2017年10月14日

ACサーボモータを回してみる

さて、ACサーボモータとは何なんでしょうね?
普通、電子工作をしている人にとって、一般的にサーボモータと言われて思い浮かべるのはこっちの方ではないでしょうか?
DSC_1381
これはブラシ付きDCモータと角度検出用のボリュームとモータドライバ回路が一体型になっており、PWM信号を入力することで、PWMのパルス幅に応じた角度に回転してくれるというお手軽なものです。
もっと高性能で高価なものでは、コマンド方式サーボというシリアル通信で制御できるものとか、ブラシレスサーボという、モータにブラシレスDCモータを使ってたりするものがあります。

しかし、今回回すACサーボモータはこれらよりもでかい、主に産業用途で使われるものです。
DSC_1383

ACサーボモータというのは、構造的にはDCブラシレスモータと角度検出器(エンコーダ)とサーボアンプから成っています(電磁ブレーキがついているものもあります)。
DSC_1384

つまり、モータ自体はDCブラシレスモータなので、回すだけならDCブラシレスと同じように行けるのでは?!と、思い立ちました。
しかし、色々調べてみるとそう簡単には行かないようです。
ブラシレスモータはいわゆる同期電動機なので、巻線の通電切り替えタイミングをロータの磁極位置に同期させなければスムーズに回転しません。で、この磁極位置を検出する方法には幾つかあり、ホールセンサを用いる方法(センサ式)、未通電のコイルの起電力を測定する方法(センサレス、Back-EMF方式)、コイルの電流から磁極位置を推定する方法(センサレス、フィールドオリエンテッド制御)などがあります。
ACサーボモータの場合、光学式もしくは磁気式エンコーダがついており、これを使って磁極位置を検出しています。センサレス方式で駆動するならばエンコーダがあろうとなかろうと関係無いのですが、センサレスは難しいのでできればエンコーダの信号を使って磁極位置を検出したいところです。
ところが最近のACサーボモータのエンコーダは、出力信号がRS422/RS485のシリアル通信になっており、自分で通信内容を解析しないことにはどうにもなりそうにありません。(画像は三菱のHC-KFSシリーズのACサーボモータについているエンコーダのコネクタのピンアサインと信号名)
image03
また、最近のエンコーダは、光学式に限定するとアブソリュート式とインクリメンタル式を組み合わせたような仕組みになっているようです。つまりどういうことかというと、光の透過量が連続的に変化するスリットを使って、光量から絶対位置を検出しているようなのですが、精度と分解能を向上させるために1回転あたりの光の透過量が変化する周期が異なるスリットを幾つか組み合わせているようなのです。(画像は三菱のHC-KFSシリーズのACサーボモータについているエンコーダに使われていた光学スリット 分解能は1回転あたり131072パルス)
DSC_1385
そして、エンコーダの絶対位置からロータの磁極位置を検出している可能性が高く、信号の通信内容がわかったところでロータの磁極位置を検出するのは難しそうです。

しかし、昔の古いACサーボモータでなおかつ、エンコーダがインクリメンタル式のものにはシリアル通信ではなく、A相B相Z相と、ロータの磁極位置信号であるU相V相W相がラインドライバ出力(ノイズ耐性を高めるため正相と逆相の信号を出力するもの)になっているものがありました。(画像は三菱のHA-FEシリーズのACサーボモータについているエンコーダのコネクタのピンアサインと信号名)
image01
よってこのタイプのACサーボモータを使えばブラシレスと同じように回すことができそうです。

磁極位置信号と三相ブリッジのゲート信号の関係はこの画像のようになります(120度通電方式)。IN1、IN2、IN3が磁極位置信号、UH、VH、WHが三相ブリッジのハイサイドのスイッチング素子のゲート信号、UL、VL、WLが三相ブリッジのローサイドのスイッチング素子のゲート信号になっています。
image04

このように割りと単純なので、別にマイコンを使って磁極位置信号から三相ブリッジのゲート信号を生成しても良かったのですが、プログラムをミスってスイッチング素子を飛ばすのが嫌だったのでLB11697Vという三相ブラシレスモータ用の専用ドライバICを使いました。
で、表面実装だったのでプリント基板も作ってしまいました。
専用ICなのでデータシートの回路図通りやれば何の問題もありませんでした。楽でいいですね。
DSC_1386

