カテゴリ： 2026田中主将

2025年10月13日

弱点露呈、早実対岩倉

ようやく開幕した秋の都大会

初戦の相手は、夏の東東京準優勝校の岩倉
夏のリリーフエースだった佐藤君、キャッチャー河村君が残る難敵

結果は、タイブレークの末、サヨナラ負け

試合を通じて最初から最後まで岩倉にやりたい野球をされ、方や、早実は記録に残らないミスも含めて内外野の守備がミスだらけ、かつ、継投で目先を変えてくる岩倉投手陣を攻略できずに、負けるべくして負けた感じ

試合中盤まで主導権を握ったのは岩倉

夏からレギュラー、秋から4番を任されていた河村君をトップバッターに抜擢

初回、その河村君がセンター前のあたりで、外野の対応が遅く中継も緩いとみると、一気に2塁まで到達する好走塁

早実の選手たちが日頃から攻撃のときにこうした走塁をする意識があれば、相手も走ってくるだろうと予測して動いたのだろうけど、日頃からそういう意識がないから、相手が1塁で止まるだろうと勝手に判断して対応が遅くなった

そんな気がした

その後は、送りバントに内野ゴロGoであっさりと1点を奪われる

早実先発小俣君は特に打たれている訳でもないものの、その後も早実守備のミスが重なり追加点を奪われる

3回には、岩倉の先頭バッターのセカンドゴロがイレギュラー気味の打球になり弾いて出塁を許すと、次の送りバントはピッチャーとファーストの間くらいに転がされて、ファーストカバーがいなくて内野安打に

その後のショートゴロは643のゲッツーがとれず1アウト1・3塁のピンチになると、余裕でセーフの盗塁を決められ、サードゴロに打ち取った当たりも弾いた結果、2点タイムリーになってしまう

この回だけで何個もミスが重なった結果の失点

普段のノックでの緊張感が足りないのか、練習のときからフワッとした送球ばかりで送球スピードを速くする意識が足りないのか、前のチームでの國光君のファースト守備の良さで目立たなかったあいかわらずのバント処理の練習不足のせいなのか…。

小俣君は打たれたわけではないけど、この回でお役御免
4回からは酒本君に交代

酒本君は4回こそ盗塁されたり、サード前セーフティを決められたりして満塁のピンチを招くも、辛うじて抑える

すると、5回表、ようやく早実も反撃開始

途中からセンターに入った白仁田君がDBで出塁すると、公式戦初スタメンの石井君が送って、高木君がセンター前タイムリー、さらに3番に入った西村君がライトオーバーのタイムリースリーベースを放ち、2点を返し、1点差に詰め寄る

高木君はブロック予選のときからフォアボールをよく選び出塁率が高く、この日もタイムリーを含めて出塁率が高かった

西村君は身体も大きくなり、守備も打撃も完全にチームの中心選手に育った
チャンスにも強く頼りになる存在

岩倉はここでエース佐藤君を投入し、後続を断つ

6回の岩倉の攻撃では、またもやサードゴロエラーで出塁を許すと、盗塁を決められ、打席には河村君

早実はここで河村君を申告敬遠して、マウンドを石毛君に託す継投

今日は和泉監督は継投のタイミングが早すぎじゃない？と心配になるくらいに早かったけど、結果、大正解

石毛君は投げてみないとその日の調子がわからないので不安だった

しかし、この日はMax139キロのまっすぐも使いながら、攻めのピッチングでピンチを凌ぐ好リリーフだった

すると7回表の早実の攻撃

代打高橋君がフォアボールで出塁して、代走板野君が盗塁し、さらに高木君がフォアボールで出塁してチャンスを作ると、この日打撃絶好調だった西村君
ここでの同点を期待したものの、佐藤君との対決は相手に軍配が上がり、同点、逆転はならず

この日はライトの秋田君が怪我の影響もあってか打撃に精彩を欠いていたので、そのまま代打の髙橋君をライトに入れるのかと思ったものの、代走の板野君を使ったので、髙橋君はここでベンチに下がる

