらすピッチングができるか。
ここが次の試合以後の課題かもしれない。

リリーフした田中君はややスリークォーター気味のフォームから都市大高打線を翻弄。
中島君が真上から投げるタイプだっただけに、球の出どころに都市大高打線の目が慣れる前に終わったのはよかった。
とはいえ剛球タイプではないので、淡々と都市大高打線を打ちとっていった印象。

次は、修徳戦。

修徳はブロック予選決勝でも今日もエースの築田君が完投していたようなので、次戦でも築田君が先発というイメージでいいかもしれない。

夏の関東一戦で7回裏からリリーフしているので、バーチャル高校野球のアーカイブをみると、ピッチングはイメージできるかもしれない。
https://vk.sportsbull.jp/koshien/game/2024/414/243496/

「和泉監督、甲子園に行きたいです」



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