そしてこいつにつなげる三相ブリッジ回路が必要になりますが、正直自作するのが面倒だったので、今回は既製品のインバータをバラし、パワー回路部分を流用しました。
DSC_1199

こちらがパワー回路部分です。IPMの各相にフォトカプラがつながっています。ゲートドライバ用の絶縁電源も内蔵してるので、フォトカプラのLEDに電流を流してやるだけでOKです。
DSC_1200

そして、それぞれの回路をサクッと接続します。一番左のはDC282Vを作るための倍圧整流回路です。接続されているモーターは三菱電機のHA-FE13、100Wのものです。
DSC_1387

こちらが実際に回してみた動画です。モータが安川電機のUSAREM-01DN2Xに変わってますがあまり気にしないでください。


とりあえずこれでACサーボモータを単純に回すことだけはできました。
しかし、トルク制御、速度制御、位置制御ができないとサーボモータとは言え無いでしょう。
そこで、サーボモータとして使うには、エンコーダのA相B相Z相信号と、インバータから流用したパワー回路に内蔵されている電流センサの信号をマイコンに取り込んで色々制御する必要がありますが、それはもはやサーボアンプの自作ということにってしまいます。
ちなみに三菱電機のMR-J2S Aシリーズのサーボアンプの機能ブロック図はこんな感じになっています。
image05

正直なところ今の自分にはそこまでできる知識も頭脳もやる気もなかったので、普通に既製品を使いました。それがこちら、MR-J2S-40Aです。
DSC_1388

三菱のサーボアンプにはSSCNET接続タイプと、パルス列アナログ電圧入力タイプと、位置決め機能内蔵タイプなどがありますが、マイコンなどを接続して制御するにはパルス列アナログ電圧入力タイプでなければなりません。また、サーボアンプとサーボモータの対応もきちんと調べておく必要があります。さらに厄介なのが、パラメータの変更などをするセットアップソフトウェアが有料である可能性があります(大抵高い)。MR-J2S以前のサーボアンプ用のセットアップソフトウェアは無料ですが、MR-J3以降だと29000円します。

とりあえず配線してみました。モータはHC-KFS43Kという400W出力のものです。実はこのコネクタ類がまたなにげに高かったりするのですが、頑張って安いのを探しました。配線については、MR-J2S-Aの技術資料集に懇切丁寧に書いてあったりするので別にいいでしょう。
DSC_1389

本来ならば、マイコンなどからパルスを入力して回すのですが、このサーボアンプにはRS232Cでパソコンと接続してテスト運転できる機能がついているので、それを使ってみます。
image06

こんな感じで、グラフ表示もできたりします。
image11

このセットアップソフトウェア、なにげに高性能で、機械系の共振点を測定したり、シミュレーションしたりできるみたいです。
image12

実際に90度ずつテスト運転で回転させてみた時の動画がこちらです。


最後に、マイコンからACサーボモータを回してみました。
使用したマイコンはPIC16F877Aです。なんでこんな骨董品を使っているのかというと、たまたまたくさん持ってるからです。スイッチ2つで回転と停止、正転と逆転を切り替えるようにしました。単純にパルスを出したりするだけなのでプログラムをわざわざ公開するまでもないです。本当はティーチング機能とかつけてそれぞれのポイントに移動とかできれば良いのですが、まぁそれはそのうちということで。
DSC_1390

こちらが動作中の動画です。正転逆転のスイッチを連打しまくってますが、全然余裕っぽいです。天使の3Pを見ながら動画取ってたので音声が入り込んでますが、あまり気にしないでください(撮り直すのが面倒くさい)。


おまけ
ACサーボモータでひなこのーとOPを演奏してみた


wata_net at 21:21コメント(0) この記事をクリップ!

