下町の製本屋さんのブログ -渡邉製本株式会社-

荒川区東日暮里の書籍製本会社 渡邉製本株式会社のブログです。
社長のほかに、社長の奥さんやスタッフもどんどん参戦します。

荒川区東日暮里の書籍製本会社 渡邉製本株式会社のブログです。
製本に関する技術的なトピックスや特殊製本事例を綴っていきます。
オリジナル製品「BOOK NOTE」の情報もお知らせします。

先週末からゴールデンウィークに突入、という事らしいです。
今年は“GW”ではなく、“SH”(ステイホーム)なのでワクワク感とは程遠いですが。
どうしても家の中に止まる事が多いと運動不足になりがちな上、お日様に当たらないと年齢的に骨粗鬆症のおそれも…
そこで、東京都の指針を調べたら「散歩やジョギングは注意をしながら」という事なので、先週末久しぶりに家から歩いて行ける範囲の『文学散歩』をしてみることにしました。

ルールは
1.交通機関を使わない
2.万が一混雑している道があれば避けて回り道。
 人との距離は充分にとり、なるべく空いている時間
 に。
3.お店に寄らない。
4.もし知り合いに会っても会釈だけで、立ち話をしな
 い。

さあ、マスク付けて飲み水を持ってGO!

まずは家のすぐ近所の三島神社へ。

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小さな神社ですが、ここは『たけくらべ』の冒頭に出てくる「みしまさま」なのだそうです。
境内には雷を閉じ込めたといういわれのある「雷井戸」が有ります。
2度と落ちない、という事から受験や商売繁盛にご利益がある様子。
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神社の入り口には『商売繁盛』を掲げた幟が目立っています。
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私もお詣り。
尤も今は「繁盛」というより(何とか回っていきますように)というお願いです。

さぁ、ここから東へ。
歩くこと10分位で台東区竜泉にある
『一葉記念館』に到着です。

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一葉は24年の短い人生のうち何度も引越しをしたそうですが、最後から二番目の引越しがこの地でした。
武士の家に生まれ、教養もあった一葉にとってこの
郭町「吉原」に近い場所は居住地としては納得のできかねる所だったようですが、ここでの人間観察が後に代表作になるのですね。
面白いものです。

ところで、こんなにも近いと返っていつでも行けると思うからか、この記念館には未だ入った事がないのです。
こちらもコロナの影響で、現在は閉館中です。

ここから10分とかからない場所にあるのが鷲神社です。
『たけくらべ』では主人公の美登利が「御酉様」の日を境に大人になるのだとか。
大人になる、ってどういう意味だろう。深い。

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年末の「酉の日」=「御酉様」には商売繁盛の熊手を求めて大賑わいですが、他の時はお正月を除いて落ち着いています。

この熊手、正式には年々大きくしていく物らしいです。
うちの会社では先先代の時代に一番大きいのまで極めましたので、それ以来お参りに行くだけになっています。ですから現在社内に熊手はナシ。

さてもう少し歩いて着いたのは
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​吉原です。
長い事台東区、荒川区とこちらに遠くない場所に住んでいますが、実は訪れたのは初めてなんです。
ええと、現在は風俗店がひしめいておりまして大分足を踏み入れにくい…。
今は営業自粛で静かです。近所の人がたまに通り過ぎるくらい。

歩いてみると何やら少し傾斜して道が登っている。
吉原は昔周囲を『お歯黒どぶ』に囲まれていたのでその名残でしょうか。
実際に歩いてみると発見があるものです。

散歩のお供のアプリ『東京時層地図』を見てみます。
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現在でもこの一角は他の道に対して斜めです。

近くの吉原神社はこぢんまりとしています。
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ここにある掲示板には関東大震災時、第二次世界大戦後、公娼廃止時の地図などがあってじっくり見るとかなり興味深い。

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ところで、このような散歩をしましたが、実はまだ『たけくらべ』は読んでないのです。
年齢を重ねた今ならその背後にある運命を受け入れざるを得ない生き方や諦観というものを少しは理解できるでしょうか。


遠出は出来ませんが、普段と違う日々も身の回りにあるモノやコトで結構楽しめるようです。



記事担当:A

こんにちは。
少しの間に世界規模で大変な様子になってしまいました。
皆さまはお元気でしょうか?