最近は髙橋君の打撃も調子が上がっていただけに、この交代で、和泉監督が、この後、8回以降に回ってくる秋田君のバッティングに掛けているんだなと理解した

だがしかし、8回表、10回表に回ってきた打席でも秋田君に快音は出ず、この日はノーヒットに終わってしまった

8回裏にも、ファースト前送りバントがライン際で止まりセーフになるなどで満塁の絶体絶命ピンチを迎えたものの、石毛君がこれも耐え凌ぐ

1点差を追いかける展開のまま迎えた9回表

代打石川君がフォアボールで出塁すると、岩倉佐藤君がちゃんと止まらないまま牽制してボークとなり、ランナー進塁

白仁田君がきっちりバントを決めると、途中から出場した片桐君が値千金のセンター前タイムリーで同点に追い付く

片桐君は打撃はずっと絶好調なので途中出場はもったいないくらい

スタメン発表のときに石井君がスタメンマスクだったので、今日は守備重視なのかと思ったくらい
守備重視なら石井君、打撃重視なら片桐君、悩ましいところ

9回裏からマウンドには田中君

ここまで早実はベンチに入ってる選手をどんどん使って、ここまで使われていないのはピッチャーの控えの木戸君だけ

レフトを守っていた田中君がマウンドに上がったことで、レフトの守備をどうするのか、ファーストの渡邊君を夏同様にレフトに入れて、9回表に代走に出た深谷君（弟）をファーストにするのかと思いきや、渡邊君はそのままにレフト木戸君という大胆な起用

レフトに打球飛ばないでと心配していたら、ランナーを出してからの打球が木戸君のところに飛んでいきドキドキした

10回のタイブレークは、田中君からの攻撃

この日は打撃絶不調の田中君だったので、送りバントにするのかとも思っていたけれど、送りバントにはせず強行して失敗、543のゲッツー

次の秋田君も打ち取られて、得点ならず

方や、10回裏

先頭バッターの送りバントこそ阻止したものの、次のセンターフライでは2塁ランナーが積極走塁で3塁に進むと、打席にはまたもや河村君を迎える

ここまでのピンチでは河村君を歩かせて成功していたのに、なぜかここでは申告敬遠せずに勝負

ツーストライクまで追い込んだけれど、最後は三遊間に抜けそうな当たり
西村君が横っ飛びして追いついたけれど、タイムリー内野安打になり、3塁ランナー生還

サヨナラ負け…

打てない、守れない、走らないでは、やはり勝てなかった

ブロック予選のときには脚を使う攻撃を見せていたのに、この日はなぜか盗塁もなし

相手のピッチャーを打ち崩せずにいて、かつ、キャッチャーの肩がそんなに強そうに見えなかったのに、広めのリードや走るフリをして塁上からバッテリーにプレッシャーを掛けることもなく、盗塁を試みることも無いまま終わった

全体的に力不足を露呈した

コンバート含めてガラガラポンして鍛え直さないと春も夏も勝てないで終わりそう

身体もまだまだ細い
筋トレも食トレもやって身体を大きくしないと

ちなみにスポーツ強豪校の東福岡の食トレはこんな感じ
https://www.instagram.com/clubhousefuk

浦学の食トレはこんな感じ
https://youtu.be/qTlkt4s7_ZE?si=-XOQR1vDDppx6gEY

最低限食わないとデカくなるはずもなく…

「和泉監督、甲子園に行きたいです」

2025年09月20日

投手戦から一転して集中打、早実対高輪

ブロック決勝の相手は高輪

初戦の目黒学院・文教大付との連合チームとの試合を見る限り、4番キャッチャー石黒君の走攻守と、機動力を積極的に使う攻撃に、警戒が必要な印象を受けた

今日の早実バッテリーも石黒君を警戒していた

先発した田中君と片桐君のバッテリーは、石黒君には変化球も積極的に使い、それ以外の選手には9割方まっすぐだけで攻めていた

片桐君は低め低めのリードを強調し、田中君もそれに応じ、時に逆球や高めもあったものの、片桐君は仕舞いにはその高めも有効に使いながらリードしていた

今日の片桐君は終盤に公式戦初ホームランを打つなど、前の試合から打撃が好調なのも心強い

田中君も片桐君のリードに応えるだけでなく、投げるテンポを変えたりしながら落ち着いたピッチングだった

リリーフには前の試合に続けて小俣君が登板
まっすぐを狙い打たれると、一転してスライダー攻めで試合を閉めた
とはいえ、小俣君本来の力から言えば、まだまだ物足りない
このまま秋はリリーフエース的に登板するのかな？

打線は、3回まで高輪先発春田君と石黒君のバッテリーの緩急を使った攻撃に翻弄され、打球がほぼほぼ相手の守備の正面を突く

2回裏の金城君の左中間に抜けそうな当たりも、高輪のセンターに細谷君のダイビングキャッチに阻まれ、ランナーすら出せない被完全試合で試合は進む

夏なら焦りも出てくる試合展開だけれど、早実は自分たちのグラウンドでやっているからか、焦りの色はまったく見えなかった

4回裏に高木君がフォアボールで出塁すると、相手のバッテリーエラーが連続し先制
さらに続くチャンスには西村君、金城君、片桐君の3連続タイムリーで3点を追加し、試合の流れを一気にたぐり寄せた