2017年08月02日

汎用部品のみで作れるハイサイドゲートドライバ回路

NチャネルのMOSFETだけでハーフブリッジやフルブリッジを構成する時、ハイサイドNchMOSFETのゲートドライブをどうしようか悩んだことはないでしょうか?
MOSFETをONにさせるためには、ゲートとソースの間に15V程度を印加する必要があるのは周知の事実であると思いますが、もしハイサイドのNchMOSFETだった場合、ソースの電位が一定ではありませんので、ソース基準の電位にできるようような何らかのゲートを駆動するための電源が必要になってくるのがわかると思います。
まぁPchMOSFETをつかえば解決できるのですが、Pchは値段が高い、Nchに比べて性能低い、品種もあんまり無い、パワー素子は1種類のみで済ませたいなどといった理由でブリッジをすべてNchで構成することは多いと思います。

ハイサイドNchMOSFETのゲートを駆動するための電源の確保方法としては主に以下のようなものがあります(というか自分が見たり考えたりした例です)。
‥澱
低周波トランスによる絶縁電源
スイッチング式絶縁電源
ぅ僖襯好肇薀鵐
ゥ船磧璽献櫂鵐

,砲弔い討蓮⇔石に実際に既製品で採用されてる例を知りません。電池だと無くなっちゃいますからね。
△發△泙蠍たことはありませんが、要するに電源トランスでゲートドライブ用の絶縁された電源を作っちゃおうということです。50/60Hzの商用電源がないとこの手は使えません。
は絶縁スイッチング電源でゲートドライブ用の電源を作ろうというものです。絶縁スイッチング電源の設計を変えれば様々な入力電源で使用することができ、おそらく最も自由度が高い方法ですが設計が厄介なのと回路がどうしても大規模になってしまいます。ちなみに工業用の汎用インバータはほとんどこの方法を採用しています。
い魯僖襯好肇薀鵐垢縫押璽閥酘闇鳩舛鯑力しその出力でスイッチング素子のゲートを直接駆動するというものです。この方法はスイッチング電源でよく見る気がします。ちなみにDRSSTCなんかで作るゲートドライブトランスがこの方法に当たります。この方法はとても簡単で良いのですが、低周波だと必然的にトランスが大きくなってしまうのと、ゲート駆動波形のデューティ比が大きいとパルストランスのコアが偏磁するため、使用可能なデューティ比に制限があるのが欠点です。
イ魯灰鵐妊鵐気縫押璽閥酘依僂療轍戮鮹澆┐討き、スイッチング素子をONするときはコンデンサに蓄えられた電荷を使うというものです。お手軽な専用ICがたくさんあり、デューティ比の制限もあまりないということでモータドライバでよく使うことがあります。ただし、この方法ではハイサイド、ローサイド間のゲートドライバ回路を絶縁することはできません。あとおそらく、ハイサイドのソースの電位が0付近になる瞬間が必ず必要になると思います。

もし、DRSSTCなどのデューティ比が50%より大きくならないような用途ならい諒法で良いでしょう。
しかし、モータドライバのようなデューティ比が50%を超える用途であればそれ以外の方法を取らざるを得ません。
もちろん,狼儔爾任垢、△眈ν囘展擦必要になるので採用はしにくいでしょう。はおそらくどんな状況にも対応できる最強の方法ですが、絶縁DCDCコンバータモジュールは1個あたりが非常に高価ですし、かと言ってスイッチング式のACアダプタを使うのでは結局△畔僂錣蠅△蠅泙擦鵝自作するのも(UC3843などを使えばそんなに難しくはないと思いますが)スイッチングトランスを手巻きする必要がありますし、お手軽とは程遠いと思います。

そこで最後に残るのがイ離船磧璽献櫂鵐廚箸いΔ錣韻任后
この方法だと、IR社などがIR2110などの専用ICを出しており、それを使えばとても簡単にハイサイドスイッチング素子を駆動することができます。またこれらのIC以外にもTLP250などのフォトカプラゲートドライバICを使ってチャージポンプを構成しても良いと思います。
しかし、どっちにしろ専用ICが必要になります。ハーフブリッジゲートドライバICもフォトカプラゲートドライバICも大抵そこらに転がってるような部品ではなく、買ってこなければ手に入らないと思います。
そこで、どこにでも転がってるような部品のみで作れるハーフブリッジゲートドライバ回路を紹介します。