こんなご時世に商売っ気を出すのは正直憚られるような微妙な気持ちですが、BOOK NOTE の魅力を私たちと一緒に伝えて下さる『アンバサダー』を募集します。

今この時を書き残したり🖋
気持ちを整理したり😌
何時もより長い時間を費やせる趣味のことに使ったり🍽

そのような方たちにもっとBOOK NOTE を知っていただきたいのです。

応募の詳細はInstagramに載せています。⇩⇩⇩


4月14日(火曜日)まで受付させていただきます。
よろしくお願いします

記事担当:A

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万年筆のためのノート「SEVEN SEAS CROSSFIELD」に新色が出ます

新色「カフェオレ」「マッチャ」は2020年3月5日(木)発売!
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トモエリバーを使用したノート「SEVEN SEAS CROSSFIELD」に新色が登場します。
新色は「カフェオレ」「マッチャ」の2色、発売予定は2020年3月5日(木)です。
2019年10月に開催された東京インターナショナルペンショーの数量限定販売で
好評だったカラーを定番化しました。

同ノートはカリフォルニアの文具ショップ・NANAMI PAPERとの
コラボレーションで生まれた万年筆のためのノートです。

本日2月21日(金)より予約販売受付を開始します
四色展開
新色の予約販売受付を本日2月21日(金)よりスタートします。
渡邉製本オンラインストアよりお求めください。
発送は一般発売前日の3月4日(水)を予定しております。

万年筆ユーザーやインク沼住人の皆様に人気
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本文用紙で使用している「トモエリバー」は薄くて軽いのですが、
裏抜けやにじみが少ないことから万年筆ユーザーやインク愛好家の皆様に人気です。
本体の厚さは12ミリながら、384ページというページ数の多さを実現しています。

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創業70年余で培った書籍製本技術を投入し、
一冊ずつ職人が刷毛で表紙を貼ることで開きのよいつくりになります。
ストレスフリーな書き心地に驚きの声をお寄せいただいています。

ご自分用に購入し、使い勝手のよを気に入ったお客様は
ギフト用途でリピートされる方も少なくありません。

詳しい特徴や仕様

製品仕様および価格は、これまでのCROSSFIELDと同様です。

新色は従来のブルー・オレンジに比べ落ち着いた色味となっております。

 

ペンショーでお求めいただいたお客様からは

「オフィスのデスクに置いても馴染みそう」

「派手過ぎず打ち合わせで広げやすい」

といったお声をいただいており

ビジネスシーンでも使いやすいかと思います。


■ 製品仕様

SEVEN SEAS CROSSFIELD japan version

定価:3,200円(税別)

罫線:7mm方眼 サイズ:A5サイズ(210ミリ×148ミリ) 本体厚み:12ミリ

ページ数:384ページ 素材・原材料:紙 生産国:日本 ※吸取り紙付き

カラー:全4色(ブルー、オレンジ、カフェオレ、マッチャ)

 

■ 商品特徴

・本文用紙に万年筆と相性の良い「トモエリバー手帳用紙」を使用しました。

薄くて軽いこの用紙は384ページのボリュームでもわずか12ミリです。

・画数の多い漢字も書き易い7ミリ方眼をインク乗りの良い点線で構成しました。

筆記の邪魔にならない濃さで印刷しています。

・左右のページが水平に開くので中央付近までストレス無く書き込めます。

・機械加工の安定性と職人の手作業でなければ実現しない方法を組み合せた壊れにくいつくりです。

カフェオレ_ロゴ
▲新色 カフェオレ

マッチャ_ロゴ
▲新色 マッチャ

「SEVEN SEAS CROSSFIELD」のお買い求めはこちらからどうぞ。
定番カラー、新色とも、よろしくお願いいたします。

記事担当:ひよっこ河合

展示会「page2020」に出展しました

ブースにお立ち寄りいただきありがとうございました

2020年2月5日から2月7日まで池袋サンシャインシティで開催された
展示会「page2020」に出展いたしました。
たくさんの方にブースにお立ち寄りいただき
心より御礼申し上げます。

