こんにちは!梅雨が明け、日ごとに暑さの増す季節となりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今回は、タイトルの通り、1日たった3分で様々な病気を予防する簡単なトレーニングをご紹介します♪

その前に…突然ですが皆さんは普段、鼻と口、どちらで呼吸をする事が多いでしょうか?
ご存じの方も多いかもしれませんが、正しい呼吸法は「口呼吸」ではなく、「鼻呼吸」なのです!!

(口呼吸は、呼吸が浅く・速くなりがちで、自律神経バランスが崩れやすくなるといわれています。また、お口の中も乾燥するので、細菌やウイルスが繁殖しやすくなってしまうなどの理由から、様々な病気の原因になってしまう可能性もあるのです。

病気の7割は、口呼吸が原因?!

口呼吸により起こる可能性があると言われている主な病気は、

①歯や口 ・・・虫歯、歯周病、口臭、ドライマウス
②消化器 ・・・胃炎、便秘、下痢、潰瘍性大腸炎
③精神  ・・・うつ病、パニック障害、倦怠感
④呼吸器 ・・・風邪、インフルエンザ、肺炎、気管支炎
⑤アレルギー・・・アトピー、ぜんそく、花粉症、鼻炎
などがあり、病気の7割は口呼吸がもたらすとも考えられています。

※ここでいう「呼吸」は、何もしていない「安静時の呼吸」のこと。しゃべる・歌う時など言葉を発する時や、スポーツ時は酸素を多く必要とするため一時的に口呼吸になります。


口呼吸の人は、「落ち舌」の傾向がある。
呼吸の仕方と舌の位置には深い関係があります。
みなさんは、お口を閉じたとき、舌の先はどの位置にあるでしょうか?
phonto
いかがでしょう?
実は、①〜③は本来の位置より舌の位置が下がっている”落ち舌”であり、口呼吸の傾向が高いといえます。
舌先は④のように上顎に触れている状態が望ましく、これは「鼻呼吸を維持しやすい」舌の位置なのです。
逆に、「鼻呼吸をしている」自覚があっても舌の位置が①〜③の”落ち舌”だと、隠れ口呼吸の可能性があります。(寝ている時など、無意識下では口呼吸の傾向が強い)


1回3分で正しい鼻呼吸に導く、話題の「舌の筋トレ」とは?!
口呼吸を改善し鼻呼吸にするための方法として、簡単な舌の筋トレ「あいうべ体操」というものがあります。
これは福岡市「みらいクリニック」の今井一彰院長が考案され、健康面はもちろん、フェイスラインのエクササイズとしても効果があるため、TV等で紹介されることも
道具も必要なく、以下の4つの動作を繰り返す、簡単なトレーニングです。

あいうべ体操のやり方
①「あー」と口を大きく開く
②「いー」と口を大きく横に広げる
③「うー」と口を強く前に突き出す
④「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
あいうべ
ポイント
大げさなくらいお口を動かす
・1つの動作を3秒以上かけて、ゆっくりとキープする
1日30回を目安に行う(朝昼晩の食事の前に10回ずつ、など分けてもOK)
顎関節症の方や、続けて口を大きく開けると顎が痛む場合は、回数を減らすか、「いー」「うー」のみを繰り返して行います。無理のない範囲で行いましょう。

やりかたはとても簡単ですが、行ってみると意外とお口周りや舌の筋肉が疲れると思います。
この普段使わない筋肉を使う事で、お口が閉じやすくなり、自然と鼻呼吸が出来るように変化していきます。


おわりに
実は、日本人の9割が口呼吸の傾向があるそうです。現在はマスク着用が当たり前になっていますが、マスクの息苦しさから無意識に口呼吸になっている事も少なくないと思います。
「呼吸のやり方」なんて、誰かに教わるものではありません。1日約3万回するのも驚きですし、当たり前のように行っている呼吸法が実は健康を大きく左右するなんて、もっと驚いてしまいますよね。
あいうべ体操は、お口を閉じ、正しい鼻呼吸に導く方法として、小さなお子様から、ご高齢の方にも、老若男女問わずおすすめのトレーニングです!
病気を寄せ付けない健康な身体づくりのためにも、是非、今日から「あいうべ体操」をはじめてみませんか?

参考文献:今井一彰『自律神経を整えて病気を治す!口の体操「あいうべ」』マキノ出版




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歯科衛生士・小磯