で、ようやくここからが本題なのですが、まず回路です。
image01
ご覧のように、抵抗、コンデンサ、ダイオード、トランジスタといった基本的な部品のみで構成されております。トランジスタの型番があれですが2SC1815と2SA1015に脳内変換してください。抵抗やコンデンサの値はある程度近ければ適当でも動くのでお手持ちのもので使えます。
この回路は主にレベルシフタとプッシュプルで構成されています。
V1はハーフブリッジの電源です。D1とQ6の耐圧でV1の電圧が制限されます。
V2はゲート駆動用の電源で、MOSFETが十分ONになる電圧にします。通常は12〜18Vです。
V3は入力信号の電圧レベルに合わせてください。例えば3.3V系ならばV3は3.3Vにします。
V4とV5は信号源です。
H_INとL_INが入力信号を表します。この回路ではどちらも正論理です。負論理にする場合は”トランジスタ レベルシフト”などで調べれればすぐにわかると思います(回路を別に書くのがめんどくさい)。
なお注意点
スイッチング周波数はあまり早くできません。100kHzくらいが限界のようでした。
またゲート電荷が大きいMOSFETは駆動できません。スイッチング周波数にもよりますが100kHzの場合は70nC程度にしておいたほうが良さそうです。
もしかするとD1とQ6を高耐圧のものに変えれば高電圧にも対応できるかもしれませんが、怖くてやりたくないです。
電源投入直後はチャージポンプ用のコンデンサの充電が間に合わず正常にスイッチングしない場合がもしかしたらあるかもしれません。
とまぁそんなところですか、あと問題があるとすればこの回路でトランジスタを6個も使うところですかね。ユニバーサル基板だとちょっと配線がめんどくさい。

シミュレーション波形がこちらになります。
image02
トランジスタの遅延のおかげでデッドタイムが挿入されています。

この回路とほぼ同じ回路でブラシレスモータ用の三相ブリッジを組んでみました。
DSC_1180
PWM周波数20kHz程度であれば特に問題なく動作します。抵抗値、すごい適当ですが動きます。

追記
もしMOSFETに大電流が流れたり、配線抵抗が大きい場合、電圧降下が大きくなりチャージポンプのコンデンサが充電されず、ハイサイドのMOSFETのゲートが十分ONされずに損失が大きくなり破壊する可能性があります。
参考までに損失を出した時のシミュレーション波形を載せておきます。赤色の波形がハイサイドの損失、青色がローサイドの損失波形、緑色がハイサイドの電流、ピンク色がローサイドの電流です。
1
あと色々シミュレーションしてみましたが、この回路ではやはり高電圧では用いるべきではないようです。MOSFETのゲート駆動能力が微妙なので間違いなくMOSFETがぶち壊れます。シミュレーションだと電源282V、負荷電流28AくらいでMOSFETのピーク損失が1kWを超えてました。

なお、素人が適当に書いてるので間違いがあれば指摘してくださればありがたいです。

wata_net at 01:19コメント(0) この記事をクリップ!

2017年01月16日

QCWDRSSTC用のランプ波発生回路

前回のPWM発振回路のPWMコンパレータを取っ払って双安定マルチバイブレータとボルテージフォロワをくっつけたものです。

image122

2N3906は2SA1015、2N3904は2SC1815、LT1006はLM358、ダイオードは1N4148に置き換えてください。
またC1の100fE^みたいなのは100uFのことです。文字化けしてます。

PULSEINに立ち上がりパルスが入力されるとOUTの電圧が一定の傾きによって上昇し、4Vに到達すると0Vにリセットされ、その後再び立ち上がりパルスによって電圧が上昇します。

R1を減少させると電圧上昇の傾きが大きくなり、増加させると傾きが小さくなります。
C1を変化させることによっても傾きが変化します。
ここはPWMのときと共通なのでもう少し詳しい話はPWM回路のときの記事を読んでいただくか、帰還型定電流回路について調べてみてください。

OUTの電圧が上昇している間、ONTIMEにはHIの電圧が現れます。
ONTIMEに低インピーダンスな負荷を接続するとうまく動作しなくなります。ロジックICに入力するだけなら問題無いですが、重負荷の場合何らかのバッファ回路を挟む必要があります。

電源電圧が変化しても電圧上昇の傾きの大きさは変化しませんが、リセットされる電圧と電圧が上昇している期間の長さは変化します。
電源電圧は5Vに安定化されたものを使うことを推奨します。

PULSEINに入力される信号は立ち上がりがしっかりしているHIが5Vの矩形波であればどんなデューティ比でも構いませんが、ON時間があまりに小さすぎるとうまく動作しないかもしれません。
というか、実際に組んでみていないのでちゃんと動くかわかりませんが。

