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高校の中間テストがとうとう実施されましたね。
生徒からは毎年のようにこのような悩みや相談を受けることがあります。
「頑張っているのに暗記ができない…」
実は、単なる「丸暗記」は、せっかくの努力を水の泡にしてしまう可能性があるようです。
そこで、脳科学に基づいた効果的な暗記のコツについて(今回もえらそうに)触れていきます(笑)
今回は、ちょっと勉強法③を飛ばして④を。
生徒の様子を見ていると、時折「あれ?普段から暗記の時間を取っているのかな?」「どんな暗記法を取っているのかな」と気になることがあります。
話を聞いてみると大抵は「テスト前に一気に暗記」と答えます。
ノートを見せてもらうと、同じ単語を繰り返し横に続けて書いていることがとても多いです。
東京大学で脳の機能を研究されている池谷裕二教授によると、人間の脳の構造上、記憶に残るのは「命にかかわるもの」が優先されるそうです。
漢字や英単語など、極端なことを言えば、覚えなくても命がとられるようなことはありません。
ということは、暗記に強くなりたいなら「ただ読む・書くだけ」では不十分。
記憶力を高めるための鉄則として、脳に「この情報は生きるために必要だ」と錯覚させることが必要なのです。
コツその① 思い出そうとする
脳は「情報を記憶(インプット)したとき」ではなく、「情報を思い出そう(アウトプット)としたとき」に神経回路が強化されるそうです。
教室でも、覚えたいところを細かく分け、短いスパン(例:3~5分)で何度もテストをするように指導しています。
時間を決めてテスト・見直しをする回数が多ければ多いほど、それだけ 「思い出す」時間が増えてくれます。
つまり、(当然といえば当然ですが)暗記用に教科書を読むなら、ただ3回続けて読むよりも「1回読んだ後に、何も見ずに内容を思い出すテストをする」方が遥かに効果的だといえます。
友人と範囲を決めてクイズ形式で説明するのもおすすめです。
これは余談ですが、クイズの出し合いは「出題者の意図」を考えられるので、暗記とは別方向でとても有効です。
「自分が試験を作るならこのポイントを問うだろうな」と考えながらやるといいですよ。
コツその② 時間を空けて反復する
一度にまとめて覚える(詰め込み学習)よりも、一定の間隔を空けて復習する方が記憶に残ります。
人の脳は忘れやすいようにできています。
例えば、毎週見ているアニメの主題歌。
初見でハマり、その日のうちに動画サイトで10回は聴いてみる。
翌日、あんなに聞いた曲が既にあやふや。
しかし毎週放送を視聴し、CMや動画サイトで繰り返し見聞きするうちに、紙に書くでもなく練習したわけでもないのにいつの間にか覚えている。
誰しもがあるこんな経験。
実は、我々の脳は「覚えた日の夜」「翌朝」「1週間後」「1ヶ月後」と、忘れかけた絶妙なタイミングで復習することで、記憶の定着率が跳ね上がるようなのです。
試験範囲と日程にある程度目星がついたら、暗記テストのタイミングを逆算して計画してみましょう。
コツその③ 感情と体を刺激する
じっと座って黙読するよりも、五感や運動神経を刺激すると効果的です。
以上の例のように、五感や運動神経を刺激すると脳の海馬(記憶を司る部位)が活性化します。
「東大へ行け」で有名な某漫画の中でも、エクササイズをしながら英単語を暗記するシーンがありましたが、暗記の際には目や耳、手足などをフルに活用し、脳を刺激することが有効です。
また、感情を司る「偏桃体」と呼ばれる器官が海馬のすぐ隣にあり、感情による刺激が海馬にも影響して暗記を助けてくれるそうです。
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以上、7つの勉強法その④に関するお話でした。
コツその① 思い出そうとする
コツその② 時間を空けて反復する
コツその③ 感情と体を刺激する
こうして、この3つのコツを振り返ると、暗記の基本は「オタク」的な取り組みだなと気づかされます。
定期的に情報を収集し、楽しく時には体を使いながら何度も見聞きし、仲間と感想を共有して、より考察や理解を深めていく。
今、学生をしている皆さんは「テスト範囲」という同じテーマをもとにしたある種の「オタク」的な活動に勤しんでいるところですよね(勉強が好きかどうかは尋ねづらいところですが笑)
「勉強が大変だ」「覚えるのが辛い」というのも一つの感情的な刺激です。
逆に言えば大変な思いすらしない勉強は暗記に効果的とは言えないのかもしれません。