前の試合と同じように高木君が冷静だったことと、その後の3連続タイムリーで秋田君と金城君は2塁から、西村君は1塁からホームに生還する走塁をしたことが、やはり走塁の意識への強さを感じさせた

続く5回にフォアボールで出塁した白仁田君が二盗し、代打横嶋君のレフト前ポテンヒットの処理をレフトがもたつく間に、白仁田君が生還したのも同じ

この試合では、秋田君の打撃に復調の気配が見られたのも安心材料だった

センバツではアルプススタンドの私の真後ろでカレーを食べていて、その直後の春大会でいきなり鮮烈デビュー
かなり期待が膨らんだものの、夏はベンチを外れ、前の試合もヒットは打ったけれど打球が上がらなかったので、ちょっと不安視していた
しかし、今日は最後のサヨナラを決めた当たりはライトの頭を越える大きな当たり
こういう飛球が戻ってくると、相手チームに与えるプレッシャーも大きくなるし、見ている方も期待が持てる
しかも4回には好走塁も見せていた

果たして、6回コールドで無事にブロックを突破

このままなら本大会も期待できそうな気もするし、まだ相手が相手だけに評価が難しい

「和泉監督、甲子園に行きたいです」

2025年09月16日

好発進、早実対四商

いよいよ新チームの公式戦初戦。

夏の間は甲子園に行ったり、埼玉など隣県の公式戦や練習試合を見に行っていて、早実の練習試合はまったく見ていなかったので、どんなチームになっているのか期待と不安を抱えつつグラウンドへ。

早実の先発は1年生の酒本君。

キャッチャーは2年生の片桐君。

背番号2をもらったのは1年生の石井君だけれど、スタメンマスクを被ったのは片桐君だった。

この2年近く中村・山中バッテリーだっただけに新鮮なバッテリー。

酒本君は独特の緩急があるリズムで、スリークォーター気味に投げてくるので、初見ではタイミングを合わせるのが難しそう。

しかし、公式戦初戦だからか立ち上がりはコントロールが安定せず。

とはいえ、四商打線が変化球にまったくタイミングがあわず、2回以降はバッターの外角へのまっすぐに四商打線が手が出ずに（1番ショートの奥田君を除く）、3回をノーヒットピッチングだった。

強いて言えば、片桐君があまり内角に構えなかったのが気になった。

内角攻めをしなければいけない相手ではなかったといえばそれまでだけど。

打線は、今日は大爆発。

中でも目立ったのは、去年からスタメンだった渡邉君と夏にベンチを外れていた西村君。

渡邉君は1番バッターとして機能する。

四商守備の拙さにも助けられ、かつ、相手のミスを突くように脚を生かして先の塁を奪い、長打を連発。

西村君は、身体が引き締まって、スイングが速くなっていた。

おかげで、これまで課題だった打力が向上。

タイムリー3本に満塁弾1本と絶好調。

前のチームから主力だった田中君はもちろんのこと、金城君や片桐君、秋田君にも長打が出て、初スタメンだった高木君、高橋君にも公式戦初ヒットが出た

高木君や代打で出場した横嶋君が、チーム全体が打撃イケイケな展開だった中でフォアボールをきちんと選んでいたのは、冷静さを感じた。

代打で出場した牛久保君、高家君には公式戦初ヒットはでなかったけれど、ちゃんとバットを振れていたので、今後に期待したい。

新チームが、前のチームと違うと感じたのは走塁の積極性。

打球に対する判断や相手の守備のミス（中継ミスやワイルドピッチ・パスボール）での走塁の意識が随所に見られて、チーム全体で取り組んでいるように感じた。

一方で、そうでもない選手は悪目立ちして、このチームにはハマりにくいのかもしれない。

たとえスタメンを外れて途中出場しても、走塁の積極性をアピールできると、このチームぽい感じがした。

途中出場だった白仁田君が、サードゴロの悪送球をファーストが少し弾き、ファーストの反応が遅いのを見ると、一気に二塁まで進塁し、その後のヒットで生還したのは、そんな印象を受けた。

今日は西村君のホームランや金城君や片桐君、秋田君の長打もあったけれど、決して長打力があるチームではなさそうなので、積極的な走塁で前を狙うのはこのチームには合っている気がする。

一本のヒットで2塁からでも生還できれば、得点力はあがる。

次は高輪戦。

早実対四商戦の前の第1試合でやっているのを見た限り、4番キャッチャー石黒君中心のチーム。

石黒君の打撃と肩に気をつければいいのかな、と。

「和泉監督、甲子園に行きたいです」

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