双安定マルチバイブレータあたりの抵抗値はとても適当なので適宜いい感じにしてください。


シミュレート波形です。
image121

2016年12月31日

EDCBで録画して自動CMカットとロゴ消し後NVEncで高速エンコード

※注意
追記部分に修正やバージョンアップ情報などありますので必ず最後までお読みください。

*CMカットが上手くいかない方へ*
今気づいたのですが、過去の私がコメント欄でFAWPreview.aufは必要ないなどとクソアホな間違った返答をしてしまっております。大変申し訳無い気持ちでいっぱいになり責任を取って人生を辞任すべきではないかと考えております。
FAWPreview.aufは”””””必要”””””です。
こちら
AutoEncode_X3_RevE.bat 更新3
の通りに導入してみてください。きっとうまくいくと思います。


まずはじめに言っておきますが、、、このバッチファイルは@echo offってなにそれ美味しいの的なド素人が先人様が作られたバッチを何もわからないまま書き換えたりごちゃまぜにしたりしたものなので何が起きても責任取れません。
何か不具合が起きても素人がいじくり倒したバッチファイルの中身を見て理解し原因を特定し自己解決できる人以外の使用は推奨されません。(そういう人は自分で作ってるよね・・・)

という前置きはこのくらいにして・・・
EDCBで録画して自動CMカット後QSVエンコード 〜速〜 Part1
こちらのブログで配布されているAutoEncode_X3_RevE.batを更に改変して”自分にとって”使いやすく改変してみました。


まず変更点を列挙します。

・EDCBで録画後のバッチファイル実行による自動エンコードと、複数のtsファイルをドラッグ&ドロップによる一括エンコードの両方に対応
  これまでに録り溜めたtsファイルもこのバッチファイルでまとめてエンコードできる

・またドラッグ&ドロップでエンコードされた動画は事前に設定したフォルダではなくtsファイルがある場所に新たなフォルダを作りそこに出力する
  そっちのほうが都合が良かったので

・処理時間を表示
  NVEncめっちゃはえ〜〜という優越感に浸れる機能

・エンコードした動画の出力先フォルダがなかったら自分で作る
  エンコードが終わったあと出力先フォルダがないと動画が出力されずそのまま
  一時ファイルを全部削除して終了してしまうという悲しい現象を回避

・エンコードをQSVencからNVEncに変更
  PCにグラボを刺してる人は普通IntelCPU内蔵のグラフィックスが無効になっており、
  QSVencが利用できない。だったらNVEncを使えばいいじゃない(らでおんのひとは・・・)

・tsファイルの解像度を読み取り、出力のアスペクト比が16:9になるよう自動で解像度を変更
  例えば1440*1080だとか720*480みたいなリサイズなしでエンコするとアスペクト比が
  おかしくなる動画を自動で1920*1080もしくは854*480にリサイズして出力する。
  インタレ保持エンコのため縦解像度は変更できない

・一時ファイルの名前を変更しバッチ複数起動に対応
  なんか元のバッチファイルは複数起動すると一時ファイルの名前が被って
  おかしなことになってた

・出力mp4の局名削除などのファイル名変更を行わない
  個人的には局名も欲しい

・バッチファイルでインタレ解除しないだけでなくNVEncでインタレ保持エンコするように変更
  バッチファイルでインタレ解除しなくてもNVEncはプログレッシブ動画だと誤認しちゃう

・エンコードが何らかの原因で行われなかった場合40秒おきに無限に再試行するよう変更
  ついでにエンコードが何故行われなかったのかの原因究明にも役立つ

・1桁時の時に処理するとうまく動かなくなるバグを修正
  先頭に0があると8進数で表示されるとかそういうのが関係してるのか、
  4時のときは"04"ではなく"半角スペース4"となる。この半角スペースが厄介

・要らない表示をしないよう変更
  コマンドの画面がめっちゃ流れてた

・コマンドプロンプトの画面が処理終了時に勝手に消えない用に変更
  寝てる間にエンコしてて朝起きてみてちゃんとエンコできたか確認できる方がいいと思う

・その他バッチの要らなさそうな行とか変数とかを削除
  ユーザーを不安にさせる変更


導入方法

その1

EDCBで録画して自動CMカット後QSVエンコード 〜速〜 Part1
これのPart1〜Part6と(Part7は行わない)
AutoEncode_X3_RevE.bat 更新3
をよく読み書いてある通りに導入する。

