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風邪をひいて3日目。

春一番の風が東京にやって来てます。
仕事は退職した社員の引き継ぎで忙しさがピーク。
年度末までに乗り切れるかしら。

取り敢えず明日は休みだから完治させねば…。

今日の帰路はまたクラシック本を読んでいます。
本来ならば歴史や経済の本なぞ読むのが我が身につくのでしょうが、どうしても好きなこと優先で考えるので我ながら困ったものです。

ピアニスト青柳いづみこ さんが書いたぼくたちクラシックつながり という本。

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「のだめ」の世界が頻繁に登場するが、視点がピアニストでやはりピアニストと音楽の関係を素人にも解りやすく書いている。

「暗譜」での演奏は一生試験をしているようなもの、だとか指揮者になりたがるピアニストが多い(バレンボイムやアシュケナージ、エッシェンバッハ、チョン・ミュンフン等)だとか楽譜に忠実なことは昔は普通ではなかったこと、音大に進んでもメシを食えるのはコンマのパーセントの人やら、とにかくわかりやすくなかなか為になる本ですね。

ただしマニアックではないのでディープな世界が好きな方はご遠慮下さい。

さて今日の演目です。

バルトーク 「中国の不思議な役人」全曲
ウィーン国立歌劇場合唱団
クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


録音 1977年 ウィーン ゾフィエンザール

1 Allegro
2 First Decoy Game (moderato)
3 Second Decoy Game
4 Third Decoy Game (sostenuto)
5 Maestoso
6 Allegro
7 Sempre Vivo
8 Adagio
9 Agitato
10 Molto Moderato
11 Piu Mosso

バルトークといえば「オケコン」や「弦チェレ」あたりが有名でかなり前衛的な音楽を書いています。ストラヴィンスキーにも共通した曲想があり、この曲はバルトーク版ハルサイ(略すのが好きなのね)と言えなくもありません。

パントマイムの為の舞台音楽でストーリーは簡単にいうと

3人の悪党が少女を操って男を引き寄せ、金品を奪い取るのだがある中国の役人が通り掛かったので少女に招きいれてもらうが、少女と役人が踊っていると役人は少女を求めるので、悪党が出てきて役人を刺すが死なない。
最後は首を吊ってみるがそれでも目は少女を見ている。少女は降ろす様に悪党に言い役人を胸で受け止めるとようやく赤い血が流れ出しやがて息絶える。

というもの。かなりグロテスクなストーリーなので初演後演奏禁止となったようです。
仕方なくバルトークは組曲版でアク抜きをしたそうです。

この演奏は全曲版。
トロンボーンが大活躍でかなりの難曲。
アマオケじゃなかなか出来なそう(バルトーク自体全曲が難しいけれど)。

普段モーツァルトやベートーヴェンを聴いていると、こういう刺激的、エキゾティックな曲をたまに聴きたくなります。

演奏はドホナーニとウィーンフィル。
組曲版の初演は彼のお祖父さん(エルネスト・フォン・ドホナーニ)ですから思い入れがあるんじゃないでしょうか。

ウィーンフィルとの組み合わせで少し珍しい。

しかしながらこれはかなりの名演だと思う。

カップリングのペトルーシュカも素晴らしいけれど、個人的にはこのバルトークに軍配を上げたい。
重戦車のように突進しながら細部まで彫りの深い音づくり。

最後の合唱が入るあたりは体が固まって動けなくなる。

タワレコで980円(HMVのサイトでは800円以下)でしたがかなりのお買得CDでした。

録音もアナログ末期一番良い時のもので優秀。
おまけにジャケットデザインが洒落てます。

≪特選盤≫

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