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2015年04月17日

「流動性知能」と「結晶性知能」

 

頭の良さには大きく「流動性知能」と
「結晶性知能」があるという。流動性
知能とは、計算力や暗記力、集中力、
IQ(知能指数)など、いわゆる受験
テクニックに反映されるような知能の
こと。この知能は18~25歳くらいが
ピークで、その後は徐々に落ちていき、
40代以降になるとガクンと低下する。

一方、結晶性知能は知識や知恵、
経験知、判断力など、経験とともに
蓄積される知能のこと。こちらは年齢
とともにどんどん伸びて、60代頃に
ピークを迎える. (図1)
 
流動性知能と結晶性知能

20歳の平均値をゼロとして、加齢に
伴う知能の変化をイメージ図として表した。
暗記力や計算力、集中力などの流動性
知能は、一般に20歳頃にピークに達し、
その後は低下していく。これとは反対に、
知識や知恵、判断力、応用力、経験知などを
表す結晶性知能は、20歳以降ぐんぐん
伸びる。

大人の頭のよさは年を重ねるにつれ、
磨かれていく。 暗記力、計算力、集中力は
若い人の方が優れている 大人になると
10代の頃のように数字や英単語を丸暗記
するのが難しくなるのは、流動性知能が
低下するため、致し方ないこと。

そもそも、子供の脳と大人の脳では
記憶の仕方が異なっており、その変化は
思春期の頃に起こるという。
「子供の脳は“単純記憶型”で、言葉や
数字の並びをそのまま覚えようと思えば、
割と簡単に覚えられる。ところが、
思春期以降、記憶の仕方は“自我密接型”
ヘと変わっていく」。

つまり、自分が納得できること、役に
立つこと、意味のあることが優先的に
頭に入ってくるようになり、丸暗記自体が
難しくなる。ただし、筋道だって理解する力
はグンと伸びる。

「ちなみに、IQの高い人はこの発達が
遅れていて、丸暗記できる期間が
人より長い。だから、受験競争にも勝て
たりする」(篠原教授)。  

ただし、流動性知能もトレーニングを
すれば、年をとっても伸ばすことは可能だ。
しかも、「やればできる!」と思っている
人ほど伸びるという。

これとは反対に「できない」と思っていると、
本当にできなくなる。例えば、
「年とともに記憶力は落ちる」という理詰め
の講義を受けてから記憶力テストを受けると、
本来、年齢の影響を受けないはずのテスト
内容でさえ、成績が悪くなるという実験結果も。

できないという思い込みは、能力を低下
させる。「大人になってもやればできる、
能力は伸びるとポジティブに思っていた
ほうが、好結果である。

 “経験知”は好奇心とともに伸びる

結晶性知能は年齢とともに伸びていく
が、それは単なる知識や経験の足し算
ではなく、ある時点で飛躍的に伸びる
ものだという。例えば、仕事でも新人の頃は
ひたすら知識と経験を増やしていくしかない
が、ある程度それらが増えると、
「あの情報とこの情報がつながる」とか、
「そういうことだったのか!!」と目から
ウロコの体験が増えて、一個一個の知識が
連動し始める。その結果、理解力が増したり、
いいアイデアが生まれたり、判断力に
磨きがかかったり、マネジメント能力が向上
したりする。  

そして、そのような知識の連動に伴って
脳内で起こるのが、ドーパミンという神経伝
達物質の増加だ。「ドーパミンは達成感や
快感をもたらす。言ってみれば、できる
ビジネスパーソンほど仕事がおもしろい、
ということになる」

これは脳細胞でも同じことが言える。
年齢とともに脳細胞自体の数は減って
いくが、頭を使えば使うほど、つまり結晶
性知能が伸びれば伸びるほど、脳細胞の
分枝が増えてネットワークが密になる。
いわば、脳細胞同士が手をつなぎ、連動
して動き出すのだ。しかも、このネットワークは
ドーパミンが増えるほど、つながりやすくなる。

要するに、やる気や面白さを感じながら
頭を使うと、効率よく頭が良くなるわけだ。  

脳細胞のネットワークを密にしておくことは、
将来の認知症予防にも役立つ。
「脳のどこかが阻害されても、ネットワークが
密に張り巡らされていると、それを補うような
バイパスルートもできやすい。

これを“認知的予備能”と言う。大人になって
からも頭が良くなるということは、この認知的
予備能を高めることとイコールだと考えていい」
と言えるだろう。


watakiyo1511 at 07:21│Comments(0)科学 

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