EDCBのtsファイル名の設定はPart6にて『$ServiceName$_$Title$.ts』とされているが、
『$ServiceName$ $Title$.ts』というようにアンダーバー”_”を半角スペース" "に変更してください。これ重要です。全角スペースではダメです。
またリネームはしないため、$ServiceName$が必ずしも先頭にくる必要はありません。
$ServiceName$と半角スペースが含まれていれば他はどうでも良いのです。
例『$SDYY$_$SDMM$_$SDDD$_$STHH$_$STMM$ $ServiceName$_$Title$.ts』
これでもOK

この時点ではQSVencが利用できない場合動作しないと思います。


その2 追加で必要なファイルをダウンロードする

NVEnc_3.02
必ずバージョン3.02以降を使用してください。それ以前のバージョンはインタレ保持エンコに不具合があります。
結構頻繁に更新されてるみたいなのでできるだけ最新版を使うようにしてください。

FFmpeg
使用するのはbinの中のffprobe.exeだけです

CMcut.zip
改変したbatファイルです


その3 ダウンロードしたファイルをその1で導入した環境に追加で配置する

ダウンロードしたNVEnc_3.02.zipを解凍、フォルダ名NVEnc_3.02をNVEncに変更し、DATAフォルダに入れる。

ダウンロードしたffmpeg-ほげほげ-static.zipを解凍する。(binフォルダの中にffprobe.exeが入ってる)
DATAフォルダの中にffprobeというフォルダを新たに作り、その中にffprobe.exeのみを入れる。

その1で導入したAutoEncode_X3_RevEvなんとか.batとchange_space.batを消す。
ダウンロードしたCMcut.zipを解凍し、AutoEncode_X3_RevEv10.batとchange_space.batとikkatsu.batを元あったbatファイルと置き換える形で配置する。


その4 ファイル追加する

OPTフォルダにテキストドキュメントを新規作成し、
--avs --interlaced tff --vbr2 5000 --qp-init 24:27:29 --qp-min 22:23:24
と書き込み、名前をNVEncOPT.txtにして保存する。
(要するにここでNVEncのビットレートとかを変えれるわけです。)


その5 設定の書き換えする

change_space.batとikkatsu.batをテキストエディタなどで開きどちらも画像を参考にAutoEncode_X3_RevEv10.batがある場所を指定し書き換え上書き保存する。
1
2

以上で終了です。


使用方法
change_space.batはEDCBの録画後実行batに登録するやつです。
複数tsファイルを一括処理するには複数選択したtsファイルをikkatsu.batにドラッグ&ドロップするだけです。
あとは全部勝手にやってくれます。


追記に記述してた内容がかなりミスってたので大幅に書き換えました。

追記
正直なところ、あまりCMカットに信頼性が無くバッチで処理したものを残して録画したTSファイルを消すという運用ができないため、自分自身今は使用していません。そのためこのバッチファイルの今後のアップデートなどは期待できないです。

追記2
録画ファイル名に半角セミコロン「;」が入っていると正常に処理できない問題を修正しました。
こちらからファイルをダウンロードして解凍し、中身のchange_space.batとikkatsu.batのみを既存のものと置き換えてください。
置き換えた後、change_space.batとikkatsu.batを編集する必要があります。
「その5 設定の書き換えする」を参考にしてAutoEncode_X3_RevEv10.batがある場所を指定し書き換え上書き保存します。

