咽頭がんで声帯を全摘出した、つんくの『だから、生きる』(新潮社)を読んだ。
放射線と抗がん剤治療を行い、「完全寛解」のお墨付きを得て1か月もしないうちの再発。声帯摘出で一番大切な声を捨て生きる道を選んだつんくの壮絶な日々が、切実にわが身に染みる。
つんくは下咽頭、私は中咽頭がんだが、手術と放射線の後遺症で食べ物の飲み込みが悪くなったり、口が大きく開かなくなったり、首、肩、背中が硬直して振り向くのもきつくなったりする症状は同じだ。

「この試練を乗り越えれば、きっと新しい景色が見えるはずだ」と、歯を食いしばったつんくの頑張りには、勇気づけられる。
声は失っても、いまつんくは「いままで見えなかった世の中の景色が見え始めてきた」と新しい人生を歩んでいる。

私もがんを患い、しんどい後遺症と向き合いながら、これまで見えなかった人生で本当に大切ものが見えてくる、そんな気がしている。
「新しい人生が始まるんだ」。そう信じて、後遺症のリハビリに取り組み、前向きに日々を過ごしていきたい。

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