「どんなことで皆さんのお役に立てるのだろう?」

これまでも文房具関連の展示会出展は何度か経験しましたが、
本業である製本業としての出展は初めての試みでした。

「渡邉製本として、どんなことで来場者の皆さんのお役に立てるのだろう?」
そんな視点で展示内容やキャッチコピーを考えていきました。

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▲ウンウン唸りながら考えて、最終的にシンプルになったキャッチコピー

渡邉製本では、機械加工と手加工の相乗効果で実現する
「特殊製本」の設計・製造を得意としています。

変わった製本や難しい造本を頼める製本会社をお探しの方に
当社のことを知ってもらえれば…

製本=一般的な並製本・上製本 だけではなく
様々な製本技法があることを知ってもらえれば…

そんな気持ちで設営したブースです。
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▲特殊製本事例を30点ほど展示しました

職人さんもブースで接客しました

また、今回もう一つ初挑戦したことがあります。
営業さん、職人さんにブースに立って接客してもらうことです。
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2月、3月は業種的に繁忙期にあたるので
「そこにいる社員が、この本の小口色塗りをした職人なんですよ」
「エッ!こんな忙しい時期に現場抜けさせて大丈夫なんですか!?」
こんな風に驚かれるやりとりもありました。

実はギリギリまで現場抜けできるか怪しいスケジュール感でしたが、
幸いにもスムーズに動いたので、ブース接客ができました。

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お客様と接する機会をいただけて、
従業員一同、接客する立場でありながら刺激を受けました。
直に意見や感想をお聞きでき、勉強になりました。
現場の職人も、今後ものづくりをする上での新鮮さを感じたようです。

特殊製本でお困りでしたら、製本コンサルタントにご相談ください

今回page2020に出展し、お客様のニーズを知ることができました。

「オリジナルノートを作りたい」
「変わったつくりの製本の依頼で困っている」
「凝ったデザインの製本を頼みたい」
「小ロットで上製本を作ってくれる製本屋を探している」


そんな時は、渡邉製本にご相談ください。
HPには見積依頼フォームもございます。
見積依頼フォームはコチラ

画像を添付してご相談されたい場合は、メールでも承ります。
info@watanabeseihon.com

お待ちしております。

2020年2月に池袋のサンシャインシティで開催される「デジタル×紙×マーケティング for Business」がテーマの『page2020』という展示会に出展することが決まりました。

この展示会は1988年に始まり33回目を迎える印刷メディアビジネスの総合イベントです。

池袋・サンシャインシティのコンベンションセンター(文化会館)で2月5日(水)~7日(金)の3日間、午前10時~午後5時まで開催されます。

弊社のブースは展示ホールB(4階になります)の「印刷パートナーゾーン」の「B37-7」です。

展示会では、弊社がこれまで手掛けて来ました「コデックス装」「ゴムバンド付上製本」「背開きスタイルの上製本」「ホローバック並製本」などの様々な製作事例を展示致しますので、お手に取って実際にご覧いただけます。
また、弊社のオリジナル商品 BOOK NOTE・NÚtta・SEVEN SEAS CROSSFIELD japan versionも展示致します。

展示会への皆様のご来場を、心より御待ちしております。

また、招待状のご入用の方は、弊社のHPの「お問い合せ」からメールでお知らせ下されば、無料でお送り致します。

「page2020」の公式サイトはコチラになります
   https://page.jagat.or.jp/

記事担当:社長

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