また上記バージョンアップファイルにはCMカットやロゴ消しを行わず、リサイズ、エンコード、デインターレース、フレームレート固定処理だけを行い、処理を少し高速化したnocmcut版バッチファイルを新たに追加してあります。
こちらを使用する場合は、AutoEncode_X3_RevEv10nocmcut.batとikkatsunocmcut.batを既存のAutoEncode_X3_RevEv10.batと同じフォルダにコピーし、NVEncOPT1.txtをOPTフォルダにコピーしてください。
コピーした後、ikkatsunocmcut.batを編集する必要があります。
「その5 設定の書き換えする」を参考にしてAutoEncode_X3_RevEv10nocmcut.batがある場所を指定し書き換え上書き保存します。
ikkatsunocmcut.batにTSファイルをまとめてドラッグアンドドロップすれば、自動的にエンコードしてTSファイルがあった場所にmp4フォルダを作りそこに出力します。
EDCBの録画後自動bat起動にてnocmcut版バッチファイルを利用するには、change_space.batを編集する必要があります。
「その5 設定の書き換えする」を参考にしてAutoEncode_X3_RevEv10nocmcut.batがある場所を指定し書き換え上書き保存します。
NVEncOPT1.txtにはNVEncのエンコード時のビットレートに関するオプションのみを記述します。
このnocmcut版はTSファイルによっては正常にエンコードできなかったり、音ズレが生じるかもしれません。

注意点
batファイルがあるフォルダはできればドライブ直下が良いです。フォルダ名に全角スペースや半角スペースを含んでいるとうまく動きません。
またtsファイル自体にはスペースがあっても動作するようになっていますが、tsファイルが入っているフォルダにスペースやその他変な文字が入ってるとおそらく動作しません。
またロゴファイルの名前は局名.lgdとしてください。この局名はtsファイルの名前に入っている局名と一致させる必要があります。
またロゴがフェードするタイプはうまくCMカット、ロゴ消しができないかもしれません。
ロゴがうまく消せない、CMカットがうまくできてない場合はもしかするとロゴファイルに問題があるかもしれません。コマンドのログや一時ファイルの中身を見てみれば何かわかるかも

何かしら問題を見つけたらコメント欄にてお願いします。直せれば直すかもしれません。

このバッチファイルを作るにあたってこれらのサイトを参考に(というかほぼパk・・・)させていただきました。
http://oni-chan.hatenadiary.jp/entry/20110508/1304868154
http://qiita.com/koryuohproject/items/815a1621bc34a223e4b9
ありがとうございます。

おまけ
720*480、30分(CMカット、ロゴ消しなし、一番速い)を処理するのにかかる処理時間
1

1920*1080、30分(CMカット、ロゴ消しあり、一番遅い)を処理するのにかかる処理時間
2






追記2017/11/28
暫定的に5.1ch音声対応バージョンを作りました。
結構適当ですが行けてるみたいです。
出力mp4が正常に再生でき、mp4コンテナ内のAACが5.1chになっていることのみ確認。
CMカット、ロゴ消去などはできるかわかりません。
というのも、5.1ch音声tsのソースを殆ど持っていない上に、エンコードにめちゃ時間がかかり、おまけに5.1ch再生環境もないので、当方で動作確認がかなりしにくいのです。
あとSD画質のTSは非対応です。
(5.1ch音声非対応のバッチで5.1ch音声のtsファイルを処理した場合おそらくステレオに変更されてるものと思われる)

導入方法(既に前述の自動エンコードを導入済みの環境から)
1.TsSplitterをダウンロードして解凍

2.自動エンコードのDATAフォルダのなかにTsSplitterという名前のフォルダを作成

3.手順1で解凍したものの中のTsSplitter.exeだけを手順2で作成したTsSplitterのフォルダに入れる

4.AutoEncode_X3_RevEv10_5-1chtest.zipをダウンロードして解凍

5.解凍したAutoEncode_X3_RevEv10_5-1chtest.batを既に導入済みのAutoEncode_X3_RevEv10.batと同じフォルダにいれる

6.既に導入済みのikkatsu.batをテキストエディタなどで開きAutoEncode_X3_RevEv10.batとなっているところをAutoEncode_X3_RevEv10_5-1chtest.batに書き換え上書き保存する。(元に戻す場合はAutoEncode_X3_RevEv10_5-1chtest.batと書き換えたのをAutoEncode_X3_RevEv10.batに直せばおkです)

7.手順6で書き換えたikkatsu.batにtsファイルをドラッグアンドドロップすれば変換が開始されます。

録画後自動エンコードも5.1ch対応版バッチを利用したい場合はchange_space.batを手順6と同様に変更してやればOKです。が、ほとんど動作チェックしていないのであまりおすすめはしません。

wata_net at 13:05コメント(31) この記事をクリップ!
livedoor プロフィール
Recent Comments
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