製本には丁合(ちょうあい)という工程があります。
両面印刷された一枚の紙を出来た本のページ順になるように決まった折り方で折ります。
この折りたたんだ状態のものを「折丁」と言います。
数え方は1台、2台…と数えます。
折丁を順番に1冊分ずつまとめる作業が『丁合』です。
書籍製本では通常は機械で丁合をします。
しかし、サイズや用紙、特殊デザインなどの理由で、機械で出来ない場合場合には手作業で丁合をします。
弊社の協力会社さんには、この作業の素晴らしい技術の持ち主がいます。
ご夫婦でやっています。
この道数十年の大ベテランで、全面的に信頼を置いています。
また、扉、口絵などをそれぞれ指定の場所に貼り込む作業があるのですが、
それについてもスピードや正確さには眼を見張るものがあり、後で紹介する動画でも早過ぎて何だかよく分からないかもしれません。
また、社長の
「これはノドの部分のノリ巾は2ミリで糊を差して欲しい」
という要求にも絶妙に対処してくれます。
以前この凄技により、某雑誌の編集の方から現代の名工などのような特集に取材させて欲しいという要望がありましたが、
ご本人は
「俺は名工なんかじゃない」
と固辞された事があります。
多分照れもあり、また優れた職人さんがあくなき探究心から
「これでもか」という位技術を磨く進歩の心を持ち続けているのと同様な事なのでしょう。
多分照れもあり、また優れた職人さんがあくなき探究心から
「これでもか」という位技術を磨く進歩の心を持ち続けているのと同様な事なのでしょう。
いやいや、私たちから見るとたいへんな名工であり、匠なのですが。
手丁合の動画はこちら→☆
記事担当:A
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